「介護施設を開設したばかりで資金繰りに不安がある」
「介護事業者が使えるファクタリングについて知りたい」
そう思っていませんか?
結論からお伝えすると、介護事業者の資金繰りには「介護報酬ファクタリング」がおすすめです。
介護報酬ファクタリングは、介護報酬債権をファクタリング会社に譲渡して早期の資金調達をする買取型のファクタリングの一種です。
介護報酬は通常、国民健康保険団体連合会に請求してから約2か月で受け取れますが、介護報酬ファクタリングを利用すれば遅くても2週間以内に介護報酬を受け取ることができます。
介護報酬ファクタリングは、ほかのファクタリングと比べて手数料の相場が0.25%〜と安く、審査にも通りやすいのが特徴です。
その理由は、売掛先が国民健康保険団体連合会などの公的機関になるため、信用度が高いからです。
そして、ファクタリング全般に言えることですが、介護報酬ファクタリングの性質は「介護報酬債権の譲渡」なので、貸金業とはまったく違います。
お金を借りるのではなく、介護報酬債権をファクタリング会社に売却することで手数料を差し引いた分の資金を調達する方法だからです。
このように、介護報酬ファクタリングにはさまざまな特徴とメリットがあります。
もちろんデメリットもありますので、それぞれをよく理解して介護報酬ファクタリングを利用するかどうかを判断することが大切です。
そこでこの記事では、
◎介護報酬ファクタリングとは ◎介護報酬ファクタリングにおける現状 ◎介護報酬ファクタリングを利用する流れ ◎介護報酬ファクタリングのメリットとデメリット ◎介護報酬ファクタリング会社を選ぶ際のポイント ◎介護報酬ファクタリングを提供しているおすすめな会社 ◎介護報酬ファクタリングを契約する際に準備するもの ◎介護報酬ファクタリングの注意点 |
について解説していきます。
この記事を最後までお読みになれば、介護報酬ファクタリングについて仕組みやメリットデメリットを詳しく知ることができ、安定経営のために介護報酬ファクタリングを導入するかどうか判断できるでしょう。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
目次
- 1.介護報酬ファクタリングとは
- 2.介護報酬ファクタリングと他の資金調達方法との違い
- 3.介護報酬ファクタリングにおける現状
- 4.介護報酬ファクタリングを利用する流れを解説
- 5.介護報酬ファクタリングのメリット
- 6.介護報酬ファクタリングのデメリット
- 7.介護報酬ファクタリングの手数料
- 8.ファクタリング会社を選ぶ際のポイントとは
- 9.介護報酬ファクタリングができるおすすめな会社4選
- 10.介護報酬ファクタリングを契約する際に準備するもの
- 11.介護報酬ファクタリングの注意点
- 12.介護報酬ファクタリングはこんな方におすすめ
- 13.介護報酬ファクタリングご利用のお客様の事例
- 14.今後期待される介護報酬ファクタリングの活用方法
- 15.ビートレーディングの介護報酬ファクタリング
- 16.まとめ
1.介護報酬ファクタリングとは
冒頭でもお話した通り、介護報酬ファクタリングとはファクタリングの一種で、介護事業者が利用できる金融サービスです。
もう少し具体的に言うと、介護報酬債権をファクタリング会社に売却することで、介護報酬を国民健康保険団体連合会から支払われるよりも前に資金化できるというものです。
以下では、介護報酬ファクタリングの大きな特徴3つについて、紹介します。
特徴1:入金方法
介護報酬ファクタリングは入金方法についても、譲渡代金の入金が2回に分けて振り込まれることが多いという特徴があります。
通常のファクタリングでは、ファクタリングを依頼した後、一括で資金が支払われるため、入金は一回です。
介護報酬ファクタリングの入金が2回に分かれる理由は、介護報酬の請求に不備があった場合などに、請求した介護保険給付費の全額が支払われないケースがあるためです。
そのため、介護報酬ファクタリングでは、ファクタリング依頼後に1回目の入金として所定金額の約8割の金額が支払われ、介護保険給付費の支払いが確認されてから残り2割が入金されることが一般的です。支払われるのは、1回目に支払われた買取額の残りから手数料を差し引いた金額です。
特徴2:資金化までにかかる時間
介護報酬ファクタリングの場合は、他のファクタリングと異なり、即日での資金化が難しいという特徴があります。
介護報酬ファクタリングは、介護事業者とファクタリング会社、国保連との間で行われる3者間ファクタリングです。このため、ファクタリング会社は介護事業者からファクタリング依頼を受けた後、国民健康保険団体連合会に債権譲渡されたことを通知しなければなりません。
債権譲渡の通知期間が必要なため、介護報酬ファクタリングでは即日払いが利用できず、最短1日はかかる点に注意しましょう。
特徴3:介護ソフトとの連携性
介護事業で日常業務や経理業務のために利用している介護ソフトと、ファクタリングサービスとが連携しているケースがあります。
介護ソフトと連携しているファクタリングサービスを利用すると、請求や入金確認、口座振替などの作業をスムーズかつスピーディに進めることができるでしょう。
また、新たに介護ソフトの導入を検討している場合には、ファクタリングサービスと連携しているソフトを検討することもおすすめです。
2.介護報酬ファクタリングと他の資金調達方法との違い
ここではファクタリングと以下2つの資金調達方法との違いをご紹介します。
・医療機関債
・社会医療法人債
2-1. 医療機関債
医療機関債とは、医療法人が行える資金調達方法のひとつです。
通常、会社が発行する債券は「社債」といいますが、医療法人が債権を発行する場合には「医療機関債」といわれます。
そして医療機関債を発行する場合、医療法人であるということが最低条件になりますが、実際には財務状況も重要です。
2-1-1.医療機関債とファクタリングの違い
医療機関債を発行するためには、医療法人であることが大前提であり、発行した医療機関債は、購入者に返済しなくてはなりません。
そして何より、資金調達できるまでに時間がかかってしまうというデメリットもあります。
そんな医療機関債と比較すると、ファクタリングは介護報酬債権さえあれば余計な手間をかけず資金を調達する事ができます。
2-2.社会医療法人債
社会医療法人には「同族運営不可」「一定基準以上の救急医療等を提供し続けなければならない」などといった厳しい規制を設けられていますが、その反面「社会医療法人債を発行する事できる」というメリットもあります。
社会医療法人債を発行することができるのは社会医療法人だけであり、不特定の一般投資家の取得を前提としている「公募債」と、特定者の取得を前提としている「私募債」を発行して、資金調達が可能です。
2-2-1.社会医療法人債とファクタリングの違い
社会医療法人債は、幅広く多額の資金を調達する事ができます。
しかし、そのためには「多額の発行手数料」や「格付けなどの取得」などといった条件もクリアする必要があるため、すぐにでも資金が必要な場合には不向きな資金調達手段だといえます。
それにひきかえファクタリングなら、原則として介護報酬債権さえあれば特別な条件もなく資金が調達できるため、急に資金が不足した場合でも問題なく資金調達が可能です。
更に、ファクタリングなら資金調達できるまでの時間も早く、最短ならば契約後すぐにでも入金を行ってもらう事が可能となっています。
3.介護報酬ファクタリングにおける現状
現在、介護施設を開業する人が増えているものの、開業前後に資金繰りが厳しくなるケースは少なくありません。介護報酬ファクタリングのニーズも年々高まっていることに比例して、介護報酬ファクタリング会社の数も増えています。
現状、より多くの選択肢から介護報酬ファクタリングサービスを選べるような状況になりつつあります。
手数料や買取可能金額、資金化にかかる期間などを見比べ、自社にあったファクタリングサービスを選びましょう。
4.介護報酬ファクタリングを利用する流れを解説
介護報酬ファクタリングの特徴や現状についてお伝えしました。
次に、介護報酬ファクタリングの仕組みについて分かりやすく解説していきます。
介護報酬ファクタリングは、介護事業者、ファクタリング会社、国民健康保険団体連合会の3者でやり取りされるサービスです。
これを3者間ファクタリングと言います。
一般的な介護報酬ファクタリングの仕組みを図で示すと次のようになります。
以下では、これらの手続きの流れを詳しく紹介します。
4-1.流れ1:介護報酬債権をファクタリング会社に譲渡する
まず、利用者である介護事業者が、ファクタリング会社に介護報酬ファクタリングサービスの利用を依頼します。
審査に通ると利用者とファクタリング会社との間でファクタリング契約を締結し、利用者はファクタリング会社に介護報酬債権を譲渡します。
その後、利用者とファクタリング会社と連名で、国保連に債権譲渡をしたことを通知します。
4-2.流れ2:介護報酬債権の買取額の一部を支払う
ファクタリングの契約を締結した後、ファクタリング会社は利用者に介護報酬債権の買取額の一部を支払います。一般的には、買取額の約8割を掛け目として支払われます。
なお、掛け目はファクタリング会社ごとに多少異なります。
利用者がファクタリング利用を依頼した後、国保連へ債権譲渡の通知を行うため、依頼から入金まで3日程度はかかる点に注意しましょう。
介護報酬ファクタリングを利用する際には、スケジューリングに余裕をみておくことが大切です。
4-3.流れ3:国保連に介護報酬を請求する
利用者の介護事業者は通常通り、国保連に「介護給付介護給付費請求書」「介護給付費明細書」を送付して、介護報酬を請求します。
国保連は提出された書類に不備がないか確認のうえ、審査結果を「審査支払結果帳票」で介護事業者に通知します。
その審査結果をもとに、国保連はファクタリング会社に介護報酬保険費を支払います。ファクタリング会社は、国保連からの入金を確認した後、利用者へ残りの支払いを行います。
なお、請求書類に不備が認められた場合には返戻が行われ、介護報酬保険費がファクタリング会社に支払われない可能性があります。
国保連から介護報酬の全額が支払われない場合は、利用者への2度目の支払い時に金額調整が行われます。
5.介護報酬ファクタリングのメリット
介護報酬ファクタリングのメリットは5つあります。
具体的には、
・介護報酬の受け取りを約1.5か月早められる
・手数料の相場が0.25%〜と非常に安い
・審査に通りやすい
・資金使途の自由度が高い
・借入金に計上しなくて良い
といった5点です。
それぞれの点について、どんな理由でメリットだと言えるのか、詳しくお話していきましょう。
5-1.介護報酬の受け取りを約1.5か月早められる
介護報酬ファクタリングを利用すると、通常の請求方法よりも約1.5か月早く代金を受け取ることができます。
入金されるスピードはファクタリング会社によって異なりますが、遅くても2週間以内には入金されるでしょう。
通常通り国民健康保健連合会に介護保険給付費を請求する方法だと、介護保険給付費を請求してから資金を得られるまでには、約2か月を要することになります。
そうなると、介護事業所を立ち上げたばかりの人や業績の伸びが思わしくない場合は、その間の資金繰りに悩む場合も多いでしょう。
介護報酬ファクタリングを利用すれば国民健康保険団体連合会の支払いよりも早く資金を調達できるので、安定した経営を維持することが可能です。
5-2.手数料の相場が0.25%〜と非常に安い
介護報酬ファクタリングは手数料が非常に安く、0.25%〜が相場です。
他の買取ファクタリングだと2%〜18%が相場なので、介護報酬ファクタリングの0.25%~というのは非常に低い数字だというのがお分かりになるでしょうか。
なぜこんなにも手数料が低いのかと言うと、理由は2つあります。
・売掛先が公的な機関である国民健康保険団体連合会なので、信用度が高い
・契約方法が3者間ファクタリングになるため、安全な取引ができる
売掛先が公的機関で倒産リスクが限りなく低いため、手数料は安く設定されているのです。
そのため、資金を圧迫するリスクを避けられます。
5-3.審査に通りやすい
介護報酬ファクタリングは審査に通りやすいというメリットがあります。
審査に通りやすいことで手続きが迅速に進み、ファクタリングが実行されるのも早くなります。
銀行の融資の場合、保証人や担保を用意したり書類の作成や審査に時間がかかり、融資を申し込んでから1〜2か月後の実行になります。
介護報酬ファクタリングは準備する書類も少なく審査に通りやすいので、迅速に事務手続きが進みます。
介護報酬ファクタリングによる資金調達は、時間の節約になり精神的な負担も軽減できるでしょう。
なぜ審査に通りやすいのかと言うと、介護報酬債権はほとんどの確率で承認されることや、国民健康保険団体連合会が倒産する可能性もほとんどないことから、介護事業者の経営状況自体はあまり関係ないからです。
そのため、開業したばかりの介護事業者でも気軽に利用できるサービスです。
5-4.資金使途の自由度が高い
介護報酬ファクタリングは、受け取った資金の使い道について特に制限されることがないというメリットもあります。事業以外の生活費などの用途にあてても特に問題はありません。
一方の融資や補助金を受ける場合には、必ず資金の使途を問われ、実際に融資や補助金を受けた後の資金の用途は限定されます。
介護報酬ファクタリングは、柔軟に使える自由度の高い資金を確保したい場合におすすめの資金調達方法です。
5-5.借入金に計上しなくて良い
介護報酬ファクタリングで得た資金は、借入金に計上する必要がない点もメリットです。ファクタリングは融資や借金ではなく、売掛金を譲渡して資金化することで、いわば資産の売却のようなものです。そのため、決算書の借入金に計上する必要はありません。
決算書の負債が膨らむことはないため、ファクタリングによって信用情報が傷ついたり、銀行からの融資に影響したりすることもありません。
6.介護報酬ファクタリングのデメリット
手数料が安く、資金化も早い介護報酬ファクタリングはメリットの大きいサービスですが、もちろんデメリットもあります。
それは、
・請求金額の満額は受け取れない
・代金を一括では受け取れない
・悪質な業者を見極める必要がある
という3点です。
こちらのデメリットについても、それぞれについて詳しくお話していきましょう。
6-1.請求金額の満額は受け取れない
これはファクタリング全般に言えることですが、ファクタリングは手数料が差し引かれるので請求金額の満額は受け取れません。
介護報酬ファクタリングにおいても、少なからず差し引かれる額があることを覚えておきましょう。
資金繰りに急を要さない状況であれば、介護報酬ファクタリングを多用することがかえってデメリットになってしまう可能性があるので注意が必要です。
手数料の具体的な数字に関しては、利用するファクタリング会社によって異なります。
前にも説明した通り、相場は0.25%〜なので相場を目安に事前にチェックしておくことが重要です。
6-2.代金を一括では受け取れない
介護報酬ファクタリングの仕組みでも説明した通り、介護報酬ファクタリングは代金が2回に分けて支払われるという点がデメリットになります。
1回目は遅くても2週間以内には支払われますが、受け取れる額が請求額の70%〜90%になります。
具体的な数字をあげてお話すると、
例えば500万円の介護保険給付費を請求して、ファクタリング会社の手数料が1%だったとします。
受け取れる額は、350万円〜450万円(500万円の70%~90%)-5万円(手数料)=345万円〜445万円となります。
請求額の残額は国民健康保険団体連合会がファクタリング会社に介護保険給付費を支払ってから、介護事業者に入金されます。
1回目の入金で「あれ?予定していた金額と全然違う!」
とならないように、依頼したい介護報酬ファクタリング会社の支払いスキームを事前に確認しておきましょう。
6-3.悪質な業者を見極める必要がある
介護報酬ファクタリングを利用する際には、悪質な業者を見極める必要がある点もデメリットといえるでしょう。
最近は、ファクタリングを装い貸付を行う悪質なファクタリング事業者も少なくありません。悪質業者を避けるためには、契約書や手数料のほか、ファクタリング会社の事業内容をよく確認することが大切です。
契約書に「債権譲渡契約」の記載がない場合や、手数料が高額な場合などは要注意です。不安を感じたら、金融庁の相談窓口に相談することもおすすめです。
悪徳業者の見分け方について詳しくは「ファクタリング会社に悪徳業者はいる?手口の事例や見分け方を解説」の記事をご覧ください。
7.介護報酬ファクタリングの手数料
ファクタリングにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
介護報酬ファクタリングのデメリットとして一番に挙げられるのは「手数料がかかる」点です。
介護報酬ファクタリングを利用する際、この手数料を引いた金額がファクタリング会社から入金されます。
手数料は銀行融資に比べると安くはありません。
コストを抑えるためにも、低手数料のファクタリング会社を利用することが大切です。
7-1.ビートレーディングであれば最低手数料2%~
ビートレーディングの介護報酬ファクタリングは、最低手数料2%~での利用が可能です。
もちろん債権の内容によって上下しますが、更新料や審査料なしでこの手数料のため、安心して利用できます。
また、ビートレーディングは手数料が安いだけでなく、業界内でも最高水準のスピードで債権を資金化する事が可能です。
8.ファクタリング会社を選ぶ際のポイントとは
介護報酬ファクタリングを利用する際に、どのようなファクタリング会社を選ぶべきか迷うこともありますよね。以下では、ファクタリング会社を選ぶポイントについて紹介します。
8-1.選び方1:介護ソフトメーカーのサービスを利用する
選び方の1つは、介護ソフトメーカーの提供するファクタリングサービスを利用することです。
介護ソフトメーカーは、介護事業者のニーズを把握したうえで、より使いやすいサービスを提供していることが少なくありません。
サービスを実施する会社に介護事業のサポートサービスに実績、信頼性があることがほとんどのため、安心して利用することができます。
8-2.選び方2:手数料を確認する
介護報酬ファクタリングを選ぶときには、手数料を必ず確認して選びましょう。
介護報酬ファクタリングの手数料の相場は、0.25%~1%です。相場よりも明らかに手数料が高い場合は注意が必要です。
他のファクタリング会社と比較するなどして安全と思われる方を利用するようにしましょう。
また、手数料が低くても、後から追加費用を上乗せされるケースもあります。提示された手数料以外の費用が発生しないことを、利用する前に確認しましょう。
口頭で確認するだけでなく、契約書に目を通し、手数料の額や追加費用が発生しないことをしっかり確認することが大切です。
8-3.選び方3:記載内容を確認する
介護報酬ファクタリングを利用する際には、必ず契約書の記載内容を確認しましょう。
ファクタリングを装った貸付・融資でないことを確認することが大切です。例えば、契約書に「債権譲渡契約」と明記されているなど、介護報酬債権の譲渡契約であることを確認しましょう。
悪質なファクタリング会社を避けるためにも、契約書に記載の内容はしっかりと確認することがおすすめです。
9.介護報酬ファクタリングができるおすすめな会社4選
ここまで、介護報酬ファクタリングの仕組みやメリットデメリットについてお話してきました。
介護報酬ファクタリングは手数料が低くメリットが大きいサービスですので、
「ぜひ始めたい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、介護報酬ファクタリングができるおすすめのファクタリング会社を4つご紹介していきます。
・株式会社ビートレーディング
・リコーリース株式会社
・三菱HCキャピタル株式会社
・カイポケ
それぞれの特徴を比較しながら、ぜひあなたにぴったりのファクタリング会社を見つけてみてください。
9-1.資金化の速さで選ぶなら「株式会社ビートレーディング」がおすすめ
手数料 | 取引状況や取り扱い事業所数による |
期間 | 最短翌日 |
アピールポイント | ・最大90日分を買取可能 ・買取金額の上限なし ・利用社累5.8万社の実績 |
「株式会社ビートレーディング」は、資金化の速さが魅力のファクタリング会社です。通常は約60日後に支払われる介護報酬を最短翌日で資金化できます。
さらに、最大90日分の介護報酬を買い取ってくれ、買取金額に上限も下限もないなど柔軟な対応をしてくれます。
大手のファクタリング会社は、買取金額に下限を設けていることが多いですが、株式会社ビートレーディングは買取可能金額の下限がありませんので、小規模な事業者でも利用できます。
他に、東京本社以外に、仙台、名古屋、大阪、福岡の全国5か所に営業所があるため、全国各地で利用しやすいと言うメリットがあります。
近年勢いがあるファクタリング会社で、2024年3月には累計利用者数が5.8万社を突破しました。
「株式会社ビートレーディング」は、
◎できるだけ早く資金を調達したい
◎できるだけ多くの額を買い取って欲しい
◎大手の対象にならない小規模な事業者
◎実績のあるファクタリング会社に任せたい
という人にぜひおすすめしたいファクタリング会社です。
9-2.専門業者ならではの知識と経験なら「リコーリース株式会社」がおすすめ
手数料 | 取引状況や取り扱い事業所数により異なる |
期間 | 最短5営業日 |
アピールポイント | ・初期審査料0円 ・更新料0円 ・新規事業者でも可能 ・伝送ソフト切り替え不要 |
「リコーリース株式会社」は、介護報酬ファクタリングに特化したファクタリング会社です。
介護報酬に特化していることで、介護業界に関する豊富な知識や経験があり、安心して取引を任せられます。
東証一部上場の株式会社リコーが親会社なので基盤も安定している点もポイントです。
リコーリース株式会社の介護報酬ファクタリングの特徴としては、
・初期審査料0円
・更新料0円
・新規事業者もOK
・国民健康保険団体連合会に請求データを送るための「伝送ソフト」の切り替え不要
という点です。
初期審査料と更新料が不要で、伝送ソフトの切り替えも必要なく、新規事業者でも申し込みができるので、開業したばかりで資金源に困っている人にはぜひおすすめしたい会社です。
9-3.手数料の安さで選びたいなら「三菱HCキャピタル株式会社」がおすすめ
手数料 | 0.2%~ |
期間 | 最短5営業日 |
アピールポイント | ・少額でも買取可能 ・原則非対面で契約 |
「三菱HCキャピタル株式会社」は、手数料が0.2%~という安さが特徴です。
さらに、事業規模に関わらず少額からの買い取りも可能なので、手数料の負担をできるだけ抑えたい、資金の余裕が十分にないという場合に利用しやすいファクタリング会社だと言えるでしょう。
他に、三菱HCキャピタル株式会社の特徴をあげると、原則非対面で契約が可能という点です。
申し込みから契約までメールや電話、郵送などに対応しているので日本全国で利用することができます。
9-4.審査の通りやすさで選ぶなら「カイポケ早期入金サービス」がおすすめ
手数料 | 最大0.8% |
期間 | 最短5営業日 |
アピールポイント | ・審査通過率99.8% ・いつでも解約可能 |
「カイポケ早期入金サービス」は利用しやすい介護報酬ファクタリングで、手数料は最大でも0.8%に設定されています。初期審査料や更新料も0円で、コストを抑えたい人にはピッタリです。
さらに、手数料は最大でも0.8%に設定されているほか、初期審査料や更新料も0円で、コストを抑えたい人にはピッタリです。
他に、長期契約の縛りがないのも「カイポケ早期入金サービス」の特徴です。
いつでも解約費がかかることなくやめることができるので、資金繰りに困っている時だけ利用するなど、ファクタリングの長期利用を避けたい人にもおすすめです。
10.介護報酬ファクタリングを契約する際に準備するもの
先ほどの説明で、介護報酬ファクタリングを依頼したいファクタリング会社が見つかったでしょうか。
では次に、契約する際に準備しておくものを知っておきましょう。
細かくはファクタリング会社によって違いますので、ここでは一般的なものについて説明していきますね。
介護報酬ファクタリングを契約する際に準備する必要があるのは、基本的に、
・履歴事項全部証明書(法人の場合)、印鑑証明書
・介護報酬請求書
・介護報酬の支払決定通知書
・介護報酬の支払いが確認できる通帳コピー
・許認可証のコピー
になります。
それぞれについてもう少し詳しく説明していきます。
10-1.履歴事項全部証明書、印鑑証明書
履歴事項全部証明書とは法人の登記事項を証明する書類です。
本社所在地や代表者の情報、事業目的などが記載されたものになります。
履歴事項証明書は誰でも取得することができ、法務局の窓口やオンラインで請求することができます。
印鑑証明書は、印鑑により個人や法人を証明するために、印鑑登録された印鑑の印影と登録した人や法人の情報が記載された書類です。
印鑑証明書は、印鑑カードがないと取得できませんので、注意が必要です。
これらの書類は、国民健康保険団体連合会に債権譲渡通知を発送する際に使います。
10-2.介護報酬請求書
介護報酬請求書とはレセプトのことです。
介護報酬ファクタリングを申し込む際は、最新の介護報酬請求書を3か月分準備しておくことが多いです。
10-3.介護報酬の支払決定通知書
先ほどお話した介護報酬請求書を国保連に提出した後に送られてきた支払決定通知書も準備します。
介護報酬請求書に準じた月数分を用意しましょう。
10-4.通帳、許認可証のコピーなど
これまでの介護報酬の入金が確認できる通帳のコピーと、介護施設の許認可証のコピーなどが必要です。
他に、税務申告書のコピーの提出を求められる場合もあります。
11.介護報酬ファクタリングの注意点
ここまでのお話で、介護報酬ファクタリングの理解や始めるまでのイメージを固めることができたでしょうか。
では最後に、介護報酬ファクタリングの注意点をお伝えしていきます。
事前に注意点を把握しておくことで、失敗なく介護報酬ファクタリングを利用できるでしょう。
介護報酬ファクタリングの注意点は2つあり、
①頼り切らないよう計画的に利用する
②ファクタリング会社を決める時は総合的に判断する
という点です。
それぞれについて詳しく説明していきます。
11-1.頼り切らないよう計画的に利用する
介護報酬ファクタリングは通常の介護報酬の入金よりも約1.5か月も早く介護報酬を受け取れるので、その手軽さや便利さを覚えてしまうと頼り切ってしまう場合があります。
確かに通常の手続きより早期に資金調達できるのは大きなメリットですが、手数料が引かれてしまうことを忘れてはいけません。
介護報酬ファクタリングの手数料は他のファクタリングと比べたら相場がかなり安いですが、それでも0.25%以上は手数料が発生します。
例えば100万円の介護報酬だと25,000円の手数料ということになりますね。
そのため、長期にわたって介護報酬ファクタリングを利用してしまうとかえって資金繰りが悪化してしまう可能性があります。
介護報酬ファクタリングは「本当に困った時に利用する」と決めておくことが大切です。
11-2.ファクタリング会社を決める際は総合的に判断する
介護報酬ファクタリングを依頼するファクタリング会社を決める際は、手数料の安さだけにとらわれず総合的に判断するようにしましょう。
手数料が安いからと言っても、入金されるまでの期間が長かったり、解約に解約金がかかるなどの縛りがある場合は利用しやすいとは言えません。
他に、新たな介護ソフトの導入が必要な場合も、コストがかかるのでよく検討してから決めた方が良いでしょう。
また、何度もお話していますが、介護報酬ファクタリングは保証人や担保が必要ありません。
もし、保証人や担保を求めてくる場合は貸金である可能性が高いので、「おかしいな」と思ったら契約は見送った方が無難です。
これらの点をふまえるとファクタリング会社を選ぶ際は、
・手数料 ・手続きの簡略さ ・入金スピード ・新規開業でも利用できるか ・介護ソフトの導入は必須か ・契約の方法は選べるか |
といった点をポイントに判断すると良いでしょう。
どのファクタリング会社も、問い合わせや見積りは無料で応じてくれるので、HPを見ても分からない部分は積極的に問い合わせてみることをおすすめします。
12.介護報酬ファクタリングはこんな方におすすめ
介護報酬ファクタリングが向いているのは、以下のような方です。
12-1.新たに介護施設などを開業、増設したい方
昨今の介護業界では需要の増加により介護施設を新たに開設したり、増設する事業者も増加していますが、忙しくて銀行融資の審査を受ける時間がない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合には、手続きが簡単な介護報酬ファクタリングがおすすめです。
12-2.短期での資金調達が必要になった方
通常、介護報酬を受け取れるのは約60日かかりますが、ビートレーディングなら最短翌日には手元に資金を準備することができます。
増員したスタッフの給料や、急に発生した施設の修繕費用など、短期的な資金調達にも介護報酬ファクタリングをご利用いただけます。
12-3.金融機関からの融資はできれば受けたくない方
金融機関からの融資を受けると借入金が増えて困る場合や、審査に必要な書類作成の時間がとれない場合にも、介護報酬ファクタリングは有効です。銀行融資の申し込み手続きに時間を費やしても、実際に審査に通過できるかは分かりません。
介護報酬ファクタリングは借入ではないため返済義務もなく、介護報酬債権があれば資金調達ができる可能性が高い資金調達方法です。
13.介護報酬ファクタリングご利用のお客様の事例
ここでは、介護報酬ファクタリングをご利用した下記の業種のお客様の事例をご紹介します。
・訪問看護業
・放課後等デイサービス業
13-1.訪問看護業のお客様
・業種:訪問看護
・年商:3億6千万円
・都道府県:大阪府
13-1-1.サービス利用前の悩み
新規の利用客を獲得するために介護事業所を新規開設したが、資金不足のため銀行融資を検討されていました。開業したばかりで銀行からの融資審査が通らなかったため、弊社に相談いただきました。
13-1-2.サービスの利用後
すぐに資金調達できて資金繰りも安定した現在では新規の利用客が増えているとお喜びの声をいただいております。新たな介護事業所の開設を検討していらっしゃるようで、融資の審査と並行してファクタリングをご利用いただいております。
13-2.放課後等デイサービス業のお客様
・業種:放課後等デイサービス
・年商:2千万円
・都道府県:福岡県
13-2-1.サービス利用前の悩み
機材購入とスタッフへの賞与などのため、ファクタリングの利用を検討されていました。今まで他のファクタリング会社を利用していたが、たまたま弊社のHPを見たところ手数料が抑えられそうとのことで乗り換えのお申し込みをいただきました。
13-2-2.サービスの利用後
弊社に乗り換えたことにより、手数料の大幅削減が実感できたとお客様から喜びの声をいただいております。
14.今後期待される介護報酬ファクタリングの活用方法
介護業界では、高齢化社会の影響から新規開業や事業拡大などの動きが活発化しています。
さらに昨今、事業体や雇用制度も多様化しています。
以前であれば先を予想した資金繰りで安定的な経営ができていた事業者も、なかなか先の見通しをたてることは難しくなっているようです。
その際に介護報酬ファクタリングは、手続きが簡単で負債にならない資金調達方法として注目を集めています。
介護報酬債権は、国保連といった公的な機関からの支払いとなるため、民間企業の売掛債権よりも回収可能性が高く、流動化しやすいのが特徴です。
銀行融資と比べて審査が容易で、資金化までの時間もかかりませんので、忙しい介護事業者は、ぜひ介護報酬ファクタリングを活用してみてください。
15.ビートレーディングの介護報酬ファクタリング
介護報酬ファクタリングとは、介護事業者が国保連から受け取る介護報酬債権を弊社が買取ることで早期に資金化する金融サービスです。
通常、介護報酬債権が資金化されるまでに実質60日近く要します。
しかし、弊社が介護報酬債権を買い取ることで、最大58日早く資金化できます。
介護報酬の範囲内であれば買取金額に上限や下限はなく、日本全国対応しております。
障害者総合支援法や児童福祉法に基づく給付費などにも対応しております。
また、介護請求ソフトを導入していない事業所の方でもご利用可能です。 ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
16.まとめ
いかがでしたか?
介護報酬ファクタリングの仕組みやメリットデメリット、おすすめなファクタリング会社や注意点などについて説明してきました。
最後にこの記事をまとめると、
◎介護報酬ファクタリングとは、介護報酬債権をファクタリング会社に売却することで、介護報酬を国民保険団体連合会から支払われるより前に資金化するサービスのこと。 |
◎介護報酬ファクタリングの現状としては、介護事業者が増えるに伴い、介護報酬ファクタリング会社が増え、選択肢が多くなっておりことが挙げられる。 |
◎介護報酬ファクタリングを利用する流れは、 流れ1:介護報酬債権をファクタリング会社に譲渡する 流れ2:介護報酬債権の買取額の一部を支払う 流れ3:国保連に介護報酬を請求する |
◎介護報酬ファクタリングのデメリットは3点で、 ・請求金額の満額は受け取れない ・代金を一括では受け取れない ・悪質な業者を見極める必要がある |
◎介護報酬ファクタリングのメリットは5点で、 ・介護報酬の受け取りを約1.5か月早められる ・手数料の相場が0.25%〜と非常に安い ・審査に通りやすい ・資金使途の自由度が高い ・借入金に計上しなくて良い |
◎介護報酬ファクタリングを利用できるおすすめなファクタリング会社は、 ・株式会社ビートレーディング ・リコーリース株式会社 ・三菱HCキャピタル株式会社 ・カイポケ |
◎介護報酬ファクタリングを契約する際に準備するものは、 ・履歴事項全部証明書(法人の場合)、印鑑証明書 ・診療報酬請求書 ・診療報酬の支払決定通知書 ・診療報酬の支払いが確認できる通帳コピー ・医療機関コードの記載がある許認可証のコピー |
◎介護報酬ファクタリングの注意点は2つで、 ・頼り切らないよう計画的に利用する ・ファクタリング会社を決める時は総合的に判断する |
という点です。
この記事でお話してきたように、介護報酬ファクタリングは通常2か月かかる介護保険給付を約1.5か月も早められるサービスです。
利用すれば迅速な資金調達ができ、新規開業の人や増設したい人、早急に資金が必要な人におすすめです。
この記事があなたのお役に立てることを願っています。
介護報酬ファクタリングの理解を深めるために「ファクタリングとは」の記事も併せてご覧ください。
筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。
<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者