銀行融資を断られた……その理由と対処法を解説

銀行融資を断れてがっかりしている人

資金繰りが必要な企業にとって、銀行融資は非常に重要です。設備資金としてはもちろん、日々の運転資金が必要な場合に融資をことわられてしまうと、事業の存続が難しくなる場合もあるでしょう。ここでは、銀行融資を断られてしまう原因と、その解決方法について解説していきます。

銀行から融資を断られた理由

銀行から融資を断られるのには、理由があります。その時の状況により異なりますが、下記のケースに当てはまる場合は、それが理由で審査に通らなかった可能性があります。主なケースを7つご紹介します。

税金の滞納

銀行融資の審査では、申し込み時に提出された納税証明書のチェックがあります。税金を滞納している場合、銀行融資を受けられなくなることや、受けられたとしても額が少ないなど不利な条件になる可能性があります。また、中小企業や創業期の企業が信用保証協会を利用する場合も同様で、税金の滞納があると良い評価を得るのが難しくなり、融資を受けられない可能性があります。

社会保険料、家賃、公共料金などの滞納

税金と同じく、社会保険料、家賃、公共料金などの滞納の事実がある企業は、審査を通らない場合も多いです。支払いが滞っている企業は銀行への返済も滞る可能性が高いため、評価が下がる傾向があります。

決算書の数字が悪い

決算書は、融資申し込み時に提出する書類のなかで最も重要とも言える書類です。融資の審査に通らない場合は、下記のような点を見られていることがあります。

  • 純資産合計がマイナスになっている(債務超過の可能性がある)
  • 当期純利益 + 減価償却費の合計が1年間の返済額を下回っている(返済できない可能性がある)
  • 棚卸資産回転期間が長すぎる(不良在庫を抱えている可能性がある)
  • 親族や関連会社への短期貸付金がある(不良資産の可能性がある)
  • 有形固定資産の減価償却が計上されていない(含み損の可能性がある)

粉飾決算を疑われるような決算書

粉飾決算とは、会計処理を不正に行うことによって赤字決算を黒字に見せかけることをいいます。粉飾決算はあってはならない犯罪ですが、売上の過大や借入金の過少計上下記のように意図的に帳簿をごまかしているケース以外に、意図せず粉飾決算を疑われるような決算書になってしまうこともあります。下記のような場合には、粉飾決算を疑われることがあります。

  • 売掛金が多すぎる(水増しの可能性がある)
  • 売掛金の回収サイトが長すぎる(計上時期繰り上げの可能性がある)
  • 棚卸資産回転期間が長すぎる(在庫水増しの可能性がある)

資金繰り表の数字が悪い

資金繰り表は、キャッシュフローを把握するために重要です、損益計算書上は黒字になっていても、キャッシュが残っていない場合は倒産(黒字倒産)してしまう可能性もあるため、資金繰り表の数字が悪い場合は融資を受けられない可能性があります。たとえば売上債権回収期間より買入債務回転期間が短い場合、売掛金の回収前に買掛金を支払う必要があるためキャッシュが足りなくなる可能性があると判断されてしまいます。

過去に借入金の返済が遅れた

借入金の返済が遅れている企業は、銀行融資の返済も遅れる危険性があると判断されてしまい、銀行融資を受けられない可能性があります。

経営者・代表取締役の評判が悪い

銀行融資の審査では、基本的には決算書などの書類が重要視されますが、経営者・代表取締役の評判が悪い企業は、銀行から警戒される可能性があります。

銀行融資を断られたときの対処法

銀行融資を断られてしまったら、決算書を見直して再申請を目指しましょう。見直しは、下記の手順で行います。

損益計算書・貸借対照表等で現状把握

審査に通らなかった場合は、まずは自社の財務状況をもう一度確認してみましょう。営業利益や今後の見通し、資産・負債の状況などを把握し、どこがマイナス要因になっているかを見つける必要があります。また、意図せず粉飾が疑われる状況になっていないかどうかもあわせてチェックしましょう。

キャッシュフローを改善

倒産を防ぐために最も重要なのは、キャッシュフローです。キャッシュフローが悪い企業は、黒字倒産の懸念から銀行融資を受けにくくなります。キャッシュフローの改善が見込める5つの施策をご紹介します。

  • 経費を見直す
  • 買掛金の支払いサイトを長くする
  • 売掛金の回収サイトを短くする
  • 在庫を処分する
  • 資産を売却する

再び申し込む

銀行融資は、一度断られても再申請をすることができ、再申請で審査を通るケースも多々あります。財務状況を改善したら、再度書類を用意して再度申し込みをしましょう。

銀行融資以外で現金を得る方法

銀行融資が難しい場合は、他の方法で現金を得ることを考えましょう。大きく2つの方法をご紹介します。

銀行以外から融資を受ける

借り入れ手段は、銀行融資だけではありません。銀行に融資を断られてしまった場合は、下記の方法で借り入れるという方法もあります。

  • 日本政策金融公庫の融資を申し込む
  • 設備にはリースを利用する
  • 保険契約者貸付制度を利用する
  • 信用保証協会の保証付融資を申し込む

売掛金を現金化

売掛金の回収サイトと買掛金の支払いサイトのバランスの問題で資金繰りに困っている場合は、ファクタリングを利用するという方法もあります。ファクタリングとは、売掛債権を売却して現金化する方法。企業は、売掛債権をファクタリング会社に売却することで、すぐに現金を得ることができます。早くキャッシュフローを改善したいという場合に有効な方法です。

銀行融資の審査基準は比較的高いです。もし銀行融資を断られてしまったら、キャッシュフローを改善して再審査の準備をしましょう。早急に現金が必要であれば、ファクタリングなど別の手段で資金調達するという方法もおすすめです。

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