個人事業主は資金調達にファクタリングを使うことは可能?

ファクタリングで資金調達をしたい、という個人事業主の方もいるのではないでしょうか。しかし、ファクタリングは個人事業主の方が利用するのが難しいという現状があります。ただ、絶対に利用できないという訳ではありません。ファクタリングの特徴や仕組み、どうして個人事業主だと審査に落ちてしまうのかの理由をわかっていれば、ファクタリングを利用できる可能性もぐんと上がるんです。そこでこの記事では、ファクタリングで資金調達をしたい個人事業主の方が知っておくべき情報をまとめて紹介していきます。是非、参考にしてみてください。

ファクタリングの特徴

まずは、ファクタリングの特徴から紹介していきましょう。
ファクタリングとは、基本的には売掛債権を売却することで早期に資金を調達する方法のことです。
主に以下の4種類があります。

  • 一括ファクタリング
  • 保証ファクタリング
  • 医療ファクタリング
  • 国際ファクタリング

これらのうち、保証ファクタリングと国際ファクタリングに関しては、売掛債権を保証する形の契約になります。
売却して資金を得る方法にはならないので注意しましょう。
全ての種類のファクタリングに共通して言えることは、手数料がかかるということ。
これから紹介する2つの仕組みによって手数料が変わります。

ファクタリングの契約の仕組み

ファクタリングには、以下の2つの契約の仕組みがあります。

  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング

この2つの契約の仕組みの違いは、名前の通り2つの会社が関わるか、3つの会社が関わるか、というもの。
個人事業主がファクタリングをする場合には、3社間ファクタリングを選択することになります。
3社間ファクタリングは、「ファクタリングを利用する会社(自社)」と「ファクタリング会社」と「売掛先」の3つの会社が契約を結んで行われます。
2社間ファクタリングは、ここから「売掛先」をのぞいた2社だけの契約になります。
どうして個人事業主だと3社間ファクタリングを選択しなくてはならないかというと、法人しか作ることが出来ない「債権譲渡登記」を用意する必要がないからです。
債権譲渡登記とは、簡単に言うと債権を譲渡したことを公的に証明してくれる書類のこと。
2社間ファクタリングは、売掛先を介せずファクタリングをすることになるので、この書類がないと契約を結ぶことが出来ないんですね。
このような理由から、個人事業主だと3社間ファクタリングしか利用できないということはおさえておきましょう。

個人事業主だとファクタリングが難しい理由

個人事業主だとファクタリングが難しい理由さて、続いてはどうして個人事業主だとファクタリングが難しいと言われているのか、その理由を見ていきましょう。
理由として考えられるのは、以下の5点です。

  • 法人よりも信用が低い
  • 税理士や会計士を使っていない
  • 売掛先との信頼関係が十分でないことがある
  • 売掛債権の金額が低すぎる
  • 税金などを滞納している場合がある

これら5点に共通しているのは、「信用」という面です。
個人事業主だと、あらゆる面での信用が法人に比べるとどうしても足りないと判断されがちなんです。
それぞれを解説していきます。

法人よりも信用が低い

まず第一に考えられるのは、個人事業主は法人よりも信用が低くなるということです。
これは、融資審査などであっても同じことが言えます。
個人事業主は、極論を言うと誰でもなれます。
しかし法人は、法律に従って一定の条件をクリアしている場合のみ認められます。
これからの利益を出すことの出来る経営方針や、十分な資金、その他会社を経営する上で必要な知識がないと、手続きを完了することが出来ません。
その為、法人になるだけで会社は一定の地位を認められることになるんですね。
個人事業主よりも法人である方が信用されているのは、このような理由があるからなんです。

税理士や会計士を一切使っていない

ファクタリング契約の審査の際には、経営状態などを確認されます。
個人事業主の方の中には、確定申告などでも税理士や会計士を一切使っていないという場合もありますよね。
しかし、お金の専門家でない個人事業主が自分で仕訳して作成した資金繰りだと、やはり信用に欠けます。
残念ながら、本当は経費として計上してはいけない個人的な食費や生活費を計上したりしている事業主もいるでしょう。
その為、たとえ一切間違いのない仕訳をしていたとしても、どうしても個人事業主だとお金の管理の素人と判断されてしまうことがあります。
本当にファクタリング契約を結んでいいかどうかの確信が持てない為に、敬遠されがちになってしまうんですね。

売掛先との信頼関係が十分でないことがある

特に、個人事業主になったばかりの方の場合には、売掛先との信頼関係が十分でないと判断される可能性が高いです。
売掛先との信頼関係とは、「毎回確実に売掛金を入金してくれる取引先」と判断できるだけの関係のことを指します。
もし売掛金を入金してくれなかったら、ファクタリング会社は売掛金分のお金が回収できなくなる為、そのようなリスクの低い会社の売掛金を買い取ろうとするんですね。
ですので、例えば1年に1回しか注文してこない売掛先だったり、初めて注文してきた売掛先だったりすれば、判断材料が少なくなります。
個人事業主になったばかりの方にとっては、ハードルの高い問題と言えますが、このあたりもチェックの対象になっています。

売掛債権の金額が低すぎる

これはどうしようもないことですが、売掛債権の金額が低すぎることが審査に落ちる原因となることもあります。
ファクタリングの契約には、印紙などの関係で基本的には10万円ほどの諸経費がかかります。
その諸経費よりも低かったり、それに近い額の売掛債権である場合、ファクタリング会社の利益はほぼゼロになってしまう為に審査に通ることが出来ません。
個人事業主がファクタリングの契約をする場合、少なくとも100万円くらいのまとまった売掛債権があるのがベストです。

税金などを滞納している場合がある

個人事業主に限った話ではありませんが、税金などを滞納している場合も審査に落ちる原因となります。
税金を滞納してしまうほどに資金繰りが厳しい状態であると判断される可能性が上がるからです。
自分では納税しているつもりでも調べてみたら出来ていなかった、という場合もあるので、ファクタリング契約に申し込む前にまずは納税出来ているかどうか確認してみましょう。

個人事業主がファクタリングの審査に通過する為のポイント

個人事業主がファクタリングの審査に通過する為のポイントここからは、個人事業主がファクタリングの審査に通過する為のポイントを解説していきます。
主にポイントとしてあげられるのは以下の4点です。

  • 長年付き合っている売掛先の売掛債権を利用する
  • 税理士や会計士を使う
  • 様々なファクタリング会社に依頼してみる

ポイントをそれぞれ見ていきましょう。

長年取引している売掛先の売掛債権を利用する

個人事業主になってからある程度年数が経っているのなら、長年取引をしている売掛先の売掛債権を利用しましょう。
前述した通り、少しでも確実に回収できそうな売掛債権の方が審査で有利です。
また、更に審査の通過率を上げる為には、なるべく高額な売掛債権を利用するのがベストです。
確実に回収できそうな高額な債権であれば、ファクタリング会社が買取しようと判断する可能性がぐっと上がります。
近年、ファクタリング会社は個人事業主であっても前向きに審査をしてくれることが多くなってきました。
少しでも取り扱ってくれそう売掛金があるなら、まずは相談してみてください。

税理士や会計士を使う

日常から使う必要はありませんが、せめてファクタリングを利用する時だけでも税理士や会計士などに依頼しましょう。
信用度が高い経営状況が分かれば、ファクタリング会社も「これくらい安定した経営状況なら契約しても良い」と判断してくれる可能性があります。
確かに、税理士などに依頼すると費用はかかります。
しかし、ファクタリングで資金調達が出来ないことと比べると、小さいデメリットです。
正しい経営状況を知ることが出来る機会にもなるので、選択肢に入れるべきだと言えます。

様々なファクタリング会社に依頼してみる

どんな手段を使っても審査に落ちてしまう場合には、様々なファクタリング会社に依頼してみましょう。
ファクタリング会社によって、得意とする売掛債権が異なるからです。
例えば、国内でしか取引をしていない個人事業主が国際ファクタリングに特化したファクタリング会社に依頼しても、思うような結果は出ません。
また、売掛債権の業種によっても、買い取ってくれるかどうか変わります。
建設業界のものなのか、サービス業のものなのか等、確認が必須です。
自分の持っている売掛債権の業種や種類を確認できたら、その売掛債権に特化したファクタリング会社に重点的に申し込みましょう。

個人事業主がファクタリング審査に通らない場合にとるべき対策

個人事業主がファクタリング審査に通らない場合にとるべき対策最終的に、どのファクタリング会社の審査にも通らなかった、という場合もありますよね。
そういった時に取れる対策は、主に以下の2点です。

  • 法人になる
  • ファクタリング以外の資金調達方法を検討する

それぞれの説明をしていきます。

法人になる

個人事業主である為に、事業を拡大できないのは大きなデメリットです。
最終手段にはなりますが、法人になることも検討しましょう。
法人になる為には資金も必要になりますし、経営方針をはっきりとさせ、利益を出せる会社であることを書類でも証明しなくてはなりません。
更に無事に法人になった後も、経営の知識を増やしていかないと様々な手続きをスムーズに進めることが出来なくなります。
個人事業主の方にとっては、法人になることはハードルが高いことだと思ってしまいますよね。
しかし、法人になればその分社会的信用が大きくなりますし、融資を受けられる可能性も上げることが出来ます。
個人事業主として資金繰りに困っているのなら、将来的には法人になることを視野に入れていくべきです。
ちなみに、個人事業主が法人になるべき目安は、大体売掛金が500万円を超えてきたあたりからです。
個人事業主として経営を続けるよりも法人になった方が節税になることが多くなるので、500万円以上の売掛金がある場合には資金調達が今すぐ必要でなくても法人になることを検討していきましょう。

ファクタリング以外の資金調達方法を検討する

これも最終的な選択肢になりますが、ファクタリング以外の方法で資金調達が出来ないかも考える必要があります。
ただ、銀行融資などの審査に通らなくてファクタリングを検討していた方にとっては、これ以上に資金調達をする方法がない、と考えてしまいますよね。
更に、消費者金融は経営資金を借りる目的では利用してはいけませんので、基本的には使えません。
そんな時は、ビジネスローンなどを使いましょう。
ビジネスローンであれば、使用用途は自由なので資金調達に使うことが出来ます。
ただし、ビジネスローンはお金を借りる手段になるので、利息が発生します。
ファクタリング契約のように、手数料を一度払えばそれで終わり、という訳ではありませんので、長期的に資金繰りを圧迫する可能性もあります。
そのデメリットも考えた上で検討していきましょう。

まとめ

まとめ<いかがでしたか。
この記事では、個人事業主がファクタリングをする方法について、まとめて情報を解説してきました。
参考になったでしょうか。
ここで、簡単にまとめてみましょう。

  • 個人事業主なら3社間ファクタリングしか選べない
  • 個人事業主でファクタリングしたいなら、あらゆる面の信用を上げる必要がある
  • 様々なファクタリング会社に依頼してみるのも有効
  • どうしても審査に通らない場合、法人になることや、他の資金調達の方法を検討する

個人事業主は、ファクタリングだけに限らず、銀行融資などでも法人に比べると不利になりがちです。
取引先との信頼関係や、資本金、経営をしていくだけの知識が足りていないと判断されることが多くなってしまうからです。
しかし、事業を拡大していくなら、資金調達が必要なこともありますよね。
そんな時、売掛債権があれば利用できるファクタリングは便利です。
銀行融資の審査などよりも通りやすい傾向がありますし、利用できれば資金繰り改善に大きく役立ちますね。
ビートレーディングであれば、個人事業主でも問題なくご利用いただけます。
審査は取引先の経営状態をベースに行われるからです。
ポイントをおさえて、是非申し込みしてみてくださいね。

サイトマップ