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ファクタリングにリスクはある?利用時のリスクと回避する対策、悪質な業者の見分け方は?

ファクタリングにリスクはある?利用時のリスクと回避する対策、悪質な業者の見分け方は?

ファクタリング

ファクタリングの利用を検討しているものの、リスクが気になるという人も多いのではないでしょうか。

ファクタリングを利用することで、高額な手数料によりかえって資金繰りが悪化したり、悪徳業者に騙されたりするリスクがあるので注意が必要です。

一方で、ファクタリングを上手に利用すれば、資金繰りや経営上のリスクを回避することも可能です。

正しい知識を持った上で信頼できるファクタリング会社を選べば、売掛先との関係を保ちながら資金繰りを改善できるでしょう。

そこで本記事では、ファクタリングにおけるリスクや注意点、リスクを回避する具体的な方法、悪徳業者の見分け方などを解説します。

ファクタリングを安全かつ効果的に活用するために、ぜひお役立てください。

ファクタリングについて詳しくは「ファクタリングとは?仕組みや注意点などを図解で簡単に解説! 」の記事をご覧ください。

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目次

1.ファクタリングにリスクはある?

ファクタリングは企業の存続や資金繰りの安定に役立つ資金調達手段の一つです。

ファクタリングのサービス自体や、利用すること自体に法律上の問題はありません。

一方で、ファクタリングの利用にはいくつかのリスクが存在するため、利用者はあらかじめリスクや注意点を十分に理解しておくことが大切です。

リスクを回避し安全にファクタリングを利用すれば、運転資金の確保や資金繰りの安定につながります。

次の見出しで解説するリスクを把握し、適切にファクタリングを活用しましょう。

2.ファクタリングを利用する際のリスクと注意点

ファクタリングのリスクとして、高い手数料の請求と資金繰りの悪化、売掛先に対する自社の印象悪化などが挙げられます。

また、ファクタリング会社を選定する際は、債権譲渡登記の必要性と会社の信頼性に注意しなくてはいけません。

以下では、ファクタリングを利用する際のリスクと注意点について詳しく解説します。

2-1.高い手数料が設定される可能性がある

ファクタリングを利用する際、相場よりも高い手数料が設定される可能性があります。

手数料はファクタリング会社や取引形態によって異なり、各社が自由に設定できるためです。

2者間ファクタリングの相場は8%~18%3者間ファクタリングの相場は2%~9%が一般的です。

これらの相場を基準に、設定されている手数料が適正かどうかを判断すると良いでしょう。

ファクタリングでは売掛金(売掛債権)の金額(売却した金額)から手数料が引かれた金額を受け取れるため、高い手数料を設定されてしまうと、調達できる金額が減ってしまいます。

また、相場よりもかなり高い手数料を設定されている場合、悪徳業者の可能性もあるため、注意が必要です。

ファクタリングの手数料の相場について詳しくは「ファクタリングの手数料はどれくらい?相場と抑えるコツ、よくある疑問も解説!」の記事をご覧ください。

2-2. 多用すると資金繰りが悪化するおそれがある

ファクタリングは、多用すると資金繰りが悪化する可能性があります。

ファクタリングを利用する際は売掛金の金額から手数料が差し引かれた金額しか調達することはできません。

手数料という形ではあるものの、自社の利益が目減りすることには変わりありません。

そのため、無計画に繰り返し利用し続けるとかえって資金繰りが悪化するリスクがあります。

一時的な資金調達方法としては有効ですが、使い所を見極めて計画的に利用することが大切です。

ファクタリングを利用するべきタイミングについて詳しくは「ファクタリングを利用するタイミングとは?向いていないケースも解説」の記事をご覧ください。

2-3. 売掛先からマイナスな印象を持たれる場合がある

ファクタリングを利用することで、売掛先からマイナスな印象を持たれる可能性がある点にも注意が必要です。

3者間ファクタリングの場合、利用する際に売掛先から承諾を得る必要があります。

ファクタリングを利用すること自体は何ら問題ないものの、「資金繰りが悪化しているのではないか」と考えられるケースもあり、将来の取引に影響が出る可能性があります。

2-4. 債権譲渡登記が必要になるケースがある

ファクタリングを利用する際は債権譲渡登記が必要な場合がある点もリスクといえます。

債権譲渡登記とは、ファクタリングの取引によって利用者からファクタリング会社に債権が譲渡されたことを登記簿に記載することです。

特に2者間ファクタリングでは債務者に利用の承諾を得ず契約するため対抗要件を備えるために債権譲渡登記を求められる場合があります。

譲渡を受けた側にはメリットがあるものの、利用者側は登記の費用負担が発生することや売掛先が債権譲渡の事実を知る可能性など、複数のデメリット、リスクが存在します。

債権譲渡登記をせず利用できるファクタリング会社もあるため、会社選定の際に確認しましょう。

債権譲渡登記について詳しくは「ファクタリングにおける債権譲渡登記は必須?登記不要なケースを解説」の記事をご覧ください。

2-5. 悪徳業者と関わってしまうおそれがある

ファクタリングサービスを利用するつもりが、ファクタリング会社を装った悪徳業者と関わってしまうケースも少なからず存在します。

悪徳業者と気付かずに契約を締結すると、相場よりも高額な手数料を取られたり、入金日に入金されなかったりといったトラブルに巻き込まれる可能性があります。

その他にも契約内容が償還請求権ありの契約(リコース)になっていたり、分割払いが可能と謳っている場合は偽装ファクタリングの可能性が高く、実質融資に該当するため貸金業登録がない業者が行うと違法となります。

金融庁からも注意喚起がなされているため、十分注意しましょう。

2-6. 売掛金の弁済を求める悪徳業者がいる

ファクタリング会社は基本的に、償還請求権がない「ノンリコース契約」を行います。

ところが、なかには償還請求権がある「リコース契約」を求める悪徳業者も存在するため注意が必要です。

リコース契約でファクタリングを利用すると、売掛先の倒産などの事態が発生した際に、業者から回収できなくなった売掛金(売掛債権)の弁済請求をされるという問題が発生します。

リコース契約を結んだ場合、実質的にはファクタリングを装った「融資」と見なされることを押さえておきましょう。

償還請求権について詳しくは「償還請求権とは?ファクタリングにおける重要性や注意点をわかりやすく解説」の記事をご覧ください。

2-7.二重譲渡すると罪に問われるおそれがある

「二重譲渡」とは、1つの売掛債権(売掛金)を、複数の異なるファクタリング会社へ不正に譲渡する犯罪行為のことを指します。

二重譲渡を行った利用者は、不正によって本来よりも多くの資金を得ることとなり、犯罪と見なされるため注意が必要です。

たとえ違法性があるという認識を持っていなかったとしても、犯罪行為を行った利用者は罪に問われるおそれがあるでしょう。

例えば、ファクタリング会社から損害賠償請求をされたり、刑罰の対象となったりする可能性があるため、二重譲渡は絶対に避けなければなりません。

二重譲渡について詳しくは「ファクタリングで二重譲渡をしたら犯罪!?発覚したときの最悪のケースは?」の記事をご覧ください。

3.ファクタリングがやばいと言われる理由

ここまでお伝えした通り、ファクタリング自体は法的に問題のない債権譲渡契約であり、利用することは決して「やばい」とは言えません。

それにもかかわらず、ファクタリングが「やばい」と言われることがあるのは、一体なぜなのでしょうか。

ここでは、ファクタリングに関するよくある誤解やその背景について解説します。

3-1.ファクタリングにおける法制度が整っていないため

ファクタリングは貸金業とは異なるサービスであるため、貸金業法などの法的な規制が適用されません。

こうした背景から、手数料の上限などに関して明確な法規制がないのが現状です。

信頼できるファクタリング会社は相場の範囲でサービスを提供しているものの、このように「法律で守られている」という前提がないことに関して、不透明さや高額な手数料を取られないか不安を感じる方もいるかもしれません。

3-2.ファクタリング会社は免許や登録なしで営めるため

ファクタリングの事業を営むにあたり、基本的には特定の免許の取得や登録などの手続きは必要ありません。

誰でもファクタリング事業を立ち上げられるという背景から、悪質な業者が紛れ込みやすい点が懸念されています。

このように金融サービスの運営に免許や登録が必須でないことを警戒して、「やばい」という印象を持つ方もいるでしょう。

3-3.悪徳業者・違法業者が存在し、金融庁が注意喚起しているため

近年、金融庁ではファクタリングを装った「偽装ファクタリング」を行うヤミ金融業者に対して、広く注意喚起を実施しています。

こうした注意喚起の対象は、ファクタリングを装った悪徳業者や違法業者です。

具体的には、以下のようなケースに対して注意喚起が実施されています。

・実際は貸金業にあたる取引を「ファクタリング」と偽ってヤミ金融業者が行うケース
・「賃金債権の給与ファクタリング」と称してヤミ金融業者が個人に高金利で貸付けを行うケース
・悪徳業者が悪質な取り立てを行うケース
・相場よりも高額な手数料を提示され、かえってキャッシュフローが悪化するケース

これらの注意喚起について誤解が生まれ、ファクタリング自体を「やばい」と勘違いしてしまう人も少なくありません。

しかし、信頼できる優良なファクタリング会社を利用して資金調達を行えば、こうしたリスクを避けることが可能です。

複数社相見積りをとったり、事前にHPや口コミを確認するようにしましょう。

出典:ファクタリングの利用に関する注意喚起(金融庁)

ファクタリングがやばいとされる原因について詳しくは「ファクタリングがやばいと言われる理由は?悪徳業者の見分け方と安全な業者8選」の記事も併せてご覧ください。

4.ファクタリングのリスクを回避する具体的方法

注意マークを持ったビジネスマン

ファクタリングは適切に利用すれば資金調達の一つの手段として有効活用できます。

それでは、どうすればファクタリングのリスクを回避できるのでしょうか。

ここでは、リスクを回避するために知っておきたい方法を具体的にご紹介します。

4-1.相場と離れていない手数料のファクタリング会社を選ぶ

ファクタリングを利用する上で大切なのは、適切な手数料を設定しているファクタリング会社を選ぶことです。

手数料をできるだけ低く抑えられれば、現金化(資金化)した場合の資金の目減りが少なくなります。

一般的な手数料の相場は以下の通りとなっています。

2者間ファクタリング:8%~18%
3者間ファクタリング:2%~9%

これらの相場を参考に、相場と離れていない手数料のファクタリング会社を探してみましょう。

4-2.信頼できるファクタリング会社を利用する

ファクタリング業界には多くの会社があり、各社でサービス内容が異なります。

また、なかには信頼できるファクタリング会社もあれば、悪徳業者も存在するため注意が必要です。

以下の確認ポイントを押さえて、ファクタリング会社の信頼性を見極めましょう。

✓Webサイトで「企業情報」「実績」「必要書類」「手数料」などを開示しているか?
✓取引者数・取引実績が豊富にあるか?
✓相談時にメリットだけでなくデメリットも説明してもらえるか?

こうした特徴のあるファクタリング会社は、信頼して利用しやすいといえます。

4-3.複数社で見積りをとって比較検討する

ファクタリングのリスクを回避するためには、複数社で見積りをとって検討する方法が有効です。

複数の選択肢を比較してみることで、手数料の相場やサービス内容の違いを把握できるためです。

比較検討することで違和感に気付きやすく、自身に不利な契約や悪徳業者と関わるリスクを大幅に抑えられるでしょう。

4-4.経営が安定している売掛先を選ぶ

売却する売掛金(売掛債権)は、経営が安定している売掛先の売掛金を選ぶことも大切です。

ファクタリングの審査では、売掛先の支払能力や信用力などが重視されます。

ファクタリング会社からすると、売掛先の経営が安定していれば、買い取る売掛金の未回収リスクは低いと判断でき、審査に通過する可能性が高いでしょう。

また、ファクタリングの手数料が低くなる可能性もあります。

ファクタリングを利用する・しないに関わらず、売掛先の経営状況や信用力にも注目してみると良いでしょう。

4-5.2者間ファクタリングを利用する

2者間ファクタリングであれば、売掛先との今後の取引に影響が出るリスクを回避しつつ、利用できます。

2者間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2者間で行うファクタリングのことで、売掛先の承諾を得る必要がないのが特徴です。

2者間で取引が完結するため、売掛先にマイナスなイメージを持たれる心配がないのです。

4-6.債権譲渡登記が不要なファクタリング会社を選ぶ

債権譲渡登記が不要なファクタリング会社を選ぶのもポイントです。

債権譲渡登記が必要な契約では、登記費用がかかる可能性があるほか、売掛先に登記を確認されると、ファクタリングを利用したことを知られるリスクもあります。

債権譲渡登記が不要な会社を選べば、これらのリスクを回避でき、スピーディーな資金調達が可能です。

ファクタリングの債権譲渡登記について詳しくは「ファクタリングにおける債権譲渡登記は必須?登記不要なケースを解説 」の記事をご覧ください。

4-7.ノンリコース契約になっているか契約内容を確認する

ファクタリングのリスクを回避するためには、契約内容をよく確認することも重要です。

たとえば、一般的なファクタリングはノンリコース契約となっています。

ノンリコース契約は「償還請求権なしの契約」の意味で、万が一売掛金が未回収になった場合でも、売掛金(売掛債権)を売却した利用者にその責任が及びません。

また、契約内容を確認する際は、ノンリコースの契約になっているか、見積りの内容と相違ないかどうかもしっかり確認しましょう。

ファクタリングについて詳しくは「ファクタリングのノンリコースを解説!ウィズリコースとの違いやメリット・デメリットを解説」の記事をご覧ください。

4-8.悪徳業者の特徴を知っておく

ファクタリングの悪徳業者は大きく分けて2種類存在しています。

一つは優良な会社に比べて悪質な条件を提示してくるファクタリング会社で、もう一つはファクタリング会社を装って貸金に該当するサービスを提供してくる偽装ファクタリング会社です。

悪徳業者の特徴を知っておくことで、ファクタリング会社を選ぶ際に判断でき、そのような業者と関わるリスクを大幅に軽減できます。

悪徳業者の具体的な特徴は次章で解説します。

ファクタリングの悪徳業者について詳しくは「ファクタリング会社に悪徳業者はいる?手口の事例や見分け方を解説」の記事をご覧ください。

5.悪徳業者の主な特徴

悪質な条件を提示してくるファクタリング会社やファクタリング会社を装った偽装ファクタリング会社には共通する特徴があります。

ここでは、安心してファクタリングを利用するために押さえておきたい、悪徳業者の主な特徴をご紹介します。

5-1. 見積書などの書類を提示しない

悪徳業者は、見積書などの書類を提示しない傾向にあります。

取引の履歴や証拠を残したくないと考えているためです。

利用者側が要求しても書類を提示せずに、口頭だけで説明して契約を締結させようとしてきます。

書類がないと後から異変に気付いても確認する術がないうえ、言った・言わないのトラブルに発展する可能性も高まります。

見積書や契約書などの書類を提示しない、用意したがらない業者は悪徳業者の可能性が高いため、そのような会社との契約は避けるのが無難です。

5-2.分割による売掛金支払いの提案がある

2者間ファクタリングは利用者が売掛金(売掛債権)の回収を行うため、売掛金回収後、ファクタリング会社に支払いを行う必要があります。

その際、ファクタリングは融資ではないため、基本的に分割払いには対応できません。

それにもかかわらず分割による支払いの提案を行う業者は、悪徳業者である可能性が考えられるでしょう。

そもそも分割払いは「返済」という形式であり、貸金業にのみ対応が認められています。

一部の銀行系・ノンバンク系のファクタリング会社を除いて、通常ファクタリング会社は貸金業の登録をしないことが一般的です。

こうした理由から、分割返済を提案するファクタリング会社は違法な業者の可能性が高いことを理解しておきましょう。

5-3.ジャンプを促す

融資における「ジャンプ」とは、主にヤミ金融業者が用いる危険な返済手法として知られ、利息のみを払って元金の支払期限を先送りすることを指します。

元金を据え置いて返済することで、結果として支払総額が増えてしまい完済が困難になるという重大なリスクがあります。

ファクタリングは融資とはまったく異なるサービスで、売掛金(売掛債権)の現金化する仕組みなので、利息は発生しません。

もしも担当者から「返済」や「ジャンプ」といった用語で利用を促されることがあったら、悪徳業者の可能性を疑う必要があるでしょう。

5-4.担当者の対応が不審で、公式サイトがない

担当者が対面のやり取りを避けるなど、不審な対応をとる場合も要注意です。

完全オンライン完結のサービスを除き、ファクタリングは対面やオンラインでの面談やヒアリングを通じて審査・契約を行うのが一般的ですが、悪徳業者は顔を見られることを避ける傾向にあるためです。

また、以下に当てはまる場合も悪徳業者である可能性が高いため、関わらないようにしましょう。

・ 会社の公式サイトがない
・ 会社の固定番号がない
・ 所在地がない、虚偽の住所が記載されている

5-5.利用料金の基準があいまいである

利用料金の基準があいまいな点も、悪徳業者にありがちな特徴です。

具体的には以下のような状況が挙げられます。

・最初に提示された手数料よりも高い手数料を請求する
・手数料を上乗せしようとする
・手付金や審査手数料などの理由をつけて不当な請求をする
・消費税を請求する

2者間ファクタリングの手数料は8%〜18%3者間ファクタリングは2%〜9%が相場のため、この範囲を超えている場合は高くても低くても警戒すべきでしょう。

また優良なファクタリング会社は買取金額や手数料など契約前に説明があり、質問にもきちんと回答してくれるため、契約前の説明や不明点の確認がなくすぐ契約をさせようとしてくる場合は注意が必要です。

5-6.融資に該当する契約内容になっている

契約内容が融資に該当する内容になっている場合も、悪徳業者の疑いがあります。

「償還請求権のあり(リコース)の契約」や「分割払い可」や、「金銭消費貸借契約」と表記されている場合も融資に該当し、通常のファクタリング契約とは異なるため注意が必要です。

貸金業登録がない業者が融資に該当するサービスを提供することは違法であり、偽装ファクタリング会社が逮捕された事例もあります。

ファクタリングは違法なサービスではないため、優良なファクタリング会社を利用し、トラブルに巻き込まれないよう見分けましょう。

ファクタリングで違法となった判例については「ファクタリングは違法ではない!合法である法的根拠と違法業者の見分け方」の記事をご覧ください。

5-7.口座に入出金明細なし・審査なしで利用できる

口座の入出金明細なし、審査なしで利用できると謳っている場合も悪徳業者の可能性が高いといえます。

ほとんどのファクタリング会社で審査の際、通帳のコピーなど口座の入出金明細が必要書類として提出を求められ、得られる情報は審査に大きく影響します。

たとえば、口座の入出金明細を確認することで実在する売掛金(売掛債権)かどうか、売掛先と継続的な取引実績があるかどうかなどを確認します。

少数ながら口座の入出金明細なしで利用できるファクタリング会社も存在しますが、審査の難易度が上がり、相場よりも高い手数料を設定している傾向にあります。

また、ファクタリングの審査ではファクタリング会社が売掛金を回収できるかどうかが重要になるため、ファクタリングで審査をしない場合はファクタリング会社のリスクが高くなります。

そのため、審査なしを謳っているファクタリング会社はファクタリングではないサービスを提供している悪徳業者の可能性が高いです。

ファクタリングを審査なしで利用できない理由や優良な会社について詳しくは「審査なし・即日入金のファクタリング会社はある?優良な会社の選び方」の記事をご覧ください。

6.ファクタリングの利用で軽減できるリスク

ファクタリングは仕組みやリスクをよく理解して計画的に利用すれば、自社の資金繰りを素早く改善できる有効な方法になり得るでしょう。

この章ではファクタリングを適切に活用することで軽減できるリスクについて解説します。

6-1.売掛金の未回収リスク

ファクタリングを活用すると、売掛金(売掛債権)の未回収リスクを軽減できます。

ファクタリングは基本的にノンリコース契約であり、償還請求権がありません。

そのため、売掛金を売却することでファクタリング会社が債権回収の責任を担うため、ファクタリング利用後に債権が未回収になった際でも、弁済の義務が生じません。

利用者側は売掛先の倒産による共倒れの防止につながります。

万一売掛金を回収できなければ、企業の資金繰りが悪化し、最悪の場合、経営破綻につながるかもしれません。

ファクタリングを活用して売掛金の未回収リスクを軽減することで安定した事業運営が可能になります。

6-2.資金繰りの悪化リスク

ファクタリングをうまく活用すると、資金繰り悪化のリスクを回避できます。

ファクタリングは手続きが迅速でスムーズな傾向にあります。

最短で即日の資金調達が可能なケースもあるため、早急に運転資金が必要な際に重宝するでしょう。

支払いサイトが長く、資金が必要なタイミングで手元に資金がない場合、材料費や人件費、固定費の支払いなどが滞り、資金繰りが悪化するリスクもあります。

ただし、一般的な融資の場合は利用者の経営状況など審査し、信用力がなければ資金調達ができないため、資金調達ができなかった場合、資金繰りは改善できず、より悪化する可能性があります。

そんなとき、ファクタリングで支払期日前に売掛金(売掛債権)を現金化(資金化)することで、支払いサイトを短縮でき、資金が必要なタイミングで資金調達ができるため資金繰りが悪化するリスクを回避することができます。

また、ファクタリングは融資とは異なり、審査では利用者(利用会社)の経営状態よりも、売掛先の信用力が重視されます。

そのため、従来の融資審査では承認が得られなかった場合でも、ファクタリングでは資金調達できる可能性があり、資金調達によって資金繰りの悪化を回避することができます。

最短即日で資金調達が可能なため、急ぎ資金が必要な場合にもおすすめです。

6-3.利用者の信用情報に影響を与えるリスク

ファクタリングは売掛債権(売掛金)の譲渡契約であり融資ではないため、利用する企業の信用情報に影響を与えないことがメリットの一つです。

融資を利用する際は利用履歴や返済状況が信用情報に記録されます。

万が一、融資を受けて支払いの遅延などが生じた場合、信用情報に傷がつくことになり、以降は融資の審査に通らないなどの影響を避けられません。

それに対して、ファクタリングは融資ではないため、負債が増えず信用情報に傷がつくことはありません。

また、ファクタリングの利用によって売掛金が減少し、現金や普通預金が増加すると、企業の財務状態が改善し、結果として企業評価が向上する可能性も考えられます。

このように、信用情報へ悪影響を避けつつ資金を調達できるファクタリングは、財務管理において重要な選択肢の1つといえるでしょう。

ファクタリングと融資の違いについて詳しくは「ファクタリングと融資の違いとは?比較してわかるメリット・デメリットを解説!」の記事をご覧ください。

7. リスク回避のためにはファクタリング会社選びが重要!

ファクタリングを利用する際のリスクを軽減するためには、優良なファクタリング会社の選択が重要です。

例えば「相場に対する手数料額」「実績の有無」「公式サイトの有無」といったポイントで信頼できるファクタリング会社を選び、相見積りを取ったり契約内容を確認したりすることで、予期せぬリスクを回避しやすくなります。

その一方で、「通帳なし・審査なしで利用できる」といったように、一見すると簡単に利用できそうに見えるファクタリング会社は、悪徳業者の可能性があるため注意が必要です。

少しでも疑問や不安を感じた場合は、そのファクタリング会社との契約を避け、別の選択肢を検討しましょう。

ビートレーディングの公式HPでは利用実績や会社情報、安心利用の取り組みなど詳しく掲載しています。

複数社比較・検討する際にぜひ参考にしてください。
ビートレーディングHP

8.まとめ

自社の経営状況を適切に評価した上で計画的に利用すれば、ファクタリングは効果的な資金調達手段となり得ます。

一方、知識がない状態で無計画に利用するとさまざまなリスクにさらされてしまいます。

ファクタリングにおけるリスクを回避するためには、複数社で相見積りを取る、契約内容をよく確認する、悪徳業者の特徴を理解することなどが重要です。

ファクタリングを効果的に活用すれば、事業を円滑に進められます。

取引するファクタリング会社を選ぶ際は、悪徳業者ではないかを注意深く見極めましょう。

悪徳業者には、見積書などの書類を提示しない、担当者が不審な対応をとるなどの特徴があります。

豊富な実績を持つ企業を選び、手数料の妥当性や入金・契約のプロセスを詳細に確認することで、優良なファクタリング会社を選びやすくなります。

ビートレーディングは累計取引者数7.1万社以上累計買取額1,550億円以上(※2025年3月時点)と多くのお客様に選ばれているファクタリング会社です。

お申し込みから資金調達まで最短2時間でスピーディーに現金化(資金化)を実現するファクタリングサービスを提供しておりますので、ファクタリングの利用を検討している方は気軽にご相談ください。

※クライアント様:導入文の後に、以下のCTAを追加してください。

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監修者

株式会社ビートレーディング 編集部編集長

筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。

<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者

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