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売掛金と買掛金の違いとは?相殺して入金処理をする場合の仕訳方法

コラム

2018.02.07

『相殺処理』は、単純で尚且つ非常に便利な仕訳方法です。しかし、相殺を行うためには、いろいろと細かい注意点もあります。
特に、売掛金と買掛金の違いは、相殺処理を行う上で必要な知識といえるでしょう。
そこでこの記事では、売掛金と買掛金の違いや、相殺して入金処理をする場合の仕訳方法
などの情報を徹底解説していきます。

売掛金とは?

「掛け」=ツケ払い

「掛け(ツケ払い)」は、取引の金額が大きい企業間で一般的に使われます。

私たちの生活では、たとえばコンビニの支払いなど何かを購入したらその場での現金払いが一般的です。

しかし掛けの場合、支払期限を決めて、後から回収・支払いを行っていきます。

売掛金の意味

売掛とは商品を先に販売して、代金を後から受け取ることです。

売掛金は将来現金を受け取れる権利であり、商品を売った側の売上債権となります。

また、売掛は都度払いを減らす事ができるというメリットもあります。

商品を販売し、その都度支払いを行うのは手間がかかりますが、売掛のように期間を定めてまとめて支払いを行えば、その手間も省けます。

売掛金による現金の調達

売掛金は、債権者からすれば「すぐに現金が手に入らない」という難点があります。

しかし、売掛金は担保にする事が可能であり、その担保を元に金融機関から融資を受けることもできます。

また、売掛債権を譲渡し、資金化を行う『ファクタリング』ならば、最短即日で売掛金を現金化することも可能です。

売掛金の仕訳処理

500万円分の商品を得意先に販売し代金を掛けとした場合、仕訳処理は以下の通りとなります。

※500万円分の商品を得意先に販売し、代金を掛けとした

『借方:売掛金 500万円 / 貸方:売上 500万円』

※3カ月後に売掛金500万円が現金で決済された場合

『借方:現金 500万円 / 貸方:売掛金 500万円』

 

買掛金とは?

買掛金の意味

買掛金とは、商品を先に仕入れて代金を後から支払うことであり、商品を購入した側の支払債務となります。

また、買掛金は将来現金を支払わなければならない義務となります。

何かを購入しその代金を後払いにする場合「ツケの仕入れ」「掛けの仕入れ」など表現は様々です。

しかし、「売掛金」と同様の掛取引の仕訳で用いる勘定科目は『買掛金』となります。

買掛金の仕訳処理

500万円の商品を得意先から仕入れ、代金を掛けとした場合、その仕訳処理は以下の通りとなります。

※500万円分の商品を仕入れ、代金を掛けとした場合

借方:仕入 500万円 / 貸方:買掛金 500万円

※3カ月後に買掛金500円を現金で決済した場合

借方:買掛金 500万円 / 貸方:現金 500万円

 

相殺処理の仕訳方法

相殺処理とは?

相殺処理とは、取引企業と双方の債務を対当額のみ消滅させる処理方法です。

相殺処理は現金が入ってくるわけではないですが、会計上の負債を減らすことが可能となります。

また、他にも「債権回収」という面で見ても、相殺処理はメリットが大きいです。

仮に、回収が難しい債権があったとしても相殺処理が可能ならば、債権を回収する手間が省けます。

相殺処理の仕訳

①A社に商品200万円を販売し、代金を掛けとした場合

『借方:売掛金 200万円 / 貸方:売上 200万円』

②A社から商品120万円を仕入れ、代金を掛けとした場合

『借方:仕入 120万円 / 貸方:買掛金 120万円』

③A社との取引で売掛金と買掛金を相殺した場合

『借方:買掛金 120万円 / 貸方:売掛金 120万円』

④残りの売掛金80万円を現金で受け取った場合

『借方:現金 80万円 / 貸方:売掛金 80万円』

 

売掛金と買掛金を知り効率的に相殺処理を行う!

相殺処理の仕訳方法を覚えれば、効率的に会計上の負債を減らす事が可能となります。

しかし、売掛金と買掛金とはどのようなものなのか、どのような権利を主張できるのかを知らなければ、相殺処理を行う中でトラブルが発生してしまうこともあります。

相殺を実行する際には、他方への通知が必要となるためです。

誤った知識を元に相殺処理を行えば、取引先に迷惑をかけてしまうかもしれません。

そのような事態を避けるためにも、相殺は正しい知識を持った上で最適なタイミングで行っていきましょう。

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