「ファクタリングを利用して入金されるまで何日かかるの?」
「できるだけスピーディーにファクタリングを利用したい」
ファクタリングを利用する際は、入金までの日数が気になるのではないでしょうか? 特に経費の支払いに追われている場合は、1日でも早く売掛金を資金化したいと考えるかもしれません。
そこで本記事では、最初にファクタリングの概要を説明した後、ファクタリングが入金されるまでの日数の目安(即日〜1週間ほど)について解説します。
他にも、ファクタリング以外の方法による資金調達の日数や、ファクタリングがスピーディーに資金調達できる理由、申し込みの流れなども解説するので参考にしてください。
目次
1.そもそもファクタリングとは
ファクタリングとは、売掛金などをファクタリング会社に売却して、売掛金の支払期日前に資金化する方法です。ファクタリング会社への手数料は発生しますが、スピーディーに資金を得ることができます。資金繰りの改善や、未回収リスクの軽減などに役立つでしょう。
また、ファクタリングは金融機関からの借り入れに該当しないため、負債が増えないというメリットもあります。
ファクタリングの基礎知識をより詳しく知りたい方は「ファクタリングとは」の記事をご覧ください。
2.ファクタリングが入金されるまでの日数は「即日~1週間ほど」
ファクタリングは最短即日、長くても1週間ほどで入金されます。後述する他の資金調達と比較してもスピーディーな方法です。
利用者がファクタリング会社に申し込むと審査が始まります。審査で確認される内容には以下があります。
・売掛金の支払期日
・売掛先の信用力
売掛金の支払期日に関しては、日数が長いよりも短いほうが通過しやすい傾向があります。ファクタリング会社が回収しやすいためです。
売掛先の信用力には、売掛金を払えるかどうかや、倒産リスクなどが挙げられます。一般的に零細企業よりも、大企業や行政機関のほうが信用力は高いでしょう。
基本的にファクタリング会社の審査では、利用する企業の経営状態よりも、売掛先の信用力を重視する傾向があります。銀行からの借り入れのように、財務諸表を精査したり、資産の状況を細かく確認したりといったことはありません。
審査が終わり、契約が完了した後、実際に資金が入金されます。
ファクタリングの審査に通るポイントについて詳しくは「ファクタリングの審査に通らない原因は?審査に通る5つのポイント」の記事をご覧ください。
3.ファクタリング以外の方法における資金調達の日数
ファクタリング以外の主な資金調達の方法には以下があります。
・銀行融資
・消費者金融
・補助金・助成金
・株式・社債
それぞれの入金日数の目安を紹介するので参考にしてください。
3-1.銀行融資は「数日~1か月ほど」
銀行や信用金庫の一般的な入金日数は数日〜1か月ほどです。
低金利で長期融資を受けられる可能性があり、企業にとって代表的な資金調達方法といえます。ただし審査・担保の精査に時間がかかったり、保証人が必要な場合があったりと、厳しい条件をクリアしなければなりません。
特に事業計画書、株主総会議事録、合計残高試算表、決算報告書などの書類準備に時間がかかる傾向があります。担保の調査も徹底的に行われますし、不足している場合は保証人も必要です。そのため、一般的に入金まで1か月ほどかかります。
商工ローンに関しては、数日で入金可能なケースもありますが、銀行よりも利息が高かったり、融資金額が少額だったりという点には注意が必要です。
まとまった資金を短期間で得たい場合は、銀行などの金融機関からの融資は向いていません。
銀行融資について詳しくは「銀行融資とは?仕組みや審査に通らないケース・申し込みの流れを解説」の記事をご覧ください。
3-2.消費者金融は「即日~1週間ほど」
消費者金融の一般的な入金日数は即日〜1週間ほどです。
無担保・無保証で借りられるケースがあるうえに、多様な返済方法(ネット返済・提携ATM・店頭窓口・銀行振込)に対応しているという特徴があります。
ただし銀行や信用金庫と比較して金利が高めというデメリットがあります。入金までの期間は比較的短いものの、借入なので信用情報に影響があるため、銀行融資までの繋ぎ資金として利用する場合は注意が必要です。
3-3.補助金・助成金は「1か月以上」
補助金・助成金の一般的な入金日数は1か月以上です。
国や地方公共団体が主体となって実施しており、担保不要・返済不要という特徴があります。ただし書類の準備期間が必要なうえに、常に募集があるわけではないという点を考慮しましょう。
提出書類の作成が難しく、一度の審査で通過するのは難しいというデメリットもあります。
入金まで数か月かかることがあり、短期的な資金繰りの改善には向いていません。
3-4.株式・社債は「1か月ほど」
株式発行・社債の一般的な入金日数は1か月ほどです。
前述した金融機関からの融資は間接金融ですが、株式発行・社債は直接金融に該当します。間接金融とは銀行などが介入する方法であり、直接金融は貸し手からダイレクトに資金調達する方法です。
株式発行・社債はある程度の規模の会社が活用できますが、株主総会の承認に手間・時間がかかる点に注意が必要です。
資金調達方法について詳しくは「知っておくべき15の資金調達方法|あなたが選ぶべき方法が分かる」の記事をご覧ください。
4.ファクタリングであればスピーディーに資金調達できる理由とは
ファクタリングがスピーディーに資金調達できる理由に以下があります。
・オンラインで契約できる
・融資などと比べると必要書類が少ない
それぞれ解説していきます。
4-1.理由1:オンラインで契約できる
後述する3者間ファクタリングはオンライン契約が難しいものの、2者間ファクタリングであれば可能です。オンライン契約であればファクタリング会社の事務所に訪問する必要もなければ、郵送で契約書を送付する必要もありません。その分、スピーディーに資金調達できます。
オンラインでのファクタリングについて詳しくは「オンラインファクタリングとは?ネット完結で即日資金調達したい場合におすすめ」の記事をご覧ください。
4-2.理由2:融資などと比べると必要書類が少ない
前述したように銀行融資では、事業計画書や株主総会議事録のような書類の提出が必要になります。一方のファクタリングは銀行融資よりも必要書類が少ないため、スムーズな資金調達が可能です。(申し込みに必要な書類については後述します)
5.ファクタリングの種類によって入金までの日数が異なる
ファクタリングには以下の種類があります。
・2者間ファクタリング
・3者間ファクタリング
それぞれ入金までの日数が異なるので解説していきます。
5-1.2者間ファクタリングの場合
2者間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社で行うファクタリングを指します。
2者間なので入金がスピーディーかつ、売掛先に承認を得る必要がないというメリットがあります。一方、3者間ファクタリングよりも手数料が高めという点はデメリットです。
2者間ファクタリングの入金日数は最短即日です。はじめてファクタリングを利用する場合は数日かかるケースもありますが、同じファクタリング会社を数回利用していれば、即日入金が期待できます。
実際に入金される金額は、売掛金からファクタリング会社への手数料を引いた額です。利用者は売掛先から売掛金を受け取った後、自らファクタリング会社に支払います。
2者間ファクタリングについて詳しくは「2者間ファクタリングとは?メリット・デメリットとやり方・注意点を解説」の記事をご覧ください。
5-2.3者間ファクタリングの場合
3者間ファクタリングとは、利用者、ファクタリング会社、売掛先で行うファクタリングを指します。
ファクタリング会社にとっては2者間ファクタリングよりも売掛金を回収できる可能性が高いため、手数料が低いというメリットがあります。
一方、売掛先の承認を得る必要があるため、入金まで時間がかかるという点はデメリットです。売掛先にファクタリングの事実を知られることで、利用者の印象が悪化する可能性があるというリスクもあります。
入金までの日数は申し込みから数日です。ただし売掛先がスムーズに同意するかどうかで日数は異なります。
2者間ファクタリングは支払期日に利用者がファクタリング会社に支払いますが、3者間ファクタリングは売掛先がファクタリング会社へ送金します。
3者間ファクタリングについて詳しくは「3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットやおすすめの相談先、利用手順を解説」の記事をご覧ください。
6.ファクタリングの申し込みに必要な書類を確認
ファクタリングの申し込み(一部は契約)に必要な書類には主に以下のようなものがあります。
・印鑑証明書
・商業登記謄本
・法人税確定申告書(決算報告書)
・契約書
・通帳
それぞれ解説していきます。
6-1.①印鑑証明書
印鑑証明書は実印を証明する書類です。法人の場合は法務局、個人事業主の場合は市役所やマルチコピー機などで取得できます。取得の際は、法人なら印鑑カード、個人事業主なら印鑑登録証もしくはマイナンバーカードが必要です。印鑑登録証であれば、代理人の取得も可能です。
紙の契約書に実印が必要なファクタリング会社(事務所型)では、印鑑証明書を求めるケースが多いでしょう。
6-2.②商業登記謄本
商業登記簿謄本は会社の基本情報が載っている書類です。社名、代表者名、創業日、設立目的などが記載されています。自社で事業を営んでいることを証明する書類であり、法務局で取得可能です。
商業登記簿謄本の種類には履歴事項証明書、代表者事項証明書などがありますが、通常は履歴事項証明書を提出します。
ファクタリング会社は商業登記簿謄本によって、法人の実在性、役員、資本金などを確認します。
6-3.③法人税確定申告書(決算報告書)
法人税確定申告書(決算報告書)は自社の業績を証明する書類です。ファクタリングは売掛先の信用力が重要ですので、確定申告書の提出が必要なファクタリング会社はそれほど多くありませんが、必要な場合は直近2年〜3年分の提出を求められるのが一般的です。決算月から半年以上経過している場合、追加で試算表が必要になるかもしれません。
起業して間もない場合は確定申告書(決算報告書)を用意できないため、確定申告書が不要なファクタリング会社に相談しましょう。
6-4.④契約書
売買契約書や基本契約書のような契約書は、譲渡する債権の存在を証明するために必要です。契約書を用意できない場合は、発注書や納品書などで代用できる場合があります。柔軟な対応が期待できる取引実績が豊富なファクタリング会社に相談しましょう。
6-5.⑤通帳
通帳は売掛先との取引の継続性や売掛金が支払期日に支払われているかなど取引実績を確認するために必要です。支払いが滞っている場合は審査に落ちる可能性があるので注意してください。
ファクタリングの必要書類について詳しくは「ファクタリングに必要な書類一覧|最短利用の流れまで徹底解説」の記事をご覧ください。
7.ファクタリングの入金日数をできるだけ短くするコツとは
ファクタリングの入金日数を短くするには、3者間ファクタリングよりも2者間ファクタリングを選択しましょう。2者間ファクタリングは売掛先の承認が不要なので、スピーディーな入金を期待できます。
また、担当者との対面が必要な事務所型ではなく、オンラインで手続きが可能なファクタリング会社に相談することで審査や契約がスムーズに進めることができ、入金までの日数を短くすることができます。
他にも、ファクタリング会社を選ぶ際に即日対応可能なファクタリング会社を選ぶことで、
入金までの日数を短くし、早期に資金調達をすることができます。
即日対応のファクタリング会社について詳しくは「【即日対応可能】おすすめのファクタリング会社15選!利用先の選び方を解説」の記事をご覧ください。
8.まとめ
ファクタリングとは、売掛金などをファクタリング会社に売却して資金化する方法です。入金までの日数は最短即日、長くても1週間ほどです。
ファクタリング以外の資金調達方法の場合、
・融資は「数日~1か月ほど」
・消費者金融は「即日~1週間ほど」
・補助金は「1か月以上」
・株式・社債は「1か月ほど」
の日数がかかります。
ファクタリングがスピーディーに資金調達できる理由として、
・オンラインで契約できる
・融資などと比べると必要書類が少ない
が挙げられます。
なお、ファクタリングには
・2者間ファクタリング
・3者間ファクタリング
の種類があり、2者間ファクタリングは最短即日、3者間ファクタリングの場合は申し込みから数日かかります。
ファクタリングの申し込みに必要な書類は以下です。
・印鑑証明書
・商業登記謄本
・法人税確定申告書(決算報告書)
・契約書
・通帳
実際にファクタリングを利用する際は、ファクタリング会社の実績を考慮するとよいでしょう。ビートレーディングでは、累計取引者数5.8万社、累計取引額1,300億円、月間契約件数1,000件(2024年3月時点)を達成しています。
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筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。
<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者