ファクタリングでは審査が必須であり、審査を受けるには指定された書類を提出する必要があります。
ファクタリング会社によって必要書類の種類は異なります。
少ない書類のみで利用できるファクタリング会社なら、審査もスピーディーですぐに入金してもらえる可能性が高いです。
この記事では、必要書類が少ないファクタリング会社を紹介します。
ファクタリングで必要な書類や審査について理解するために「ファクタリング」とは何かも併せてご覧ください。
目次
1.必要書類が少ない!おすすめのファクタリング会社9選
ファクタリング会社の中には、限られた書類のみで契約できるところが複数あります。
ここでは、必要書類が少ないおすすめのファクタリング会社を紹介します。
1-1.ビートレーディング
ビートレーディング | |
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入金スピード | 最短2時間~ |
手数料 | ・2者間:4%~12%程度 ・3者間:2%~9%程度 |
利用可能額 | 下限上限なし |
主な契約の種類 | 2者間/3者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・売掛金を証明するための資料(請求書、注文書など) ・通帳のコピー(2か月分) |
サポート対応 | (お問い合わせフォーム)24時間受付 (LINE)24時間受付 (電話)平日9時30分~18時 |
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
ビートレーディングは、取引実績5.8万社以上、累計買取額1,300億円を超えているファクタリング会社です(2024年3月現在)。
月間の取引件数は約1,000件を誇ります。
審査に必要な資料は売掛金を証明するための資料と通帳のコピーのみです。
少ない書類のみで素早く審査できるため、最短2時間での入金を実現しています。
1-2.QuQuMo
QuQuMo | |
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入金スピード | 最短2時間 |
手数料 | 1%~ |
利用可能額 | 上限なし |
主な契約の種類 | 2者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・請求書 ・通帳 |
サポート対応 | (お問い合わせフォーム・メール)24時間受付 (電話)9時~19時 |
運営会社 | 株式会社アクティブサポート |
QuQuMoは、完全オンラインでの手続きができるファクタリングサービスです。
パソコンやスマートフォンからいつでもどこでも手続きできます。
必要な書類は請求書と通帳の2つのみです。
利用可能額に制限がないため、少額から高額まで柔軟なファクタリングに対応できます。
1-3.FREENANCE
FREENANCE | |
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入金スピード | 最短即日 |
手数料 | 3%〜10% |
利用可能額 | 1万円~上限なし |
主な契約の種類 | 2者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・請求書 |
サポート対応 | (チャット)24時間受付 |
運営会社 | GMOクリエイターズネットワーク株式会社 |
FREENANCEは、フリーランス・個人事業主向けのファクタリングサービスです。
ただし、個人事業主だけでなく法人でも利用できます。
利用するには、身分証明書を用意して会員登録する必要があります。
ファクタリングを希望する際は、マイページから請求書をアップロードすると審査を受けられる仕組みです。
事前に会員登録を済ませておけば、請求書を用意するだけでファクタリングを利用できる可能性があります。
1-4.ラボル
ラボル | |
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入金スピード | 最短60分 |
手数料 | 10% |
利用可能額 | 1万円~上限なし |
主な契約の種類 | 2者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・本人確認書類 ・請求書 ・エビデンス(売掛先とのメールなど) |
サポート対応 | (お問い合わせフォーム)24時間受付 |
運営会社 | 株式会社ラボル |
ラボルは、フリーランスや個人事業主のためのファクタリングサービスです。
審査を受けるための必要書類は、本人確認書類、請求書、取引の証拠となるエビデンスの3つです。
決算書や契約書などは必要ありません。
独立直後や新規の取引についてもファクタリングを利用できるため、資金の確保に悩んでいるフリーランスや個人事業主に向いています。
1-5.日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構 | |
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入金スピード | 最短3時間 |
手数料 | 1.5%〜 |
利用可能額 | 上限下限なし |
主な契約の種類 | 2者間/3者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・請求書や注文書など ・通帳のコピー(3か月分) |
サポート対応 | (お問い合わせフォーム)24時間受付 (電話)平日9時30分~18時 |
運営会社 | 一般社団法人日本中小企業金融サポート機構 |
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人として中小企業・個人事業主の資金繰りや経営をサポートしている組織です。
中小企業の資金繰りを支援する方法の1つとしてファクタリングサービスを提供しています。
請求書、通帳のコピーがあればすぐに審査を受けられます。
1-6.ペイトナーファクタリング
ペイトナーファクタリング | |
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入金スピード | 最短10分~ |
手数料 | 一律10% |
利用可能額 | 1万円~25万円(会員登録直後) |
主な契約の種類 | 2者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・請求書 ・本人確認書類 ・入出金明細 |
サポート対応 | (チャット)24時間受付 |
運営会社 | ペイトナー株式会社 |
ペイトナーファクタリングは、フリーランスや個人事業主を対象とするファクタリングサービスです。
登録には本人確認書類が必要ですが、ファクタリングの利用を希望する際は請求書をアップロードするだけで審査を開始できます。
事業計画書をはじめとするその他の書類を提出する必要はありません。
AIによるスピーディーな審査が行われるため、最短10分で審査・振り込みが可能です。
1-7.トップマネジメント
トップマネジメント | |
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入金スピード | 最短即日 |
手数料 | 0.5%~ |
利用可能額 | ~1億円 |
主な契約の種類 | 2者間/3者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・本人確認書類 ・請求書 ・決算書 ・通帳(7か月分) |
サポート対応 | (チャット)24時間受付 (電話)平日10時~19時 |
運営会社 | 株式会社トップ・マネジメント |
トップマネジメントは、2者間ファクタリングや3者間ファクタリング以外にも業種別の幅広いファクタリングに対応しています。
必要書類は本人確認書類に加え、請求書、決算書、通帳(7か月分)を用意すれば審査を受けられます。
具体的な手数料の目安は公開されていないものの、業界最安水準とされています。
1-8.ベストファクター
ベストファクター | |
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入金スピード | 最短即日 |
手数料 | 2%~ |
利用可能額 | 30万円~ |
主な契約の種類 | 2者間/3者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・身分証明書 ・請求書 ・入出金の通帳 |
サポート対応 | (お問い合わせフォーム)24時間受付 (電話)平日10時~19時 |
運営会社 | 株式会社アレシア |
ベストファクターは、利用額30万円以上から対応しているファクタリングサービスです。
請求書、通帳のコピー、本人確認書類などがあれば、審査を受けられます。
公式サイト上には簡易診断シミュレーターが用意されており、7つの項目に回答すると30秒で手数料を確認できるようになっています。
1-9.みんなのファクタリング
みんなのファクタリング | |
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入金スピード | 最短60分 |
手数料 | - |
利用可能額 | - |
主な契約の種類 | 2者間 |
個人事業主 | 〇 |
主な必要書類 | ・身分証明証 ・請求書 ・通帳 |
サポート対応 | (お問い合わせフォーム)24時間受付 |
運営会社 | 株式会社チェンジ |
みんなのファクタリングは、完全オンラインでAIによる審査が行われているファクタリングサービスです。
必要書類は、身分証明書、請求書、通帳の3つとなっています。
決算書や事業計画書などの提出は不要です。
曜日を問わず18時まで営業しており、土日祝日でも最短60分で資金調達できる可能性があります。
2.ファクタリングの利用で必要になる書類とは
ファクタリングを利用するには、審査時と契約時に必要な書類を提出する必要があります。
ここでは、それぞれのタイミングで必要になる書類について解説します。
2-1.審査時の必要書類
ファクタリングの審査時に提出を求められる必要書類としては、一般的に以下のものがあげられます。
・身分証明書
・通帳のコピー
・請求書、注文書、納品書など
・基本契約書
・納税証明書または納付済証
・決算資料(法人の場合)
・確定申告書(個人事業主・フリーランスの場合)
・商業登記簿謄本
・売掛先との取引関係を証明するための資料
審査時に必要な書類はファクタリング会社によって異なりますが、「身分証明書」「通帳のコピー」「請求書、注文書、納品書など」は必須になる場合が多いです。
身分証明書は、なりすましの防止や反社チェックなどに使用されます。
通帳のコピーは、売掛先との取引履歴の確認に利用されます。
請求書、注文書、納品書などは、売掛金の金額や売掛先の把握のために必要です。
また、法人は決算資料、個人事業主・フリーランスは確定申告書の提出を求められる可能性もあります。
売掛先との取引関係を証明するための資料は、たとえば、メールやチャットなどで取引についてやり取りした内容を画像として提出すれば問題ありません。
2-2.契約時の必要書類
審査を通過して契約に移る場合、印鑑証明書を提出する必要があります。
印鑑証明書は、契約に使用する印鑑を公的に証明するための資料です。
ただし、電子契約によりオンラインで手続きが完了するファクタリング会社を選べば、印鑑証明書の提出は求められません。
印鑑証明書の発行には手間や時間がかかるため、必要かどうか早めに確認しておきましょう。
3.必要書類が少ないファクタリング会社を利用するメリットとは
必要書類が少ないファクタリング会社との契約には、さまざまなメリットがあります。
以下で具体的に解説します。
3-1.オンラインで手続きが完結するケースが多い
提出を求める書類が少ないファクタリング会社は、オンラインで手続きが完結する仕組みを採用しているケースも多いです。
オンラインで手続きする場合、ファクタリング会社のWebサイトにアクセスしてマイページから書類をアップロードしたり、担当者に直接メールで書類を送付したりします。
用意すべき書類の数が少ないうえに、インターネット上を介して提出が完了するため、書類の用意や送付に手間がかかりません。
書類を持参や郵送で提出するとなると、多くの時間と交通費や郵送費などのコストもかかります。
オンラインでの手続きなら余計な時間やコストをかけずにファクタリングの審査を受けることが可能です。
3-2.即日入金に対応してもらえる可能性がある
必要書類が少なければ、ファクタリング会社でのチェックにかかる時間も短縮できます。
確認作業がすぐに終わるため、必要書類が少ないファクタリング会社は即日入金に対応しているところも多いです。
たとえ即日入金が難しくても、手続きが素早く進みやすい分、スピーディーな入金を期待できます。
ただし、ファクタリング会社によって手続きの流れや確認内容などは異なるため、入金までの時間について明確な保証はできません。
また、ファクタリングには2者間ファクタリングや3者間ファクタリングがあり、どちらを選ぶかによっても入金までにかかる時間は変化します。
4.必要書類が少ないファクタリング会社を利用するデメリットを解説
必要書類が少ないファクタリング会社を選択した場合、デメリットも生じる可能性があります。
以下でくわしく解説します。
4-1.手数料が高めに設定される可能性がある
ファクタリング会社は手数料の金額の目安をあらかじめ決めていますが、実際にどの程度の手数料を採用するかについては、審査を通して個別に決定しています。
必要書類が少ないファクタリング会社と契約すると手数料が割高になる場合もあるため、注意が必要です。
ファクタリング会社に提出する書類が少なければ、取引や売掛先の信用度について明確に証明できない可能性もあるからです。
取引や売掛先の信用度が低いとの判断に至れば、リスクヘッジのために手数料が高めに設定されます。
ファクタリングでは売掛金から手数料を差し引いた金額が利用者に振り込まれるので、手数料が高いとその分だけ獲得できる資金の額が低くなります。
手数料が高いと利用者にとって不利になるため、注意が必要です。
4-2.審査に通過することが難しくなる恐れがある
ファクタリング会社は複数の資料をチェックし、取引内容や売掛先の信用度を総合的に判断しています。
書類が少なくても取引や売掛先の基本的な情報が分かれば、信用度が高いと判断できる場合もあるでしょう。
しかし、取引内容や売掛先によっては、書類が少ないせいで信用度の見極めが難しくなるケースもあります。
すでに触れたとおり、取引内容や売掛先の信用度について明確に証明できないと手数料が高めに設定される可能性があります。
最悪の場合、審査に通過できない恐れもあるため注意が必要です。
不安があるならファクタリング会社から求められている必要書類以外にも書類を用意し、実際の信用度を証明できるようにしておくとよいでしょう。
5.ファクタリングの必要書類における注意点
ファクタリングを利用するために提出する書類については、気をつけたいことがあります。
注意点について以下で解説します。
5-1.請求書のみではファクタリングを利用できない
ファクタリングの利用において、請求書は必須の書類です。
ただし、請求書のみではファクタリングを利用できません。
請求書があれば売掛先を把握できるものの、与信調査のためには情報が足りないからです。
また、請求書は売掛金の存在を示す書類ですが、請求書以外の書類がないと偽造の可能性も否定できません。
さらに、二重譲渡が行われていても確認できないリスクがあります。
二重譲渡が行われればファクタリング会社が売掛金を回収できない恐れがあるため、他の書類も含めて確認を行う場合が多いです。
請求書のみで利用できない理由について詳しくは「ファクタリングは請求書のみで申し込める?最低限必要になる書類は?」の記事をご覧ください。
5-2.請求書などの書類の偽造は法律違反
請求書を偽造してファクタリングの審査のために提出すれば、詐欺罪となる可能性があります。
過去には、偽造された請求書で架空の売掛金をファクタリング会社へ売却した結果、逮捕に至った事例もあります。
書類は決して偽造してはいけません。どうしても必要書類を用意できない場合は、まずはファクタリング会社に問い合わせて相談しましょう。
詐欺になる場合について詳しくは「ファクタリングで詐欺になるケースとは?トラブルにならないための対策も解説」の記事をご覧ください。
5-3.初回利用は必要書類が多くなりやすい
初めて利用するファクタリング会社との契約においては確認事項が複数あるため、必要書類も多くなりがちです。
そのため、即日入金に対応しているファクタリング会社を選んでも、その日のうちに入金できない恐れがあります。
ファクタリングをスムーズに利用するためには、あらかじめ必要書類を確認して用意しておくとよいでしょう。
6.請求書なしでファクタリングを利用する方法はある?
請求書がなくてもファクタリングを利用できる可能性はあります。
具体的な方法について解説します。
6-1.取引基本契約書を提出する
取引基本契約書とは、継続的に相手と取引するために交わす契約書です。
取引基本契約書があれば長期にわたる取引の証明になるため、請求書がなくてもファクタリングを利用できる可能性があります。
ただし、ファクタリングを利用するには、基本的に売掛金があるという事実を明確に証明するための書類が必要です。
取引基本契約書があれば請求書がなくても必ずファクタリングの契約ができるというわけではありません。
利用したいファクタリング会社に確認をとって手続きを進めましょう。
6-2.通帳を提出する
請求書がなくても、売掛先からの振り込みの履歴が分かる通帳があれば、取引の実績として認めてもらえる場合があります。
継続的な取引があると証明できると、今後も売掛金を回収できる可能性が高いと判断できるためです。
継続した取引がある売掛先の売掛金を売却したい場合は、通帳を用意してファクタリング会社に交渉してみるとよいでしょう。
7.まとめ
本記事では必要書類が少なく優良なファクタリング会社と必要書類が少ないメリット・デメリット、注意点について解説しました。
必要書類が少ないおすすめのファクタリング会社は、以下の9つです。
- ビートレーディング
- QuQuMo
- FREENANCE
- ラボル
- 日本中小企業金融サポート機構
- ペイトナーファクタリング
- トップマネジメント
- ベストファクター
- みんなのファクタリング
一般的に、ファクタリングの審査を受けるには以下の書類の提出が求められます。
- 身分証明書
- 通帳のコピー
- 請求書、注文書、納品書など
- 基本契約書
- 納税証明書または納付済証
- 決算資料(法人の場合)
- 確定申告書(個人事業主・フリーランスの場合)
- 商業登記簿謄本
- 売掛先との取引関係を証明するための資料
必要書類が少ないファクタリング会社を利用するメリットは、以下のとおりです。
- オンラインで手続きが完結するケースが多い
- 即日入金に対応してもらえる可能性がある
ただし、以下のデメリットもあるため、気をつけましょう。
- 手数料が高めに設定される可能性がある
- 審査に通過することが難しくなる恐れがある
ファクタリングの書類については、以下の注意点も理解しておく必要があります。
- 請求書のみではファクタリングを利用できない
- 請求書などの書類の偽造は法律違反となる
- 初回利用は必要書類が多くなりやすい
また、請求書がない場合でも、以下の方法でファクタリングを利用できる可能性もあります。
- 取引基本契約書を提出する
- 通帳を提出する
必要書類が限られているファクタリング会社なら手続きがスムーズに進みやすいため、入金までのスピードも速くなる可能性があります。
ビートレーディングは必要書類がたったの2点と少なく、手数料も低水準となっています。
最短2時間で入金できる可能性があるため、ファクタリングの利用についてぜひお問い合わせください。
筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。
<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者