ファクタリングの利用中に再度資金調達しなければならなくなった場合に、追加でファクタリングは利用できるのか気になる方も多いでしょう。
この記事では、ファクタリングを追加利用して資金調達をすると良い理由を解説します。
ファクタリングで追加の資金調達をする流れや注意点も合わせて解説しているので参考にしてください。
目次
1.ファクタリングは追加の資金調達が可能
ファクタリングでの資金調達後でも手元の資金が不足するケースは少なくありません。
ファクタリングであれば追加して利用できるため、資金繰りが悪化していてもすぐに改善できます。
ファクタリングの契約方法や利用の流れについては「ファクタリングとは」の記事も併せてご覧ください。
1-1.追加の資金調達が必要になるケースとは
追加で資金繰りが必要になるケースとして、想定外の出費が発生した場合や資金繰りが予定通りにできなかった場合が挙げられます。
資金繰りは半年後~1年後を見越して計画を立てるのが一般的です。
しかし、想定外の出費が発生することや運転資金が膨らむことなどが原因で資金繰りが悪化するケースも少なくありません。
このように、事前に資金調達を行っていても状況の変化によって追加の資金調達が必要になる可能性があります。
2.ファクタリングで追加の資金調達をすべき理由とは
追加の資金調達が必要な場合、ファクタリングの利用がおすすめです。
ここからは、ファクタリングがおすすめの理由を詳しく解説します。
2-1.審査では自社よりも売掛先の状況が重視される
ファクタリングは審査で売掛先の信用度が重視されるため追加の資金調達におすすめです。
ファクタリングは売掛金を売却すると同時に売掛金の未回収リスクはファクタリング会社に移行します。
そのため、利用者よりも売掛先の状況を重視して審査を行うのが一般的で、利用者がすでにファクタリングを利用していても審査に通りやすく、追加の資金調達がしやすい特徴があります。
一方の銀行融資は利用者の信用度や返済力を重視した審査が行われますが、返済中は追加融資の審査の難易度がさらに高くなります。
融資やファクタリングで資金調達した後に追加の資金調達が必要な場合は、ファクタリングの利用を検討しましょう。
2-2.簡単な手続きで利用できる可能性が高い
ファクタリングで追加の資金調達をする場合、簡単な手続きだけで利用できる可能性があります。
ファクタリングを追加で利用する場合、ファクタリング会社は前回の審査結果を踏まえて手続きを行います。
申し込みやサービスへの登録に必要な書類はすでに提出済みのため、初回の利用時に比べて用意すべき書類の数は少なくなります。
また、ファクタリングの審査は売掛先の信用度を重視しているため、信用度の高い売掛金をファクタリングに選び複数回利用すれば、ファクタリング会社からの信用も得られるでしょう。
同じファクタリング会社でファクタリングを繰り返し利用することで全体の手続きを簡素化してもらえる場合があり、より利用がしやすくなります。
3.ただし二重譲渡には気を付ける
二重譲渡とは、同一の債権を複数の業者に譲渡する行為のことです。
ファクタリングで二重譲渡にあたるケースは、同一の売掛金を複数のファクタリング会社に売却した場合で、ファクタリング会社Aに売却した後に、ファクタリング会社Bにも同一の売掛金を売却した場合が挙げられます。
二重譲渡は違法行為にあたり、詐欺罪や横領罪で摘発される恐れがあるためファクタリングを利用する際は注意しましょう。
ファクタリングで二重譲渡をするリスクについて知りたい方は「ファクタリングで二重譲渡をしたら犯罪!?発覚したときの最悪のケースは?」の記事をご覧ください。
4.ファクタリングで追加の資金を調達する流れを解説
ファクタリングを追加利用する場合の申込後の流れを解説します。
基本的に、初回時の流れと変わりはありません。具体的な流れは次のとおりです。
1.必要書類の提出
2.ファクタリング会社による審査
3.契約の締結
4.入金
必要書類の提出後は審査が行われ、売掛先の信用度をはじめファクタリングを追加で利用する理由などを質問されることがあります。
審査通過後は契約書の内容をしっかり確認し、問題がなければ契約を締結します。
契約締結後に売掛金の金額から手数料を差し引いた資金が入金される流れです。
ファクタリングの利用の流れについて詳しくは「ファクタリングの申し込み・契約の流れとは?ポイントや注意点を解説」の記事をご覧ください。
5.追加でファクタリングをする前に知っておきたいポイントとは
ファクタリングを追加で利用する前に、知っておくべきポイントを詳しく解説します。
5-1.なるべくまとめてファクタリングする
追加でファクタリングを利用することは可能ですが、できるだけ1度にまとめて利用した方がお得です。
ファクタリングの手数料はファクタリング会社によって設定されますが、売掛金の金額が高くなるほど手数料を安く設定する会社も少なくありません。
複数回に分けてファクタリングを利用するよりも1度に資金調達する売掛金の金額が多くなれば安い手数料で利用できます。
また、資金調達が必要な金額よりも多い売掛金をファクタリングすれば、想定外の出費が発生した場合や予定通りに資金調達ができなかった場合でも対応できます。
ただし、ファクタリングは売掛金の金額から手数料を差し引いた金額が入金されるため無計画に利用するのは避けましょう。
5-2.自社の条件に合うファクタリング会社を選ぶ
ファクタリングを追加利用する場合は、自社の条件に合わせてファクタリング会社を選ぶことが重要です。
前回利用したファクタリング会社を継続利用した場合、手数料が下がる可能性があります。
また他で良い条件が揃ったファクタリング会社を探し、乗り換えをすることも一つの方法です。
ファクタリング会社は数多くあるため、自社の条件に合う会社が他に見つかった場合は乗り換えを検討しましょう。
ただし、二重譲渡になる可能性もあるため、追加でファクタリングを利用する場合、まずは前回と同じファクタリング会社に相談する方が良いでしょう。
ファクタリング会社を選ぶ際のコツは買取可能額や手数料の安さだけでなく、豊富な実績があるか、手続きが簡単かなどを確認することです。
ファクタリング会社の中には、法外な手数料を請求してくる悪徳業者もいるため、契約前に契約書の内容を全て確認してからサインすることをおすすめします。
ファクタリング会社の乗り換えについて詳しくは「他社利用中でもファクタリング会社の乗り換えは可能!メリットと注意点・選び方を解説」の記事をご覧ください。
5-3.追加のタイミングは早めがおすすめ
追加での資金調達が必要になる前に、資金調達のための行動を早めに取る必要があります。
資金繰りが悪化してから資金調達の手続きを行うのでは状況がさらに悪くなるかもしれません。
早めに動くことで余裕がある状況を作れれば、資金調達方法やファクタリング会社を選ぶのに十分な時間をかけることができ、選択肢を増やすことも可能です。
ファクタリングの利用が前回から日が浅い場合は、ファクタリング会社の方で前回利用した際の履歴を踏まえた手続きをしてくれるためスムーズに手続きを終えられる可能性があります。
手続きにかかる時間を短縮できれば無駄な労力を削減できる上に、急な資金調達が必要になった際にもスピーディーに資金調達を行えます。
ファクタリングを追加利用すべきかのタイミングについて詳しくは「ファクタリングを利用するタイミングとは?向いていないケースも解説」の記事をご覧ください。
6.金融機関で追加融資を受ける場合の注意点とは
追加の資金調達方法はファクタリング以外に、金融機関から融資を受ける方法があります。
融資を受ける際の注意点を解説します。
6-1.審査の難易度が上がりやすい
追加の融資を受ける際には、審査に通過するのが難しくなる可能性があります。
追加の資金調達は財政状況が悪化していると思われる場合があり、通常の融資よりも審査の難易度が高くなります。
金融機関は利用者の返済力を重視して審査を行うため、資金繰りがうまくいっていない可能性がある企業は積極的なサポートをしてもらえないかもしれません。
審査に通過できないと融資を受けられず、長期において資金繰りが悪化する恐れがあります。
6-2.他の金融機関からの融資も難しくなりやすい
融資を受けた金融機関と異なる金融機関に融資を申し込む場合、審査に通りにくくなることがあります。
金融機関は企業の信用情報を参照して融資の審査を行うため、いつ、どこから、いくらの融資を受けているのかを把握できます。
融資を受けた金融機関と異なる所に融資を申し込んだ場合、融資元の金融機関から「他の銀行から追加融資の審査に落ちたから弊行に申し込んだのでは」と思われる可能性があるため注意が必要です。
7.まとめ
ファクタリングの利用中に追加で資金調達が必要になった場合、ファクタリングは追加利用が可能です。
ファクタリングの審査では売掛先の信用度が重視されるため、審査の難易度は変わらず、継続利用すれば手続きを簡素化できます。
より良い条件のファクタリング会社に乗り換えて追加で利用することも可能ですが、二重譲渡には注意しましょう。
ファクタリング会社を選ぶ際は見積りの内容や取引実績などを確認しましょう。
実績があるファクタリング会社を選ぶなら、ビートレーディングがおすすめです。
ビートレーディングは、累計取引者数5.8万社で累計買取金額は1,300億円の実績があるファクタリング会社です。
2者間ファクタリングと3者間ファクタリングどちらの契約方法にも対応しています。
問い合わせから振り込みまでにかかる時間は最短2時間で、オンライン契約も可能です。
追加の資金調達を検討している方は、ぜひご利用ください。
筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。
<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者