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前受金を受け取れない!ファクタリングを活用して解決する方法とは

前受金を受け取れない!ファクタリングを活用して解決する方法とは

ファクタリングの基礎知識

商品やサービスの提供にあたって前受金を受け取れない場合は、自社で必要な資金を確保する必要があります。

資金繰りが難しいときはファクタリングの利用がおすすめです。

ファクタリングを利用するメリットやその他の解決方法も解説しているので、自社の状況に合わせた方法が見つかるでしょう。

前受金が受け取れず資金繰りの悩みがある方はぜひ参考にしてください。

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1.そもそも前受金とは

電卓を使用する手と現金

前受金とは、商品の納品やサービスを提供する際に取引先から受け取った代金のことです。

前受金に該当する代金には頭金や着手金、手付金などが挙げられます。

前受金を受け取ることで商品の生産やサービスの開発などにかかる資金を受注時に確保でき、スムーズな納品や提供が可能になるメリットがあります。

前受金は、企業の帳簿上で負債として借方に計上される勘定科目です。

そのため、売掛金と混在しないように計上する必要があります。

1-1.前受金が多い業界もある

東京商工リサーチが2022年10月期~2023年9月期に決算を行った28万4,575社を対象に実施した『2023年企業の「前受金」動向調査』によると、前受金を計上した企業は5万1,678社で全体の約2割(18.1%)でした。

前受金の比率が50%を超える企業は1,259社で、全体の0.4%です。

前受金が多い業種の上位10産業は次のとおりです。

● 不動産業(51.36%)
● 情報通信業(35.53%)
● 小売業(28.8%)
● 卸売業(26.85%)
● 運輸業(24.28%)
● 製造業(23%)
● 金融・保険業(21.26%)
● サービス業(19.72%)
● 建設業(9.68%)
● 農・林・漁・鉱業(9.29%)

情報通信業に含まれるIT業のソフト開発には納品するまでに長い時間がかかります。

また、建設業では、工事に着手する前に下請け業者に代金の一部を支払わなければなりません。

前受金を受け取ることで開発や工事の着手をスムーズに進められるため、前受金が発生する取引が多い傾向にあります。

※出典:株式会社東京商工リサーチ|前受金依存度の高い業種 1位は「衣装レンタル」 前受金ビジネスの法的整備が急務

2.前受金は会社の資金繰りに影響を与える

カレンダーと電卓とスマートフォンとペンと1万円札

前受金があるかどうかで、受注側の企業にかかる資金繰りの負担の大きさが変わります。

2-1.受け取ることで資金繰りが良くなる

前受金を受け取った場合、受け取った側の企業の資金繰りを改善できます。

商品の製造には原材料の仕入れや下請け業者への支払いなどにコストがかかるため、手元に資金がない場合は資金調達が必要です。

前受金があれば手元の資金を使用せずに済むだけでなく、資金不足も防止できます。

前受金の入金ペースが早ければ資金繰りが楽になります。

2-2.受け取れないと資金繰りが悪化する

前受金を受け取れない契約を締結した場合、資金繰りが悪化する可能性が高まります。

商品の製造やソフトなどの開発にかかるコストは全て自社で賄う必要があります。

手元の資金が少ない企業は自社の資金で賄えず、金融機関からの借り入れが必要です。

資金繰りが悪化すると最悪の場合、黒字倒産になる可能性があります。

黒字倒産について詳しくは「黒字倒産とは?5つの原因と回避する方法を分かりやすく解説!」の記事をご覧ください。

3.必ず前受金が支払われるわけではない

粘土で作られた¥マークと手のひら

取引では売り手よりも買い手が優位のため、売り手側が前受金を希望しても買い手側が支払いに応じないケースも少なくありません。

下請けの業者に依頼する場合や建設工事を依頼する場合は下請法または建築業法に則り、買い手側は売り手側に前受金を支払うことが義務付けられています。

前受金の支払いが義務化されている理由は、資金繰りの負担が大きい下請業者を保護するためです。

ただし、資本金が4,000万円以上の企業は下請法で定められている保護の対象から外れます。

4.前受金が受け取れない場合の対応方法とは

青いペンでチェックするビジネスマン

買い手側から前受金を支払ってもらえない場合の対応方法として、代表的な3つの手段を解説します。

4-1.ファクタリング

ファクタリングは売掛金を活用した資金調達方法で最短即日で資金調達が可能です。

利用には審査を受ける必要があり、審査に通過し契約締結後に、売掛金の金額から手数料を差し引いた残金が振り込まれます。

審査では利用者よりも売掛先の信用度が重視されます。

そのため、利用者の経営状況や資金繰りが悪化していても信用度の高い売掛金を売却すれば利用できます。

急ぎ資金が必要な場合や、仕事を受注するための資金が必要な場合に最適な資金調達方法です。

ファクタリングについて詳しくは「ファクタリングとは?仕組みや種類・注意点を簡単に解説!」の記事をご覧ください。

4-2.銀行融資

銀行融資は、銀行から資金を借り入れて資金調達する方法です。

金利は比較的低めに設定されていますが、審査に通過するのは難しい傾向にあります。

ファクタリングでは売掛先の信用度が重視されますが、銀行融資の場合、長い時間をかけて審査を行い、利用者の返済力を徹底的に調査します。

審査に落ちた場合は融資を受けられませんが審査を通過し、銀行から信用度が高い企業であると認められれば高額の融資を受けられる可能性があります。

銀行融資について詳しくは「銀行融資とは?仕組みや審査に通らないケース・申し込みの流れを解説」の記事をご覧ください。

4-3.ビジネスローン

ビジネスローンとは、法人の経営者や個人事業主を対象に事業資金の融資を行うサービスのことです。

銀行融資と比べて審査の難易度が低く、審査にかかる時間も少ない傾向にあります。

銀行融資と同様に、審査に通過できなければローンは利用できません。

ビジネスローンは審査に通過しやすい分、金利は銀行融資よりも高めに設定されています。

また、融資限度額が設定されているため、多額の資金調達には向きません。

ビジネスローンについて詳しくは「よく分からないビジネスローンを簡単解説!他のローンと何が違うの?」の記事をご覧ください。

5.前受金を受け取れない場合にファクタリングを利用するメリットとは

ノートパソコンを見ながら電話するビジネスマン

買い手側から前受金を支払ってもらえない場合の資金調達にファクタリングを利用するメリットを解説します。

5-1.資金調達しやすい

ファクタリングを利用するメリットは、資金調達のしやすさにあります。

銀行融資では利用者の財政状況や信用状況などを細かく調べるため審査に時間がかかります。

一方のファクタリングの審査は数~数日と短く時間がかかりません。

審査では売掛先の信用度が重要になるため、信用度が高い売掛金であれば審査に通過する可能性は高くなります。

審査の難易度や審査スピードなどの観点から比較しても、ファクタリングは銀行融資よりも使用しやすい資金調達方法です。

5-2.スピーディーに調達できる

ファクタリングを利用すれば、スピーディーな資金調達が可能です。

申し込みから入金までにかかる時間はファクタリング会社によって異なりますが、最短即日に資金調達できる場合があります。

一方の銀行融資は審査に数週間程度かかります。

ビジネスローンは銀行融資ほど長い時間はかかりませんが、審査に数日程度かかるのが一般的です。

スピーディーな資金調達が必要な場合は、ファクタリングがおすすめです。

5-3.利便性が良い

ファクタリングは、銀行融資やビジネスローンよりも利便性が高い資金調達方法です。

銀行融資は金融機関の窓口で相談するのが一般的ですが、ファクタリングであればオンラインや電話での申し込みも可能です。

ファクタリング会社によっては、申し込みから入金までをオンラインで完結できる場合もあります。

ファクタリングを利用する手続きに必要な書類は比較的少なく、手続きを簡単に済ませられます。

5-4.中小企業や個人事業主でも利用しやすい

ファクタリングは、中小企業や個人事業主でも利用しやすい資金調達方法です。

ファクタリングは数万円の少額から数億円の多額の売掛金にも対応しているため、さまざまな規模の会社や個人事業主が利用可能です。

ファクタリングサービスの中には、中小企業や個人事業主を対象にした少額のファクタリングを提供するサービスも増えています。

銀行融資やビジネスローンの審査に落ちた場合でも、ファクタリングであれば資金調達できる可能性があります。

5-5.未回収リスクが低減する

未回収リスクとは、売掛先から売掛金を回収できなくなるリスクのことです。

売掛金の金額が大きいほど自社の財政状況に影響が及びます。

最悪の場合、売掛先と共倒れになることもあるでしょう。

ファクタリングを利用すれば、未回収リスクを低減できます。

ファクタリングは、ファクタリング会社が未回収リスクを負う償還請求権が発生しない契約(ノンリコース)が原則のため、売掛金の売却後に売掛先が倒産した場合でも利用者の負担が減ります。

ノンリコースのファクタリングについて詳しくは「ファクタリングのノンリコースを解説!ウィズリコースとの違いやメリット・デメリットを解説」の記事をご覧ください。

5-6.売掛先の承諾がいらない

ファクタリングは、売掛先の承諾を得ずに利用できます。

ファクタリングには、ファクタリング会社と利用者、売掛先の3者で行う3者間ファクタリングと売掛先を除く2者で行う2者間ファクタリングがあります。

2者間ファクタリングの場合、売掛先の承諾が不要なため、よりスピーディーな資金調達が可能です。

また、売掛先からの信用を失ったり関係が悪化したりするリスクを減らすことができます。

6.まとめ

取引では売り手よりも買い手が優位にいるため、前受金を受け取れない場合があります。

手元の資金に余裕がない場合の主な資金調達方法は、ファクタリングや銀行融資、ビジネスローンです。

手元の資金を減らさずに資金繰りを良くするなら、負債が発生せず最短即日で資金調達ができるファクタリングの利用がおすすめです。

ビートレーディングは3者間ファクタリングだけでなく、2者間ファクタリングにも対応するファクタリング会社です。

問い合わせから資金の振り込みまでにかかる時間は最短2時間で、売掛金の買取金額の下限上限はありません。

法人、個人事業主を問わず利用できるため、前受金が支払われずに資金調達が必要な場合はぜひご利用ください。

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監修者

株式会社ビートレーディング 編集部編集長

筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。

<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者