ファクタリングとは?仕組みを図解でわかりやすく解説|実務担当直伝
売掛金買取サービスのファクタリングとは?
ビートレーディングの実務担当者が、ファクタリングとは何か、仕組みから活用シーン、メリット・デメリットまで初心者の方にもわかりやすくご説明いたします。
- ファクタリング(factoring)とは、お客様がお持ちの売掛金(売掛債権)をファクタリング会社が買い取ることにより、売掛金の早期現金化が可能となる金融サービスです。
ファクタリングは売掛金を利用した資金調達方法のため、資金調達が完了するまでのスピードが融資と比べて格段と早く、信用情報に残る心配もありません。
政府も推奨している資金調達方法のため、近年、ファクタリングを利用する企業が増えてきております。
とは言え、「結局ファクタリングを利用するとどうなるの?」という方も多いのが現状です。
今回はファクタリングの仕組みから利用シーンまで、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
この記事を読んでいただくと、 ・そもそもファクタリングとは といった内容が分かります。
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ファクタリングの要点は下記4つの通りです。
・売掛金をファクタリング会社が買い取ることで資金調達するサービス ・スピード重視なら2社間ファクタリング ・手数料重視なら3社間ファクタリング ・融資とは異なる柔軟な対応可能
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お忙しい方は、スピード見積りよりお問い合わせください。
売掛金買取って何?
ファクタリングとは、お客様がお持ちの売掛金をファクタリング会社が買い取り、資金化することにより、売掛金の入金日よりも前にその代金を受け取ることができる金融サービスです。
- 商品やサービスの売上代金のうち、まだ受け取れていない代金を請求できる権利のことです。
ファクタリングは、ファクタリング会社が売掛金を買い取ることによる資金調達方法なので「融資」ではありません。
そのため、ファクタリングを利用する際には、信用情報による影響がなく、赤字や税金滞納があっても利用できるサービスとして知られています。
また、最短即日~3日で資金調達できるのもファクタリングの特徴のひとつです。
ファクタリングの仕組み
ここでは、ファクタリングの仕組みを図解でわかりやすくご説明いたします。
以下2点について見ていきましょう。
・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、利用者とビートレーディング(ファクタリング会社)の2社間で契約をします。
そのため、売掛先に利用の承諾を得る必要はありません。
売掛先に、「売掛金の譲渡=資金繰りが厳しい」とマイナスイメージを持たれることなく、利用が可能です。
2社間ファクタリングの仕組み
- 1
売掛先との仕事が完了すると売掛金が発生※通常、入金までは平均30~60日後
- 2
売掛金をファクタリング会社に売却し契約
- 3
売掛金の金額から買取手数料を差し引いた額が入金
- 4
売掛先から入金日にお客様の口座に通常通り売掛金の支払い
- 5
売掛先から入金された売掛金をそのままファクタリング会社へ送金
上の図のように、2社間ファクタリングでは売掛先が介入しないため、「ファクタリングを利用すると、今後の取引に影響は出ないか」という心配もなく、利用しやすいサービスです。
また、売掛先の承諾を得る必要がないため申込みから最短即日で資金調達ができます。
以下の2社間ファクタリングの利用事例をご説明いたします。
売掛金 | 300万円 |
手数料 | 10% |
買取代金 | 270万円 |
お持ちの売掛金300万円でファクタリングを契約した場合、買取手数料の10%を引いた270万が売掛金の買取代としてファクタリング会社から振り込まれます。
次回の売掛金入金日に、お客様自身で300万円をファクタリング会社に送金いただき、ファクタリング契約が完了します。
2社間ファクタリングの支払い方法
2社間ファクタリングは、売掛先から御社への入金確認後、ファクタリング会社へ送金します。
ファクタリング会社に売掛金の債権が譲渡されているため、売掛先からの入金が確認でき次第、速やかに支払いを行いましょう。
2社間ファクタリングの手数料について
2社間ファクタリングの手数料の相場は10~20%前後です。
お客様の口座に売掛金が入金された後、お客様自身でファクタリング会社に送金します。
そのため、ファクタリング会社に送金せずに、売掛金を別の支払いに使ってしまうなど、お客様による使い込みのリスクがあります。
よって、リスクと比例して買取手数料が高く設定されています。
2社間ファクタリングのまとめ
2社間ファクタリングは、以下の2点の特徴があります。
- ・売掛先の承諾なしで資金調達ができる
- ・最短即日で資金調達できる
この後に説明する3社間ファクタリングと比較すると手数料は高くなりますが、売掛先の承諾なしで、早く資金を調達したい方におすすめの資金調達方法です。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、利用者、ビートレーディング(ファクタリング会社)、売掛先の3社間で契約をします。
先ほど説明した2社間ファクタリングとは違い、「売掛金の譲渡」を売掛先に承諾してもらう必要があります。
3社間ファクタリングの仕組み
- 1
売掛先との仕事が完了すると売掛金が発生※通常、入金までは平均30~60日後
- 2
売掛金をファクタリング会社に売却し契約
- 3
ファクタリング会社から売掛先に債権譲渡通知
- 4
売掛金の金額から買取手数料を差し引いた額が入金
- 5
売掛先からファクタリング会社に直接送金
上の図のように、売掛先から債権譲渡の承諾が必要なため、2社間ファクタリングに比べて資金調達までに日数がかかります。平均すると2~3日ほどです。
以下の3社間ファクタリングの利用事例をご説明いたします。
売掛金 | 1000万円 |
手数料 | 5% |
買取代金 | 950万円 |
お持ちの売掛金1000万円でファクタリングを契約した場合、まず債権譲渡の承諾を得ます。
その後、買取手数料の5%を引いた950万が売掛金の買取代として、ファクタリング会社からお客様の口座に振り込まれます。
1ヵ月後に売掛先からファクタリング会社に1000万円が振り込まれ、ファクタリング契約が完了します。
3社間ファクタリングの支払い方法
3社間ファクタリングは、売掛先からファクタリング会社へ送金します。
売掛先は売掛債権の譲渡を承諾しており、直接ファクタリング会社へ売掛金を支払うので、利用者からファクタリング会社への支払いは必要ありません。
3社間ファクタリングの手数料について
3社間ファクタリングは、売掛先からファクタリング会社へ直接送金が行われるため、ファクタリング会社のリスクは低いです。
そのため、手数料は平均2~9%と比較的低く設定されています。
一方、売掛金の入金先をお客様の口座ではなく、ファクタリング会社の口座に変更してもらう必要があります。
よって、売掛先の手間が増えてしまうデメリットが生じます。
3社間ファクタリングのまとめ
3社間ファクタリングは、以下3点の特徴があります。
- ・売掛先に債権譲渡の承諾を得る必要
- ・資金調達までに平均2~3日
- ・手数料は2社間ファクタリングに比べ低く設定
売掛先と強固な関係が築けている方や、少しでも手数料を抑えてファクタリングを利用したい方におすすめの資金調達方法です。
ファクタリングのメリット・デメリット
ファクタリングは柔軟な審査でスピーディーな資金調達が可能です。
しかし、ファクタリングはメリットだけではなく、デメリットもあります。
- 1.資金調達までの日数が短い(最短即日~3日)
- 2.売掛先の承諾なしで資金調達ができる
- 3.信用情報に影響がない
- 4.赤字・税金滞納などがあっても利用できる
- 5.売掛先が倒産しても、支払い義務は発生しない
- 1.手数料が発生する
- 2.3社間ファクタリングの場合は売掛先の承諾が必要
- 3.売掛金の範囲内でしか資金調達ができない
- 4.分割返済ができない
上記に加え、融資との違いについても詳しく説明していきます。
メリット
1.資金調達までの日数が短い(最短即日~3日)
ファクタリングの最大のメリットは、申し込みから最短即日で資金調達ができることです。
融資とは異なり、柔軟な審査や担保・保証人が不要なことからスピーディーな対応が可能です。
2社間ファクタリングは最短即日、3社間ファクタリングは売掛先に承諾を得る必要があるため2~3日程かかります。
2.売掛先の承諾なしで資金調達ができる
売掛先に債権譲渡の承諾を得るのは、「今後の取引に影響が出てしまう・・・」という不安をお持ちの方は2社間ファクタリングを利用しましょう。
2社間ファクタリングは、お客様とファクタリング会社の2社間で行う契約で、売掛先の承諾を得る必要がないためです。
3. 信用情報に影響がない
ファクタリングは「貸金」ではなく売掛金の売買契約となるため、信用情報に影響が出ません。
例えば、銀行融資の審査中にファクタリングを利用したとしても、融資の審査に影響が出ることはありません。
そのため、銀行融資がおりるまでのつなぎ資金としてファクタリングを利用している方も少なくありません。
4. 赤字・税金滞納などがあっても利用できる
ファクタリングは、お客様ではなく売掛先の「与信」を重視しているので、お客様自身に赤字や税金滞納等があっても利用できるサービスです。
しかし、あまりにも滞納額が多い方や、過去に金銭事故を何度か起こした経験がある方は、お金に対する扱いが「雑」だと認識されてしまう可能性があります。
そうなると、審査の通過率が低くなる場合や、審査に通過しても手数料が高くなってしまう可能性があるので注意しましょう。
5. 売掛先が倒産しても、支払い義務は発生しない
償還請求権なしのファクタリングであれば、万が一、売掛先が倒産したとしても、お客様に支払い義務は発生しません。
これは償還請求権が適用されないためで、ノンリコースとも呼ばれています。
日本では償還請求権なしのファクタリングが一般的ですが、ファクタリング契約をする際は、事前に確認することを推奨します。
- 売掛先の倒産などにより金銭を回収できなかった場合、ファクタリングを利用している会社に、その分の金銭の返還を求めることが出来る権利のことです。
デメリット
1. 手数料がかかる
契約方法によって手数料率は異なります。
2社間ファクタリングで平均10~20%前後、3社間ファクタリングで平均2~9%手数料がかかります。
2. 3社間ファクタリングの場合は売掛先の承諾が必要
3社間ファクタリングは売掛先も契約に関わるため、承諾を得てからファクタリング契約を進めます。
理由としては、売掛金の入金を直接ファクタリング会社の口座に変更してもらう必要があるからです。
そのため売掛先の承諾は必須です。
3.売掛金の範囲内でしか資金調達ができない
ファクタリングは売掛金を早期で資金化する資金調達方法なので、お持ちの売掛金の範囲内でしか、資金調達ができません。
もし、ファクタリングで調達する額が希望金額より下回ってしまう場合は、融資やビジネスローンと併用して利用した方がいいでしょう。
4.分割返済ができない
ファクタリングは「融資」とは異なり、売掛金の入金日に一括でファクタリング会社へ送金をする必要があります。
分割返済となると、ファクタリングではなく「貸金」に該当します。
そのため、どのようなファクタリングであっても、全額一括送金がファクタリングの基本ルールです。
ファクタリングと融資の5つの違い
ファクタリングと融資の5つの違いについてご紹介します。
ファクタリング | 銀行融資 | |
---|---|---|
調達までの日数 | 最短即日~3日 | 1ヶ月程度 |
手数料・金利 | 2~20%前後(内容により変動) | 2~9%前後 |
信用情報 | 影響しない | 影響する |
赤字・税金滞納 | 利用可能 | 利用不可 |
担保・保証人 | 不要 | 必要 |
比較してみるとそれぞれの違いがよく分かります。
融資は調達コストを安く抑えられますが、その分審査が厳しく資金調達までに時間がかかってしまうため、急ぎ資金調達をしたい方には不向きです。
一方ファクタリングは、手数料は融資と比べるとどうしても高くなってしまいますが、手続きが比較的簡単なので資金調達までスピーディーです。
また、信用情報に影響がないため、銀行融資の審査中のつなぎ資金として利用することもできます。
前述した通り、ファクタリングには融資とは異なるメリットがあるので、自分の状況に合わせて利用しましょう。
ファクタリング契約の流れ
契約までの流れは以下のようになります。
- 1
お問い合わせ・申込み
- 2
審査・結果のご案内
- 3
ファクタリング契約・資金調達完了
ファクタリング会社によって、審査にかかる時間や契約方法は異なりますが、基本的には最短即日~3日とスピーディーに資金調達することが可能です。
ビートレーディングでは即日資金調達も対応しています。
2回目以降のファクタリングの利用の流れ
ファクタリングはスピーディーな資金調達方法で知られていますが、2回目以降はさらに簡略化した契約手続きが可能です。
2回目以降の利用の流れについて、詳しく説明します。
ビートレーディングでの2回目以降の利用の流れ
以下の表がビートレーディングのファクタリングのご利用の流れです。
初回 | 2回目以降 |
お問い合せ | |
ヒアリング | ヒアリング省略 |
必要書類ご提出 | |
審査結果ご報告 | |
ご契約 |
ご契約 (契約書簡略化) |
初回のお客様にはお問合せいただいた後、ファクタリングの説明を行うために簡単なヒアリングを実施しています。
しかし、2回目以降はヒアリングを省略し、必要書類を提出して頂くだけでスムーズな査定結果のご案内が可能です。
なお、ビートレーディングでは2回目以降のご利用の際は手数料を初回よりも低くできる場合がございますので、お気軽にご相談ください。
契約書類についても2回目以降は簡略化されるため、契約時間も少なく、よりスピーディーにお振り込みすることが可能です。
ファクタリングの種類は9種類
ファクタリングには売掛金に保険をかけられるものや、売掛金を早期資金化できるものなど下記の9種類があります。
①買取ファクタリング(2社間) ②買取ファクタリング(3社間) ③診療報酬ファクタリング ④介護報酬ファクタリング ⑤一括ファクタリング ⑥国際ファクタリング ⑦商品在庫ファクタリング ⑧家賃収入ファクタリング ⑨保証ファクタリング
|
サービスごとの違いを知り、自社に合ったファクタリングを選ぶことが大切です。
ファクタリング優良会社を選ぶためのポイント
まずは、数ある会社の中から、優良なファクタリング会社を選ぶポイントについてご紹介します。
ファクタリング会社を選ぶときは、以下の2点に注意しましょう。
・会社の所在地や連絡先がホームページに記載されているか ・運営年数はどのくらいか
|
悪質な業者の場合、ホームページに会社の所在地や連絡先がはっきり記載されていない場合があります。
申し込む前に、安心できる会社かどうか、ホームページをしっかり確認しましょう。
また、ここ数年でファクタリング会社は急激に増え続けています。
新設のファクタリング会社も丁寧な対応はしてくれるかと思いますが、大手の会社と比較すると経験が少ないため、トラブルが発生するリスクは高いです。
設立して5年以上経過しているファクタリング会社であれば、契約実績も豊富なので、比較的安心して利用することができます。
ファクタリングのアフターフォロー
ファクタリングにもアフターフォローがあることをご存知ですか?
「サービス利用後の資金繰りが心配」
「他の資金調達方法どちらが適しているか相談したい」
ファクタリングを利用した方の中には、こののようなお悩みを抱えている方も少なくありません。
アフターフォローに対応していないファクタリング会社もあるため、契約後も丁寧に相談に乗ってくれるファクタリング会社のほうが安心です。
ビートレーディングでは、ファクタリングの利用後も担当営業がお客様をサポートいたします。
フリーダイヤルへのご連絡でもアフターフォローのご案内が可能ですので、サポートが必要な場合はいつでもお気軽にご相談ください。
ファクタリングに違法性はない
結論からいうとファクタリングに違法性はありません。
ファクタリングは売掛金をファクタリング会社が買い取り、手数料を差し引いた分を買取代金として受け取る資金調達方法です。
この金融取引は、融資や出資などに該当しないため、貸金業法などの金融関連法には属しません。
ファクタリングが違法ではない法的根拠
2社間ファクタリングは「民法第555条の売買」、3社間ファクタリングは「民法466条の債権の譲渡性」に該当します。
そのため、ファクタリングに違法性はなく、国も推奨している安全な資金調達方法です。
「売掛金を売却して、資金化するって違法?」
「ファクタリングは危ないサービス?」
など心配をお持ちの方は下記のファクタリングは法に基づいたサービスであることを分かりやすく解説している記事をご覧ください。
悪徳業者の可能性あり!3つの注意点
ファクタリング会社の中には、違法業者が紛れている場合もあります。
契約時には、以下3点に注意しておきましょう。
・契約書の説明をしっかりとしてくれるか ・契約書の原本もしくは控えをもらえるか ・事前に伝えられていた手数料よりも高くなっていないか
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契約書の説明がないまま押印を進めてきたり、原本や控えをもらえないようなファクタリング会社との契約は避けるべきでしょう。
また、契約直前に手数料を高くするということも違法なファクタリング会社の手法ですので、注意が必要です。
給料ファクタリングは違法!
闇金よりも暴利とニュースを騒がせている「給料ファクタリング」とは、法人ファクタリングとは異なる違法なサービスです。
給料ファクタリングの概要は以下の通りです。
- ①利用者が勤務先から受け取る予定の給料を、業者に売却する
- ②業者は手数料を差し引いた額を送金
- ③翌月の給料日に、業者は利用者から手数料を含めた金額を回収する
この仕組みの問題は2点あります。
・業者の設定している手数料が高額(法定年金利20%を大幅に上回る) ・給料は、労働基準法において、債権譲渡することを認められていない
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2020年3月5日、給料ファクタリングの被害を重く見た金融庁が下記の内容を発表しました。
「貸金業法、出資法違反で契約無効とする、また、刑事罰の対象となる」
参考:「金融庁における一般的な法令解釈に係る書面照会手続(回答書)」
このことにより、給料ファクタリングの利用者は集団訴訟を起こし、2020年4月頃より多くのニュースに取り上げられるようになりました。
前述した通り、法人向けファクタリングに違法性はありませんのでご安心ください。
ファクタリングを利用するべき会社とは
資金調達までの日数が短いファクタリングですが、どのような場合に利用するのが良いのでしょうか。
ここでは、ファクタリングを活用すべきタイミングについて、実例を交えてご説明していきます。
電気工事業を営まれるK様の事例
調達額 | 100万円 |
調達日数 | 2日 |
資金使途 | 仕入れ費用 |
ビートレーディングにお申し込みをいただいた経緯
大型受注が入ったのは良いものの、材料費に加え、設置機器が先行仕入れのため、運転資金がショートしてしまった事例です。
普段は運転資金をある程度確保しているようですが、賞与の時期とその他の受注案件が重なったことにより、資金が足りなくなってしまいました。
銀行融資では時間的に間に合わず、他の資金調達方法がないかとインターネットで調べていたところ、ファクタリングの広告が目に入り、お問い合わせいただきました。
無事2日後に、100万円の資金調達をすることができ、資金ショートから脱出できたようです。
今回の事例を分析
賞与や受注案件が重なると予期せぬ資金不足に陥ってしまうケースが多々あります。
このような事態になってしまった場合は、銀行融資での資金調達は到底間に合いません。
また、仮にビジネスローンでの審査が通り、調達できたとしても、銀行融資の審査中であった場合は履歴に残ってしまうため、審査に少なからず悪影響を与えてしまいます。
ファクタリングであれば、履歴に残らないので安心してご利用いただけるでしょう。
なお、今回の事例では緊急性が高かったこともあり、売掛先を交えない2社間での契約を行いました。
今回の事例を踏まえると、ファクタリングを活用すべきタイミング・ポイントは以下の通りです。
・緊急性が高い時 ・長期的ではなくスポットで資金が必要な時 ・融資の審査に影響を出したくない時
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デイサービスセンターを営まれるM様の事例
調達額 | 170万円 |
調達日数 | 3日 |
資金使途 | 運転資金 |
ビートレーディングにお申し込みをいただいた経緯
開業して間もなかったため利用者が少なく、従業員への給与支払いなどで運転資金が回らずに困っていた事例です。
開業したばかりのため、銀行から融資を受けるのが難しく、資金調達に困っていたところご相談いただきました。
3社間契約のため、債権譲渡通知を送る手続きも含めて、3日後には希望金額満額を調達できました。
従業員の給与支払いにも間に合ったようです。
今回の事例を分析
上記のように、医療機関では国から売掛金が支払われるのが2ヶ月程先になるため、資金繰りが回らなくなるケースがあります。
このような事態になってしまった場合は、備品や人件費の支払いにも行き詰まって、経営困難になってしまいます。
医療機関では、医療ファクタリングが適用されるため、3社間での契約で手数料を抑えることができます。
また、売掛先である国保や社保も快く対応してくれるので、他の業種に比べ、低手数料で利用しやすいでしょう。
なお、今回の事例では3社間では必須の債権譲渡通知を送る手続きも含めて3日間で調達を行っております。
今回の事例を踏まえると、ファクタリングを活用すべきタイミング・ポイントは以下の通りです。
・入金サイクルの問題で資金難になった時 ・資金調達まで少し猶予がある時 ・売掛先の同意を得やすい時
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ファクタリングの歴史
諸説ありますが、ファクタリングの歴史は下の表通りです。
14~16世紀 | イギリスで誕生 |
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17世紀 | 請求書ファクタリングが活発化 |
18世紀 | 毛織物の売買にて利用 |
19世紀 | 早期資金化が実施 |
20世紀初頭 | アメリカで発展 |
1970年頃 | 日本に伝来 |
ファクタリングの始まりについては諸説ありますが、原型は14世紀頃にアメリカ・イギリスでスタートしたと考えられています。
一方、日本でファクタリングサービスが広まり始めたのは、バブル崩壊後といわれています。
現在では、経済産業省が売掛債権の流動化を推奨しており、国も認める資金調達方法として広まりつつあります。
また、民法改正によって、今まで以上にファクタリングを利用しやすくなりました。
中小企業にとって、資金繰りしやすい環境になることが予想されています。
近年のファクタリング需要について
好景気になると売掛金が増えるため、日本全体の景気が改善されているのもファクタリングの需要が伸びている1つの要因だと考えられます。
貸金業者の減少
2010年6月18日に貸金業法が改正され、貸金業者の数は減少傾向にあります。
2006年3月末に約14,236社の貸金業者が存在していましたが、2018年3月末では約1,770件と87.6%の減少率です。
貸金業者が減少していることも、ファクタリングが拡大している要因の1つでしょう。
参考資料:「貸金業界の現状と事業者における資金調達等の実情について」
ファクタリング促進は国の施策
冒頭でも紹介しましたが、ファクタリングは国が推奨している資金調達方法です。
日本では、売掛金の債権譲渡を行うと、取引先から資金繰りの悪化を心配され、イメージダウンに繋がる傾向があります。
3社間取引より2社間取引の利用者が多いのは、主にこれが大きな理由です。
経済産業省は風評被害の防止として下記のように促しています。
「売掛債権の利用促進は国の施策です。本制度の普及、利用促進にご協力下さい。」
また、債権譲渡禁止特約に関しても
「中小企業者との物品及びサービスの取引に当たり、債権譲渡禁止特約の解除にご協力下さい。」
と呼び掛けており、今後は徐々に風評被害が減ると予想されます。
参考資料:売掛債権の利用促進について
なぜ国がファクタリングの普及を進めているのか
経済産業省がファクタリングの普及を進めている背景には、中小企業が置かれている現状があります。
企業の融資では不動産を担保とすることが多いですが、一方で不動産の価値は年々低下しています。
また、中小企業ではそもそも不動産担保が乏しいことも少なくないため、十分な資金を確保できないことが問題視されています。
そのため、不動産以外の資産を活用する資金調達方法として、企業が持っている売掛金を現金化するファクタリングが推奨されているのです。
120年ぶりの民法改正
さらに、民法の大幅改正が行われ、2020年4月1日から施行されました。
ファクタリングに関係する「466条(債権の譲渡性)」については、120年ぶりの改正となります。
民法改正で何が変わったのか
売掛金には「債権譲渡禁止特約」が明記されている場合が多く存在します。
これは売掛金の譲渡を禁止したもので、これまではファクタリング会社がこの特約の存在を知りながら売掛金の買取をすると、最悪の場合「譲渡無効」とみなされ、多大な損失を被るリスクがありました。
民法466条(債権の譲渡性)
- 当事者が反対の意思を表示した場合には、適用しない。ただし、その意思表示は、善意の第三者に対抗することができない。
- 当事者が債権の譲渡を禁止し、又は制限する旨の意思表示(以下「譲渡制限の意思表示」という。)をしたときであっても、債権の譲渡は、その効力を妨げられない。
改正後に「債権譲渡特約は無効である」ということが民法に明記されました。
この民法改正により、今までファクタリングをご利用いただけなかったお客様もファクタリングをご利用いただけるようになりました。
よって、中小企業にとって、さらに資金調達しやすい環境になることが予想されています。
参考資料:法務省:「民法の一部を改正する法律(債権法改正)について」
ビートレーディングなら安心してファクタリングを利用可能
ファクタリングとは、お客様がお持ちの売掛金をファクタリング会社が買い取ることにより、売掛金の早期資金化が可能となる金融サービスです。
手数料はかかりますが、申し込みから契約まで最短即日~3日と融資よりも圧倒的に早く、資金調達が可能です。
そのため下記のタイミングで有効な資金調達方法です。
・緊急性が高い時 ・長期的ではなくスポットで資金が必要な時 ・融資の審査にマイナスな影響を出したくない時
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ファクタリングの種類によってメリットやデメリットが異なりますので、お客様の状況にあったサービスを選びましょう。
ビートレーディングでは、納品前の注文書を現金化し、着手金や中間金に充てることができる「注文書ファクタリング」も取り扱いがあります。
21,000社以上の資金繰りをサポートしている実績により、お客様に最適なプランをご提案することができます。
その他なにかご不明点がある方は、専門の女性オペレーターがご対応しますので、お気軽にお問い合わせください。