オンラインファクタリングとは、ネット上のやり取りだけで申し込みから入金までが完結するファクタリングサービスのことです。
そもそもファクタリングとは、売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に買い取ってもらい、本来の支払期日よりも早く現金化(資金化)する資金調達の手段です。
近年、クラウドやデジタル技術を活用するファクタリング会社の登場によって、オンラインファクタリングが急速に拡大しています。
経営者にとってメリットの多いオンラインファクタリングですが、気を付けたいデメリットもあります。
本記事では、いま知っておきたい「オンラインファクタリング」について、基礎知識から注意点までわかりやすく解説します。
本記事のポイント |
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• オンラインファクタリング対応のおすすめ会社・サービスを知ることができる • オンラインファクタリングとは何か概要を把握できる • メリットだけでなくデメリットも具体的に解説 • 自分がオンラインファクタリングの利用に向いているかが分かる • 利用する流れや注意点、サービスの選び方が分かる |
「オンラインファクタリングについて知りたい」
「本当によいものなら利用してみたい」
…という方におすすめの内容となっています。
この解説を最後までお読みいただければ、オンラインファクタリングの基礎知識はもちろん、どう使えばうまくいくのか、具体的にイメージできるようになります。
オンラインファクタリングの知識を持っておくと、緊急時の資金調達など、いざというとき役立つはずです。
また、サービスを選ぶポイントを押さえておけば、多くのサービスの中から自分に適したものをスムーズに選べるでしょう。
最後までぜひご覧ください。
なお、ファクタリングの基礎知識について、詳しくは「ファクタリングとは?仕組みや種類・意味・注意点を簡単に解説!」の記事をご覧ください。
また、オンラインファクタリングとほぼ同じ意味であるクラウドファクタリングについて詳しくは、「クラウドファクタリングとは?利用方法やメリット・デメリットを解説」の記事をご覧ください。
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目次
1.オンラインファクタリング会社・サービスおすすめ20選【2025年版】
ここでは、オンラインファクタリングに対応している会社・サービスをご紹介します。
それぞれの特徴を簡潔にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
なお、各社のデータは2025年3月時点の情報です。
1-1. ビートレーディング
ビートレーディングは、2012年設立・取引実績7.1万社以上(月間契約数1,000件以上)で、ファクタリング業界では大手の会社です(※2025年3月時点)。
豊富な実績と経験、知識から柔軟な対応が可能で、申し込みから入金まで最短2時間のオンラインファクタリングを提供しています。
2024年にはポータルサイトをリリースし、利用者それぞれのマイページから必要書類の提出や審査結果の確認などもできるようになり、より手軽にスピーディーに利用できるオンラインファクタリングのサービスも提供しています。
ポータルサイトについて詳しくはこちら
オンライン限定ではなく、電話でのやり取りや、来社・訪問での手続きも可能なため、利用者の希望にあわせた臨機応変な対応が可能です。
初めて利用する方や直接担当者に相談したい方にもおすすめです。
また、ビートレーディングでは通常のファクタリングに加え「注文書ファクタリング」「診療報酬ファクタリング」「介護報酬ファクタリング」にも対応しています。
それぞれのサービスのついて詳しくは下記の記事で解説しています。
「注文書ファクタリング(注文書買取)とは?仕組みやメリット、利用事例をご紹介」
「介護報酬ファクタリングとは!メリットとおすすめな会社を比較」
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
設立年月 | 2012年4月 |
実績 | 累計買取額 1,550億円/取引実績 7.1万社以上 ※2025年3月時点 |
手数料 | 2者間:4%~12%程度、3者間:2%~9%程度 |
入金スピード | 最短2時間 ※ポータルサイトは最短50分 |
1-2. ファクトル
ファクトル(FACTOR⁺U)は経営革新等支援機関にも認定されている一般社団法人日本中小企業金融サポート機構が運営するAIを活用したオンラインファクタリングサービスで、2024年10月にリリースされた新しいサービスです。
最短10分で審査結果が提示され、最短40分で入金されます。
完全オンラインのファクタリングサービスなので、面倒なやり取りも少なく、場所や時間を問わず審査の申請が可能です。
運営会社 | 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構 |
設立年月 | 2017年5月 |
実績 | ― |
手数料 | 1.5%~ |
入金スピード | 最短40分 |
1-3.みんなのファクタリング
みんなのファクタリングは、すべての手続きがオンラインで完結する完全オンライン型ファクタリングサービスです。
毎日18時まで営業しており、審査にもAIを利用して最短60分で入金されるので、お急ぎの方に便利です。
土日祝日でも利用できるため、仕事のない日にファクタリングの申請を行えます。
また、2者間ファクタリングに特化しており、売掛先の承諾を得る必要がありません。
個人事業主でも利用可能です。
運営会社 | 株式会社チェンジ |
設立年月 | 2023年1月 |
実績 | ― |
手数料 | ― |
入金スピード | 最短60分 |
1-4. 日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構は、現在の「中小企業等経営強化法」に基づく、経営革新等支援機関に認定されています。
これは中小企業に対して専門性の高い支援事業を行っていることを、財務局や経済産業局から認めたものです。支援事業の一つとしてファクタリングを取り扱っています。
Webサイトで即日調達診断を行っており、審査に必要な書類はオンライン、メール、FAX、LINEなどで送付できます。
審査結果は最短30分で提示しており、審査結果や金額に納得できたら契約はオンラインで締結させることができます。
申し込みから契約までオンライン完結で利用できるので、入金まで最短は3時間ほどです。
運営会社 | 一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 |
設立年月 | 2017年5月 |
実績 | 支援総額318億円/取引社数13,190社以上 |
手数料 | 1.5%~ |
入金スピード | 最短3時間 |
1-5. メンターキャピタル
メンターキャピタルは、最短即日での資金調達が可能なファクタリング会社です。
公式サイトの無料査定や電話などから申し込めば、簡単なヒアリングが行われます。
その後、必要書類(表紙付きの通帳コピーと請求書・契約書など売掛金に関する書類)を提出し、最短30分で審査が完了します。
契約はオンラインのほか、来社や訪問も選べます。
法人だけでなく個人事業主も利用可能です。
経営コンサルティング事業も行っているため、新規事業の開業資金についての相談などにも対応できます。
運営会社 | 株式会社 Mentor Capital |
設立年月 | 2009年9月 |
実績 | 取引実績年間社3,000件以上 ※2024年1月~2024年12月実績 |
手数料 | 2%~ |
入金スピード | 最短30分 |
1-6.ペイトナーファクタリング
ペイトナーファクタリングは、フリーランス・個人事業主向けに特化したオンラインファクタリングサービスです。
最短10分というスピードで、請求書などの売掛金(売掛債権)を現金化(資金化)できます。
審査にかかる時間が最短10分で、審査に通ればそのまま入金されます。
支払期日まで70日以内の請求書であれば利用可能です。
必要な書類は支払期日が確定している請求書と口座入出金明細の2点です。
初回利用時のみ、顔写真付き身分証が必要です。
運営会社 | ペイトナー株式会社 |
設立年月 | 2019年2月 |
実績 | 累計申請件数30万件以上 |
手数料 | 一律10% |
入金スピード | 最短30分 |
1-7.No.1
No.1は、最短30分で即日入金を受けられるファクタリングサービスです。
訪問や電話だけでなく、メールでのやりとりにも対応しており、オンライン完結で資金調達ができます。
DXマーク認証付与事業者として認定されています。
2者間・3者間いずれの契約方法にも対応しています。
また診療報酬ファクタリングや介護報酬ファクタリング、他社からのファクタリングの乗り換えや経営コンサルティングなど、幅広いサービスにも対応しています。
運営会社 | 株式会社No.1 |
設立年月 | 2016年1月 |
実績 | ― |
手数料 | 1%~15% |
入金スピード | 最短30分 |
1-8.QuQuMo
QuQuMOは、オンライン完結のファクタリングサービスで、売掛金(売掛債権)をスピーディーに現金化(資金化)できます。
審査に必要な書類は、保有する全銀行口座の入出金明細直近3か月分と、請求金額・入金日が確定している請求書の2点のみ。
申し込みに約10分、QuQuMoによる審査・見積りは約30分程度で完了し、内容に問題がなければクラウドサインによりオンラインで契約を締結します。
スムーズに進めば、そこから約1時間で入金されます。
運営会社 | 株式会社アクティブサポート |
設立年月 | 2017年9月 |
実績 | ― |
手数料 | 1%~ |
入金スピード | 最短2時間 |
1-9.ラボル
ラボルは、東証プライム上場の株式会社セレスの子会社「株式会社ラボル」が運営するファクタリングサービスです。
フリーランス・個人事業主に特化しており、現金化(資金化)する売掛金(売掛債権)は1万円から対応可能です。
面談不要かつオンライン完結で資金調達ができ、審査にかかる時間は約30分です。
審査が通過すれば24時間365日即時振込されます(審査は営業時間ないのみ)。
運営会社 | 株式会社ラボル |
設立年月 | 2021年12月 |
実績 | ― |
手数料 | 一律10% |
入金スピード | 最短30分 |
1-10. PAYTODAY
PAYTODAYはDual Life Partners株式会社が展開しているオンライン完結型のファクタリングサービスです。
AI審査により面談は不要で、入金まで即日最短30分とスピーディー。
もちろんオンラインなので全国対応しています。
Dual Life Partners株式会社は、本業が不動産仲介・管理事業で、ファクタリング専門の会社ではありませんが、2020年よりファクタリング事業に参画しています。
ファクタリング事業参画の理念として「フリーランス/個人の選択肢を増やす」を掲げており、フリーランス(業務委託社員や個人事業主)向けが意識されているサービスです。
運営会社 | Dual Life Partners株式会社 |
設立年月 | 2016年4月 |
実績 | 累計申込金額200億円突破 |
手数料 | 1%〜9.5% |
入金スピード | 最短30分 |
1-11.トップ・マネジメント
トップ・マネジメントは、創業15年のノウハウを持つファクタリング会社です。
申し込みから契約までオンラインで完結でき、最短即日で入金されます。
2者間ファクタリングや3者間ファクタリングに対応するだけでなく、多様なファクタリングサービスを提供しているのが特徴的です。
助成金とファクタリングの申請を同時に行える業界初の公的資金調達支援プログラム「ゼロファク」や、ファクタリング利用者の手数料負担を最大限に抑えるため専用口座を開設する2.5者間ファクタリングサービス「電ふぁく」などを提供しています。
運営会社 | 株式会社トップ・マネジメント |
設立年月 | 2009年4月 |
実績 | ― |
手数料 | 0.5%~ |
入金スピード | 最短即日 |
1-12.フリーナンス即日払い
フリーナンス即日払いは、フリーランス・個人事業主向けインフラサービス「フリーナンス」の一つに含まれるファクタリングサービスです。
利用には会員登録が必要です。
スマートフォンで簡単に登録でき、約2時間で完了します。
登録後のマイページに必要書類をアップロードして、必要事項を入力するだけで申し込みが可能です。
審査により当日16時半までに承認された場合は当日中に入金されます。
運営会社 | GMOクリエイターズネットワーク株式会社 |
設立年月 | 2002年4月 |
実績 | ― |
手数料 | 3%~10% |
入金スピード | 最短即日 |
1-13.マネーフォワード アーリーペイメント
マネーフォワード アーリーペイメントは、マネーフォワードケッサイ株式会社が運営するファクタリングサービスです。
東証プライム上場企業の株式会社マネーフォワードの100%子会社で、東京都のファクタリング利用実態調査にも協力しており安心できます。
利用に際して面談は不要で、やり取りは電話やメールなどオンラインで完結できます。
また、最低数万円から最高数億円まで対応可能です。
法人企業向けのサービスで個人事業主は利用できません。
運営会社 | マネーフォワードケッサイ株式会社 |
設立年月 | 2017年3月 |
実績 | ― |
手数料 | 初回:2~10%、2回目以降:1~10% |
入金スピード | 最短2営業日 |
1-14. JBL
JBLは、オンラインファクタリングサービスを提供するファクタリング会社です。
来社不要ですべての手続きはオンラインで完結できます。
契約も電子契約サービス「クラウドサイン」でスピーディーに行い、入金まで最短2時間です。
公式サイトからAIチャットボットによる無料査定も行えるほか、急ぎの場合は電話でも相談可能です。
最大1億円の売掛金(売掛債権)まで対応できるため、金額が大きくても安心できます。
運営会社 | 株式会社JBL |
設立年月 | 2023年6月 |
実績 | ― |
手数料 | 2%~ |
入金スピード | 最短2時間 |
1-15.えんナビ
えんナビは、株式会社インターテックが提供するファクタリングサービスです。
公式サイトの入力フォームから簡単査定は24時間365日対応しており、オンライン契約も可能なため最短1日というスピーディーな現金化(資金化)が可能です。
電話やメールでの対応も24時間年中無休で行っているため、急ぎでの相談も可能です。
対応する売掛金(売掛債権)の金額は50万円~5000万円で、法人だけでなく個人事業主でも利用可能となっています。
運営会社 | 株式会社インターテック |
設立年月 | 2017年4月 |
実績 | ― |
手数料 | ― |
入金スピード | 最短1日 |
1-16. バイオン
バイオンは、オンライン完結型のAIファクタリングサービスです。
必要書類の提出も契約もすべてオンラインで行い、独自のAI審査により来社や面談が不要なため、時間がない方や遠方の方にも便利です。
入金までの最短時間は60分です。
必要書類は昨年度の決算書一式と保有する全銀行口座の入出金明細直近3か月分、売却予定の請求書の3点のみです。
フリーランス・個人事業主でも利用しやすいよう5万円からの申し込みも可能です。
運営会社 | 株式会社バイオン |
設立年月 | 2020年9月 |
実績 | ― |
手数料 | 一律10% |
入金スピード | 最短60分 |
1-17. OLTA
OLTAは、クラウド請求管理サービスや与信モデルの企画開発など、テック企業(デジタルテクノロジーを駆使したビジネスを展開する企業)の色が強い企業です。
自社にエンジニアを抱えており、自社開発のシステムでサービスを展開しています。
ファクタリングサービスにおいても、オンラインファクタリングに特化していて、独自のAI審査など新しいデジタル技術を活用している点が注目されています。
運営会社 | OLTA株式会社 |
設立年月 | 2017年4月 |
実績 | 累計申込金額 1,000億円/累計取引実績 10,000社 |
手数料 | 2%〜9% |
入金スピード | 最短即日 |
1-18. GMO BtoB早払い
GMO BtoB早払いは、東証プライム上場企業のGMOペイメントゲートウェイ株式会社が提供するファクタリングサービスです。
幅広い業種・規模の企業に利用されています。
入金までには、利用審査に最短2営業日、その後の買取実行に最短2営業日の合計最短4営業日かかります。
ただし、利用審査を済ませてれば、次回からは最短2営業日で入金されます。
オンライン完結で利用でき、買取可能な売掛金(売掛債権)は100万円から1億円までと大きな金額にも対応しています。
また、請求書発行前の注文書の買取も可能なので、受注後すぐに現金化(資金化)することも可能です。
運営会社 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
設立年月 | 1995年3月 |
実績 | ― |
手数料 | 請求書買取:1%~10%、注文書買取:2%~10% |
入金スピード | 利用審査が済めば入金まで最短2営業日(利用審査に最短2営業日) |
1-19.ネクストワン
ネクストワンは、中小企業向けのファクタリング会社です。
公式サイトの「簡単査定」から情報を入力し、必要書類をメールに添付して送付するだけで申し込みが完了します。
パソコンやスマホからでも手続きは可能で、契約も電子契約サービスのクラウドサインを導入しているので、オンライン完結・最短即日で売掛金(売掛債権)を現金化(資金化)できます。
運営会社 | 株式会社ネクストワン |
設立年月 | 2015年8月 |
実績 | ― |
手数料 | 5%~10% |
入金スピード | 最短即日 |
1-20.入金QUICK
入金QUICKは、請求書の発行から入金消込・仕訳まで行えるシステム「請求QUICK」にある機能の一つで、作成した請求書をそのまま利用してオンラインファクタリングできるサービスです。
買取申請ボタンを押すだけで申請を行えます。
買取手数料は0.5%からと業界最安水準ですが、初回は申し込みから現金化(資金化)まで最短6営業日かかります。
必要書類を提出する契約審査と取引先審査が完了している2回目以降は最短2営業日で現金化が可能です。
SBIグループが提供するサービスのため安心して利用できる点もポイントです。
運営会社 | SBIビジネス・ソリューションズ株式会社 |
設立年月 | 1989年9月 |
実績 | ― |
手数料 | 0.5%~3.8% |
入金スピード | 最短6営業日(2回目以降は最短2営業日) |
2.オンラインファクタリングの基礎知識

そもそもオンラインファクタリングとは何なのか、ここでは概要をご説明します。
1-1. そもそもファクタリングとは?
冒頭でも触れましたが、そもそもファクタリングとは、売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に買い取ってもらい、入金予定日よりも早く現金化(資金化)する資金調達の手法です。

※3者間ファクタリングの図
ファクタリングサービスを提供しているファクタリング会社と「ファクタリング契約」を締結し、売掛金を売却すると、売掛先からの支払期日よりも早く売掛金を受け取ることができる仕組みになっています。
ファクタリング契約とは、具体的にいえば売掛債権(売掛金)の譲渡契約(売買契約)です。
ファクタリングを利用すると、負債を増やすことなく入金サイトを早められるため、資金繰りの効率化が図れます。
ファクタリングには2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの2種類の契約方法があります。
2者間ファクタリングは売掛先の承諾を必要としないため、スピーディーに資金調達できる点が特徴です。
一方、3者間ファクタリングは売掛先の承諾が必要なものの、低手数料で利用でき、利用後の送金の手間もありません。
加えて、ファクタリングは買取型ファクタリングと保証型ファクタリングの2種類に分けることもできます。
買取型ファクタリングは資金調達を目的としたサービスで、保証型ファクタリングサービスは売掛金回収の保証を目的としたサービスです。
買取型ファクタリングと保証型ファクタリングについては下記記事で詳しく解説しています。
「買取ファクタリングとは?保証ファクタリングとの違いやメリットを解説」
「保証ファクタリングとは?買取型との違いやメリット・デメリットを解説」
2-2. オンライン完結のファクタリングサービスが増加
ファクタリング自体は最近できた手法ではありません。
以前から存在している手法でした。
しかし、ここ数年で利用者が急拡大しています。
たとえば以下は、ビートレーディングにおけるファクタリング利用者の推移です。

利用者数の増加の背景にあるのが「オンラインファクタリング」です。
昔ながらのファクタリングサービスでは、ファクタリング会社の事務所に訪れて、対面で契約手続きをする必要がありました。
それがオンラインによって簡略化されたために、ファクタリング利用のハードルが下がり、便利に活用しやすくなったのです。
2-3. オンラインファクタリングの仕組み
次に、具体的にオンラインファクタリングの仕組みについて見てみましょう。
2-3-1.必要書類はWebフォームなどから送信
まず、ファクタリング会社のWeb申し込みフォームやメールなどを通じて、ファクタリング会社にファクタリングの申し込み・問い合わせ(利用を相談)をします。
▼ Webフォームの例

その後、ファクタリング会社からの案内に従って、必要書類(売掛先企業への請求書や通帳など)のデータを、Webフォームやメール、LINEなどを使ってファクタリング会社に送信します。
2-3-2.審査のやり取りもオンラインのみ
必要書類を受け取ったファクタリング会社は、その売掛金(売掛債権)を買い取れるかどうか審査するとともに、買取代金の見積りを算出します。
このやり取りもオンライン上で行われ、メールなどで通知されます。
なかには審査自体を、人間ではなくAI(人工知能)で自動的に行っているファクタリング会社もあります。
2-3-3.ファクタリング契約は電子契約で行う
実際にファクタリング契約を締結することになったら、その締結もオンライン上で行います。
正式には「電子契約書」と呼ばれ、紙の契約書の署名押印の代わりに「電子署名」「タイムスタンプ」という方法で証明を行います。
電子署名とは? |
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本人証明および非改ざん証明をする仕組みで、なりすましや改ざんを防ぐためのものです。 電子署名があれば、電子署名法に基づいて押印した紙の契約書と同じ効力が認められます。 |
タイムスタンプとは? |
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電子契約書の確定時刻を証明する仕組みで、改ざんを防ぐためのものです。 |
電子署名やタイムスタンプは、ファクタリングの利用者が準備する必要はありません。
ファクタリング会社が、電子契約書の作成とともに用意します。
多くの場合、ファクタリング会社が電子契約サービス専門の会社と契約しています。
その電子契約サービスを通じて、電子契約書の契約手続きが行われるのが一般的です。
ビートレーディングを例にとると、「クラウドサイン(国内シェアNo.1の電子契約サービス)」を利用して、契約を行います。
3.オンラインファクタリングのメリット

オンラインファクタリングの概要をつかんだら、次にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
主に以下の8つのポイントが挙げられます。
・手続きの手間を省いて効率化できる
・契約にまつわるコストを削減できる
・入金までのリードタイムが短い(最短即日)
・営業時間外でも手続きできる
・手数料が安い傾向にある
・遠方でもコストをかけずに利用可能
・個人事業主も利用できることがある
・強引な勧誘を受けにくい
なお、ここでは「“オンラインではないファクタリング”と比較してのメリット“」をご紹介します。
3-1. 手続きの手間を省いて効率化できる
オンラインファクタリングでは、以下の手間をオンライン手続きで省略できます。
・必要書類をコピーして郵送または持参する
・担当者と直接やり取りする
・契約締結のためにファクタリング会社の事務所へ実印などを持参して訪問する
・数多くの契約書に署名捺印する
特に、契約締結の手続きが簡略化できるのは大きなメリットです。
紙の契約書の場合、契約書に双方の押印・割印が必要になることから、締結までに手間と時間がかかります。
オンラインファクタリングでは前述の「電子契約」となり、効率的に手続きが可能です。
3-2. 契約にまつわるコストを削減できる
ファクタリング契約(債権譲渡契約)は、印紙税の課税対象となりますから、紙の契約書であれば収入印紙を貼付する必要があります。
一方、電子契約は印紙税の課税対象となりませんので、収入印紙代のコストを削減できます。
ほかに、書類をやり取りする郵送代やファクタリング会社の事務所までの交通費、締結した契約書の保管管理費用などもかかりません。
3-3. 入金までのリードタイムが短い(最短即日)
前述のとおり、オンラインファクタリングは従来かかっていた手間やコストがかからないので、その分、申し込みから入金までにかかる時間が短縮されています。
ビートレーディングの例を挙げると、最短2時間で資金調達が可能です。
たとえば、外出することなく自宅にいながら、
「午前9時半に申し込み、午後14時半には銀行口座に着金」
…といった早業も不可能ではないのです。
3-4. 営業時間外でも手続きできる
電話や対面でしかやり取りができないファクタリング会社の場合、申し込みや手続きをできるのがファクタリング会社の営業時間内に限定されます。
オンラインファクタリングであれば、申し込みや書類提出などファクタリング会社の営業時間は関係ありません。
もちろん、ファクタリング会社の担当者による応対は営業時間内のみとなるものの、自社(ファクタリング利用者)が行う作業は、真夜中でも明け方でも、いつでも可能です。
3-5. 手数料が安い傾向にある
オンラインファクタリングを導入しているファクタリング会社と、そうでないファクタリング会社では、前者の方が手数料が安い傾向にあります。
その理由は、ファクタリング会社の視点から見ても、オンラインファクタリングは(オフラインに比較して)手間やコストが削減できるからです。
その利益を顧客に還元しているファクタリング会社は、手数料が低めです。
逆に、オンラインを導入せず事務所での対面手続きのみで展開しているファクタリング会社は、人件費や事務所の家賃などでコストがかかり、手数料が高くなりやすいといえます。
3-6.遠方でもコストをかけずに利用可能
オンラインで手続きが完結するため、ファクタリング会社の事務所に行くまでの交通費が不要です。
地方から東京や大阪などの大都市まで向かうコストをかけずに済むため、遠方の利用者に特におすすめです。
また、金融機関など資金繰りの手段が少ない地方に住んでいたとしても、オンラインで審査・契約・入金まで進められるため、全国どこに住んでいてもハンデを感じることなく、現金化(資金化)が可能です。
ネット上で各会社・サービスを比較検討し、適切な業者を選びましょう。
3-7.個人事業主も利用できることがある
オンラインファクタリングに対応している会社・サービスの中には、個人事業主やフリーランスでも利用できることがあります。
会社を設立していなくても、開業届を税務署に出しておけば利用できることが一般的なため、簡単にファクタリングを活用できます。
3-8.強引な勧誘を受けにくい
オンラインですべての手続きが完了するため、担当者と対面で面接したり、契約などの事務手続きを行ったりすることがありません。
そのため、担当者から強引な勧誘を受けにくいのもオンラインのメリットです。
複数の会社・サービスの中から選択する際、つい押し切られてしまいやすい人はオンラインファクタリングを検討してみるのも良いでしょう。
4.オンラインファクタリングのデメリット

ここまでお読みいただくと、オンラインファクタリングは利点が多いように感じられますが、一方でデメリットもあります。
・審査に通りにくいことがある(特にAI審査)
・申し込みできる売掛金に制限があるケースがある
・書類をオンライン用に準備する手間が発生する
・ネットワーク障害やパソコントラブルが起きると利用できない
・3者間ファクタリングには対応していないケースが多い
・柔軟な対応ができないケースもある
自分が審査に通るか自信がない、手続きがよく分からない、などの不安がある方は、担当者と話し合って手続きできる「オンラインではないファクタリング」も検討する必要があります。
そのため、まずはオンラインファクタリングのデメリットを以下で詳しく見ていきましょう。
4-1. 審査に通りにくいことがある(特にAI審査)
特に人間の目を介せずにAI(人工知能)などを使って、自動で書類判定を行うオンラインファクタリングの場合に、注意が必要です。
画一的なルールに則って審査されるため、人間の目で見れば問題ない書類が、誤って審査落ちとなることがあります。
改めて審査を通せば通ることが多いのですが、一刻を争うほど急いでいるときには、その一手間が命取りとなる可能性があります。
4-2. 申し込みできる売掛金に制限があるケースがある
一部のファクタリング会社では、
「オンラインファクタリングの買取可能額は100万円以下(それ以上は対面のみ)」
といった具合に、制限がついているケースがあります。
売却したい売掛金(売掛債権)が対応しているか、事前に確認しておく必要があります。
4-3. 書類をオンライン用に準備する手間が発生する
先ほどメリットとして“手間を省いて効率化できる”とお伝えしたのですが、当然ながら、まったく手間がかからないわけではありません。
売掛金(売掛債権)の請求書など、必要な書類をオンライン用にデータ化して送信したり、Webフォームに必要な情報を入力したりするなどの作業は発生します。
「コピーをとって郵送したほうが簡単」
「直接、口頭で話したほうが早い」
と感じてしまう方は、オンラインファクタリングの手続き作業を負担に感じるかもしれません。
4-4. ネットワーク障害やパソコントラブルが起きると利用できない
4つ目のデメリットは「ネットワーク障害やパソコントラブルが起きると利用できない」です。
オンラインファクタリングは、インターネット回線とパソコンがあれば利用できます。
逆にいえば、自宅(自社)のネット回線やパソコンにトラブルが起きると利用できません。
平時であれば復旧まで数時間〜数日程度待てばよい話です。
しかし、たとえば、
「今日中にどうしても資金調達したい」
といった切羽詰まった状況であれば、そうもいっていられません。
運悪く、たまたま自宅のネット回線が不調になる、PDFを送付しようとしたらパソコンがフリーズして動かない、といったトラブルに見舞われた場合には、対面のファクタリングに切り替えて行動する必要があります。
4-5. 3者間ファクタリングには対応していないケースが多い
ファクタリングには、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングという2種類の契約形態があります。
売掛先への承諾が必要になる3者間ファクタリングは、2者間ファクタリングよりも手続きが複雑です。
オンラインファクタリングの強みである即日入金は、手続きに時間のかかる3者間ファクタリングでは難しいでしょう。
そのため、オンラインファクタリングの契約形態は、基本的に2者間ファクタリングのみの取り扱いが多くなっています。
2者間ファクタリング・3者間ファクタリングについて詳しくは下記記事で解説しています。
「2者間ファクタリングとは?メリット・デメリットとやり方・注意点を解説」
「3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットやおすすめの相談先、利用手順を解説」
4-6. 柔軟な対応ができないケースもある
オンラインファクタリングは、審査の柔軟性に欠ける傾向が見られます。
オンラインファクタリングの審査に使われる情報は、Web上でやり取り可能な書類に限られるためです。
対して、対面でファクタリングを申し込む場合は、担当者と話しながら交渉を進められます。
会話を通じて情報を補完できる点は、対面型の強みといえるでしょう。
ただし、完全オンラインと言っても、Web会議システムを利用してオンライン面談を実施しているサービスも見られます。
審査に通るか不安な場合は、オンライン面談をしてもらえるサービスを検討すると良いでしょう。
5.オンラインファクタリングの利用が向いているケース

オンラインファクタリングの利用には、向いているケースと向いていないケースがあります。
以下のようなケースでは、オンラインファクタリングが向いているでしょう。
・近くにファクタリング会社がない
・早期に資金を用意する必要がある
・手続きをスムーズに済ませたい
・コストを抑えたい
ここでは、オンラインファクタリングの利用を検討したほうが良いケースを詳しくご紹介します。
5-1.近くにファクタリング会社がない
近隣にファクタリング会社がない場合は、オンラインファクタリングの利用がおすすめです。
ファクタリング会社は東京などの都市部に集中しているため、会社の所在地によっては周辺にない場合があります。
一方、オンラインファクタリングなら、地域を問わず全国のファクタリング会社を利用可能です。
また、近くにファクタリング会社があっても、手数料が高い、申し込みから入金まで時間がかかるなど、他社に比べて条件が悪い場合は、利用をためらうかもしれません。
しかし、オンラインで複数のファクタリング会社から見積りを取れれば、サービスを比較してより条件の良いところと契約できます。
前述のとおり、ファクタリング会社によってはWeb会議システムで面談をしているところもあるため、対面に近い形で利用することも可能です。
5-2.早期に資金を用意する必要がある
オンラインファクタリングは、なるべく早く資金を調達したい方にもおすすめです。
ファクタリング会社に出向いて契約する場合は、移動時間がかかります。
移動に時間を取られすぎると、本来の業務に支障が出る可能性もあるでしょう。
一方、オンラインファクタリングなら、スピーディーな資金調達が可能です。
オンラインでやり取りできるので、ファクタリング会社まで出向く必要がありません。
また、審査に必要な書類もオンラインで送付できるので、郵送の手間や時間もかかりません。
しかも、オンラインファクタリングの多くのサービスでは、申し込むと即日入金が可能です。
オンラインファクタリングのほうが手続きはスムーズに進む上、早期に資金調達できる可能性が高いでしょう。
5-3.手続きをスムーズに済ませたい
オンラインファクタリングは、申し込みから入金まですべてWeb上で完結させることも可能です。
審査に必要な書類を提出する際は、スキャンした画像を送信します。
紙ベースの取引よりも手間がかからないため、はじめてファクタリングを利用する方でも簡単に手続きを進められます。
また、業務が忙しく、手続きにあまり時間をかけられない方にも、オンラインファクタリングはおすすめです。
ファクタリング会社に出向くとなると、スケジュール調整が大変です。
その点、オンラインファクタリングなら、夜間や早朝など余裕のある時間に手続きを進められます。
スマートフォンからアクセスできるファクタリング会社なら、移動中でも手続きが可能です。
5-4.コストを抑えたい
オンラインファクタリングを利用すると、手数料やファクタリング会社へ出向くための交通費、書類を郵送するための送料などを節約することが可能です。
オンラインファクタリングが手数料を抑えられる理由は、運営コストを節約できるためです。
オンラインでやり取りが完結するので、通常のファクタリングサービスよりも事務所の賃貸料や光熱費、スタッフの人件費を抑えられます。
ただし、前述したとおり、オンラインファクタリング会社で採用されている契約形態の多くは、2者間ファクタリングです。
一般的に、2者間ファクタリングは3者間ファクタリングよりも手数料が割高です。
契約前に複数社の見積りを取って、納得できる手数料か確認しておきましょう。
6.オンラインファクタリングを利用する流れ

続いて、オンラインファクタリングを利用する流れをご紹介します。
ステップ1:申し込み・利用を申請する
ステップ2:必要書類を送付する
ステップ3:ファクタリング契約を締結する
ステップ4:ファクタリング会社からの入金を確認する
ひとつずつ、順番に見ていきましょう。
6-1. ステップ1:申し込み・利用を申請する
1つ目のステップは「申し込み・利用を申請する」です。
Webフォームに必要事項を入力し、申し込み・利用を申請します。
▼ 入力する内容の例
・買取希望額
・会社名・氏名
・メールアドレス
6-2. ステップ2:必要書類を送付する
2つ目のステップは「必要書類を送付する」です。
ファクタリング会社から見積りや審査に必要な書類が案内されますので、書類を準備して提出します。
▼ 必要書類の例
・売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー(表紙付2か月分)
・売掛金に関する書類(契約書・発注書・請求書など)
提出用のWebフォームまたはメール、LINEなどで提出します。
6-3. ステップ3:ファクタリング契約を締結する
3つ目のステップは「ファクタリング契約を締結する」です。
オンラインファクタリングでは電子契約になりますので、ファクタリング会社からの案内に沿って、契約手続きを進めていきます。
ご参考までに、ビートレーディングが採用している「クラウドサイン」の場合、メールで契約書の確認依頼が届きます。
確認依頼メールに記載されたリンクをクリックし、契約書の内容を確認して同意すると、合意締結が完了し、電子署名・タイムスタンプの処理が施される仕組みになっています。

出典:クラウドサイン
※詳しい流れはクラウドサインが公開している「クラウドサイン受信者向けガイド」にて解説されています。
6-4. ステップ4:ファクタリング会社からの入金を確認する
4つ目のステップは「ファクタリング会社からの入金を確認する」です。
ファクタリング契約が締結されたら、ファクタリング会社が売掛金(売掛債権)の売買代金を、指定した口座へ振り込みます。
ファクタリング会社から無事に入金されたことを確認しましょう。
7.オンラインファクタリングを選ぶ際のポイント

効率よく資金調達するためには、サービスを選定する時間もなるべく簡略化したいものです。
ここでは、オンラインファクタリングを選ぶ際のポイントについて以下の6つをご紹介します。
・オンライン完結型かどうか
・審査時間はどのくらいかかるのか
・買取可能額の下限・上限はいくらか
・手数料が相場よりも高くないか
・個人事業主でも利用できるか
・緊急時に電話・対面も対応可能か
7-1.オンライン完結型かどうか
オンライン完結型のファクタリングサービスとは、対面なしで、申し込みから入金まですべてWeb上で手続きを済ませられるサービスのことです。
対面してやり取りしたくない、面談を省いて素早く資金調達したい、という方にはオンライン完結型がおすすめです。
忙しくて面談の時間すらもったいないと感じる方にも、オンライン完結型が向いているといえます。
自社の希望に合わせて、オンライン完結型を選ぶかどうか判断しましょう。
7-2.審査時間はどのくらいかかるのか
オンラインファクタリングでは、申し込みから審査結果が出るまでの時間が短めです。
各社の公式サイトに審査時間が公表されているので、申し込む際に確認してみましょう。
多くの会社は、申し込みから審査結果が出るまで最短30分程度としています。
短時間で買取金額が分かるファクタリングサービスに見積りを取れば、効率よく内容を比較できます。
特に、手数料によって調達できる金額が変わるため、複数社から見積りを取り慎重に検討することが重要です。
また、入金までの時間もファクタリング会社によって異なります。
急いで資金調達したい場合は、入金日までの時間も確認することが大切です。
大抵の場合、オンラインファクタリングでは申し込みから最短即日で入金されます。
7-3.買取可能額の下限・上限はいくらか
それぞれのファクタリング会社によって、買取可能額の下限と上限は変わります。
そのため、売掛金(売掛債権)の金額によって、ファクタリング会社を選ぶ必要があります。
オンラインファクタリングの多くは買取可能額の上限が低めです。
売掛金の金額によっては、事前に買取可能額を確認しておくことをおすすめします。
売掛金の金額が高額な場合は、規模が大きく資金力があるファクタリング会社に申し込みましょう。
また、売掛金が少額な場合は、買取可能額の下限を確認してください。
各ファクタリング会社が設定した買取可能額の下限を下回っていれば、取引に応じてもらえません。
例えば、銀行系のファクタリング会社は買取可能額の下限を高めに設定している傾向があるため、少額の売掛債権には対応しない場合があります。
ファクタリングの上限・下限について詳しくは「ファクタリングの調達限度額はいくら?上限や注意点・おすすめの会社を解説」の記事をご覧ください。
7-4.手数料が相場よりも高くないか
前述のとおり、オンラインファクタリングの多くは、手数料が安く抑えられています。
ただし、見積りの際には手数料が相場よりも高くないか確認することが大切です。
オンラインファクタリングでできる契約は、基本的に手数料が割高な2者間ファクタリングに限られるためです。
ファクタリングの手数料相場は、2者間ファクタリングが8%~18%、3者間ファクタリングが2%~9%です。
2者間ファクタリングでは売掛金(売掛債権)の存在等を売掛先に確認できないため、手数料が高めに設定されます。
同じ売掛金でもファクタリング会社によって手数料は変わるため、できれば複数社から見積りを取って確認しましょう。
7-5.個人事業主でも利用できるか
ファクタリング自体は個人事業主でも利用できますが、ファクタリング会社によっては法人しか利用できないところもあります。
「利用者や売掛先が個人事業主」のときにファクタリングを拒まれる理由には、個人事業主の信用力の低さがあります。
特に少額のファクタリングを希望する場合は、個人事業主や小規模事業者を対象としたファクタリング会社を選ぶと、取引できる可能性が高まります。
ファクタリングの審査に通るかどうかは、売掛先の信用力が重要です。
なるべく信用力の高い売掛金(売掛債権)でファクタリングに申し込みましょう。
個人事業主のファクタリング利用について詳しくは「個人事業主でもファクタリングを利用できる!おすすめ会社16選と選び方を解説」の記事をご覧ください。
7-6.緊急時に電話・対面も対応可能か
オンラインファクタリングは便利ではありますが、どうしても資金繰り上、即日で資金が必要な際にファクタリングを利用したいという場合には、「オンラインのみ対応」というファクタリング会社はなるべく避けるのが賢明です。
万が一のネット回線やパソコンのトラブルなどに備えて、電話や対面でも連絡を取ることが可能なファクタリング会社を選ぶほうが良いでしょう。
8.オンラインファクタリングを利用する際の注意点

これからオンラインファクタリングの利用を考えている方へ、あらかじめ知っておきたい注意点を2つお伝えします。
8-1. 電子署名とタイムスタンプを確認する
1つ目の注意点は「電子署名とタイムスタンプを確認する」です。
今後、オンラインファクタリングは大きく広がっていくと考えられます。
同時に、流行を狙った悪徳業者が出てくる可能性も高いでしょう。
オンライン上で締結した契約書の改ざんを防ぐためには、「電子署名」「タイムスタンプ」の処理が電子契約書にされることを、契約前にしっかり確認しましょう。
契約後には、電子署名・タイムスタンプの処理がきちんとされていることを確認します。
参考までにビートレーディングで採用しているクラウドサインでの確認方法は、クラウドサイン ヘルプセンターの「電子署名とタイムスタンプを確認する」にて解説されています。
8-2. 初回は少額でお試し利用しておく
2つ目の注意点は「初回は少額でお試し利用しておく」です。
ファクタリングはその性質上、資金繰りの悪化など至急現金が必要なときに、初めて利用される方も少なくありません。
できれば、何も問題が起きておらず、時間と心に余裕のあるときに、練習とファクタリング会社の見極めを兼ねて、少額でお試し利用しておくことをおすすめします。
多くのファクタリング会社の場合、1回目よりも2回目以降の利用のほうが審査プロセスは簡略化されるので、入金スピードが早くなります。
オンラインファクタリングは買取金額の下限は定められていないことが多いので、数万円程度の売掛金(売掛債権)で利用してみると、いざというときの備えとなります。
9.まとめ

本記事では「オンラインファクタリング」をテーマに解説しました。
オンラインファクタリングとは、申し込みから入金までオンライン上で完結するファクタリングのことで、手続きの手間を省いて効率化できる点や入金までのスピードが早いといった特徴があります。
しかし審査に通りにくい場合や買取可能金額に上限がある場合もあるため注意が必要です。
スムーズに資金調達を成功させるために必要な書類や買取可能額の下限・上限、手数料など利用前に確認することが重要です。
オンラインファクタリングをうまく活用すれば、コストを抑えながら効率的に資金調達が可能になります。
ビートレーディングはオンライン完結で利用できるオンラインファクタリングにも対応しています。
必要書類はたったの2点で申し込みから入金まで最短2時間で完了します。
買取可能金額に下限・上限がないため少額から大口の売掛金(売掛債権)の現金化(資金化)も可能です。
オンラインファクタリングで急ぎ資金調達したい方はビートレーディングのポータルサイトからの利用が便利です。
今すぐ利用したい方は「今すぐ審査に進む」からお申し込みください。
お見積り・調達可能額を知りたい方、相談して利用したいという方には専任のオペレーターが丁寧にご案内いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。
<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者