見積依頼

ファクタリングとビジネスローンの違いとは?共通点や相違点を徹底比較

ファクタリングとビジネスローンの違いとは?共通点や相違点を徹底比較

ファクタリングの基礎知識

事業における資金調達の方法の1つとして、ビジネスローンがあります。

ファクタリングとビジネスローンには、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、ファクタリングとビジネスローンの違いについて詳しく解説します。

それぞれの具体的な特徴を踏まえて説明するので、ぜひ参考にしてください。

ファクタリングについて詳しくは「【図解】ファクタリングとは?仕組みや種類・注意点を簡単に解説!」の記事をご覧ください。

ビートレーディングへのお問い合わせはこちら

1.ビジネスローンとは何か

紙に印刷された様々なグラフとペンと電卓

ビジネスローンとは、法人の経営者や個人事業主などが申し込める事業のための融資です。

たとえば、新規事業や設備投資など、事業に関連して必要な資金を確保する目的で利用できます。

ビジネスローンについて詳しくは「よく分からないビジネスローンを簡単解説!他のローンと何が違うの?」の記事をご覧ください。

本記事ではビジネスローンのメリットとデメリットを、以下で解説します。

1-1.ビジネスローンを利用するメリット

ビジネスローンは、一般的な融資と比較して資金調達にかかる時間が短めです。

たとえば、公的融資の場合、融資を受けるための審査には平均2週間から1か月程度がかかります。

それに対してビジネスローンは、申し込みから最短即日で資金調達が可能です。

遅くても10日前後で入金されます。

また、ビジネスローンは、総量規制の対象外です。

総量規制とは、貸付の上限を表しています。

返済能力以上の貸付が行われた場合、返済できず問題が発生する可能性があります。

総量規制は、そのようなリスクを回避する目的で定められました。

しかし、ビジネスローンは総量規制の対象ではないため、状況に応じて必要な資金を活用しやすいです。

1-2.ビジネスローンを利用するデメリット

ビジネスローンは、一般的な融資と比べると金利が高い傾向があります。

金利が高いとその分だけ返済の負担も大きくなるため、具体的な返済計画を定めたうえで利用することが大切です。

また、ビジネスローンを利用すれば、信用情報にも影響が出ます。

信用情報とは、ローンやクレジットカードなどの借り入れや支払状況に問題がないかを示す情報のことです。

たとえば、ビジネスローンの利用を開始した後に新しく別の借り入れが必要になった場合、ビジネスローンの利用状況によっては次の借り入れに影響が出る恐れがあります。

2.ファクタリングとビジネスローンの違いを比較

手を広げるスーツの男性

ファクタリングとビジネスローンの違いを比べると、以下のとおりです。

ファクタリングビジネスローン
資金調達できる金額売掛金の金額から手数料を差し引いた金額状況による                   
資金調達にかかる期間最短即日〜3営業日最短即日〜10営業日
審査の対象売掛先企業を重視自社 を重視
手数料・金利【手数料】
2者間ファクタリング:8%~18%
3者間ファクタリング:2%~9%
【金利】
2%〜15%
 
支払・返済方法一括のみ一括もしくは分割
売掛先(取引先)の承諾2者間ファクタリング:不要
3者間ファクタリング:必要
不要
審査に落ちる理由売掛先の業績不振など自社の経営状態など
会計上の分類売掛金の減少、現金預金の増加負債と現預金の増加
信用情報影響なし影響あり

ファクタリングとビジネスローンの違いについて、以下で詳しく解説します。

2-1.違い1:資金調達できる金額

ファクタリングで資金調達できる金額は、保有する売掛金の金額から手数料を差し引いた金額が上限です。

売掛金の金額が大きければ、その分だけ高額の資金を確保できる可能性があります。

一方、ビジネスローンは数万円から資金調達できますが、実際にいくらの資金を確保できるかについては状況によって異なります。

審査の結果によっては、高額な資金調達を実現できる場合もあるでしょう。

しかし、自社の状況に何らかの問題や懸念点があると、希望する金額の借り入れが認められない恐れもあります。

ファクタリングの限度額について詳しくは「ファクタリングの限度額はいくら?注意点やおすすめの相談先を解説」の記事をご覧ください。

2-2.違い2:資金調達にかかる期間

ファクタリングによる資金調達は、最短即日から3営業日で実現できます。

ビジネスローンも、状況によっては最短即日での資金調達も可能です。ただし、10営業日程度がかかるケースもあります。

資金調達にかかる期間を比較すると、ビジネスローンよりファクタリングのほうがスムーズに入金される可能性が高いです。

ただし、どのファクタリング会社や金融機関を利用するかによっても、実際にかかる期間は異なります。

また、利用者自身の状況にもよるでしょう。

ファクタリングの資金調達にかかる期間について詳しくは「ファクタリングの入金日数はどれくらい?申し込みの流れを解説」の記事をご覧ください。

2-3.違い3:審査の対象

ファクタリングの審査で重視されるのは、売掛先の経営状況です。

ファクタリングは、売掛先企業から売掛金が支払われるという前提のもとで行われます。

そのため、売掛先企業が売掛金をきちんと支払えるかどうかがポイントです。

それに対してビジネスローンでは、利用する企業そのものに関する情報が重視されます。

黒字である、税金等の滞納がないなど、自社の信用度に自信があるなら、ビジネスローンがおすすめです。

しかし、自社の信用度に自信がない場合や取引先の信用度がより高い場合、ファクタリングを選んだほうが資金調達できる可能性が高くなります。

2-4.違い4:手数料・金利

ファクタリングを利用するなら手数料ビジネスローンを利用するなら金利がかかります。

ファクタリングの場合、手数料は2者間ファクタリングでは8%~18%程度、 3者間ファクタリングでは2%~9%程度です。

ビジネスローンの金利は、2%〜15%程度となっています。

ただし、手数料や金利は状況によっても大きく変化するため、実際に利用する際に確認する必要があります。

2-5.違い5:支払・返済方法

調達した資金の支払方法について、ファクタリングは一括のみです。

たとえば、2者間ファクタリングの場合、支払期日に売掛先から売掛金が支払われたら、速やかにファクタリング会社へ送金する必要があります。

一方、ビジネスローンの返済方法は、一括だけでなく分割も選択可能です。

支払・返済方法の選択肢が複数あったほうがよいと考えるなら、ビジネスローンが向いています。

ファクタリングの支払いについて詳しくは「ファクタリングの支払いとは?基本の仕組みやメリット・デメリットを解説」の記事をご覧ください。

2-6.違い6:売掛先(取引先)の承諾

ファクタリングのうち2者間ファクタリングなら利用者とファクタリング会社のみで契約するため、取引先からの承諾は不要です。

それに対して3者間ファクタリングは、利用者、ファクタリング会社、売掛先で契約するため、売掛先からの承諾も必須となります。

2者間ファクタリングは、3者間ファクタリングよりも手数料が高めです。

ビジネスローンを利用するなら、取引先からの承諾は基本的に必要ありません。

2-7.違い7:審査に落ちる理由

ファクタリングの審査に落ちる理由は、売掛先の業績不振などがあげられます。

売掛金の貸し倒れリスクがあると判断されると、ファクタリングの審査に落ちる可能性が高いです。

また、ビジネスローンの審査に落ちる理由は、自社の経営状態などに何らかの問題があるためです。

そもそもビジネスローンの審査では、取引先は対象になりません。

自社の状況が不安定な場合、ビジネスローンを利用できない恐れがあります。

2-8.違い8:会計上の分類

ファクタリングでは売掛金を売却するため、会計上も売掛金が減少します。

また、現金預金は増加します。

ビジネスローンを利用した場合、会計上では現預金と負債の両方が増加するため、注意が必要です。

負債が増えると、利害関係者から懸念されたり、その後のビジネスにおいて不利に働いたりする可能性もあります。

なるべく負債を増やしたくないと考えるなら、ビジネスローンよりもファクタリングのほうがおすすめです。

2-9.違い9:信用情報

ファクタリングで資金調達しても負債には該当しないため、信用情報にも影響がありません。

一方、ビジネスローンは負債となるため、信用情報に影響します。

単に負債があるだけでは、ビジネスにおいて大きな問題にはならない場合も多いです。

ただし、負債が多くなりすぎたり、返済が滞ってネガティブな記録が残ったりすると不利な状況に陥る可能性があります。

たとえば、新たな借り入れやクレジットカードなどの審査に通りにくくなる恐れもあるでしょう。

3.ファクタリングとビジネスローンには共通点もある

ノートに何か書く男性と様々なアイコン

ファクタリングとビジネスローンには、共通する特徴もあります。

以下で詳しく解説します。

3-1.融資より利用しやすい資金調達方法

ファクタリングとビジネスローンは、いずれも資金調達に役立ちます。

一般的な融資よりも審査にかかる時間が短いため、融資よりも融通が利きやすく利用しやすい資金調達方法です。

3-2.融資よりコストがかかる

一般的な融資の金利と比較すれば、ファクタリングの手数料やビジネスローンの金利は高めに設定されています。

手数料や金利が高い分、資金繰りにおいて負担すべきコストが大きくなります。

そのため、計画的に慎重な利用を意識すべきです。

4.ファクタリングの利用がおすすめなケースとは

キーボードと見積書と電卓と小さな人形3体

ファクタリングはどのような場合に向いているのでしょうか。

ファクタリングの利用がおすすめなケースを紹介します。

4-1.スピーディーに資金を調達したい

利用するファクタリング会社にもよりますが、ファクタリングは最短即日で資金調達が可能です。

そのため、可能な限り早く資金を手元に確保したいと考えている場合におすすめです。

4-2.決算が赤字になっている

ファクタリングは、自社の決算が赤字でも利用できる可能性があります。

ビジネスローンは自社に関する情報が重視されるため、決算が赤字だと審査に落ちる恐れがあります。

それに対してファクタリングで重視されるのは、売掛先の信用度です。

そのため、たとえ自社が赤字でも、売掛先の経営に問題がなければファクタリングを利用できる可能性があります。

4-3.信用情報にキズをつけたくない

ファクタリングは売掛金の売却であり、負債にはならないため、信用情報にキズがつきません。

ただし、3者間ファクタリングは売掛先から承諾を得る必要があるため、注意しましょう。

融資を検討しているものの信用情報にキズをつけたくないなら、ファクタリングがおすすめです。

4-4.貸し倒れリスクを回避したい

貸し倒れリスクとは、債務者の財務状況が悪化して返済ができなくなるリスクです。

ファクタリングは保有している売掛金をファクタリング会社に売却するため、利用後に売掛先の財務状況が悪化しても貸し倒れには陥りません。

4-5.資産のオフバランス化がしたい

オフバランス化とは、資産や取引を貸借対照表に計上せずに済むことです。

ファクタリングは負債を増やさずに資金調達できるため、将来的に融資の利用を検討する場合も影響がありません。

ファクタリングによるオフバランス化について詳しくは「ファクタリングによるオフバランス化の要件・仕組みを解説!メリット・注意点とは」の記事をご覧ください。

5.ビジネスローンの利用がおすすめなケースとは

バインダーに挟まれた紙に何か書こうとする手

ビジネスローンはどのような場合に向いているのでしょうか。

ビジネスローンの利用がおすすめなケースを紹介します。

5-1.売掛金を保有していない

ファクタリングを利用するには売掛金の保有が前提になるため、そもそも売掛金がなければ利用できません。

売掛金がない場合は、ビジネスローンの利用を検討しましょう。

5-2.売掛金以上の資金を調達したい

売掛金があっても、それ以上の多額の資金調達が必要ならビジネスローンのほうが向いています。

ファクタリングで調達できる金額の上限は、売掛金の金額から手数料を差し引いた金額までだからです。

5-3.返済方法などを選びたい

前述のとおり、ファクタリングの支払方法は一括のみです。

ビジネスローンの返済方法は一括と分割のいずれかを選択できるため、返済方法を状況に合わせて選びたいならビジネスローンがおすすめです。

ただし、実際に選択できる返済方法については、利用先に確認しましょう。

5-4.できるだけ安く利用したい

ファクタリングの手数料と比較すると、ビジネスローンの金利は低めです。

ファクタリングの手数料の上限について法律による制限はないため、ファクタリングでは高い手数料を提示されるケースもあります。

よって、できるだけ利用コストを抑えたいなら、ビジネスローンが向いています。

ただし、金利は利用先の条件や審査内容によっても異なるため、注意してください。

6.まとめ

ビジネスローンは、ビジネスを目的とする用途のために利用できる融資です。

ビジネスローンなら短時間で資金調達でき、総量規制の対象にもなりません。

ビジネスローン以外の選択肢としてはファクタリングもあります。

ビジネスローンとファクタリングには、資金調達できる金額、審査の対象、手数料・金利などについてさまざまな違いがあります。

それぞれおすすめなケースが異なるので、状況に合わせて利用しましょう。

ビートレーディングのファクタリングは、最短2時間で資金調達が可能です。

取引実績5.8万社以上累計買取額1,300億円以上(2024年3月時点)と高い信頼を獲得しています。

ファクタリングの利用についてぜひ相談してください。

ビートレーディングへのお問い合わせはこちら
株式会社ビートレ―ディングのロゴ

監修者

株式会社ビートレーディング 編集部編集長

筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。

<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者