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ファクタリングと債権回収会社(サービサー)との違いとは?注意点を解説

ファクタリングと債権回収会社(サービサー)との違いとは?注意点を解説

ファクタリングの基礎知識

ファクタリングと債権回収会社(サービサー)は似ており、違いが分からないという人もいるでしょう。しかし、利用者、対象となる債権、目的などは大きく異なっています。

この記事では、ファクタリングと債権回収会社(サービサー)の違いについて解説します。

ファクタリングについて詳しくは「【図解】ファクタリングとは?仕組みや種類・注意点を簡単に解説!」の記事をご覧ください。

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1.債権回収会社(サービサー)とは

立ち並ぶ高層ビルの風景

債権回収会社(サービサー)は、ファクタリングとは異なるサービスを提供しています。ここでは、債権回収会社(サービサー)の概要を解説します。

1-1.債権回収会社(サービサー)の特徴

債権回収会社(サービサー)とは、債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)に基づいて設立された法人です。債権回収会社(サービサー)になるには、一定の要件を満たしたうえで法務大臣から許可を得る必要があります。

債権回収会社(サービサー)は特定金銭債権を譲り受け、または委託により債権の管理回収に取り組みます。特定金銭債権とは、サービサー法に規定されている金銭債権で、例えば金融機関等の有する貸付債権やリース・クレジット債権などのことです。

1-2.債権回収会社(サービサー)の利用者

債権回収会社(サービサー)の利用者は、金融機関、貸金業者、クレジット会社などです。これらの業者は多くの相手に資金を貸し付けており、回収できない債権を多く抱えています。

1-3.債権回収会社(サービサー)の対象となる債権

債権回収会社(サービサー)が扱う債権は、特定金銭債権です。

具体的には、以下の債権が債権回収会社(サービサー)の対象となります。

・金融機関・貸金業者が有する貸付債権
・リース・クレジット債権
・特定目的会社(SPC)が流動化対象資産として有する金銭債権
・法的倒産手続中の者が有する金銭債権
・保証会社・金融機関が有する求償債権
・政令指定で定める特定金銭債権

1-4.債権回収会社(サービサー)を利用する目的

債権回収会社(サービサー)を利用する目的は、主に特定金銭債権に該当する不良債権を回収するためです。金融機関や貸金業者などが特定金銭債権を債権回収会社(サービサー)に売却すれば、債権の回収に労力をかけずに済みます。

回収の見込みのない債権の回収に時間や手間を掛ける必要がなくなるため、メインの業務に集中して効率アップを目指せます。

2.ファクタリングと債権回収会社(サービサー)の違いを解説

手振りで説明をするスーツの男性

ファクタリングと債権回収会社(サービサー)は、具体的に何が違うのでしょうか。ここでは、それぞれの違いについて詳しく説明します。

2-1.違い1:目的

ファクタリングの目的は資金調達です。また、売掛金が未回収となるリスクを軽減する目的もあります。それに対して債権回収会社(サービサー)を利用する目的は、特定金銭債権の処理です。

2-2.違い2:対象の債権

ファクタリングの対象になるのは、入金日が確定しているものの、まだ回収期日が到来していない売掛金です。一方、債権回収会社(サービサー)が対象としている債権は、特定金銭債権のうち回収が難しい不良債権であることが多いです。

2-3.違い3.:利用者

ファクタリングの利用者は、主に中小企業や個人事業主などです。幅広い業界や業種の事業者に利用されています。

債権回収会社(サービサー)を利用するのは、基本的に銀行や消費者金融などの金融会社です。

2-4.違い4:手数料

ファクタリングの手数料の相場は、ファクタリングの種類によっても異なります。2者間ファクタリングの相場は8%~18%、3者間ファクタリングの相場は2%~9%です。

2者間ファクタリングとは、ファクタリング会社と利用者で契約する方法です。

3者間ファクタリングは、ファクタリング会社、利用者、売掛先の合意により契約を交わします。

ファクタリング会社にとっては2者間ファクタリングよりも3者間ファクタリングのほうがリスクが低いため、手数料の相場も安くなっています。

一方、債権回収会社(サービサー)が対象としているのは、回収が難しい特定金銭債権です。ファクタリングと比較しても高リスクであるため、実質的な手数料も高く設定されています。債権回収会社(サービサー)は不良債権を額面の2%~3%で買い取っており、実質的な手数料は97%~98%と高額です。

ファクタリングの手数料について詳しくは「ファクタリング手数料相場は?高くなる理由と手数料の決まり方」の記事を詳しくご覧ください。

3.ファクタリングを利用する前に知っておきたい注意点とは

困った顔で考える男女

ファクタリングを利用する場合、事前に知っておいたほうがよいことがあります。ここでは、注意点として詳しく解説します。

3-1.売掛先との関係が悪化する恐れがある

3者間ファクタリングを利用するには、ファクタリング会社、利用者、売掛先で契約する必要があります。2者間ファクタリングとは異なり、利用者がファクタリング会社に申し込むだけでなく、売掛先からファクタリングの利用について承諾を得なければなりません。その際、売掛先が自社の資金繰りについて不安を感じる可能性もあります。その結果、自社と売掛先の関係が悪化する恐れもあるため、注意が必要です。

3-2.キャッシュフローが悪くなる可能性がある

キャッシュフローとは、自社に入ってくるお金と出ていくお金の流れのことです。ファクタリングを利用するには、手数料がかかります。

手数料が高額であれば、自社に入ってくるお金が当初の予定よりも大幅に少なくなるでしょう。状況によっては、ファクタリングの利用により、かえって資金繰りが悪化する可能性もあります。

3-3.分割払いはできない

ファクタリングで売掛金を売却した場合、売掛先から売掛金が支払われたらファクタリング会社へ一括で送金する必要があります。正規のファクタリング会社では、分割払いは基本的に不可です。そもそもファクタリングは融資ではないため、分割で返済するという考え方もありません。

3-4.契約書にしっかり目を通し、保管する

ファクタリングを利用するなら、契約書に目を通したうえできちんと保管しましょう。万が一トラブルが発生した際は、契約書に基づいて話し合いや交渉をする必要があります。自社にとって不利な内容が契約書に含まれていないかについても、事前に必ずチェックしてください。

4.債権回収会社(サービサー)を利用する前に知っておきたい注意点とは

資料を用いて会議をする男女

債権回収会社(サービサー)を利用するうえでは、その会社が法務省の認可を受けているか確認しましょう。認可されていない会社は、悪徳業者である可能性が高いです。いずれにせよ、許可を得ていなければ債権回収会社(サービサー)として正規の営業はできないため、契約を控えたほうが無難です。

5.ファクタリング会社のおすすめ5選を紹介

パソコンを使ってミーティングをする男女

ファクタリングの利用を検討しているものの、どの会社を選ぶべきか迷っている人もいるでしょう。ここでは、おすすめのファクタリング会社を厳選して紹介します。

5-1.ビートレーディング

ビートレーディング
入金スピード最短2時間~
手数料2者間ファクタリング:4%~
3者間ファクタリング:2%~
利用可能額無制限
主な契約の種類2者間ファクタリング、3者間ファクタリング
個人事業主
主な必要書類・売掛金を証明するための資料(請求書、注文書など)
・通帳のコピー(2か月分)
サポート対応お問い合わせフォーム・LINE:24時間受付、電話: 平日9時30分~18時
運営会社株式会社ビートレーディング
公式HP詳しく見る

ビートレーディングは、累計買取額1,300億円を達成しているファクタリング会社です。これまでに取引した企業の数は5.8万社にものぼり、幅広い業種から利用されています。審査に必要な書類が少なく、最短2時間で資金調達が可能なファクタリング会社です。

来社や訪問による対面での契約だけでなく、オンライン契約も可能で、申し込みから契約までオンラインで完結させることもできます。 そのため、エリアを問わずスピーディーに資金調達ができます。

5-2.QuQuMo

QuQuMo
入金スピード最短2時間~                          
手数料1%~
利用可能額無制限
主な契約の種類2者間ファクタリング
個人事業主
主な必要書類・請求書
・通帳
サポート対応メール・LINE 24時間受付、電話 10時~17時
運営会社株式会社アクティブサポート

QuQuMoは、手続きがオンラインで完結するファクタリングサービスです。パソコンやスマートフォンから簡単に手続きして資金調達できます。

入金までの時間は最短2時間です。この場合、各手続きにかかる時間の目安は申し込み手続きが約10分、見積りが約30分、契約と送金が約1時間となっています。

5-3.日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構
入金スピード最短3時間
手数料1.5%〜
利用可能額無制限
主な契約の種類2者間ファクタリング、3者間ファクタリング
個人事業主
主な必要書類・売掛金を証明するための資料(請求書、注文書など)、通帳のコピー(3か月分)
サポート対応お問い合わせフォーム 24時間受付
電話 平日9時30分~18時
運営会社一般社団法人日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構は、中小企業が抱える課題解決を目指す一般社団法人です。課題解決の手法の1つとして、ファクタリングサービスを提供しています。

非営利の一般社団法人が運営するファクタリング会社のため、手数料は1.5%~と低手数料で利用できます。

5-4.ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリング
入金スピード最短10分~                             
手数料10%
利用可能額25万円~100万円程度
主な契約の種類2者間ファクタリング
個人事業主
主な必要書類・請求書
・本人確認書類
サポート対応チャット 平日10時~19時
運営会社ペイトナー株式会社

ペイトナーファクタリングは、フリーランスや個人事業主向けのファクタリングサービスです。累計申請件数は10万件を突破しています。

初回の利用可能額は25万円ですが、利用状況に応じて最大100万円程度まで引き上げられる仕組みです。利用にあたり電話やメールでのやりとりは一切不要となっています。問い合わせについては、公式HPのチャットで営業時間内に受け付けています。

5-5.ベストファクター

ベストファクター
入金スピード最短即日                        
手数料2%~20%                               
利用可能額30万円以上
主な契約の種類2者間ファクタリング、3者間ファクタリング
個人事業主
主な必要書類・売掛金を証明するための資料(請求書、見積書、基本契約書)
・通帳のコピー
・本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
サポート対応お問い合わせフォーム 24時間受付、電話 平日10時~19時
運営会社株式会社アレシア

ベストファクターは、スピーディーな資金調達を実現できるファクタリングサービスです。

審査通過率が高く、柔軟な対応を期待できます。売掛金が30万円以上あれば、個人事業主でも利用可能です。

6.まとめ

会議室でミーティングをする男女

ファクタリングと債権回収会社(サービサー)は、どちらも債権を買い取っています。ただし、利用者や目的には大きな違いがあります。具体的には下表のとおりです。

ファクタリング債権回収会社(サービサー)
目的資金調達、未回収リスクの軽減特定金銭債権の処理
対象の債権入金日・入金期日が確定した回収前の売掛金特定金銭債権
利用者個人事業主や中小企業など銀行、消費者金融などの金融会社
手数料2者間ファクタリング:8%~18%
3者間ファクタリング:2%~9%
売却額は債権額面金額の2%~3%まで引き下げられる

それぞれを比較したうえで、ファクタリングと債権回収会社(サービサー)のどちらを利用するか判断しましょう。

なお、ファクタリングを利用する際の注意点は下記のとおりです。

・売掛先との関係が悪化する恐れがある(3者間ファクタリングの場合)
・キャッシュフローが悪くなる可能性がある
・分割払いはできない
・契約書にしっかり目を通し、保管する

債権回収会社(サービサー)を利用する際は、法務省に認可されているかを確認しましょう。

ビートレーディングは、取引実績が豊富なファクタリング会社です。利用金額に制限がなく、最短時間で売掛金を資金化(現金化)できます。ファクタリングにより売掛金を早い段階で有効活用し、資金不足の解消や財務状況の改善などに役立てましょう。

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監修者

株式会社ビートレーディング 編集部編集長

筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。

<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者