介護報酬ファクタリングは、介護事業者の資金繰り改善に有効な手段です。
ここでは、介護報酬ファクタリングの基礎知識や活用するメリットや特徴などを紹介します。
ファクタリングの仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ファクタリングサービスとは?意味や仕組みを図解で分かりやすく解説

目次
介護報酬ファクタリングとは?
介護報酬ファクタリングとは、介護報酬債権をファクタリング会社に売却して債権の支払期日より前に資金化する金融サービスです。
介護報酬債権とは?
事業者が利用者に介護サービスを提供し、その対価として国民健康保険団体連合会などから報酬を受け取る権利のことです。
通常、介護報酬の支払いは約60日かかります。
しかし、ビートレーディングの介護報酬ファクタリングを利用すれば、最短翌日には介護報酬の資金化ができます。
介護報酬債権を流動化(売却)することで、すぐに資金が必要な場合だけでなく、急な出費への備えにもなります。
昨今、介護業界では介護報酬ファクタリングの利用が拡大しています。
資金繰り改善の手法として定着し、介護業界を支えるサービスの一つになりつつあると言えるでしょう。
介護報酬について
介護報酬とは、介護事業者が介護サービスを提供することで、国保連(国民健康保険団体連合会)から支払われる対価のことです。
基本的なサービスにかかる介護費用に加えて、サービスや所在地、利用者の要介護度などによって料金は増減します。
ご利用イメージ
介護報酬の入金スケジュール例を図にしました。
介護報酬ファクタリングを利用する前と後のスケジュールを比較した図です。
前述のとおり、介護報酬の支払いは通常60日後です。
しかし介護報酬ファクタリングを利用すれば、最短翌日には介護報酬債権を資金化できるため、入金日を約1.5か月短縮でき、早期の資金調達が実現できます。
介護報酬ファクタリングの仕組み
介護報酬ファクタリングの仕組みについて説明していきます。


①お客様が介護報酬を請求します。
※このタイミングで介護報酬債権が発生します。通常だと入金は約60日後となります。
②弊社に ① の介護報酬債権の買い取りを依頼します。
③お客様と弊社で債権譲渡契約を締結し、お客様と弊社の連名で国保連に債権譲渡通知を発送します。
④弊社から債権の買取代金がお客様の口座に振り込まれます。※申し込みから代金の振り込みまで平均2~4日です。
⑤売掛金入金日に売掛先からファクタリング会社へ直接送金
①~⑤の流れで介護報酬ファクタリングの仕組みはお分かりいただけたでしょうか。
介護報酬ファクタリングは、介護報酬債権を流動化(売却)する資金調達方法で、急な出費にもご利用いただけます。
介護報酬ファクタリング2つのメリット
上述したとおり介護報酬債権を売却することで通常の支払期日より前に資金化できます。
そのほか、介護報酬ファクタリングを利用するメリットは以下2つの通りです。
①契約までの手続きが簡単
②借入ではないため信用情報に影響がない
①契約までの手続きが簡単
介護報酬ファクタリングは、銀行融資と比べて手続きが簡単です。
介護報酬ファクタリングに限らずですが、一般的にファクタリングと融資の審査基準は異なるため、審査期間が短く、提出書類も多くありません。
また、資金使途を制限していないため、介護報酬ファクタリングで得た資金は自由に使えるというのも大きなメリットでしょう。
②借入でないため信用情報に影響がない
介護報酬ファクタリングは借入ではないため、貸借対照表(BS)の負債に計上されません。
また、信用情報に登録されないため、将来銀行融資を受けたい方でも安心です。
介護報酬ファクタリングはこんな方におすすめ
介護報酬ファクタリングが向いているのは、以下のような方です。
新たに介護施設などを開業、増設したい方
昨今の介護業界では需要の増加により介護施設を新たに開設したり、増設する事業者も多いのではないでしょうか。
ところが、忙しくて銀行融資の審査を受ける時間がない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような場合には、手続きが簡単な介護報酬ファクタリングがおすすめです。
短期での資金調達が必要になった方
通常、介護報酬を受け取れるのは約60日かかりますが、ビートレーディングなら最短翌日には手元に資金を準備することができます。
増員したスタッフの給料や、急に発生した施設の修繕費用など、短期的な資金調達にも介護報酬ファクタリングをご利用いただけます。
金融機関からの融資はできれば受けたくない方
金融機関からの融資を受けると借入金が増えて困る場合や、審査に必要な書類作成の時間がとれない場合にも、介護報酬ファクタリングは有効です。
銀行融資の申し込み手続きに時間を費やしても、実際に審査に通過できるかは分かりません。
介護報酬ファクタリングは借入ではないため返済義務もなく、介護報酬債権があれば資金調達ができる可能性が高い資金調達方法です。
介護報酬ファクタリングの手数料
ファクタリングにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
介護報酬ファクタリングのデメリットとして一番に挙げられるのは「手数料がかかる」点です。
介護報酬ファクタリングを利用する際、この手数料を引いた金額がファクタリング会社から入金されます。
手数料は銀行融資に比べると安くはありません。
コストを抑えるためにも、低手数料のファクタリング会社を利用することが大切です。
ビートレーディングであれば最低手数料2%~
ビートレーディングの介護報酬ファクタリングは、最低手数料2%~での利用が可能です。
もちろん債権の内容によって上下しますが、更新料や審査料なしでこの手数料のため、安心して利用できます。
また、ビートレーディングは手数料が安いだけでなく、業界内でも最高水準のスピードで債権を資金化する事が可能です。
介護報酬ファクタリングのご利用の流れ
ここではビートレーディングで介護報酬ファクタリングをご利用いただく際の流れをご紹介します。
STEP①お問い合わせ
まずは、ファクタリングサービスについてお気軽にお問い合わせください。
問い合わせや見積りは無料ですので、ご納得いただいたうえで申し込みいただけます。
お問い合せ・申し込み方法
WEB・電話・メールなどがあります。また、お問い合わせは無料です。
STEP②審査・結果報告
必要書類をご提出いただいたあと査定に入らせていただきます。
必要書類
・介護報酬請求書もしくは介護報酬の支払決定額通知書
(医療機関コードの記載があるもの)
・介護報酬の支払が確認できる通帳コピー 過去2か月分
STEP③ご契約・入金
債権譲渡契約を締結後、債権譲渡通知書が国保連に届いてから買取代金をお振込みいたしますので、早ければ契約の翌日には資金化できます。
資金化までの日数
ビートレーディングの介護報酬ファクタリングは、資金化できるまでに最短2日程度です。
契約方法
オンライン・来社・訪問からお選びいただけます。
申し込み前に確認したいポイント
介護報酬ファクタリングの必要書類は、銀行などの金融機関で融資を受ける場合と比較すると簡略的なものです。
しかし、不備があると資金調達までに時間がかかってしまうため、きちんと揃えておく必要があります。
また、申し込みを行う前には、
・いついくら資金化できるのか
・手数料はいくらなのか
といったことを確認しておきましょう。
介護報酬ファクタリングを利用するうえでの注意点
介護報酬ファクタリングを利用する際、次の2点に注意が必要です。
・本来受け取る介護報酬額よりも少なくなる
・資金化できるのは介護報酬債権の金額内
それぞれ詳しく説明します。
本来受け取る介護報酬額よりも少なくなる
介護報酬ファクタリングを利用する際に覚えておくべきことは、本来受け取る介護報酬額よりも少なくなってしまう点です。
記事の冒頭で説明したとおり、介護報酬ファクタリングを利用すると介護報酬債権を早期資金化できますが、入金されるのはファクタリング会社の手数料が引かれた金額です。
介護報酬を満額資金化できるわけではないことを、事前に理解しておきましょう。
資金化できるのは介護報酬債権の金額内
続いて注意が必要なのは、資金化できるのは介護報酬債権の金額内という点です。
介護報酬債権の金額が大きければ大きいほど、資金化できる金額も大きくなります。
しかし、必要な資金よりも介護報酬債権が少ない場合、介護報酬ファクタリングだけでは資金不足になってしまうため、別の資金調達サービスと合わせて利用するなどの方法をおすすめします。
経営状況や資金繰りに合わせて、介護報酬ファクタリングを計画的に利用しましょう。
他の資金調達の方法との違い
ここではファクタリングと以下2つの資金調達方法との違いをご紹介します。
・医療機関債
・社会医療法人債
医療機関債
医療機関債とは、医療法人が行える資金調達方法のひとつです。
通常、会社が発行する債券は「社債」といいますが、医療法人が債権を発行する場合には「医療機関債」といわれます。
そして医療機関債を発行する場合、医療法人であるということが最低条件になりますが、実際には財務状況も重要です。
医療機関債とファクタリングの違い
医療機関債を発行するためには、医療法人であることが大前提であり、発行した医療機関債は、購入者に返済しなくてはなりません。
そして何より、資金調達できるまでに時間がかかってしまうというデメリットもあります。
そんな医療機関債と比較すると、ファクタリングは介護報酬債権さえあれば余計な手間をかけず資金を調達する事ができます。
社会医療法人債
社会医療法人には「同族運営不可」「一定基準以上の救急医療等を提供し続けなければならない」などといった厳しい規制を設けられていますが、その反面「社会医療法人債を発行する事できる」というメリットもあります。
社会医療法人債を発行することができるのは社会医療法人だけであり、不特定の一般投資家の取得を前提としている「公募債」と、特定者の取得を前提としている「私募債」を発行して、資金調達が可能です。
社会医療法人債とファクタリングの違い
社会医療法人債は、幅広く多額の資金を調達する事ができます。
しかし、そのためには「多額の発行手数料」や「格付けなどの取得」などといった条件もクリアする必要があるため、すぐにでも資金が必要な場合には不向きな資金調達手段だといえます。
それにひきかえファクタリングなら、原則として介護報酬債権さえあれば特別な条件もなく資金が調達できるため、急に資金が不足した場合でも問題なく資金調達が可能です。
更に、ファクタリングなら資金調達できるまでの時間も早く、最短ならば契約後すぐにでも入金を行ってもらう事が可能となっています。
介護報酬ファクタリングご利用のお客様の事例
ここでは、介護報酬ファクタリングをご利用した下記の業種のお客様の事例をご紹介します。
・訪問看護業
・放課後等デイサービス業
訪問看護業のお客様
・業種:訪問看護
・年商:3億6千万円
・都道府県:大阪府
サービス利用前の悩み
新規の利用客を獲得するために介護事業所を新規開設したが、資金不足のため銀行融資を検討されていました。
開業したばかりで銀行からの融資審査が通らなかったため、弊社に相談いただきました。
サービスの利用後
すぐに資金調達できて資金繰りも安定した現在では新規の利用客が増えているとお喜びの声をいただいております。
新たな介護事業所の開設を検討していらっしゃるようで、融資の審査と並行してファクタリングをご利用いただいております。
放課後等デイサービス業のお客様
・業種:放課後等デイサービス
・年商:2千万円
・都道府県:福岡県
サービス利用前の悩み
機材購入とスタッフへの賞与などのため、ファクタリングの利用を検討されていました。
今まで他のファクタリング会社を利用していたが、たまたま弊社のHPを見たところ手数料が抑えられそうとのことで乗り換えのお申し込みをいただきました。
サービスの利用後
弊社に乗り換えたことにより、手数料の大幅削減が実感できたとお客様から喜びの声をいただいております。
今後期待される介護報酬ファクタリングの活用方法
介護業界では、高齢化社会の影響から新規開業や事業拡大などの動きが活発化しています。
さらに昨今、事業体や雇用制度も多様化しています。
以前であれば先を予想した資金繰りで安定的な経営ができていた事業者も、なかなか先の見通しをたてることは難しくなっているようです。
その際に介護報酬ファクタリングは、手続きが簡単で負債にならない資金調達方法として注目を集めています。
介護報酬債権は、国保連といった公的な機関からの支払いとなるため、民間企業の売掛債権よりも回収可能性が高く、流動化しやすいのが特徴です。
銀行融資と比べて審査が容易で、資金化までの時間もかかりませんので、忙しい介護事業者は、ぜひ介護報酬ファクタリングを活用してみてください。
ビートレーディングの介護報酬ファクタリング
介護報酬ファクタリングとは、介護事業者が国保連から受け取る介護報酬債権を弊社が買取ることで早期に資金化する金融サービスです。
通常、介護報酬債権が資金化されるまでに実質60日近く要します。
しかし、弊社が介護報酬債権を買い取ることで、最大58日早く資金化できます。
介護報酬の範囲内であれば買取金額に上限や下限はなく、日本全国対応しております。
障害者総合支援法や児童福祉法に基づく給付費などにも対応しております。
また、介護請求ソフトを導入していない事業所の方でもご利用可能です。 ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

【監修】株式会社ビートレーディング 編集部編集長
筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。
<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者