「ファクタリングを利用したいけど審査落ちが心配。通るためにはどうすればいいの?」
「ファクタリングの審査に落ちて利用を断られてしまった…何が原因なんだろう」
ファクタリングでの資金調達を検討する多くの方が気にしているのが、「審査落ちしないかどうか」ということですよね。
本記事では、利用者ご自身が、審査基準を満たしているかどうか判断できるように、「ファクタリングの審査に通らず断られた原因」と「ファクタリング会社が重視する3つの審査基準」を解説します。
ファクタリングの審査に通らない原因 |
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①「売掛先」の経営状態が悪い |
②「売掛先」に金融事故や税金の滞納がある |
③「売掛先」が法人ではなく個人 |
④不良債権の疑いがある |
⑤支払いまでの期間が長い |
⑥二重譲渡の疑いがある |
⑦譲渡禁止特約が付いている |
⑧売掛金(売掛債権)の存在が確認できない |
⑨利用者の人柄に問題があり信用できない |
⑩利用者と売掛先との取引歴が浅い |
⑪法人ではなく個人でのファクタリング利用 |
⑫利用者の財務状況が著しく悪化している |
⑬提出書類に不備がある |
こうした原因を踏まえた上で、審査に通りやすくなるポイントも具体的に伝授します。
この記事でわかること
・ファクタリングの審査に通らない3つの原因
・ファクタリング会社が重視する3つの審査基準
・ファクタリングの審査と融資審査の違い
・ファクタリングの審査に通りやすくなる5つのポイント
・ファクタリングの審査で断られたときの対処法
・審査落ちしないファクタリング会社の選び方
ファクタリングがだめなら融資で資金調達を…とお考えの方がいるかもしれませんが、ファクタリングで審査落ちが心配な方には、融資への申し込みはおすすめできません。
売掛金を「買い取る」ファクタリングは、金融機関にお金を「借りる」融資とは別物であると同時に、時間をかけて行う「融資の審査」は「ファクタリングの審査」より、厳しくなることが予想されるからです。
記事の後半では、『ファクタリングの審査と融資の審査との違い』を解説しますので、ファクタリングか融資かで迷っている方はぜひ参考にしてください。
融資とは違い、ファクタリングの審査では「売掛先の信用度」を重視します。
過去に融資の経験がある人も、ファクタリングならではの審査のポイントを押さえておきましょう。
また、ファクタリングの審査に落ちて利用を断られた場合にどうすればよいのかも詳しく解説します。
この記事を最後まで読めば、ファクタリングの審査が具体的にイメージでき、審査落ちしないために押さえておくべきことや、審査に落ちにくいファクタリング会社の選び方、ファクタリング利用を断られた場合の対処法が分かります。
まずは、何が原因で「審査落ち」してしまうのかを、ご自身の状況に照らし合わせながら見ていきましょう。
ファクタリングの審査について理解するために「ファクタリング」の仕組みや意味の記事も併せてご覧ください。
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ファクタリングの利用を断られてしまってもファクタリング会社によって審査基準や必要書類が異なるため、別のファクタリング会社では利用できる可能性があります。
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目次
- 1.ファクタリングの審査で断られる原因は主に3つ
- 2.ファクタリングの審査で断られた原因①:売掛先に問題がある
- 3.ファクタリングの審査で断られた原因②:売掛金に問題がある
- 4.ファクタリングの審査で断られた原因③:利用者に問題がある
- 5.ファクタリング会社が重視する3つの審査基準
- 6.ファクタリングの審査を受ける際の注意点
- 7.ファクタリングの審査と融資審査の違い
- 8.ファクタリングの審査に通りやすくなる5つのポイント
- 9.ファクタリングの審査で求められる書類
- 10.審査落ちしないファクタリング会社の選び方
- 11.ファクタリングの審査で断られたときの対処法
- 12.取引実績5.8万社以上!累計買取額1,300億円!「ビートレーディング」のファクタリング
- 13.まとめ
1.ファクタリングの審査で断られる原因は主に3つ
ファクタリングを利用するために審査を受けたが、断られてしまったという方もいるでしょう。
ファクタリングで審査落ちしてしまった場合に考えられる原因は主に3つに分けられます。
・売掛先に問題がある場合
・売掛金(売掛債権)に問題がある場合
・ファクタリング利用者に問題がある場合
ファクタリングにおける審査のポイントは、「売掛先の信用度」です。
売掛金を回収できないと思われる状況では、審査に通りにくく断られる可能性が高くなります。
また、売掛先や売掛金に問題がなくても、利用者側の問題で審査に通らない場合も見られます。
ここではファクタリングの審査で断られる原因を順番に説明します。
ご自身の状況に照らし合わせて、気になる所から見ていってください。
2.ファクタリングの審査で断られた原因①:売掛先に問題がある
まず考えられるのが、売掛先の問題です。
ファクタリングの審査では、何よりも売掛先の信用が大事になります。
あなたの選んだ売掛先には下記の3つに該当するような問題がなかったでしょうか。
2-1.経営状況が悪い
売掛先の経営状況が悪いと、審査に落ちることがあります。
売掛先が倒産してしまったり、支払いが遅れたりすれば、売掛金を買い取ったファクタリング会社がリスクを負うことになるからです。
先述のように、ファクタリングの審査では、何よりも売掛先が信用出来るかどうかが一番の重要事項になります。
売掛先がどのような業種で、会社の規模はどれくらいか、利益はどれくらい出ているか、といったことなどを総合的に判断したうえで、ファクタリングを利用できるかどうかが決まります。
売掛先の経営状況が悪く、倒産のリスクがあるといった場合には、売掛金が回収できなくなる可能性があると判断されて利用を断られる原因になってしまうことがあります。
売掛先の経営状況に不安がある場合は、債権の売却を希望するのは避けた方が無難でしょう。
2-2.金融事故や税金の滞納がある
売掛先が過去に金融事故を起こしていたり、現在税金の滞納がある場合には、それが審査で断られる原因になることがあります。
現在の経営状況に問題がないとしても、代金の支払いに関する信用性に影響するからです。
金融事故とは、銀行や消費者金融などでお金を借りた場合に、返済が大幅に遅れたり、返済が不可能になったりすることで、信用情報機関に異動情報として登録されてしまいます。
たとえ過去であっても売掛先が、こうした信頼性が失われるような取引を行っていると、ファクタリング会社の審査に悪影響を与えます。
2-3.売掛先が法人ではなく個人事業主
売掛先が法人ではなく個人事業主の場合、ファクタリングの審査に落ちてしまうことがあります。
個人事業主は、法人と比べて事業規模が小さいため、売掛金が回収できない可能性が高いことに加え、法人のような信用情報の調査が難しくなるためです。
業務形態が法人であるか個人事業主であるかは、売掛先の信頼度を判断する重要な指標になります。
売掛先が法人として事業を行っていると、それだけである程度の信用が保証されますが、個人事業主である場合、事業が好調だったとしても、ファクタリングの審査で断られる原因になるケースがあるのを覚えておきましょう。
3.ファクタリングの審査で断られた原因②:売掛金に問題がある
売掛金に問題がある場合も、審査に落ちる恐れがあります。
不良債権や二重譲渡、架空請求の疑いがある売掛金などは、売掛金を回収できないリスクから利用を断られる可能性が高まります。
譲渡禁止特約が付いた売掛金、支払いまでの期間が長い売掛金の審査についても、審査落ちの恐れがあると理解しておきましょう。
3-1.不良債権の疑いがある
不良債権の疑いがある場合は、当然ながら審査には通りません。
不良債権とは、既に財産的価値を失って回収困難な売掛金のことです。
ファクタリング利用者の中には、それが不良債権と分かっていながら申し込む企業や、悪質な詐欺が存在しているので、ファクタリング業者は常に警戒しています。
不良債権や、不良債権の疑いがある売掛金は、決してファクタリングに利用しないようにしましょう。
3-2.支払いまでの期間が長い
売掛金の支払いまでの期間が長いことが原因で、利用を断られる場合があります。
支払期日が遠いと、その間に売掛金が回収できなくなる不測の事態が起こるかもしれないからです。
不測の事態とは、災害や経営悪化、不祥事などです。
ファクタリング会社にとっては、買い取った売掛金の支払いが先になればなるほど、回収リスクが高まってしまうのです。
ファクタリングの審査では、売掛金の支払期日が近いほど有利になります。
目安として売掛金支払日までの期間は長くても2か月程度、それ以上長い期間になると審査のハードルは上がると考えた方が良いでしょう。
3-3.二重譲渡の疑いがある
二重譲渡の疑いがあると、ファクタリングの審査には通りません。
二重譲渡とは、文字通り1つの債権を異なる2つ以上のファクタリング会社に買い取らせることです。
これを行うと、複数社から不正に資金を受け取れることになります。
しかしながら、二重譲渡は紛れもない違法行為であり、仮に審査をくぐり抜けたにせよ、売掛金を回収する段階になれば嘘が発覚し、刑事告訴の対象になる可能性があります。
罪に問われれば社会的な信用が失墜し、事業も継続できなくなるでしょう。
二重譲渡は決して行わないようにしてください。
二重譲渡について詳しくは「ファクタリングで二重譲渡をしたら犯罪!?発覚したときの最悪のケースは?」の記事をご覧ください。
3-4.譲渡禁止特約が付いている
売掛先と交わした契約書に譲渡禁止特約の記載がある場合は、ファクタリングの審査で断られる可能性が高くなります。
譲渡禁止特約は、債権譲渡を禁止する契約です。
2020年の民法改正により法律上は譲渡禁止特約が付いている売掛金でも譲渡可能になりました。
しかし、ファクタリング会社が譲渡禁止特約の存在を知っていた場合などには、売掛先はファクタリング会社に対し支払いを拒むことができます。
トラブルを懸念したファクタリング会社が、譲渡禁止特約の付いた売掛金を避けてもおかしくありません。
また、売掛先の承諾を得られれば譲渡禁止特約が付いていても問題なく譲渡可能ですが、そもそも売掛先が譲渡禁止特約を付けている理由は、支払先が変わることを防ぐためです。
支払先が変わると手続きが複雑になり、万が一支払先が反社会勢力だとコンプライアンス違反となってしまいます。
売掛先が売掛金の譲渡を承諾するケースは、少ないと考えられるでしょう。
3-5.売掛金の存在が確認できない
売掛金の存在そのものが確認できない場合も、ファクタリングの審査に通りません。
売掛先が事業活動している実態を確認できない、売掛先の売上に対して売掛金の金額が大きすぎる、などの場合は売掛金の不存在を疑われる可能性が高いと認識しておきましょう。
近年、利用者と売掛先が共謀し、取引がないにもかかわらず架空の請求書を発行し、ファクタリング会社を利用して資金を得ようとするケースが報告されています。
架空請求は悪質な犯罪行為で、当然ながらファクタリング会社も警戒しています。売掛先の信用度が低く、売掛金の存在が疑われれば、審査で断られてしまうかもしれません。
ファクタリングで犯罪行為となるケースについて詳しくは「ファクタリングで詐欺になるケースとは?トラブルにならないための対策も解説」の記事をご覧ください。
4.ファクタリングの審査で断られた原因③:利用者に問題がある
一般的に、ファクタリングの審査では売掛先の信用度が重視されます。
しかし、ファクタリング利用者の問題が原因で、利用を断られる場合もあります。
丁寧な受け答えをする、もれなく必要書類を準備するなどして、ファクタリング会社と信頼関係を構築しましょう。
4-1.人柄に問題があり信頼できない
利用者の人柄に問題があると見なされた場合、それが審査で断られる原因になることが考えられます。
ファクタリング会社は、利用者が信頼出来るかどうかという点もチェックしています。
不誠実な態度をとったり、要求された書類の提出が遅れるような利用者は、後のトラブルを懸念して取引を断られてしまいます。
たとえば、ファクタリング会社から質問があった際にしっかりと答えなかったり、返答に矛盾があったら、会社は利用者の人間性に疑念を抱きます。
審査に通るためには、ファクタリング会社からの質問には丁寧に答え、できる限りファクタリング会社との信頼関係を構築するようにしましょう。
4-2.売掛先との取引歴が浅い
利用者と売掛先との取引歴が浅いことが、審査で利用を断られる原因になる場合があります。
売掛先との取引実績が不足していることで、信頼性が低いと考えられてしまうからです。
これまで取引のない売掛先だった場合、利用者が売掛先と結託して架空の売掛金を作り、ファクタリング会社から売掛金を騙し取るといったケースが考えられます。
他にも、利用者が架空の売掛先を作りあげて、買い取りを申し込むといった詐欺も横行しています。
そのような犯罪を防ぐために、ファクタリング会社は、利用者と売掛先との取引期間を注視しているのです。
取引歴の浅さによる審査落ちを回避するためには、継続的に取引がある企業の売掛金を選択するようにしましょう。
4-3.個人でのファクタリング利用
利用者が法人でなく個人事業主であることが、審査で断られる原因になることもあります。
個人事業主の売掛先は、同じ個人事業主や中小零細企業であることが多く、倒産のリスクや、売掛金未回収のリスクが法人の場合より大きいためです。
また、売掛先が個人事業主や中小零細企業の場合、売掛金の支払い期日が遅延したり、回収が期日通りいかない可能性が高くなると考えられます。
ファクタリング会社は、売掛金回収の不確実性や、遅れのリスクをなるべく回避することを選択します。
仕事が好調で、人柄に問題がなくても、個人事業主であるために審査落ちするケースがあることを覚えておきましょう。
個人事業主の利用について詳しくは「ファクタリングを個人事業主が利用できる3つのケースとおすすめ8選」の記事をご覧ください。
4-4.財務状況が著しく悪化している
上述したとおり、ファクタリングの審査では基本的に売掛先の信用度が重視されます。
ただし、一般的に審査における重要度は低いものの、2者間ファクタリングでは審査で利用者の財務状況を重視するところもあります。
2者間ファクタリングでは利用者がファクタリング会社に代わって売掛金を回収し、ファクタリング会社へ送金しなければなりません。
そのため、審査において利用者の財務状況がチェックされることがあるのです。
審査基準はファクタリング会社によって変わりますが、利用者の財務状況が著しく悪化している場合は、審査に不利になる恐れもあると知っておきましょう。
4-5.提出書類に不備がある
審査に必要な書類が不足していたり、信ぴょう性に欠けていたりする場合も、審査に通らない可能性が高くなります。ファクタリングの審査では一般的に以下のような書類が求められます。
・身分証明書
・請求書・発注書・納品書など売掛金の存在が確認できる書類
・通帳のコピー
・決算書または確定申告書
必要書類がそろっていない場合は、ファクタリングの審査を受けられません。
ファクタリング会社によって必要書類は異なるため、個別に必要なものを確認してください。
例えば、登記簿謄本(法人の場合のみ)、売掛先企業との基本契約書、印鑑証明書などを求めるファクタリング会社もあります。
提出書類に不備があるだけでも利用者や売掛先の信用度が低下するため審査に不利になります。
5.ファクタリング会社が重視する3つの審査基準
審査で断られる原因の中に、当てはまるものがあったでしょうか。
たくさんの項目がありますが、断られる原因は基本的に3つに分類できます。
この章では、ここまでの総括として、ファクタリング会社が自社にとって優良な取引相手をどこで見極めるのか判断の指標となる「3つの審査基準」をまとめておきます。
・売掛先の信用度の高さ
・売掛金回収の確実性
・利用者の信頼性
ファクタリングの審査に通るための絶対条件となりますので、よく見て理解しておきましょう。
5-1.売掛先の信用度の高さ
ファクタリング会社が審査基準として何より重要視するのが、売掛先の信用度の高さです。
ファクタリング会社が利用者から買い取った売掛金は、売掛先から回収して初めて利益になります。
売掛先から売掛金を回収できなければ、ファクタリング会社は損失が出てしまいます。
リスク回避のため、信用度の低い売掛先であれば審査が厳しくなるのが一般的です。
売掛先の倒産など、貸し倒れのリスクを回避したいためにファクタリングを利用したい方もいるでしょう。
しかし、ファクタリング会社もリスクが高い売掛先からの売掛金は買い取ってくれません。
売掛先が下記のような企業の場合は、審査基準を満たさず審査落ちの可能性が高くなってしまいます。
・経営状況が悪い
・金融事故や税金滞納がある
・法人ではなく個人
5-2.売掛金回収の確実性
売掛先の信用度の高さと同じく、ファクタリング会社は売掛金回収の確実性も重視しています。
売掛金に下記のような問題がある場合は、基準を満たさず審査落ちしてしまう可能性があります。
・不良債権の疑いがある
・支払いまでの期間が長い
・二重譲渡の疑いがある
・譲渡禁止特約が付いている
・売掛金の存在が確認できない
譲渡禁止特約の付いた売掛金の買い取りは、法律としては認められています。
しかし、トラブルを嫌うファクタリング会社では審査に通らない可能性があります。
なお、当然ですが、意図して二重譲渡をしたり、架空請求に加担したりする行為は犯罪です。
悪意ある行為が発覚すると刑事罰が科されるかもしれません。
二重譲渡や架空請求などの行為は、決してしないようにしましょう。
5-3.利用者の信頼性
一般的なファクタリングの審査では売掛先や売掛金について調べられますが、利用者の信頼性が問われる場合もあります。
取引でのトラブルや詐欺などの犯罪を回避するため、利用者の信頼性も審査基準の1つになります。
特に、利用者とファクタリング会社がやり取りして売掛金を回収する2者間ファクタリングでは、利用者の信頼性が重視されがちです。
利用者が下記のような状態の場合は、審査落ちの可能性があると理解しておきましょう。
・不誠実な態度をとったり、要求された書類を提出しないなど人間的に信用できない
・売掛先との取引歴が浅い
・個人でのファクタリング利用
・財務状況が著しく悪い
6.ファクタリングの審査を受ける際の注意点
ファクタリングの審査を受けるにあたって注意して欲しいことが3つあります。
ファクタリング審査での注意点 |
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①二重譲渡はしない |
②資料(債権)を偽造しない |
③売掛先が個人の場合は審査のハードルが高くなる |
それぞれ見ていきましょう。
6-1.二重譲渡はしない
ファクタリングの審査での注意点の1つ目は、絶対に二重譲渡をしないことです。
二重譲渡とは、複数のファクタリング会社に同じ売掛金を利用したファクタリングを申し込むことを指します。
売掛金は現金ではなく、現金を受け取る権利で目に見えません。
二重譲渡は、この「目に見えていない」ことを悪用し、1つしかない権利を2つ以上に売ろうとする犯罪です。
その場限りに言い繕って二重譲渡で資金を集めても、期日がくればファクタリング会社のいずれかはお金が回収できず、犯罪行為が必ず発覚します。
どんな状況であっても、二重譲渡は決して行わないでください。
6-2. 資料(債権)を偽造しない
審査を受ける際、提出する資料は必ず実在する正確な資料を提出しましょう。
3者間ファクタリングであれば、ファクタリング会社が売掛金の存在を直接確認できますが、2者間ファクタリングの場合はそれができません。
それを悪用し、ありもしない債権を、あたかも実在するかのごとく偽って売る(架空債権を譲渡する)ことは犯罪です。
これも先の二重譲渡と同じですが、期日が来れば必ず犯罪行為が発覚します。
架空債権を譲渡して逮捕された事例もありますので、どんな状況であっても、資料の偽造(架空債権の譲渡)は決して行わないでください。
6-3.売掛先が個人の場合は審査のハードルが高くなる
売掛先が個人の場合は、企業の場合より審査が厳しくなるので注意しましょう。
個人事業は、ファクタリング会社が信用状況を調べることが難しいためです。
売掛先が企業であれば、IR(※)や帝国データバンク、東京商工リサーチなどで信用状況を調べることが可能です。
しかしながら個人の場合は、信用情報を調べることが困難です。
個人が売掛先の場合は、資金が回収できないリスクが高まるため、審査のハードルが高くなり、落ちてしまう可能性があることを把握しておきましょう。
(※)IR(インベスター・リレーション):企業が株主や投資家に対し、財務状況など判断に必要な情報を提供していく活動全般
7.ファクタリングの審査と融資審査の違い
「融資は受けたことがあるがファクタリングの申し込みは初めて」という方もいるでしょう。
一般的には、融資と比べると、ファクタリングの方が審査に通りやすい傾向が見られます。
しかし、初めてファクタリングを申し込むときは、ファクタリングと融資の審査基準の違いを理解しておくことが大切です。
「ファクタリング」と「融資」の違い |
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ファクタリングは融資と違い「売掛先の信用度」を重視する |
ファクタリングは融資と違い「売掛金の回収リスク」を負う |
ファクタリングは融資と違い「審査期間」が圧倒的に短い |
融資では利用者自身が審査対象になりますが、ファクタリングでは「売掛先の信用度」が物を言います。
売掛金回収リスクの所在や審査のスピード感も、ファクタリングと融資では異なります。
7-1.ファクタリングは融資と違い「売掛先の信用度」を重視する
「ファクタリング」と「融資」の審査の最も大きな違いは、審査の対象が異なることです。
「ファクタリング」では売掛先の信用度、「融資」では、利用者自身が主に審査の対象になります。
これは、ファクタリング会社がお金を回収するのは、利用者ではなく売掛先であることに起因しています。
ファクタリングでは、仮に利用者が赤字であっても、売掛先が信用できるとなれば利用することが可能です。
融資では、利用者の信用に関わる事項として、売掛先の信用度や売掛先の数といった幅広い項目が審査の対象になります。
ファクタリングで「審査落ち」が懸念される状態にあるとしたら、融資の審査に通ることはまず期待できないでしょう。
7-2.ファクタリングは融資と違い「売掛金の回収リスク」を負う
「ファクタリング」と「融資」では、売掛金の回収リスクの所在が違います。
ファクタリングでは、利用者から売掛金を買い取ったファクタリング会社が回収リスクを負います。
融資では、売掛金の回収リスクを負うのは利用者です。
利用者が売掛金を回収して、借入先に返済するのが一般的な流れです。
融資を利用して仕事を完遂したあとで売掛先企業が倒産した場合、売掛金を回収するのは非常に困難ですが、借入先への返済は行わなければなりません。
回収できなければ、返済のために新たな資金繰りが必要となり、自社の経営が大きな打撃を受けることは必須でしょう。
しかし、ファクタリングを利用した場合、このようなリスクを負うのはファクタリング会社です。
だからこそ、ファクタリングの審査では、売掛先の信用度が重要視されるのです。
あなたがファクタリングの審査落ちを心配されているのは、売掛先の財務状況に不安な面があるからではないでしょうか。
だとしたら、売掛金の回収リスクを負い続ける「融資」が適切な選択なのか改めて検討した方が良いかもしれません。
7-3.ファクタリングは融資と違い「審査期間」が圧倒的に短い
「ファクタリング」と「融資」では、審査のスピードが違います。
ファクタリングでは審査から入金まで、早いところで数時間、遅くとも1日〜2日で資金調達ができます。
融資では、審査期間として早くとも1週間はかかります。
売掛金を「売却する」ファクタリングは、売掛先が信用できれば利用者の審査は素早く終わるため、入金までがスピーディーです。
一方、「お金を貸す」融資では、利用者の業務規模や資産、定期的な収入や信用情報などをじっくりと審査するため時間がかかってしまいます。
つまり「融資」では、じっくりと様々に審査される(ファクタリングで審査されることは概ね審査される)ことで、利用者が出したくない情報まで調べられてしまう可能性が高く、審査のハードルもその分、高くなってしまうのです。
仮に審査に通ったとしても、入金までに一定の時間がかかってしまうことも含めて、ファクタリングの「審査落ち」を心配される方に「融資」の申請はおすすめできません。
8.ファクタリングの審査に通りやすくなる5つのポイント
ファクタリングは、融資とは異なる審査基準があります。
審査に落ちてしまうと、経営資金を工面できなくなる人もいるでしょう。
ここからは審査落ちを心配されている方に向けて、「ファクタリングの審査に通りやすくなる5つのポイント」を、伝授します!
・信用度が高い売掛金を利用する
・支払いまでの期間が短い売掛金を利用する
・ファクタリング会社に信頼されるような態度を心がける
・売掛金を証明する書類を準備する
・譲渡禁止特約が付いていない売掛金を利用する
どれも重要なポイントなので、外さないようしっかり把握しておきましょう。
8-1.信用度が高い売掛金を利用する
ポイントの1つ目は、売掛先の信用度が高い売掛金を利用することです。
信用度が高い売掛金であれば、ファクタリング会社は倒産や支払いの遅れなどのリスクが低いと考えるため、審査に通りやすくなります。
たとえば、売掛先が公的機関や上場企業の場合は、(売掛金が実在するなら)売掛金が支払われる確率は高いと予想できるため、審査に通りやすくなります。
一方で、経営が悪化している企業や、売上は好調でも何かと評判の悪い会社が売掛先の場合は、審査に通りにくくなります。
ファクタリングの審査に通るためには、なるべく信用度の高い売掛金を利用するようにしましょう。
8-2.支払いまでの期間が短い売掛金を利用する
審査に通るためには、支払いまでの期間が短い売掛金を売却することが重要です。
先述のように、支払期日が遠すぎると回収リスクが高まるため審査で断られる可能性があります。
売掛金支払日までの期間は長くても2か月程度、それ以上長い期間になると審査のハードルは上がります。
ファクタリングの審査に通りやすくするためには、支払いまでの期間がなるべく短い売掛金を選びましょう。
8-3.ファクタリング会社に信頼されるような態度を心がける
ポイントの3つ目は、丁寧で矛盾のない説明を心がけるなど、人間性が信頼されるように留意することです。
ファクタリングで1番重視されるのは売掛先の信用度ではありますが、ファクタリング会社は、利用者が信頼出来るかどうかという点もチェックしています。
たとえば、ファクタリング会社から質問があった際にしっかりと答えなかったり、返答に矛盾があったら、ファクタリング会社は利用者の人間性に疑念を抱き、「架空債権ではないか?」「二重譲渡するのではないか?」と勘ぐってしまいます。
審査に通るためには、ファクタリング会社からの質問には丁寧に答え、できる限り会社との信頼関係を構築するようにしましょう。
8-4.売掛金を証明する書類を準備する
上述したとおり、書類に不備があると、架空請求を疑われる恐れがあります。
そのため、ファクタリングの対象とする売掛金を証明する書類をそろえて、審査に通過する確率を高めましょう。
一部の書類が疑われても、複数の書類で売掛金を証明できれば、審査に通る可能性があります。
必要書類はファクタリング会社によっても異なるため、事前に確認しておいてください。
なお、売掛金を証明できる書類なくてもファクタリングに応じてくれるところもありますが、悪徳業者の恐れがあるため利用しないようにしましょう。
悪徳業者のなかには、ファクタリングではなく融資をすすめてきたり、高額な手数料を請求したりするところがあります。
悪徳業者について詳しくは「ファクタリング会社に悪徳業者はいる?手口の事例や見分け方を解説」の記事をご覧ください。
8-5.譲渡禁止特約が付いていない売掛金を利用する
民法の改正により、譲渡禁止特約が付いた売掛金(売掛債権)でも譲渡可能になりました。
現在は譲渡禁止特約が付いている売掛金でも、売掛先の承諾を得ることなくファクタリング会社に譲渡が可能です。
しかし、ファクタリング会社が譲渡禁止特約付きであることを知った上で売掛金を買い取った場合、売掛先から支払いを拒まれるリスクがあります。
また、たとえファクタリング会社が譲渡禁止特約付きであることを知らなかったとしても、重過失であると判断されれば同様のリスクを負うことになります。
そのため、譲渡禁止特約が付いていることが、審査に通らない原因になっている可能性はあるでしょう。
もし譲渡禁止特約が付いている売掛金を対象にファクタリングを申し込んで審査に通らなかった場合は、譲渡禁止特約が付いていない売掛金で申し込んでみましょう。
9.ファクタリングの審査で求められる書類
ファクタリングは比較的新しいサービスであるため、必要となる書類は会社によって異なります。
下記に、一般的なファクタリングの審査時に提出を求められる主な書類についてまとめましたのでご覧ください。
ファクタリング利用の際は、審査から資金調達までをなるべくスムーズに行うために、このような必要最低限の書類はあらかじめ準備しておくようにしましょう。
ファクタリングの審査で求められる主な書類 | |
登記簿謄本(法人) | 登記簿謄本は、法務局で管理している公の帳簿。 <取得方法> |
身分証明書 | ファクタリングでは、個人の場合はもちろん、法人の場合も代表者の 身分証明書が必要となることが多い。 <身分証明書となるもの(例)> |
確定申告書(個人事業主) | 個人事業主の業務確認(給与ではないか)のために税務署の申告印の ある確定申告書が必要になることがある。 (※)税務署の申告印のある確定申告書がない場合はファクタリング 会社に問い合わせをしてください。 |
通帳 | 入出金履歴から、取引先との過去の取引や二重譲渡の可能性を確認するために必要。 |
売掛金を証明する資料 | ファクタリング会社が、利用者と売掛先との取引内容や売掛金額、支払期日などを確認するのに必要。 <売掛債権を証明する資料となるもの(例)> (※)売掛先と継続的な取引をしていて請求書や納品書などがない場合は、売掛先企業との「基本契約書」を提出しましょう。 |
事業を証明する資料 | 利用者がどのような事業を行っているかを証明するために必要。 <事業を証明する資料となるもの(例)> |
税金や保険関連の資料 | 税金や保険料の滞納がないことを証明するために必要。 <税金や保険関連の資料となるもの> (※)但し、税金や保険料の滞納があったとしてもファクタリング利用が不可能なわけではないので、ファクタリング会社にご相談ください。 |
10.審査落ちしないファクタリング会社の選び方
ここまでの解説を読んだあなたが『全部わかっていてちゃんと手を打ったのに…』と思っているとしたら、審査落ちをしてしまったのは“ファクタリング会社の選び方”を誤ったせいかもしれません。
ここでは「審査落ちしないファクタリング会社の選び方」を伝授します。
ファクタリング会社によって審査で重視される内容や基準は異なります。
また、利用者の立場によっても適したファクタリング会社は変わってくるので、自社に有利になるところに審査を依頼しましょう。
10-1.独立系のファクタリング会社を選ぶ
審査落ちをしないためには、銀行系などの大手企業ではなく、独立系のファクタリング会社(※)を選ぶと良いでしょう。
大手企業になればなるほど、審査が厳しくなります。
近年、上場企業や銀行、銀行グループ会社など多数の大手企業がファクタリングに参入してきています。
名前を知っていて安心、という信頼感から選んでしまう人は多いのですが、大手のファクタリング会社には審査に通りにくい次のような特徴があります。
独立系のファクタリング会社と比較してご覧ください。
銀行系などの大手企業のファクタリング | 独立系ファクタリング会社 |
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・審査時に利用者(会社)から多くの 情報を取得しようとする | ・売掛先の信用性が高ければ、 利用者の情報は必要最低限しか求めない |
・審査から入金までに時間がかかる (銀行系では1か月程度かかることもある) | ・審査から入金まで多くの会社が即日、 早いところでは数時間で請け負う |
・リスクヘッジを大きく取るため 審査のハードルが高い | ・審査のハードルは一般的に低め |
・一律の審査基準があり柔軟性がない | ・一定の審査基準はあるが、 利用者ごとに柔軟に対応できる |
・大口の取引をメインにしていて 少額での取引は扱わない | ・少額からの取引を扱う会社が多い |
このように、銀行系の大手企業のファクタリングは基本的に中小企業や個人事業での利用を想定していないのです。
1度は審査落ちをしてしまった方(会社)や、審査落ちを案じられている方は、独立系のファクタリング会社を選びましょう。
(※)独立系ファクタリング会社:銀行や大手企業の子会社などが運営しているわけではない、独立的・専門的にファクタリングを行うファクタリング会社のこと
10-2.実績の多いファクタリング会社を選ぶ
実績が豊富なファクタリング会社を選ぶことも、審査落ちを防ぐ重要なポイントです。
多くの法人や個人事業主が利用しているファクタリング会社は、顧客満足度が高いと考えられます。
優良なファクタリング会社なら、納得できる審査をしてくれるでしょう。
実績は、各サービスの公式サイトで公開されている場合もあります。
ファクタリングを依頼する前に実績数をチェックしてみてください。
例えば「ビートレーディング」は、累計買取額が1,300億円で、累計取引者数5.8万社の実績を誇ります。
お申し込み後の審査もスムーズですので、安心してご利用いただけます。
10-3.複数のファクタリング会社に審査を申し込む
これは選び方というわけではありませんが、審査落ちを回避するためにおすすめなのが、一社ではなく複数の会社に審査を申し込むことです。
当然ながら、1つのファクタリング会社だけに申し込むよりも、いくつかの会社に申し込んだ方が審査通過の可能性が高くなります。
ファクタリングは比較的新しいサービスであるため、(一定のラインはあるものの)ファクタリング会社によっては手探りで審査を行っているところがあります。
言い換えれば、ファクタリング会社によって「審査基準がバラバラ」ということです。
審査に少しでも不安がある場合は、「会社概要」や「買取実績」をしっかり公開している会社から3、4社を選んで審査を依頼してみましょう。
1社だけよりも審査通過の可能性が高くなりますし、3社、4社であれば、対応もそれほど負担にならず、条件や担当者との相性も比較できるのでメリットは大きいはずです。
提出書類は基本的に同じものなので、あらかじめ複数枚用意しておけば、無駄な手間も省けます。
10-4.個人事業主の場合は個人向けのファクタリング会社を選ぶ
個人事業主やフリーランスでも、信用度の高い売掛金を持っていればファクタリングを利用できます。
ファクタリング会社は売掛先の信用力や売掛金回収の確実性を重視するためです。
ただし、法人が対象のファクタリング会社では、個人事業主が申し込んでも審査に通らない可能性が高いため注意しましょう。
個人事業主の場合は、個人向けにファクタリングサービスを提供しているファクタリング会社を選ぶことをおすすめします。
個人向けのファクタリング会社を選ぶときは、取引可能額の下限、手数料や入金されるまでのスピードなどを見て、ご自身の希望に合っているか判断しましょう。
11.ファクタリングの審査で断られたときの対処法
ファクタリングの審査で断られてしまった場合には、どのように対処すれば良いのでしょうか。
ファクタリングの審査に通らなかった場合の対処法は、大きく分けて3つです。
・別のファクタリング会社で審査を受ける
・別の売掛金で審査をうける
・電話や対面で相談してみる
11-1.別のファクタリング会社で審査を受ける
ファクタリングの審査で断られた場合、別のファクタリング会社で審査を受けてみるのも良い方法です。
ファクタリングの審査基準はファクタリング会社によって異なります。
1社目で審査に通らなかったとしても、別のファクタリング会社の審査には通過するケースもあるため、諦めずに審査を申し込んでみると良いでしょう。
例えば、ファクタリングで資金化(現金化)したい売掛金の金額が少ないのに、高額なファクタリングを対象とするファクタリング会社に申し込んでいた場合、審査に通らない可能性があるでしょう。
そのため、次のファクタリング会社は少額買取に対応しているところを選ぶというように、ニーズに合ったファクタリング会社を選ぶことで審査に通る可能性が高くなります。
11-2.別の売掛金で審査を受ける
前述したように、ファクタリングの審査では売掛先の信用力や売掛金の確実性が重要視される傾向にあります。
売掛先の経営状況が悪化しているなど、売掛先や売掛金が要因となってファクタリングの審査に落ちてしまうケースもあるようです。
別の売掛先や売掛金なら審査に通る可能性もあるため、ファクタリングの審査で断られた場合には別の売掛金で審査を受けてみるとよいでしょう。
例えば、大手企業や公的機関の売掛金は信用力が高いケースが多いため、審査に通る可能性があります。
自社でも売掛先の信用力を調査した上で、できるだけ信用度の高い売掛金を選び審査を受けるように心がけましょう。
売掛先の財務状況や経営状況などをまとめた書類をファクタリング会社に提出する方法もあります。
11-3.電話や対面で相談してみる
ファクタリング会社の中には、面談不要のところもあります。
すべての手続きをオンラインで行えるところも増えており、ファクタリング会社が近くにないという場合に便利です。
また、オンラインだけで完結するファクタリング会社では、AI審査を採用しスピード審査で即日資金調達できるというメリットもあります。
一方、面談や電話でのヒアリング不要の場合には対面で話すことがないため、利用者の人柄が伝わりにくい、交渉ができないというデメリットもあります。
電話や面談を通してファクタリングを申し込む場合、審査基準にわずかに達していなくても担当者との交渉次第では審査に通してもらえる可能性もあります。
完全オンライン対応のファクタリング会社の審査に通らなかった場合は、面談や電話での申し込み・相談を受け付けているファクタリング会社を選んでみると良いでしょう。
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12-1.調達スピードは最短2時間!
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13.まとめ
ファクタリングの審査に通らないときは、売掛先や売掛金、そして利用者のいずれかに問題があります。
ファクタリングでは主に売掛先や売掛金の信用度の高さを見られます。
ただし、取引でのトラブルや詐欺などの犯罪を回避するため、利用者の信頼性も審査基準に含めているところも少なくありません。
審査落ちを避けるには、以下のポイントを押さえましょう。
・信用度が高い売掛金を利用する
・支払いまでの期間が短い売掛金を利用する
・ファクタリング会社に信頼されるような態度を心がける
・売掛金を証明する書類を準備する
・譲渡禁止特約が付いていない売掛金を利用する
ファクタリングの審査で断られたからといって利用を諦める必要はありません。
別のファクタリング会社に申し込んでみる、売掛先や売掛金を変えて申し込む、電話や対面で相談するなどの対処法を試してみましょう。
また、審査落ちしないためには、数多くあるファクタリング会社の中から、「会社概要」や「買取実績」を公開している会社を選ぶといいでしょう。
何も情報公開していない会社よりも、公開している会社の方が信頼できます。
自社公表データがどこまで正しいのかは知ることができませんが、「代表者や社員の情報」、「買取数(取引実績)」や「買取額」を公開している会社なら、そのデータの信憑性は高いといっていいでしょう。
しっかりとした多くの実績を持ち、尚且つきちんと情報開示を行っているファクタリング会社を選ぶようにしましょう。
筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。
<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者