
「大口案件を契約できたのは良いけれど、支払いまでの期間が長い…」
「売掛金を早く資金化したい」
「請求書を買い取りしてくれるサービスがあると聞き、気になっている」
そうお思いではありませんか?
結論からお話しすると、売掛金を早く資金化したい場合、請求書の買取サービスを利用することがおすすめです。請求書の買い取りは正式には「ファクタリング」と言い、ファクタリング会社が提供するサービスです。利用者が持っている売掛債権をファクタリング会社に売却し、手数料を引いた代金を受け取れます。
海外では一般的なサービスですが日本ではまだ馴染みが薄いため、「違法では?」と心配する人も多いでしょう。請求書の買い取りは売掛債権の譲渡という金融サービスで、民法第466条でも認められている合法なサービスなので安心して利用できます。請求書の買取サービスを利用すれば、最短即日で売掛金を資金化することができ、資金繰りを改善できます。
また、請求書の買い取りは融資ではないので負債にならず、融資のように調達した資金が帳簿の負債に計上されることもありません。請求書の買取サービスを利用したい場合、ファクタリング会社に依頼することになります。
ですがファクタリング会社はたくさんあり、手数料や買取可能額、資金化までの日数などが違うため、それぞれじっくり比較して依頼先を選ぶことが大切です。
そこでこの記事では請求書の買取サービスについて、仕組みやメリットデメリット、依頼するファクタリング会社を選ぶポイント、おすすめのファクタリング会社を紹介していきます。
【この記事のポイント】
◎請求書の買い取りについて特徴や仕組みが分かる
◎請求書の買い取りのメリットデメリットが分かる
◎請求書の買い取りのおすすめな人とおすすめではない人が分かる
◎請求書の買い取りを依頼できる会社を選び方と選ぶポイントが分かる
この記事を最後までお読みになれば、請求書の買取サービスの特徴や仕組みなどの全体像を理解することができ、自分が請求書の買い取りを利用するべきかどうかを判断することができます。
この記事があなたのお役に立てることを願っています。

目次
1.請求書の買取サービスとは

冒頭でもお話ししたとおり、請求書の買取サービスとは売掛金を早期に資金化できるサービスです。利用者は審査を受け、審査に通ったら利用することができます。
具体的には、サービスの提供会社に売掛債権を譲渡し、手数料を引いた分を受け取ります。
資金化までの期間は最短即日で長くても1週間程度となり、「取引先の入金までの期間が長い」など資金繰りに困っている人に非常に便利なサービスだと言えるでしょう。
手数料はサービスの提供会社によって違います。
先ほども説明したとおり、請求書の買い取りは「売掛債権の譲渡」なので融資ではありません。
よって、負債になることはありませんので安心して利用できます。
「請求書の買い取り」=ファクタリング
請求書の買取サービスは、正式には「ファクタリング」のことを言います。
ファクタリングとは、利用者の売掛債権を買い取ってその債権の回収業務を行ったり、売掛債権の保証を行う金融サービスです。
ファクタリングについて詳しくは「ファクタリングとは?仕組みや他の資金調達方法との違いなどを解説!」の記事をご覧ください。
ファクタリングにはさまざまな種類がありますが、請求書の買取サービスは、売掛債権を買い取ってその債権の回収業務を行う「買取ファクタリング」に分類されます。
買取ファクタリングには、請求書を買い取るサービスの他にも、請求書の前の段階である注文書の買い取り、医療報酬債権の買い取りなどさまざまなサービスがあります。
ファクタリングの種類やそれぞれの特徴について知りたい人は、「ファクタリングの種類を解説|2契約6種類の特徴とメリットデメリット」の記事もぜひ参考にしてみてください。
2.請求書の買取サービスの仕組み

先ほどのお話で、請求書の買取サービスのイメージがついたでしょうか。
では請求書の買取サービスについてさらに理解を深めるために、次は具体的な仕組みを説明していきましょう。請求書の買取サービスは、大きく分けて2つの仕組みがあります。
①利用者とファクタリング会社の2者で契約する「2者間ファクタリング」
②利用者とファクタリング会社、売掛先の3者で契約する「3者間ファクタリング」
何度もお話ししているとおり、請求書の買取サービスは正式にはファクタリングです。
そのため、請求書の買取サービスの仕組みもファクタリングの仕組みと同じになります。では、それぞれについてもう少し詳しく説明していきましょう。
2-1.2者間ファクタリング
「2者間ファクタリング」とは、利用者とファクタリング会社の2者で取引する方法を言います。

この図のように、2者間ファクタリングは5つのSTEPで完了します。
①売掛金の発生
②利用者とファクタリング会社が契約
③ファクタリング会社が利用者に売掛債権の買取額を入金
④売掛先から利用者に売掛金が入金
⑤利用者は速やかに④で入金された売掛金をファクタリング会社に振込
2者間ファクタリングは利用者とファクタリン会社の2者のみで行われる契約なので、契約に際して売掛先(取引先)にファクタリングの利用が知られることがありません。
また、手続きがスムーズに行われるため売掛金の資金化が迅速です。代金を受け取れるまでの日数は、ファクタリング会社にもよりますが最短即日で資金化できる場合もあります。長くても1週間以内には入金されるでしょう。
ただし、手数料は次に説明する3者間ファクタリングよりも高めで8%〜18%程度になります。
【2者間ファクタリングの仕組み】
◎利用者とファクタリング会社の2者契約
◎取引先に請求書買取サービスの利用を知られない
◎資金化が迅速で、最短即日も可能
2-2.3者間ファクタリング
「3者間ファクタリング」は利用者とファクタリング会社、売掛先(取引先)の3者で契約が行われます。

この図のように、3者間ファクタリングは契約に売掛先(取引先)が加わるということが最大の特徴です。
サービス完了までの5つのSTEPを説明すると、
①売掛金の発生
②売掛先(取引先)が売掛債権の譲渡を承諾
③利用者とファクタリング会社で請求書の買取契約を締結
④ファクタリング会社は利用者に売掛債権の買取額を振込
⑤売掛先(取引先)はファクタリング会社に売掛金を振込
という流れになります。
3者間ファクタリングでは売掛先が直接ファクタリング会社に売掛金を支払うため、利用者が売掛先からの資金をファクタリング会社に振り込む過程を省略することができます。
さらに、売掛先が契約に加わっていることでファクタリング会社にとっては売掛債権に関するリスクを抑えられるため、手数料は2者間ファクタリングよりも安く、2%〜9%程度になります。
【3者間ファクタタリングの仕組み】
◎利用者と売掛先(取引先)、ファクタリング会社の3者契約
◎売掛金は売掛先がファクタリング会社に直接支払う
◎ファクタリング会社にとって2者間よりリスクが小さいので手数料が1%〜9%と低い
2者間ファクタリングの特徴やメリットデメリットについて詳しくは「2者間ファクタリングとは?メリット・デメリットとやり方・注意点を解説」の記事をご覧ください。
また、3者間ファクタリングの特徴やメリットデメリットについてさらに詳しく知りたい人は「3者間ファクタリングとは?依頼者・売掛先双方のメリット・デメリット」の記事も参考にしてみてくださいね。
3.請求書買取サービスのメリット5つ

次に、請求書買取サービスのメリットについて詳しく説明していきましょう。
請求書買取サービスのメリットは5つあり、
①売掛金を最短即日で資金化できる
②資金繰りを安定させられる
③負債にならない
④赤字や税金の滞納があっても利用できる
⑤貸倒リスクに備えられる
といった点です。それぞれについて詳しく説明していきますね。
3-1.売掛金を最短即日で資金化できる
請求書の買取サービスを利用するメリットは、売掛金を早期に資金化できることです。
先ほどもお話ししたとおり、ファクタリング会社にもよりますが2者間ファクタリングの場合は最短数時間〜即日で資金を用意することも可能で、3者間ファクタリングでも多くの場合が2週間以内には資金化できます。請求書の買い取りを依頼すれば、売掛金の入金を数ヶ月〜半年待つことがなくなるということです。
3-2.資金繰りを安定させられる
請求書の買い取りは資金繰りを安定させられます。
もう少し具体的に言うと、なかなか売掛金が入金されないために一時的に手元の資金が少なくなったり、経費の支払いに困ることがなくなるということです。
売掛金が支払われるのが数ヶ月先というような入金までの期間が長い契約の場合、
「仕事で使った諸費用が払えない」、
「運転資金が足りなくて他の仕事の準備に影響が出る」
というような状況を招いてしまう可能性もありますよね。そんな時は請求書の買い取りを依頼すれば、資金繰りへの悩みや不安を改善できるでしょう。
3-3.負債にならない
請求書の買取サービスはファクタリングという金融サービスの一種で、融資ではありません。請求書買取サービスの仕組みのお話でも説明した通り、売掛債権を譲渡して手数料を引いた分を受け取る仕組みなので負債や借り入れとはまったく違うものなのです。
そのため、借入額が増えたり賃借対照表に影響することもありません。
3-4.赤字や税金の滞納があっても利用できる
先ほどのお話の続きになりますが、請求書買取サービスは融資ではないため、審査の対象は主に売掛先や売掛債権です。融資の場合、審査の対象は主に利用者になるため、利用者が赤字だったり税金や社会保険料を滞納していると信用力がないと判断され審査に通りません。
一方で、請求書買取サービスの場合、審査の対象は主に売掛先の与信や売掛債権の実在性になりますので、利用者の信用力はあまり考慮されません。
3-5.貸倒リスクに備えられる
請求書の買取サービスはファクタリングなので、ノンリコース契約になります。
ノンリコースとは「償還請求権がない」という意味です。償還請求権についてもう少し分かりやすく言うと、取引先の倒産などで売掛金の回収が不能になっても、利用者は先に受け取っている代金をファクタリング会社に返金する必要がないということです。
そのため、もし取引先が倒産しても利用者がその影響を受けることはなく、貸倒リスクを回避することができます。
請求書買取サービスのメリットについて詳しくは「ファクタリングのメリット・デメリットとは?適したケースや注意点も解説」の記事をご覧ください。
4.請求書買取サービスのデメリット3つ

請求書の買取サービスのメリットをお話しましたので、次は請求書買取サービスのデメリットをお話していきましょう。
請求書買取サービスのデメリットは3つあり、
①手数料が引かれるので売掛金の満額は受け取れない
②3者間取引では取引先に利用を知られてしまう
③融資と違い請求書の額面以内でしか資金調達できない
です。
メリットと合わせてデメリットを把握しておくことで、請求書の買取サービスについてより理解を深められることになります。
こちらも、それぞれについてさらに詳しく説明していきますね。
4-1.手数料が引かれるので売掛金の満額は受け取れない
請求書の買取サービスは、依頼したファクタリング会社から手数料が引かれた金額が利用者に振り込まれます。
そのため、売掛金の満額を資金化できるわけではないことがデメリットになります。手数料はファクタリング会社によって異なりますが、一般的には、2者間ファクタリングで8%〜18%、3者間ファクタリングで2%〜9%が相場です。
4-2.3者間取引では取引先に利用を知られてしまう
請求書の買取サービスには2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの2つの仕組みがあることをお話していましたが、3者間ファクタリングを選択した場合は取引先に請求書買取サービスを利用することを知られてしまいます。
というのも、3者間ファクタリングは取引先から承諾を受けることが必須だからです。ファクタリングは海外では一般的な資金調達方法ですが、日本ではまだ十分に普及しているとは言えません。
そのため、ファクタリングへの理解が低い会社の場合は、自分の取引先がファクタリングを利用することについて、
「手元の資金に余裕がないのかな」
「資金繰りに困っているのかな」
などというようなマイナスのイメージを持たれてしまう可能性もあるので注意する必要があります。
4-3.融資と違い請求書の額面以内でしか資金調達できない
請求書の買取サービスは、あくまでも請求書の額面を資金化するサービスです。銀行のフリーローンや多目的ローンのように、銀行が設定した限度額以内であれば好きなだけ借りられるというような仕組みではありません。
そのため、例えば請求書の額面が50万円であるのに対し、
「手元の資金が少ないから、数年分の運転資金として300万円欲しい」
というような使い方はできないので気をつけましょう。
5.請求書の買取サービスは違法ではないので心配しなくて良い

請求書の買い取りはまだ馴染みが薄いサービスであるため、
「請求書の買取サービスって、確かに便利そうだけど違法じゃないの?」
と不安に感じている人もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、請求書の買取サービスは売掛債権を譲渡することにより手数料を差し引いた代金を受け取る金融サービスなので、違法ではありません。売掛債権の譲渡は法律でも認められていて、具体的には民法第466条に債権の譲渡について明記されています。
ただし、残念なことに一部では請求書の買い取りをする「ファクタリング」を装って貸付を行う悪徳業者が存在していて、金融庁でも注意喚起をしています。
そのようなお話が耳に入りファクタリング全般が違法だと思ってしまう人も多いのでしょう。
しかし、請求書の買い取りは資金繰りを改善させられる非常にメリットが大きいサービスです。「違法ではないか」と不安に感じて選択肢から外してしまうのはとてももったいないことだと言えます。
そこで、
・請求書の買い取りは違法ではない
・違法とされるのはどんな場合か
という2点について詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
5-1.請求書の買取は民法第466条で認められている合法なサービス
請求書の買い取りを行うファクタリングは売掛債権の譲渡を行うサービスです。民法では債権の譲渡性について次のように定めています。
【民法第466条(債権の譲渡性)】 債権は譲り渡すことができる。 ただし、その性質がこれを許さないときは、この限りではない。 |
これをもう少し分かりやすく言うと、「譲渡が不可能な債権でなければ、売買しても問題ない」という意味です。
つまり、売掛債権をファクタリング会社に譲渡することは合法だと言えます。
日本ではまだ普及段階にあるファクタリングですが、海外ではファクタリングによる資金調達は一般的です。馴染みがないために「違法なのでは?」という憶測を抱く人もいますが、きちんと法律で認められている制度なので安心して利用できるのです。
5-2.ファクタリングを装う悪徳業者に注意
ほとんどのファクタリング会社が正しくファクタリングサービスを提供しているのに対し、一部にはファクタリングを装って貸付を行う悪徳業者が存在します。
悪徳業者に関しては金融庁でも注意喚起を行っていて、次の3点に注意が必要です。
・ノンリコース契約ではない
・債権譲渡契約(売買契約)であることが定められていない
・給与ファクタリング
それぞれの注意点について具体的に説明していきますね。
5-2-1.ノンリコース契約ではない
請求書の買取サービスは売掛債権の売買なので、ノンリコース(償還請求権がない)契約になります。
そのため、ノンリコース契約であれば、取引先の倒産などで売掛金の回収が不能になっても、利用者は先に受け取っている代金をファクタリング会社に返金する必要はありません。
つまり、売掛金の回収リスクはファクタリング会社が負うことになります。ファクタリングを謳っておきながら売掛金を買い戻す必要があるなど回収リスクを利用者に負わせるような契約を求めてくる場合は悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。
5-2-2.債権譲渡契約(売買契約)であることが定められていない
ファクタリングは、売掛債権の売買であるため、契約書も売掛債権の売買であることが明記されている必要があります。
もし依頼しようとするファクタリング会社の契約書が債権譲渡契約になっていない場合は、他のファクタリング会社に変更した方が無難です。
5-2-3.給与ファクタリング
給与ファクタリングと称して、個人が勤務先に対して有する給与(賃金債権)を対象に貸金業を行う悪徳業者がいます。貸金業を行うには貸金業登録が必要で、貸金業登録を受けていない場合は悪徳業者です。
金融庁では、貸金業登録をしていない業者が給与ファクタリングを行っていることに注意喚起をしています。
「給与ファクタリング」は貸金業に該当するため貸金業登録が必要で、貸金業登録を受けていない悪徳業者を利用すると、高額な手数料を請求され本来受け取れるはずの給与はほとんど手数料に消えてしまうなど、様々な被害や生活破綻につながるおそれがあります。 |
もし、「給与ファクタリング」を行っている業者がいたのなら、それは貸金か悪徳業者だということになりますので注意しましょう。
請求書の買い取りが違法ではないことについて詳しくは「ファクタリングは違法な手段でない!安全に利用できる根拠を解説」の記事をご覧ください。
6.請求書買取サービスの利用事例4つ

先ほどの請求書の買い取りが違法ではないというお話を受けて、安心して「ぜひ請求書の買取サービスを依頼したい!」と思った人も多いのではないでしょうか。
そこで、実際に請求書の買取サービスを利用した人がどのような状況で利用してどんな恩恵を得られたのかを参考にするために、請求書買取サービスを利用した事例をご紹介していきます。
今回は、4.6万社以上(2023年3月時点)の取引実績がある弊社「ビートレーディング」の利用事例をご紹介します。
①銀行融資が難しい個人事業主でもファクタリングを利用して1日で資金調達
②急遽必要になった資材費を契約当日に用意できた
③銀行融資よりスピーディーに資金調達ができた
④外出ばかりでもオンライン対応でスムーズに契約
どれも参考になる事例ばかりですので、ぜひ最後までお読みになってくださいね。
6-1.銀行融資が難しい個人事業主でもファクタリングを利用して1日で資金調達
革製品製造・加工業を営む個人事業主の方が、申し込みから1日で50万円の資金を調達した事例です。
【利用の経緯】 銀行融資が難しく融資以外の資金調達方法を探していたところ、インターネットで「ファクタリング」のことを知り申し込んだ。 |
【事例】 必要書類を提出してから1日で50万円の資金を調達できた。 さらには資金繰りに関する相談にも乗ってもらい、今後も困った時は依頼したい。 |
6-2.急遽必要になった資材費を契約当日に用意できた
内装業を営む方で、契約当日に300万円の資金を調達できた事例です。
【利用の経緯】 進行中の現場で急遽資材が必要になったが、売掛金の入金日までは日がありまとまった資金が手元にない状況。 そのため、ファクタリングを利用した。 |
【事例】 契約当日に入金があり、すぐに資材を追加購入できた。 工事は滞りなく進められ、納期にも無事間に合った。 |
6-3.銀行融資よりもスピーディーな資金調達が可能
水産加工の卸売を行う方が、申し込みの翌日に250万円の資金を調達できた例です。
【利用の経緯】 受注が急激に伸びてメーカーからの仕入れを増やした結果、売上金の入金よりも先に仕入代金を支払うことになり困っていた。 |
【事例】 審査時の提出書類が少なく手軽に申し込みが完了。 審査が早く終わりすぐに契約できたので、銀行融資よりも迅速に資金調達ができた。 |
6-4.オンライン対応で外出ばかりでも契約がスムーズ
食品輸送業を営む方が、申し込みの翌日に600万円の資金を調達できた事例です。
【利用の経緯】 取引先からの売掛金の入金がズレた影響で、ガソリン代などの経費の支払いができず困っていた。 |
【事例】 業務上、外出していることが多かったが、オンラインで申し込みと審査ができたのでスムーズに契約を進められた。 現場や外出先からでも手続きができるのはとてもありがたい。 |
7.請求書の買取サービスがおすすめの人・おすすめではない人

請求書の買取サービスは、おすすめの人とおすすめではない人がいます。
それぞれの理由をしっかり理解することで、失敗なく請求書の買取サービスを利用することができるでしょう。
請求書の買取サービスがおすすめなのは次の2点で
・とにかく早く資金化したい
・取引先の貸倒リスクに備えたい
という人です。
一方、請求書の買取サービスがおすすめではないのは次の2点で
・どうしても手数料を引かれたくない
・資金化をそれほど急いでない
という人です。
請求書の買取サービスがおすすめの人、おすすめではない人について、それぞれもう少し詳しく説明していきますね。
7-1.請求書の買取サービスがおすすめの人
先ほどもお話ししたとおり、請求書の買取サービスがおすすめの人は次の2つの場合です。
①とにかく早く資金化したい
②取引先の貸倒リスクに備えたい
理由について詳しく説明していきましょう。
7-1-1.とにかく早く資金化したい
請求書の買取サービスがおすすめなのは、とにかく早く資金化を望んでいる人です。2者間ファクタリングの場合は最短即日で資金化できる場合もありますので、
「次の案件に取り組むための資金が早急に必要」
「事業を始めたばかりで運転資金がないため少しでも早く資金が欲しい」
といった人におすすめです。
7-1-2.取引先の貸倒リスクに備えたい
請求書の買取サービスがおすすめなケースの2つ目は、取引先の貸倒リスクに備えたい人です。支払期日まで時間があると、取引先の経営状況や取引額によっては貸倒への不安が大きい場合もあるでしょう。
前にもお話した通り、請求書の買取サービスはノンリコース契約なので、もし取引先の倒産などにより売掛金が回収不能になったとしても、利用者に影響が出ることはありません。
つまり、請求書の買取サービスを利用することで貸倒リスクに備えることができ、安心して取引を継続することができるのです。
7-2.請求書の買取サービスがおすすめではない人
次に、請求書の買取サービスがおすすめではない人についてお話していきます。
請求書の買取サービスがおすすめではない人は、
①どうしても手数料を引かれたくない
②手元に資金がある
こちらも、詳しい理由について説明していきましょう。
7-2-1.どうしても手数料を引かれたくない
請求書の買取サービスは非常に便利なサービスですが、多かれ少なかれ必ず手数料が必要になります。
手数料はファクタリング会社にもよりますが、2者間ファクタリングで8%〜18%、3者間ファクタリングで2%〜9%が相場です。
具体的な例を上げると、100万円の請求額だとしたら、
・2者間ファクタリングで8万〜18万円
・3者間ファクタリングで2万〜9万円
が手数料として引かれるということになります。
そのため、「仕事がコンスタントにあるわけでないからどうしても請求額の満額が必要」という場合には請求書の買取サービスはおすすめではありません。
7-2-2.手元に資金がある
手元に資金がある場合は、請求書の買い取りを依頼せずに、まずは手元の資金を崩すことを検討した方が良いでしょう。
これまでのお話にもあるように、請求書の買取サービスを利用するためには審査を受けたり書類を準備する必要があります。いくら便利なサービスだとは言えそれなりに労力や費用がかかるので、手元に資金がある場合は所定の支払日まで待って、請求額を満額受け取る方が得策です。
8.請求書の買取サービスは使い過ぎに注意

請求書の買取サービスは、資金繰りに不安を抱える人にとって非常に便利なサービスですよね。
ですが、利用する際は使い過ぎや頼り過ぎに注意する必要があります。2者間ファクタリングの場合は手数料が8%〜18%程度です。
例えば10万円の買い取りを依頼すると、8,000円〜18,000円の手数料が発生しますので、手取りは92,000円〜82,000円になります。
では手数料が安い3者間ファクタリングを使えば良いのかというと、一概にそうとも言えません。
なぜなら、3者間ファクタリングは取引先の同意が必要であるため、取引先にファクタリングを利用することを知らせなくてはならないからです。ファクタリング、つまり請求書の買取サービス自体は悪いことではありませんが、あまりに多用していると
「資金繰りが悪化しているのかな」
「事業がうまくいっていないのだろうか」
という憶測をよんでしまう可能性があります。
そのため、手数料が安い3者間ファクタリングであっても、企業の信用を維持するためにはあまりにも多用することは避けた方が良いでしょう。請求書の買取サービスは多用せず、ここぞという時に利用することがおすすめです。上手に使ってこそ、安全に資金繰りを安定させることができるのです。
9.利用すべき請求書買取サービス会社の選び方5つ

請求書の買取サービスを利用したい場合は、数あるファクタリング会社から自分に最適な一社を選ぶことになります。
ただ、ファクタリング会社はたくさんありますので、
「失敗したらどうしよう」
「悪徳業者に依頼してしまったらどうしよう」
という不安もつきものですよね。
そこで、請求書の買取サービス会社の選択に失敗しないために、ファクタリング会社の選び方のコツをお伝えします。
コツは5点あり、
・手数料の安さ
・入金までの日数
・最小買取額の設定
・オンライン契約に対応
・実績や口コミ
というポイントです。それぞれについてもう少し詳しく説明していきますね。
9-1.手数料の安さ
ファクタリング会社を選ぶ際のポイントの一つは、手数料の安さです。手数料はファクタリング会社によって異なりますが、相場は2者間ファクタリングで8%〜18%、3者間ファクタリングで2%〜9%となっています。
相場を参考に、それよりも大きくかけ離れている場合は依頼を避けた方が良いでしょう。
9-2.入金までの日数
契約から入金まで、最短でどのくらいの日数がかかるのかも知っておきましょう。
入金までの日数はファクタリング会社によって異なるため、申込当日に入金される人もいれば、3日〜4日かかる人もいます。できるだけ早く資金化したい場合は、ファクタリング会社の入金までの日数を最初に確認しておきましょう。
9-3.最小買取額の設定
請求書の買い取りを依頼する場合は、売掛債権の買取額に制限があるかどうかもチェックしましょう。
ファクタリング会社によっては、「◯万円以上から買取可能」というような、最小買取額を設定している場合があるからです。個人事業主の場合は請求書の額面が高額にならない場合も多いですから、できるだけ最小買取額が低く設定されているか、もしくはそもそも買取額に制限を設けていないファクタリング会社が利用しやすいでしょう。
9-4.オンライン契約に対応
請求書の買い取りがオンラインでできるかどうかも大きなチェックポイントです。
オンライン契約に対応しているファクタリング会社の場合、来店しなくても申し込みや契約ができるので時間や労力の節約になります。地方に住んでいる人や外出が多い人の場合は、気になるファクタリング会社がオンライン契約に対応しているかをチェックすることをおすすめします。
9-5.実績や口コミ
気になるファクタリング会社のHPに実績や口コミが掲載されている場合は、必ずチェックしましょう。
実績が多い方がさまざまなケースに対応できますし、口コミを見て自分と同じようなケースで依頼した人がいれば参考になりますよね。実際にファクタリングを利用した人の体験談はとても貴重ですので、口コミや実績はファクタリング会社を選ぶ際の重要なポイントです。
10.請求書買取サービスができるおすすめのファクタリング会社5選

ここまでのお話で、「請求書の買取サービスを依頼したい!」と思った人も多いのではないでしょうか。
ですが、市場には請求書の買取サービスを提供しているファクタリング会社は選びきれないほどたくさんあります。
「どのファクタリング会社にしたら良いのだろう」と困っている人も多いでしょう。
そこで、先ほどお話した「利用すべき請求書買取サービス会社の選び方」を参考に、おすすめのファクタリング会社を5社ご紹介していきます。数ある中から厳選した5社ですので、ぜひ最後までお読みになってファクタリング会社選びの参考にしてくださいね。
10-1.総合力なら「ビートレーディング」がおすすめ

弊社ビートレーディングは、総合力でファクタリング会社を決めたい人におすすめです。
もう少し具体的に説明すると、ビートレーディングでは扱うファクタリングサービスの種類が豊富で、
・2者間ファクタリング
・3者間ファクタリング
・介護報酬ファクタリング
・注文書ファクタリング
・補助金、助成金ファクタリング
というように幅広いニーズに対応できるサービスを提供しています。
さらに、契約の方法もオンライン、対面、訪問の3種類があり、
・忙しい場合はオンライン
・じっくり相談したい場合は対面や訪問
というように利用者の状況に応じて契約方法を選べるのも魅力です。
ビートレーディングのファクタリングは買取額に制限がなく少額から高額まで依頼でき、さまざまなニーズに対応できます。使いやすさも抜群で、手数料は2%〜と低めに設定しているほか、入金までは最短2時間とスピーディーです。
このように多様なニーズにマッチしているビートレーディングは多くの企業や個人事業主から選ばれていて、取引実績は4.6万社(2023年3月時点)、累計買取額1,060億円(2023年3月時点)を達成しています。

10-2.手数料の安さで選びたいなら「PAY TODAY」がおすすめ

「PAY TODAY」は、手数料1%〜9%という低さが魅力です。最大でも手数料が9%なので、安心して利用することができます。
「とにかく手数料を安く抑えたい」という人におすすめです。
「PAY TODAY」は手数料の安さの他にも次のようなメリットがあります。
・最短30分で資金化
・オンライン型だから簡単でスピーディー
・90日先の売掛債権まで買取可能
・ベンチャー企業や個人事業主の利用も可能
「PAY TODAY」はオンライン型のファクタリング会社なので、手続きが簡単でスピーディーです。最短30分で資金化できるスピード感は、「早く資金化したい」と急いでいる人に最適です。
さらに買取ファクタリングは通常30日〜45日先の債権が対象ですが、「PAY TODAY」は90日先まで買取可能です。法人だけでなく、ベンチャー企業や個人事業主でも利用できるという点も魅力ですね。

10-3.フリーランスにおすすめの「フリーナンスbyGMO」

フリーランスの人が請求書買取サービスを利用したい場合におすすめしたいのが「フリーナンスbyGMO」の「即日払い」というサービスです。
「即日払い」は、請求書の買取サービスと内容は同じで売掛債権を最短即日で資金化できるサービスです。2者間ファクタリングなので取引先に請求書買取サービスの利用を知られることはありません。手数料は3%〜10%で、サービスを利用するほど手数料が下がっていく仕組みです。
フリーランスの人に「フリーナンスbyGMO」をおすすめしたいもう一つの理由は、「フリーナンスbyGMO」に登録すればフリーランス向けの補償や保険サービスも利用できるからです。
特に、会員なら無料で受けられる基本のサポート「あんしん補償」は、仕事中の事故や納品物の欠陥、著作権侵害などを補償してくれるのでおすすめです。

10-4.信用性の高さが魅力の「中小企業金融サポート機構」

日本中小企業金融サポート機構は、関東財務局長及び関東経済産業局長が認定する経営革新等支援機関です。手堅い信用力を重視したい人におすすめです。
日本中小企業金融サポート機構の魅力についてもう少し詳しくお伝えすると、次の4点になります。
・審査結果は最短30分
・2者間と3者間ファクタリングを提供
・手数料は1.5%~
・経産省認定機関
審査は最短30分とスピーディーな上、手数料は1%〜10%と低く設定されています。
手数料を抑えたい方やファクタリングの利用が初めての方におすすめです。

10-5.コンサルティングも受けたいなら「ベストファクター」がおすすめ

ベストファクターは、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングに対応しているファクタリング会社です。
請求書の買取額は10万円から1億円まで可能で、1,000万円までならオンラインでの契約にも対応しています。手数料は2%〜と低めで最短1時間での資金化が可能です。
そして、ベストファクターはファクタリングを利用すると財務コンサルティングが受けられることが魅力です。
「今後の資金繰りについて相談しながら進めたい」
「もう少し財務状況を改善したい」
という不安を抱えているのであれば、ベストファクターに依頼するメリットが大きいでしょう。法人も個人事業主も両方利用できます。

11.まとめ
いかがでしたか?請求書の買取サービスについて、仕組みやメリットデメリット、依頼できる会社などを説明してきました。
最後にこの記事をまとめると、
◎請求書の買い取りとは、売掛金を早期に資金化できるサービス
◎請求書の買取サービスはファクタリングのこと
◎請求書の買取サービスのメリットは5つ
①売掛金を最短即日で資金化できる
②資金繰りを安定させられる
③負債にならない
④赤字や税金の滞納があっても利用できる
⑤貸倒リスクに備えられる
◎請求書の買取サービスのデメリットは3つ
①手数料が引かれるので売掛金の満額は受け取れない
②3者間取引では取引先に利用を知られてしまう
③融資と違い請求書の額面以内でしか資金調達できない
◎請求書の買取サービスは売掛債権の譲渡により代金を受け取る金融サービスで、民法第466条でも認められていて違法ではないから安心して利用できる
◎請求書の買取サービスがおすすめなのは次の2点で
・とにかく早く資金化したい
・取引先の貸倒リスクに備えたい
という人。
一方、請求書の買取サービスがおすすめではないのは次の2点で
・どうしても手数料を引かれたくない
・資金化をそれほど急いでない
という人。
◎請求書の買取サービスを依頼するファクタリング会社を選ぶポイントは次の5つで、
・手数料の安さ
・入金までの日数
・最小買取額の設定
・オンライン契約に対応
・実績や口コミ
となります。
請求書の買取サービスは手数料がかかるとは言え、売掛金を最適なタイミングで資金化できる大変便利なサービスです。
この記事があなたの資金繰りにお役に立てれば幸いです。

【監修】株式会社ビートレーディング編集部編集長
筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。
<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者