売上高と売掛金の関係性とは

売掛金保有会社の収入には売上高と売掛金があります。この両者は決算書を理解する上で重要な項目です。ここでは両者の概要、違い、関連性について説明します。

売上とは?

売上とは取引先に商品やサービスを提供した見返りとして入ってくるお金を計上するための会計処理のことです。ちなみに売上の確定した段階で売上高は計上します。実際に入金があったときとは限りません。これを「実現主義」といいます。いつ計上するかは業種によって違ってきます。例えば物販業では出荷基準が適用されます。商品を出荷した段階で売上として計上する方式です。製造業の場合、相手に納入して、取引先が検収を完了した段階で売上を計上する方式である検収基準を採用しているところが多いです。

売掛金とは?

売上の計上方法は実現主義に基づくことはすでに紹介しました。ですから売上の発生と実際に入金されるタイミングは必ずしも一緒ではなく、両者にずれが生じるケースはあります。売掛金とは売上として計上しているけれども未回収である状態の代金を指します。例えば取引先に毎月50万円の売上があって翌月末に入金されるのであれば、仮に2月末に50万円の売上が発生した場合、その50万円は3月末に入金予定となります。このような場合、2月末の時点では売掛金50万円/売上高50万円という形で処理をします。

売掛金の回収方法

売掛金の回収方法は以下で紹介するようにいくつかあります。どの方法で支払われるか、売掛先と取引を始める最初の段階でよく確認しましょう。

商品引き渡しと同時に現金や小切手で回収

商品の引き渡しがあるたびに現金や小切手で回収する方法があります。現金の場合、売掛金はなく、売上高としてそのまま計上できます。小切手の場合、現金化するのは後になりますから、会計上、売掛金が発生します。

後日請求書を発行して振り込みで回収

商売をするにあたって多いのがこの方法です。継続的に取引している場合、一定の期間で締めるのが一般的です。期末締めの場合、その時までに発生した売上を請求書にまとめ、売掛先に送付します。そしてあらかじめ決められた時期までに売掛先は売掛金保有会社が指定する口座に振り込みます。

事前に前受金として回収

商品代金の一部もしくは全部を納品する前に受け取った場合、前受金として処理します。前受金の場合、現金は受け取っているもののまだ商品を実際には引き渡していません。この場合、前受け金を受け取った段階で売上高として計上はできません。このため、現金/前受金という形で仕訳します。そして商品を引き渡した段階で、前受金/売上高と処理します。

売掛金は資産として取り扱われる

売掛金はいわば本来手元に入ってくるはずの売上高を売掛先に貸し付けている、債権の一種であると解釈できます。ですから仕訳上、売掛金は売掛金保有会社の資産として処理されます。売掛金が資産であることから成立するのが、ファクタリングサービスです。ファクタリングとは、ファクタリング会社が売掛債権を買い取り売掛先の入金期日前に早期現金化するサービスです。ファクタリングを利用することで、売掛金保有会社として資金繰りが楽になります。本来売掛金が実際に支払われるまで、数カ月のタイムラグが生じます。しかしファクタリングで売掛債権を買い取ってもらえれば、早期に現金化できます。例えば代金の支払いをするにあたって、金融機関から借りる必要がなくなり、キャッシュフローの改善につながる可能性があります。

売掛金と未収入金の違い

売掛金と似たようなものに未収入金があります。しかし両者には明確な違いがあります。それは、営業活動で生じた債権かどうかです。売掛金は営業活動の結果生じた債権を指します。例えば商品を販売したり、商品を製造して納品したり、サービスを提供した際に発生する債権のことです。売掛金には時効があって、宿泊費や飲食費は1年、建築代金は3年、それ以外は2年となり、これ以上経過すると回収する権利を失います。一方未収入金は、営業活動ではない取引で生じた債権のことです。具体的には「売掛金保有会社が持つ有価証券や固定資産を売却してお金が発生した」「売掛金保有会社が余剰資金を使ってマンション経営をして家賃収入を得た」といった場合が当てはまります。未収金と表現されることもありますが、財務諸表では未収入金が正式な表示名になります。ただし未収入金として計上するには、決算期後1年以内に回収できる見込みが立っていることが条件です。
ビジネスにおいて、売掛金はなかなか切っても切れない事柄といえます。もし売掛金の回収までに資金繰りが厳しくなるようであれば、ファクタリングを活用し、売掛債権を売却して早期に現金を確保するのも一考です。

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