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ノンバンクの借入とは|銀行との違いやメリット・デメリットを解説

ノンバンクの借入とは|銀行との違いやメリット・デメリットを解説

資金調達の方法

「急にまとまった資金が必要だけど、ノンバンクを使用しても大丈夫なのか」
「ノンバンクで借入をしたいけど、なんとなく不安がある」

会社などを経営していると、急に資金が必要になる場合がありますね。
銀行での融資には時間がかかるし、支払日は迫ってくる。

そんな時に、即日融資が可能なノンバンクは頼りになる存在です。
ただ、ノンバンクというと、「サラ金」や「闇金」のように、暴利やら厳しい取り立てなどのネガティブなイメージがあり、「本当に大丈夫かな」と心配になることもあるでしょう。

しかし、ほとんどのノンバンクは国から貸金業者として認可を受け、借りすぎ防止や多重債務が起きないような法律に基づいて融資を行っています
正しく理解してから利用することで、安全に利用することが可能です。

ノンバンクと銀行の違いを簡単にまとめると次のようになります。

ノンバンクと銀行の違いとは?

ノンバンク銀行
・審査が早くて簡単
・借入可能金額は少額
・金利が高い
・審査は遅くて厳しい
・借入可能金額は大きい
・金利が低い

ノンバンクは銀行に比べて審査が早くて簡単であることがメリットです。
一方で、借入可能金額が少なく、また金利が高いというデメリットがあります。

 

そのためノンバンクは、とにかく早く融資を受けたい人や、銀行で融資を受けられなかった人にとっては大変便利な存在です。 一方で借入予定金額が大きい人や、できるだけ金利を低く抑えたい人には向いていないといえます。

この記事では、

  • ノンバンクの借入とは
  • ノンバンクを利用するメリット・デメリット
  • ノンバンクの利用に向いている人・向いていない人
  • ノンバンクの借入審査基準
  • ノンバンクの借入手順
  • おすすめのノンバンク5選

について解説しています。

ノンバンクについての理解が深まれば、ノンバンクを利用するべきかどうかの判断や、融資をうける際に安全に利用する方法などがわかるようになります。
ぜひ最後までお読みください。

目次

1.ノンバンクの借入とは

ノンバンクの借入とは

ノンバンクは銀行以外の金融機関のことで、主に融資を行う業者のことです。よく比較される銀行との違いを下の表にまとめています。

ノンバンクと銀行の違い

ノンバンク銀行
適用される法律・貸金業法・銀行法
金利・やや高い (1.8%~18%)・2%〜13%
借入限度額・やや低い (1,000万円程度)・審査によっては1億円以上も可
融資のスピード・早い (最短即日~数日)・1週間〜2か月かかる場合も
保証人・必要ない・必要なことが多い
※担保が必要な場合も
提出する書類の多さ・少ない・多い

ノンバンクには、クレジットカード会社、信販会社、消費者金融業者などがありますが、この記事では主に、会社の借入などのローンを扱うノンバンクをメインに解説しています。

この章では、ノンバンクと銀行との違いについて詳しくご紹介しましょう。

1-1.ノンバンクと銀行の比較

ノンバンクと銀行は、融資をしてくれる点では同じですが、さまざまな違いがあります。

1-1-1.適用される法律が違う

銀行とノンバンクでは適用されている法律が違います。

ノンバンクと銀行の法律の違い

ノンバンク銀行
法律・貸金業法・銀行法
主な違い・総量規制により、個人・個人事業主には融資の上限がある。
※法人はその限りではない
・融資の上限の規制はない

銀行は銀行法、ノンバンクは貸金業法という法律に則って営業しています。

その大きな違いは、ノンバンクの貸金業法には総量規制があり、収入によって融資を受けられる金額に上限があるということです。

【貸金業法の総量規制とは】

 

・年収などを基準に、その3分の1を超える貸付が原則禁止
借り手が返済期間に完済することが合理的に見込まれない「返済能力を超える貸付け」を禁止するため、その判断基準の一つとして規制されている。 ただし、法人向けの貸付けは対象外。

参考:貸金業法についてー日本貸金業協会

ただし、この総量規制は個人、あるいは個人事業主に向けたものであり、法人には適用されません

法人の経営形態によっては、単純に売上や利益の数字だけで一律に判断することは難しいからです。

なお、個人事業主であっても、事業実績や事業計画などに基づいて、合理的な返済が見込まれると認められた場合は「顧客の利益の保護に支障を生じることがない契約」として、例外的に借入れができる場合があります。

一方、銀行法には融資の規制はありませんが、独自の上限基準があるため、いくらでも借りられるわけではありません。

1-1-2.金利が高い

ノンバンクは通常、銀行よりも金利が高く設定されています
理由としては、次のようなものがあります。

【貸付リスクが高い】
ノンバンクの融資を受ける会社や個人事業主は、銀行の融資が受けられなかったケースが多くなります。業績や売上が芳しくないと判断されたことになり、融資にリスクが生じます

そもそも、ノンバンク自体が銀行から借り入れていることもあり、金利を銀行よりも高く設定せざるを得ません。

【審査の基準が低い】
ノンバンクの融資は審査基準が低く、即日融資を受けることも可能です。

銀行ならば1週間〜2か月間をかけて審査をしますが、それに比べてノンバンクは返済能力を正確に判断しているとは言えません。そのリスクをとるため、金利が高く設定されています

1-1-3.借入限度額が低い

銀行とノンバンクでは借入の限度額が違います

たとえば、事業資金専用のローンであるビジネスローンでは最大1,000万円としている場合が多く、銀行では借入限度額は、融資先に応じて設定されます。

ノンバンクは、融資の審査基準が低い代わりに、貸し倒れのリスクを考慮して限度額を低く設定しているのです。

ただし、ノンバンクでも不動産などの担保がある場合は有担保ローンなどで高額の融資を受けられる場合があります。

1-1-4.融資のスピードが早い

ノンバンクと銀行の融資のスピードはかなり違います。

ノンバンクでは、最短1時間程度で融資が行われるのに対し、銀行では1週間〜2か月程度かかる場合もあります。

この違いは、融資の審査方法が異なるからです。

銀行の融資は申込者との面談がある上、店長や本店など複数人による審査が必要になります。
しかし、ノンバンクの審査は原則スコアリング方式を採用しているので審査が簡素化し、融資スピードが早いのです。

 

スコアリング方式とは
個人の「信用力」を、年齢・年収・職業などの個人スペックと、信用情報機関に登録されている個人情報をもとに点数(スコアリング)をつけて審査する方式

1-1-5.提出する書類が少ない

ノンバンクと銀行では、提出する書類が違います。

ノンバンクの必要書類一覧


・身分証明書
・登記事項証明書
・決算書原則2期分
・業歴が浅い場合は書類収支計画書・事業計画書などが必要な場合もある
その他、必要に応じて

銀行融資の必要書類一覧


・身分証明書・本人確認書類
・決算書・確定申告書3年分
・納税証明書
・経営方針説明書(経営計画書)
・商業登記簿謄本(登記事項証明書)
・資金使途資料
・試算表
・資金繰り表
・銀行取引一覧表(銀行取引明細表)
・印鑑証明書
その他、必要に応じて(銀行や融資内容によって異なる)

一覧表のように、銀行の場合は書類を揃えるだけでも数日かかることもあり、さらに審査の時間がかかる場合もあるでしょう。

ノンバンクなら必要書類が少ないため、急に資金が必要になった時でも対処しやすいといえます。

2.ノンバンクを利用するメリット・デメリット

ノンバンクを利用するメリット・デメリット

ここまでお読みいただき、ノンバンクとはどのようなものかわかってきたのではないでしょうか。

ここの章では、ノンバンクを利用するか迷っている方に向けて、メリット・デメリットをお伝えします。

ノンバンクを利用するメリット・デメリット

メリットデメリット
① 必要な書類が少ない
 
② WEB上で融資を受けられる
 
③ 最短1時間で融資が可能
 
④ 何度でも借入や返済ができる
  (借入の枠を与えられた場合)
① 銀行に比べ金利が高め
 
② 銀行に比べ借入限度額が低い
 
③ 将来、銀行融資での審査に影響する場合がある

ここまでお読みいただきノンバンクとはどのようなものかわかってきたのではないでしょうか。

ここではノンバンクを利用するか迷っている方に向けてメリット・デメリットをお伝えします。

2-1.ノンバンクを利用するメリット

ノンバンクを利用するメリットは次の4つがあります。

【メリット】

①必要な書類が少ない
②WEB上で融資を受けられる
③最短1時間で融資が可能
④何度でも繰り返し借入や返済ができる
 (借入の枠を与えられた場合)

2-1-1.必要な書類が少ない

ノンバンクの融資に必要な書類は、それほど多く必要ありません
基本的に、身分証明や会社の登記簿謄本、決算書などが揃っていれば融資の申し込みができます。

銀行で融資を受ける場合は、大量の書類が必要なので、揃えるだけでも大変です。
ノンバンクなら、数時間あれば必要書類が揃います。

ノンバンクや銀行で必要な書類については1-1-5.提出する書類が少ないを参照してください。

2-1-2.WEB上で融資を受けられる

ノンバンクを利用する最大のメリットは、店舗に行かなくてもWEB上で簡単にスピーディに融資が受けられるという点です。

たとえば銀行に融資を依頼すると、まずは銀行にいく必要がありますし、担当者や支店長などと面接を重ねることになります。

その点、ノンバンクなら店舗に行くことも、誰かに会うこともなく、WEB上で申し込みから融資までを完結することができます。

2-1-3.最短1時間で融資が可能

ノンバンクは最短約1時間で融資を受けることができます

銀行で融資を受けようとすると、必要な書類を集めるだけでも数日かかる上、面談や厳密な書類審査が行われます。
実際に融資が行われるのは早くて1週間、時には2か月ほどかかるケースもあるので、急に多額の資金が必要になった場合には対応することができません。

その点、ノンバンクなら即日融資ができるので、急に現金が必要になった場合に頼りになります

2-1-4.何度でも繰り返し借入や返済ができる

「借入の枠」を与えられた場合、何度でも繰り返し借入や返済ができるため、ビジネスチャンスを逃しません。

借入の枠とは、利用者ごとに設定されたローンの借入限度額のことです。
この借入の枠内であれば、ATMなどを使って自由に借入や返済ができます。

ノンバンクによっては「ご利用枠」や「利用限度額」などといわれ、銀行の借入ではこの機能はありません。

いざという時や、急な出費が必要になった時に気軽に使えて便利です。

2-2.ノンバンクを利用するデメリット

【デメリット】

①銀行に比べて金利が高い
②銀行に比べて借入限度額が低い
③将来、銀行融資で審査に影響する場合がある

2-2-1.銀行に比べて金利が高い

ノンバンクを利用するデメリットは銀行や公的融資機関に比べ、金利が高いことです。

審査するために提出する書類が少なくスピーディに融資をするため、ノンバンクにとって貸付リスクが生じます。少しでもリスクを回避し、素早く資金を回収するために、金利が高く設定されているのです。

毎月の返済金額を低く設定してしまうと、重い金利負担となり、利益がなかなか出ない財務体質になる可能性もあります。

ノンバンクの融資では短期間での返済を目指しましょう。

2-2-2.銀行に比べて借入限度額が低い

ノンバンクは銀行に比べると、借入限度額が低くなります

銀行では、審査によっては1億円以上も借入を行えるケースもありますが、ノンバンクの借入限度額は最高でも1,000万円程度になります。
これは、審査基準を下げる代わりに限度額を低くして貸倒れリスクを分散しているといえます。

2-2-3.将来、銀行融資で審査に影響する場合がある

もう一つ重要なのは、将来銀行や公庫から新たに借り入れる場合、審査に影響する場合があることです。

法人の場合、ビジネスローンで借入を行うと、決算書に借入先を記載することになりますが、内容によっては信用度が落ちるケースもあるのです。

ノンバンクは大変便利ではありますが、将来のことを考えながら慎重に利用しましょう。

次に、ノンバンクの利用に向いている人や向いていない人を解説します。

3.ノンバンクの利用が向いている人、向いていない人

ノンバンクの利用が向いている人、向いていない人

ここまで、ノンバンクの特徴やメリットデメリットについてお伝えしてきましたが、実際にノンバンクの利用に向いている人とはどのような人でしょうか。

この章では、ノンバンクの利用に向いている人と向いていない人について解説します。

ノンバンクの利用が向いている人・向いていない人

【ノンバンクの利用に向いている人】

・急な支払いなど一刻も早く現金が必要な人
・18歳〜69歳の安定した収入がある人
・売掛金の時効を成立させないための全ての方法
・業歴が1年以上ある人
・決算書・確定申告書の提出ができる人
・返済能力のある人
・借入金額が1,000万円以下の人

【ノンバンクの利用が向いていない人】

・開業前の資金が必要な人【改正後・改正前】
・安定した収入がない人
・借入審査基準を満たしていない人

ノンバンクは銀行に比べると融資を受けるハードルが低いので、誰でも利用できる印象がありますが、実は向いていない人や、そもそも利用ができない人もいます

この章では、ノンバンクの利用に向いている人・向いていない人と、その理由について解説します。

3-1.ノンバンクの利用が向いている人

まずは向いている人を解説しましょう。

3-1-1.一刻も早く現金が必要な人

ノンバンクなら即日の融資が可能なので、いざという時に頼りになります。

ビジネスをしていると、急な支払いが必要になることもあります。
銀行で融資を受けようとすると最低でも1週間ほどかかり、支払いができないことで信用を失ったり、ビジネスチャンスを逃したりする場合もあるでしょう。

ノンバンクなら、一刻も早く融資を受けたい人に向いています。

3-1-2.業歴が1年以上あり、決算書もしくは確定申告書の提出ができる人

ノンバンクは融資のハードルが低いとはいえ、返済能力がある場合に限られます。

そのため、ビジネス向けのローンでは、業歴が1年未満であったり、決算書、または確定申告書の提出ができない場合には、返済能力が疑われ融資を受けることができません。

業歴があり、決算書や確定申告の提出が可能であれば、多くの場合ノンバンクの利用ができます

3-1-3.18歳〜69歳の、安定した収入がある人

18歳以上で69歳未満の安定した収入があれば利用することができます。

融資の審査が簡単な個人カードでも、返済能力がなければ融資を受けることができません。
安定した収入があることが証明できれば、ノンバンクの利用が可能です。

3-1-4.比較的借入金額が低く、最大でも1,000万円以下の人

ノンバンクの借入限度額は最大でも1,000万円なので(ノンバンクによって金額は違う)、少額の融資を受けたい人に向いています。

多額の融資が必要な場合は、銀行の利用を考えた方が良いでしょう。

3-2.ノンバンクの利用に向いていない人

ノンバンクの借入に向いていない人・利用できない人は次のような人です。

3-2-1.安定した収入がない人

まず、安定した収入がない人は利用することができません。

ノンバンクは、貸倒れのリスクを少しでも回避するため、収入がない人の利用はできないようになっています。
貸金業法で「総量規制」(参照1-1-1.適用される法律が違う)が定められており、借りたい金額の3倍以上の収入が必要となるからです。

たとえば、1万円を借入したい場合は、3万円の収入が必要になりますし、100万円借入したい場合には300万円の収入が必要となります。

もちろん、パートやアルバイトでも収入があれば、収入に合わせた借入をおこなうことができます

ただし、収入がなくても次のような場合には借入を行うことができます。

 

【無収入でも借入ができるケース】
①担保がある場合
・不動産(土地・建物など)
・公的年金(年金担保融資制度を利用する)
・生命保険(契約者貸付)
②配偶者に収入がある場合
・配偶者貸付が利用できる

3-2-2.開業前の資金が必要な人

ノンバンクのローンは開業前の資金として利用することはできません。
開業前ということで、安定した収入がないと見なされてしまうからです。

会社の資金として利用する際は決算書や確定申告書23期分の書類が必要となります。開業前はこの書類を提出することができないため、利用することができないのです。

どうしても借り入れたい人は、「個人」としての借入なら用途は問われませんので利用する手もあります。

会社として開業前の資金が必要な場合は、日本政策金融公庫の「新創業融資制度 」や、地方自治体の【創業資金】などを利用すると良いでしょう。

3-2-3.借入審査基準を満たしていない人

ノンバンクは一般的に銀行などよりも借入の審査基準が甘いと言われています。

とはいえ、一定の審査基準はあり、それを満たしていない場合は借入をすることができません

審査基準については次の4.ノンバンクの借入審査基準をご覧ください。

4.ノンバンクの借入審査基準

ノンバンクの借入審査基準

前章の3-2-3.借入審査基準を満たしていない人の項目でもご紹介しましたが、ノンバンクには借入の審査をするための基準があります

【ノンバンクの借入審査基準】

・経営者のクレジットヒストリーに傷がないか
・複数のノンバンクからの借入がないか

実は、この「審査基準」の内容は公開されているものではありません。
厳密には何をどのように審査するかは秘密とされていますが、一般的には上記の審査が行われているとされています。

たとえ、年齢や収入などに問題がなかったとしても、この基準を満たしていない場合は、融資を受けることができません

借入審査基準について解説していきましょう。

4-1.経営者のクレジットヒストリーに傷がないか

経営者のクレジットヒストリーは必ず審査の対象となります。

クレジットヒストリーとは、カードローンのキャッシング利用歴・返済状況など、その人の信用履歴を指します。ノンバンクや銀行などが加盟している信用情報機関には、個人が過去にどのような取引を行ってきたのかなどの情報が記録されており、借入審査の際に照会されます

ブラックリスト入りしているなど、クレジットヒストリーに傷がついている場合は、新たな借入をすることができません

4-1-1.ブラックリストに載る行為

たとえば、ローンの返済を3か月以上滞納するなどは、信用情報機関に登録され、「ブラックリスト入り」してしまいます。

ブラックリストに登録されてしまう条件は次のようになります。

【ブラックリストに登録される条件の一例】

 

61日以上、または3か月ヶ以上の返済滞納がある場合
ローンやクレジットカードなどの返済で、61日以上、または3か月以上の返済滞納がある場合にはブラックリストに登録されます。
信用情報機関には「返済状況」という項目があり、この日数の延滞があった場合には記載されてしまいます。
債務整理をした場合
債務整理とはショッピングの利用などで、支払いが不可能になった場合に法的な手続きをとることで借金を帳消し(整理)することをさします。
債務整理が行われた場合、信用情報機関に記載され、ブラックリスト入りになります。
携帯電話端末代金の延滞をしている場合
携帯電話の利用料金ではなく、スマートフォンなどの端末機器の代金を分割払いにしている場合をさします。
この携帯電話端末の代金もローン契約なので、61日以上、または3か月以上の滞納をしている場合にはブラックリストに載ってしまいます。

このようなことがあった場合、ブラックリストに載っているといえます。

自分がブラックリストに載っているかどうかの確認は、信用情報機関で開示請求をします。

【自分がブラックリストに載っているかどうかの確認方法】

 

ローン会社によって使用している信用情報機関が異なりますので、ホームページで確認してください。開示の方法なども詳しく書いてあります。
・貸金業法指定信用情報機関CICの開示情報について
・株式会社日本信用情報機構JICCの開示情報について
・一般社団法人全国銀行協会KSC(JBA)の開示情報について

なお、ブラックリストとして扱われるのは5年まで、そのあとは記録が抹消されます
しかし、自己破産や個人再生などの金融事故の場合、最長で10年残る可能性もありますので注意してください。

4-2.複数の金融機関からの借入がないか

複数の金融機関から借入をしている場合は、新たに借入することが難しいでしょう。

借入を行う情報はすべて信用情報機関に登録されており、融資の審査では必ずチェックされます。

借入が完済していないのにも関わらず、新たに借入を申し込むということは、よほど「資金繰りが厳しい」か、「返済能力がない」、つまり「信用がない」と見なされてしまいます。

新たに借入を行いたい場合は、まずは他の金融機関からの借入を完済してからになります

 

【ノンバンクを利用できない場合、「ファクタリング」を利用する方法もある】
ファクタリングは、売掛債権(売掛金)をファクタリング会社に売却することにより、売掛債権の入金日よりも前に資金化できるサービスです。
借入とは違い厳しい審査もなく、債権の売買権利譲渡なので信用情報にも影響がありません。 最短即日〜3日程度で資金を調達することができます。
ただし、売掛債権以上の資金を調達することはできず、4%〜18%の手数料がかかるため、入金予定の金額よりも少なくなります。
急に資金が必要になったけど、安心安全に調達したい場合には利用する価値があるでしょう。
ファクタリングについて詳しく知りたい方は「【図解】ファクタリングとは?仕組みや種類・注意点を簡単に解説!」もお読みください。

次に、実際にノンバンクから借入を行う時にはどのような流れになるのか、その手順とポイントをご紹介します。

5.ノンバンクの借入手順とポイント

ノンバンクの借入手順とポイント

これまでの解説で、ノンバンクについて理解が深まったのではないでしょうか。
では、実際にノンバンクを利用する場合の手順はどのようになるのでしょうか。

この章では、ノンバンクの申し込みの手順とポイントについて解説していきます。
現在、ノンバンクの申し込みには3つの方法が一般的です。

 

・WEB(スマホ・パソコン)で申し込みをする方法
・電話で申し込みをする方法
・店舗・無人自動契約機を利用する方法

それぞれの方法について解説していきましょう。

5-1.全ての方法に共通して準備しておくべきもの

まずは、1-1-5.提出する書類が違う少ないの「必要書類一覧」を参考に、借入に必要な書類をあらかじめ集めておきます。

ノンバンクによっては書類が異なる場合があるので、利用したいノンバンクのホームページで
「必要書類」を必ず確認してください。

5-2.WEB申し込みをする場合の手

WEB申し込みをする場合は、ノンバンクのアプリをあらかじめインストールしておくと便利です。
※ここでご紹介する手順は一般的なものであり、利用する予定のノンバンクとは異なる場合があります。

①借入申し込みをする
パソコンやスマホから、利用したいノンバンクのページを開く。
または、ノンバンクのアプリをダウンロードする。

「WEBで申し込み」などのボタンをクリック。
申し込みのページに必要事項を全て記入して送信。

②必要書類を提出する
画面の指示に従い、必要な書類の提出をおこなう。
WEBの場合、スマホのカメラなどで書類の写真をとり、その画像を送信する。

③審査を受ける
必要書類を提出すると、審査が行われる。
審査結果(契約可能金額)はメール、または電話にて行われる。

④契約をする
審査が通れば、WEB上で契約を結ぶ。
これで借入ができるようになる。

5-3.電話で申し込みをする場合の手順

電話で申し込みをする場合は、分からないことがあれば、その場ですぐに質問できるというメリットがあります。

①借入申し込をする
利用したいノンバンクに電話で申し込みをする。
オペレーターの質問などに答える。

②審査を受ける
審査結果(契約可能金額)の連絡を電話で受けとる。

③必要書類の提出をする
店舗に赴き、必要書類を提出する。
これで借入ができるようになる。

または、郵送で必要書類を提出する。
店舗で書類が受領された後に借入ができるようになる。

5-4.店舗・無人自動契約機を利用する場合

店舗や無人契約機を利用すると、その場でカードが発行されます。
WEBの取引にはカードを使いませんが、コンビニなどのATMを利用する際にはカードがあった方が便利です。

①借入申し込みをする
WEBなどで利用したいノンバンクの店舗を検索して店舗へ赴く。
スタッフ、または契約機の案内に従って申し込みをする。

②必要書類の提出をする
書類を提出し、質問に回答する。

③審査を受ける
その場で審査が行われ、審査結果(契約可能金額)を聞く。

④契約をする
その場でカードが発行され、借入できるようになる。

5-5.スピーディに融資を受けるポイント

まずは、利用したいノンバンクのホームページを見て、どのような条件か、必要な書類は何かを必ずチェックし、きちんと準備しておくことが大切です。

ノンバンクの事前審査は、早い場合は最短15秒で済むものもあり、最短1日での融資を受けることができます。

しかし、準備不足で借入の申し込みを行うと、何度もやり直しをしたり、新たな書類が必要になったりと、かえって時間がかかる場合があります。

また、質問に答えなかったり、書類に不備があると借入自体を行うことができなくなる可能性もあります。

分からないことがあれば、電話やメールで問い合わせることもお勧めします。

6.おすすめのノンバンク5選 

おすすめのノンバンク5選

これまで、ノンバンクについて色々な角度から解説してきましたが、実際にどのようなノンバンクを選べば良いのか気になりますよね。

一口にノンバンクといってもさまざまな会社があり、一見良い会社に見えるものの、法律スレスレで営業している会社もあります。なぜか、なかなか完済できないという最悪のパターンに陥る可能性もあるので、安心できる会社を選びたいものです。

この章では、実際に多くの人に評価の高かったおすすめのノンバンクをご紹介しましょう。

2022年1月に発表されたオリコン顧客満足度ランキングなどを参照にしていますので、ぜひ参考にしてください。

おすすめのノンバンク5選

①オリックス・クレジット②JCB③プロミス④アコム⑤アイフル
限度額【カードローン】
800万円

【ビジネスローン】
500万円
【カードローン

500万円

【ビジネスローン】
300万円
【カードローン】
500万円

【ビジネスローン】
300万円
【カードローン】
800万円

【ビジネスローン】
300万円
【共通】
1,000万円
審査
時間
数日最短即日最短即日最短即日最短即日
借入金利【カードローン】
2.9%〜17.8%
 
【ビジネスローン】
6.0%〜17.8%
【カードローン
】4.40%~12.50%
 
【ビジネスローン】
不明
【カードローン】
4.5%~17.8%
 
【ビジネスローン】
6.3%~17.8%
【カードローン】
3.0%〜18.0%
 
【ビジネスローン】
12.0%~18.0%
【カードローン】
 3.1%〜18.0%
 
【ビジネスローン】
5.0%〜18.0%
おすすめする人安心と信頼を重視する人スマートなビジネスサポートが欲しい人初めてローンを利用する人30日間金利0サービスを利用したい人高額の借入をしたい人

上の表のように同じ会社のローンでも、カードローンとビジネスローンの2種類あります。
これらの違いは次のようになります。


カードローンとビジネスローンの違い

【カードローン】

一般的にローンといわれているサービスのことです。
審査スピードは最も早く借入しやすいローンですが、貸金業法の総量規制により年収の3分の1以上を超える借入ができません。
※詳しくは1-1-1.適用される法律が違うを参照ください
使用用途については自由であることが多いのですが、銀行系など一部のローン会社では「事業資金」として使用することができません。
例)三井住友銀行カードローン、みずほ銀行カードローンなど。

【ビジネスローン】

ビジネスローンとは、法人と個人事業主だけが利用できる事業資金専用のローンのことです。
融資されたお金は、新規事業の立ち上げ資金から運転資金、設備投資資金や支払い資金など、会社運営に関する資金として利用できます。
個人向けのサービスではないので、貸金業法の総量規制が適用されません。
そのため、審査によっては年収の3分の1以上の借入ができる場合があります。
ただし、カードローンよりも利息が高くなる傾向があります。
他にもビジネスに特化したサポートを受けられるサービスもあります。
例)JCBカードの会計業務クラウドサポートなど

  • カードローンをお勧めする人は、借入希望金額が年収の3分の1以内の金額に収まる人です。
  • ビジネスローンをお勧めする人は、借入希望金額が3分の1を超えている人です。

たとえば、事業資金として300万円を借入したい場合、カードローンの場合は総量規制により年収が900万円以上ないと借入ができないのに対し、ビジネスローンでは年収が900万円以下でも借入ができる可能性があります。
※カード会社や審査内容によって変わります。

では、おすすめのノンバンクについて、特徴やメリット、そしておすすめの人を解説していきましょう。

6-1.安心と信頼を重視するならオリックスクレジットがおすすめ

オリックスカードローンは2022年1月のオリコン顧客満足度で、ノンバンクカードローンランキング総合1位を獲得しています。

項目別でも金利や返済のしやすさなどの2項目でも1位で、満足度の高いカードローンといえます。
ただし、融資や審査については、他のノンバンクに比べて時間がかかり、即日融資はできません。

多少時間がかかっても、信頼性の高い会社で安心して借入をしたい人には、オリックスクレジットがおすすめです。

気になる方はオリックス・クレジットからチェックしてください。

6-2.スマートなビジネスサポートが欲しいならJCBがおすすめ

JCBはステータス性の高さと、ブランド力が魅力で、オリコン顧客満足ノンバンクカードローン度男性部門で第一位を獲得するなど、人気の高いノンバンクです。

特に、ビジネスローンであるJCB CARD Bizは、カードの利用明細をクラウド会計ソフト(弥生やソリマチ会計など)に取り込むことが可能で、煩わしい経理業務を効率化します。
さらに、Apple PayやGoogle payにも対応しており、スマートに利用することができます。

借入を行うと同時にスマートなビジネスサポートがほしい人にはJCBがおすすめです。

気になる方はJCB CARD からチェックしてください。

6-3.初めてローンを利用するならプロミスがおすすめ

オリコン顧客満足度で総合2位を獲得しているプロミスは「審査対応」「借入条件」「借入サポート」「サポートサービス」の4項目でもそれぞれ1となっており、初めて利用する人の満足度が高いローンです。

インターネットで24時間申し込みが可能で、審査回答が最短15秒など、迅速な借入ができて便利です。
さらに、取引状況が一目でわかるアプリや、LINEチャットサービスなど、サポート体制が充実していることでも評価されています

ノンバンクを初めて利用する人や、十分なサポートが欲しい人にはプロミスがおすすめです。

気になる方はプロミスからチェックしてください。

6-4.30日間金利0サービスを利用したいならアコムがお勧め

オリコン顧客満足度で総合3位を獲得しているアコムは、三菱UFJファイナンシャルグループでもあり、大変信頼性の高いノンバンクです。

初めての利用なら契約の翌日から30日間金利がかからないため、短期間での返済を考えている場合や、少しでも金利の支払いを抑えたい時に便利に使えます。

返済日やどのくらい返済するのかは、利用者の都合に合わせて設定することが可能で、パートやアルバイトでも相談に乗ってくれるなど、柔軟な対応でも評価を受けています

短期間で返済できる場合や返済の方法を自由に設定したい人には、アコムがおすすめです。

気になる方はアコムからチェックしてください。

6-5.高額の借入をしたいならアイフルがおすすめ

アイフルは融資額上限がビジネスローンでは最大級の1,000万円となっており、大きな融資を受けたい場合に便利です。
赤字決算だった場合や、売上以上の融資も可能なケースもあり、柔軟に対応してくれるのが魅力の一つでしょう。

法人の場合は代表者に原則連帯保証が必要となりますが、業歴1年以上で決算書や確定申告書が提出できれば、融資は可能です。
借入や返済はセブン銀行が使えるなど、近くのコンビニATMから気軽に利用ができます。

高額の借入をしたい人はアイフルがおすすめです。

気になる方はアイフルからチェックしてください。

審査が甘いビジネスローン4つの特徴|注意すべきビジネスローンとは?

7.まとめ

ここまでお読みいただき、ノンバンクの借入についてお分かりになったのではないでしょうか。

ここで、記事をまとめてみましょう。

◎ノンバンクと銀行の違いとは
ノンバンクは銀行に比べて審査が早くて簡単であるかわりに、借入可能金額が少なく、また金利が高いという特徴があります。

借入予定金額が大きい人や、できるだけ金利を低く抑えたい人には向いていないといえます。
しかし、とにかく早く融資を受けたい人や、銀行で融資を受けられなかった人にとっては大変便利な存在です。

ノンバンクと銀行の違いを簡単にまとめると

ノンバンク銀行
・審査が早くて簡単
・借入可能金額は少額
・金利が高い
・審査は遅くて厳しい
・借入可能金額は大きい
・金利が低い

ノンバンクは審査が簡単である代わりに借入金額が少なく、金利が高いという特徴があります。
この違いをさらに詳しくみていくと次のようになります。

ノンバンクと銀行の違い

ノンバンク銀行
適用される法律・貸金業法・銀行法
金利・やや高い (1.8%~18%)・2%〜13%
借入限度額・やや低い (1,000万円程度)・審査によっては1億円以上も可
融資のスピード・早い (最短即日~数日)・1週間〜2か月かかる場合も
保証人・必要ない・必要なことが多い
※担保が必要な場合も
提出する書類の多さ・少ない・多い

◎ノンバンクのメリットデメリットとは
ノンバンクを使うメリット・デメリットはどのようになるでしょうか。

ノンバンクを利用するメリット・デメリット

メリットデメリット
①必要な書類が少ない
 
②WEB上で融資を受けられる
 
③最短1時間で融資が可能
 
④何度でも借入や返済ができる
(借入の枠を与えられた場合)
①銀行に比べ金利が高め
 
②銀行に比べ借入限度額が低い
 
③将来、銀行融資で審査に影響する場合がある

◎ノンバンクの利用が向いている人・向いていない人
ノンバンクは銀行に比べると融資を受けるハードルが低いので、誰でも利用できる印象がありますが、実は向いていない人や、そもそも利用ができない人もいます

ノンバンクの利用が向いている人・向いていない人

【ノンバンクの利用に向いている人】

・急な支払いなど一刻も早く現金が必要な人
・18歳〜69歳の安定した収入がある人
・売掛金の時効を成立させないための全ての方法
・業歴が1年以上ある人
・決算書・確定申告書の提出ができる人
・返済能力のある人
・借入金額が1,000万円以下の人

【ノンバンクの利用が向いていない人】

・開業前の資金が必要な人【改正後・改正前】
・安定した収入がない人
・借入審査基準を満たしていない人

ノンバンクの利用に向いていても、次の審査基準を満たす必要があります。

ノンバンクの借入の審査基準

「審査基準」の内容は公開されているものではありません。
厳密には何をどのように審査するかは秘密とされていますが、一般的には次の審査が行われているとされています。

【ノンバンクの借入審査基準】

・経営者のクレジットヒストリーに傷がないか
・複数のノンバンクからの借入がないか

たとえ、年齢や収入などに問題がなかったとしても、この基準を満たしていない場合は、融資を受けることができません

クレジットヒストリーの傷とは、多くの場合「ブラックリスト」に入っているかどうかになります。
その確認方法は次の通りです。

【自分がブラックリストに載っているかどうかの確認方法】

 

ローン会社によって使用している信用情報機関が異なりますので、ホームページで確認してください。開示の方法なども詳しく書いてあります。
・貸金業法指定信用情報機関CICの開示情報について
・株式会社日本信用情報機構JICCの開示情報について
・一般社団法人全国銀行協会KSC(JBA)の開示情報について

記事の本文には6.おすすめのノンバンク5選もご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

この記事をお読みいただき、安心安全にノンバンクからの借入ができることを願っています。

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監修者

株式会社ビートレーディング 編集部編集長

筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。

<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者