ファクタリングとは?仕組みやメリットデメリット、利用の流れを解説

企業の資金調達方法として「ファクタリング」があります。「聞いたことはあるけれど、どういう仕組みかよくわからない」という方もいるでしょう。ファクタリングは合法的な資金調達の手段ですし、大手の金融機関がファクタリング事業を行っているケースもあるので構える必要はありません。今回は、ファクタリングの基本的な仕組みやメリット・デメリット、利用の流れを解説します。

ファクタリングとは

「ファクタリング」とは、売掛債権を譲渡することにより、売掛金の入金前に早期に現金化する方法です。
売掛債権とは、取引先に対する売掛金です。たとえば、商品を納入した代金、サービスを提供した利用料金などが売掛金となります。
企業間で取引をするとき、商品やサービスを提供しても、即時に支払いを受けられるわけではありません。
月末翌月払いやもっと先の支払いサイトになることもあります。
支払いが1か月先なら1か月間はお金が入ってきませんし、3か月先なら3か月間は資金調達できません。
ところが、企業経営をしている場合「今すぐ」お金が必要なケースがあります。
1か月、3か月先になると、資金繰りが間に合わず、債務の支払いができなくなって不渡りを出したり倒産したりしてしまう可能性もあります。
そのようなとき、「売掛債権」を一種の「財産」として売却することにより、即時に資金を得る方法が、ファクタリングです。

ファクタリングは専門業者を利用する

ファクタリングを行うときには、専門の「ファクタリング会社」を利用します。
ファクタリングでは、売掛債権の債務者(取引先)の信用調査や、場合によっては回収作業が必要になるので、誰でも売掛債権を買い取ってくれるわけではないからです。

ファクタリングのメリット

ファクタリングのメリットでは、ここからはファクタリングのメリットを解説していきましょう。
主なメリットは、以下の5点です。

  • 返済が不要
  • 利息が発生しない
  • 即時に売掛金を換金できる
  • 融資審査に通らない企業でも利用可能
  • 借入じゃないので将来の融資審査にも影響しない

5点について、詳しく見ていきます。

メリット1:返済が不要

企業の資金調達方法としては、ファクタリングよりも「融資」が一般的と言えるでしょう。
しかし、融資は「金銭消費貸借契約」という契約なので、借りた後は返済していなくてはなりません。
これに対し、ファクタリングは「債権譲渡」です。債権譲渡は債権の売却なので、売った側には売却代金が入ってくるだけです。
ファクタリングを利用した後に返済義務が発生することはありません。
利用後に長期にわたる返済が必要になる融資の契約より心理的負担は軽くなると言えます。

メリット2:利息が発生しない

ファクタリングは、融資の契約ではないので「利息」は発生しません。
その代わり、「手数料」がかかります。
売掛債権を売却した際、額面額ではなく一定の手数料を差し引いて入金されるのです。
このことにより、ファクタリング会社は回収した売掛債権に手数料を上乗せした金額を手にすることができて、利益を得られるんですね。
利用者の立場からみるとどうなるのでしょうか?
融資契約の場合には借り入れ後に利息を上乗せして返す必要があるので、返済が負担になる可能性があります。
これに対してファクタリングの場合、当初に譲渡代金額から手数料さえ引いてもらえば、売掛債権をそのまま譲渡すれば良いので、債権譲渡以上の負担は発生しないんです。

メリット3:即時に売掛金を換金できる

メリット3:即時に売掛金を換金できるファクタリングでは売掛金を即時に換金できることも、大きなメリットです。
売掛金は、本来であれば支払い期日が到来しない限り現金化できませんが、ファクタリングを利用すればすぐに現金化が可能になります。
特に、建設業などは支払いサイトが長い場合が殆どなので、ファクタリングを有効活用することで資金ショートに備えるという使い方が出来ますね。
また、銀行融資などであれば審査に時間がかかるので、実際に資金を調達できるまでに1〜2ヶ月かかります。
しかしファクタリングであれば最短で即日での資金調達も可能なので、ビジネスチャンスを逃すことがありません。

メリット4:融資審査に通らない企業でも利用可能

ファクタリングの審査では、利用する企業の経営状態はそこまで重要視されていません。
極端なことを言えば、売掛先からしっかり債権を回収できるのであればそれでいいのです。
そのため、銀行などの融資審査に通らず、資金調達に困っているという企業であっても十分審査に通過する可能性があります。
すぐに資金繰りの改善が求められる場合であっても利用しやすいのは助かりますね。

メリット5:借入じゃないので将来の融資審査にも影響しない

ファクタリングは借入ではないので将来的に融資を受けようと思っているとしても、審査結果に影響は出ません。
例えば、融資を受けてしまうと毎月の返済で資金繰りが圧迫されているのも審査でバレてしまうので、あまりに融資金額が多いと「こんなに沢山お金を借りる企業とは取引は出来ないな」と判断される可能性も上がります。
しかし、ファクタリングであれば売掛債権を売った後は返済も利息の支払いもないので、資金繰りを長期にわたって圧迫することもありません。
その分、融資審査に影響を与えずに済みます。

ファクタリングのデメリット

ファクタリングのデメリットファクタリングを利用するときには、以下のようなデメリットにも注意が必要です。

  • 手数料を引かれる
  • 悪徳業者も存在する
  • 売掛先の経営状況が悪いと利用できない

3点のデメリットについて、詳しく解説していきます。

デメリット1:手数料を引かれる

一番のデメリットは、手数料を引かれることです。
売掛債権を譲渡せずにそのまま自社で回収すれば、額面額の全額を自分のものとして利用することができます。
しかしファクタリングを利用すると、ファクタリング会社に手数料を払わなくてはなりません。
手数料は、「2社間ファクタリング」か「3社間ファクタリング」かで変わります。
先ほど、2社間ファクタリングは売掛先以外の2つの企業での契約であることを解説しましたが、3社間ファクタリングは売掛先も加わる契約になります。
主な手数料の相場は、3社間ファクタリングなら1〜9%、2社間ファクタリングなら10〜30%ほどです。
これくらいの手数料はかかるものと思っておきましょう。

デメリット2:悪徳業者も存在する

ファクタリング業者の多くは合法的な業者ですが、どのような業種にもあるように、中には悪徳業者も存在します。
悪徳業者がよく使う手口としては以下があります。

  • 手数料を明記しない
  • 異常に手数料を安く提示する
  • 審査料や保証料などを手数料とは別に請求する
  • 高額な手数料を騙しとり、支払いを分割にさせる

このような手口を使う悪徳業者を使わないためには、優良なファクタリング会社をサーチした上で契約することです。
ネット上での口コミも勿論大切ですが、実際に電話などで対応を確認することで悪徳業者かどうかを確かめることが可能です。
ファクタリング会社を決める時は、手数料だけを決め手にするのではなく、口コミや実際の対応を確認しましょう。

デメリット3:売掛先の経営状態が悪いと利用できない

ファクタリング会社と結ぶ契約は、多くがリコース(償還請求権)がない契約です。
ですので、売掛債権を売った後に売掛先が倒産したとしても、ファクタリングを利用した企業が償還する必要はありません。
そのため、売掛先が売掛金を払えるだけの資金がないと判断されれば、買い取ってもらえません。
ファクタリング会社が売掛金を買い取った後に倒産したりすれば、大損してしまうからです。
ただ、中にはリコース(償還請求権)ありのファクタリング契約もあります。
その場合には、多少売掛先の経営状態が悪くても買い取ってくれる場合もありますが、提供している会社が少ない上にリスクも高くなります。
基本的には売掛先の経営状況が良い場合のみ、ファクタリング契約を考えるのがベストです。

ファクタリングを利用する際の流れとは

ファクタリングを利用する際の流れとはではここからは、実際にファクタリングを利用する際の流れを解説していきます。
前述している通り、ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の二つの種類があります。
それぞれで流れが異なるので、メリットとデメリットと合わせて一つずつ見ていきましょう。

2社間ファクタリングの手続きの流れ

  1. ファクタリング会社へ申し込む
  2. 審査を受ける
  3. ファクタリングの契約をする
  4. 手数料を引いた金額の入金を受ける
  5. 売掛金を回収する
  6. ファクタリング会社に売掛金を支払う

2社間ファクタリングを使うメリット

2社間ファクタリングであれば、売掛先にファクタリング契約をしていることがバレません。
2社間ファクタリングは、ファクタリング会社と利用する企業だけで契約します。
そのため、売掛先にはバレないんです。
一般的に、取引先や金融機関に資金繰りが悪化していることを知られると、取引を切られたり、警戒されたり融資を打ち切られたりする可能性があります。
しかし、2社間ファクタリングであれば、通常通り売掛金を回収しているだけにしか見えないので、将来的に取引を続けていく企業相手であっても安心して利用することが出来ますね。

2社間ファクタリングを使うデメリット

2社間ファクタリングは、約10〜30%ほどの手数料がかかります。
手数料については前述していますが、この後解説する3社間ファクタリングよりも高めです。
一旦売掛金がファクタリングを利用した企業に入るために、ファクタリング会社側からすれば持ち逃げされてしまうリスクが発生するからです。
また、同じ売掛債権を複数のファクタリング会社に売って不当な利益を得る、という詐欺事件などが起こっていたことも関係しています。
ファクタリング会社はそのようなリスクをカバーするために、手数料を高めに設定しているんですね。

3社間ファクタリングの手続きの流れ

  1. ファクタリング会社へ申し込む
  2. 審査を受ける
  3. ファクタリング契約をする
  4. 売掛先企業へ債権譲渡の通知を行う
  5. 売掛先から債権譲渡の承諾を得る
  6. ファクタリング会社から手数料を引いた額の入金を受ける
  7. 売掛先企業からファクタリング会社へ直接入金を受ける

3社間ファクタリングを使うメリット

3社間ファクタリングは、売掛先からファクタリング会社に直接入金される契約です。
ファクタリングを利用する企業と、ファクタリング会社、売掛先の3つの企業とで取引を行います。
利用する企業が売掛金を持ち逃げするリスクもないので、少し手数料が安くなります。

3社間ファクタリングを使うデメリット

3社間ファクタリングを使うと、売掛先にファクタリングしたことを伝えなくてはいけないだけでなく、ファクタリング契約までしてもらわなくてはなりません。
そのため、売掛先に対して手間を増やしてしまうことになります。
また、前述していますが、売掛金を売るという行動だけで「資金繰りが苦しいのでは?」と判断されてしまう可能性もあります。
日本では手形などの売買が進んでいるものの、売掛債権の売買に関してはまだまだ理解が進んでいない現状があるからです。
資金調達によって売掛先との信頼関係を崩してしまう可能性があることは、大きなデメリットと言えますね。
手数料の低さをとるだけのメリットがあるかどうかは、考えなくてはなりません。

まとめ

まとめいかがでしたか。
この記事では、ファクタリングのメリットとデメリットを利用の流れと一緒に解説してきました。
参考になったでしょうか。
最後に簡単にまとめてみましょう。

  • ファクタリングは専門業者を利用すること
  • ファクタリングはメリットの方が多い
  • 手数料は3社間ファクタリングの方が低め
  • 売掛先との信頼関係を考えるなら2社間ファクタリングがおすすめ

ファクタリングを検討している経営者の方は、メリットとデメリットを比べることで利用すべきかの判断がつきやすくなったのではないでしょうか。
ファクタリング契約には2社間と3社間の取引があります。
そのどちらを選ぶかによって、メリットやデメリットも異なるんですね。
少しでもファクタリングに対して関心ができたなら、まずは問い合わせをしてみてくださいね。

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