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【建設業者向け】ファクタリング会社14選|利用者が多い理由と選ぶポイント・注意点

【建設業者向け】ファクタリング会社14選|利用者が多い理由と選ぶポイント・注意点

ファクタリング

「建設業者のファクタリング利用ってどうなのかな?メリットが大きいって聞くけど本当?」

「建設業者向きのファクタリング会社ってあるの?判断のポイントや注意点が知りたい!」

ファクタリングとは、『売掛金(売掛債権)をファクタリング会社へ売却(譲渡)し、手数料を差し引いた代金を受け取って資金調達する手法(サービス)のこと』です。

工期が長く売掛金の入金までに時間のかかる建設業と相性が良く、近年建設業者の利用が拡大しています。

ただ、ファクタリングについて詳しく知らない方は、利用に不安を感じたり、どんな風に建設業と相性が良いのか疑問に思う場合もあるでしょう。

そこで本記事では、建設業者にファクタリング利用者が多い理由をわかりやすく解説します

建設業者にファクタリングが好まれる主な理由は9つ!
①利用しても負債が増えないから
②建設業では多額の前金が必要になるから
③大型受注に対応しやすくなるから
④売掛金が発生することが多いから
⑤建設業では売掛金が支払われるまでの期間が長いから
⑥ファクタリングは赤字でも利用できるから
⑦売掛先の倒産リスクを恐れる必要がなくなるから
⑧自然災害の影響による工程および入金の遅れに対応しやすいから
⑨一般財団法人建設業振興基金がファクタリングの保障制度を用意しているから

売掛金を「売却する」ファクタリングは、金融機関からお金を「借りる」融資とは全くの別物です。

融資と違って、審査で何より重視されるのは売掛先の財務状況で、自社(利用者)は仮に赤字であっても利用が可能です。

ただし、ファクタリングの利用には一定の手数料がかかります。

中には法外な手数料を提示して、正当なファクタリング業務を遂行しない悪徳業者も存在します。

本記事では、優良なファクタリング会社を見極められるように、「ファクタリング会社を選ぶときのポイント」について言及し、「建設業者におすすめのファクタリング会社」をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
・建設業者に利用者が多い「ファクタリング」とは?
・建設業者にファクタリング利用者が多い9つの理由
・建設業者がファクタリング会社を選ぶときの7つのポイント
・建設業者におすすめのファクタリング会社14選
・建設業者がファクタリングを利用するときの8つの注意点
・ファクタリングの利用手順
・建設業のファクタリングに関するよくある質問

この記事を読めば、貴社にとって最適な資金調達方法が具体的にイメージできるようになります。

まずは、建設業界の資金繰りにおける問題点から見ていきましょう。

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目次

1.建設業の資金繰りにおける問題点

建設現場の男性

建設業は先行出費が多いことや売上が入金されるまでに時間がかかるといった理由から資金繰りが難しい業界の1つとされています。

ここでは資金繰りに関する建設業の問題点について6つ解説していきます。

1-1.建設業界では請負契約が基本になっている

請負契約とは、受注者が仕事を完成することを約束し、完成したら発注者がその対価として報酬を支払う契約です。

建設業界では元請けが下請けに工事の全部または一部を委託します。

さらに下請けが孫請けに委託するという風に、多重請負を行っている建設会社が多く、こうした業界特有の構造で成り立っています。

そのため、資金を回収できるタイミングが、孫請けの工事が完成したタイミングとなり、それまで報酬を得ることができません。

工事費用を自社で負担しなければならない期間が長くなるため、資金繰りが厳しくなりがちです。

また、「建設工事の再委託」は下請法の対象外であり、建設業法が適用されることになります。

1-2.工事着手から入金までの期間が長い

建設物の規模によっては、工事の着手から入金まで半年から1年かかったり、数年以上かかったりしてしまうケースがあります。

入金までの期間が長くなればなるほど資金繰りは厳しくなります。

1-3.材料や外注費、人件費などを立て替える必要がある

前述したとおり、建設物が完成しなければ報酬を得られないため、工事中に必要な材料費や外注費用、人件費、重機のリース費用なども一時的に自社で立て替える必要があります。

そのためキャッシュフローが厳しい状況に陥りやすいといえます。

大規模な工事の場合には、事前に着手金・前金が支払われますが、不足した分は結局立て替えなければなりません。

工事完成前に資金が不足するおそれもあります。

1-4.多くの専門業者への外注が必要になる

建設物を完成させるには、図面の設計業者、電気部分の担当業者、鈑金や塗装部分の業者など、多くの専門業者の協力が必要になります。

工事の内容によって、業者への外注が増えていけばいくほど、外注費が増大するため、資金繰りは悪化しやすいのです。

1-5.工期の延長で資金繰りが悪化しやすい

建設工事は、自然災害やその他のさまざまな要因で工期が延長することがあります。

工期が延長すると、もちろん建築物の完成が当初より遅れます。

完成しなければ報酬を得られない構造のため、資金繰りは悪化しやすいのです。

近年、建設業界で倒産が増えている理由の一つとして、工期の延長が挙げられることがあります。

1-6.建設業界では手形取引が多い

建設業界では、約束手形を用いる手形取引が他の業界よりも根強く残っている傾向にあります。

これにより下請けの資金繰りが悪化しやすい状況です。

政府は2026年までに手形取引の廃止を目指しており減少傾向にはありますが、今後も手形の利用が続く可能性が高いといえます。

手形の廃止と資金調達方法について詳しくは「約束手形廃止による影響は?ファクタリングによる資金調達も検討!」の記事をご覧ください。

2.建設業者に利用者が多い「ファクタリング」とは?

ガッツポーズをする建設現場の男性

これまで述べてきたように、建設業界は構造的に資金繰りが悪化しやすい傾向にあります。

そこで注目したい資金調達方法が「ファクタリング」です。

建設業者にも利用者が多いファクタリングの概要について紹介します。

2-1.ファクタリングとは?

ファクタリングとは、売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却して資金を調達する方法です。

売掛金とは、商品やサービスを提供した際に発生する売上を、後日受け取ることができる権利です。

売掛金と売掛債権は同じ意味で使用されます。

あくまでも売掛金は後日お金を受け取れる権利なので、建設業のように多額の前金が必要な業種では「一日も早く現金化 (資金化)したい」と考えるかもしれません。

売掛金を現金化しなければ経営が厳しくなるケースもあるでしょう。

ファクタリングを利用することで手数料がかかるものの、早期に資金を受け取ることができ、資金繰り・経営状況の改善につながります。

ファクタリングの基礎知識について詳しく知りたい方は、「ファクタリングとは?」の基礎知識のコラムの記事をご覧ください。

2-2.ファクタリングの取引形態の種類

ファクタリングには「2者間ファクタリング」「3者間ファクタリング」の2つの取引形態があり、利用する際には、両者の違いをしっかり把握して、どちらを選択すべきかを考えておく必要があります。

それぞれの取引形態について詳しく解説します。

2-2-1.2者間ファクタリング

2者間ファクタリングとは、「ファクタリング会社」と「ファクタリング利用会社」の2者の間で行われるファクタリングのことです。

取引の流れは以下のようになります。

① 売掛金(売掛債権)が発生
② 利用者が売掛金をファクタリング会社に売却
③ ファクタリング会社は、利用者に売却代金を支払う
④ 売掛先から利用者に、売掛金が支払われる
⑤ 利用者は、回収した売掛金をファクタリング会社に支払う

利用者とファクタリング会社の2者だけで取引が行われるので、売掛先から「資金繰りが苦しいのでは?」といった疑念を持たれる心配がありません。

2者間ファクタリングについて詳しくは「2者間ファクタリングとは?メリット・デメリットとやり方・注意点を解説」の記事をご覧ください。

2-2-2.3者間ファクタリング

3者間ファクタリングは、「ファクタリング会社」と「利用者」の2者に、「売掛先」を加えた3者間で行われるファクタリングです。

ファクタリング会社は売掛先の信用調査等の審査を行い、可決したら利用者は売掛先に連絡し、ファクタリング会社への売掛金(売掛債権)売却の承諾を得ます。

その契約が成立すると、ファクタリング会社から利用者に売掛金の売却代金が支払われるのです。

具体的な取引の流れは以下のようになります。

①売掛金が発生
②利用者は売掛先にファクタリングの利用を連絡する
③売掛先がファクタリング会社との契約を承諾
④利用者、売掛先、ファクタリング会社で契約
⑤ファクタリング会社が利用者に売掛金の売却代金を支払う
⑥売掛金は、入金日に売掛先からファクタリング会社に直接支払われる
※①と②が逆になるケースもあります

3者間ファクタリングの主なメリットは手数料が2者間の場合よりも低いことです。

これは、ファクタリング会社が売掛先に債権の存在等を直接確認できる所に起因しています。

債権の存在を直接確認できることで未回収になるリスクが軽減されるため、2者間ファクタリングよりも低い手数料で利用できます。

しかし、利用するには売掛先の合意が必須なので、売掛先の承認が得られなければ3者間ファクタリングを利用することができないため、注意が必要です。

3者間ファクタリングについて詳しくは「3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットやおすすめの相談先、利用手順を解説」の記事をご覧ください。

2-3.建設業者とファクタリングの相性が良い理由

一般的に「建設業者とファクタリンングは相性が良い」「建設業者にはファクタリングがおすすめ!」とよく言われます。

その理由として、建設業界は工期が長く売掛金の入金に時間のかかる業界であることが挙げられます。

入金日よりも前に現金化 (資金化)できるファクタリングは入金にかかる時間を短縮でき、近年その利用は急速に広がっているのです。

ファクタリングは「借入」ではないため、公共工事を受注する業者にとっては「経営事項審査」への影響を与えずに資金調達が可能になる点も魅力でしょう。

なお、ファクタリングに向いている業種ついては以下の記事で詳しく説明しているので、併せてご覧ください。

ファクタリングと相性がいい業種について詳しくは「ファクタリングに向いている業種4つ、不向きな業種2つを徹底解説!」の記事をご覧ください。

3.建設業者にファクタリング利用者が多い9つの理由

8月のカレンダー

ファクタリングが特に建設業者に好まれるのには、大きく9つの理由があります。

建設業にファクタリング利用者が多い理由
①利用しても負債が増えないから
②建設業では多額の前金が必要になるから
③大型受注に対応しやすくなるから
④売掛金が発生することが多いから
⑤建設業では売掛金が支払われるまでの期間が長いから
⑥ファクタリングは赤字でも利用できるから
⑦売掛先の倒産リスクを恐れる必要がなくなるから
⑧自然災害の影響による工程および入金の遅れに対応しやすいから
⑨一般財団法人建設業振興基金がファクタリングの保障制度を用意しているから

それぞれの理由について解説しますので、ファクタリングの利用でどんなメリットがあるのか、しっかり把握していきましょう。

3-1.理由①:利用しても負債が増えないから

建設業者にファクタリングが好まれる1つ目の理由は、利用しても負債が増えないという点です。

負債が大きくならないということは、対外的に見て経営状態を不安視されるリスクが少なくなります。

したがって企業の評価を下げる心配がありません。

繰り返し述べているように、ファクタリングは自社保有の売掛金(売掛債権)をファクタリング会社へ売却することで資金を得る資金調達方法です。

貸借対照表上の「資産」に計上される売掛金が減って資金が増えるだけで、ファクタリングで調達したお金が負債に計上されるわけではありません。

経営事項審査(入札審査)や銀行融資審査等を控えている建設業者では、特に財務状況が重要になります。

負債が増えないファクタリングでの資金調達は、そうした建設業の需要を満たしているのです。

3-2.理由②:建設業では多額の前金が必要になるから

ファクタリングが好まれる理由の2つ目は、建設業では仕事を請け負った際に多額の前金(材料等の先払い等)が必要になることです。

請負代金を受け取れるタイミングは完成後になることが多いので、それまでに動かせる資金がないと仕事を遂行できません。

例えば、工事に要する材料、人件費、重機のレンタル費用、外注費なども、基本的には請け負った会社が先払いしなくてはならないことも多くあります(一部を「前金」として支払うケースもあります)。

ひとつひとつの仕事に多額の前金(材料等の先払い等)が必要になるため、資金力がない会社は仕事を受注しづらくなってしまいます。

資金が用意できない場合、大型案件を受注したくても断らなければいけない場合もあるでしょう。

そんな時にファクタリングを使って資金調達を行えば、前金を負担することによる資金繰りの悩みが解消できて、大型案件の受注も可能になります。

3-3.理由③:大型受注に対応しやすくなるから

建設業でファクタリングが好まれる3つ目の理由は、大型受注にも対応しやすくなるという点です。

建設業では受注時に多額の資金が必要になります。

前金をもらえるケースもありますが、それだけでは資金不足に陥るリスクがあります。

まして前金をもらえなければ、一旦すべての費用を自社で負担することになるでしょう。

資金に余裕がある時期は対応できても、そうでなければ大型受注の依頼を断らざるを得ないかもしれません。

そのような場合にファクタリングを利用できれば、大型受注を請けやすくなります。

3-4.理由④:売掛金が発生することが多いから

建設業でファクタリングが好まれる4つ目の理由は、売掛金(売掛債権)が発生しやすいという点です。

下請けへ外注したり、元請けから受注したりという機会が建設業では頻繁にあります。

毎回動くお金も大きいため、売掛金が発生しやすいのです。

たとえば、自社が下請け業者に外注した場合、自社にとって買掛金、下請け業者にとっては売掛金が発生することがあります。

逆に自社が下請けとして元請け業者から受注した場合、元請け業者にとっての買掛金、自社にとっては売掛金が発生する可能性があります。

そのように多額の売掛金が発生していれば、ファクタリングを利用しやすくなります。

3-5.理由⑤:建設業では売掛金が支払われるまでの期間が長いから

建設業者にファクタリングの利用者が多い理由として、建設業では売掛金(売掛債権)が支払われるまでの期間(支払いサイト)が長いことが挙げられます。

売掛金の入金が遅いため、資金不足に陥るリスクが高いのです。

建設業界では、受注した仕事を行ってから支払われるまでに2か月〜3か月程度かかるのは当たり前で、売掛先によってはもっと待たされる場合もあります。

特に公共事業は安定して仕事を行えることが魅力的ではありますが、長めの工期が設定されていることが多く、資金のショートが発生しやすい傾向にあります。

つまり、売掛金が支払われるまでの間で支出に応じた収入がなければ、次の仕事を受けることや経営を維持するのが難しくなってしまうのです。

このようなリスクを抑えるために、数多くの建設業者が融資よりも早く資金調達ができ、負債の増えないファクタリングを利用しています。

支払いサイトについて詳しくは「支払いサイトとは?120日サイトの売掛金をファクタリングする場合の注意点」の記事をご覧ください。

3-6.理由⑥:ファクタリングは赤字でも利用できるから

自社の経営が赤字でも利用できるのは、ファクタリングの大きなメリットです。

ファクタリングは売掛金(売掛債権)で資金調達する取引の性質上、売掛先の経営状態は重視されますが、自社の業績はそこまで重視されないのです。

たとえば、借入の場合、自社の赤字はマイナス要因になります。

経営状態が良くない状況で貸し倒れのリスクが高いと判断されてしまい、まず審査には通らないでしょう。

一方、ファクタリングであれば、自社の信用度はそれほど重視されないため、赤字の企業であっても、売掛先の信用力があれば多くの場合利用することが可能になります。

3-7.理由⑦:売掛先の倒産リスクを恐れる必要がなくなるから

売掛先の倒産リスクを恐れる必要がなくなるのも、建設業者の多くがファクタリングに魅力を感じる理由のひとつです。

仮に、大きな案件を請け負ったとして、仕事を完遂したあとで売掛先が倒産した場合、売掛金(売掛債権)を回収するのは非常に困難です。

回収できなければ、自社の経営に大きな打撃を受けることは必須でしょう。

しかし、ファクタリングは償還請求権のない契約(ノンリコース)のため、このような倒産リスクを負うのはファクタリング会社です。

ファクタリング会社に売掛金を買い取ってもらった後に売掛先が倒産したとしても、ファクタリング利用会社が回収不能分の補填をする必要は一切ありません。​

浮き沈みの多い建設業界において、売掛先の倒産リスクを恐れる必要なく仕事を請け負えることは、ファクタリング利用の大きなメリットといえるでしょう。

償還請求権について詳しくは「償還請求権とは?ファクタリングにおける重要性や注意点をわかりやすく解説」の記事をご覧ください。

3-8.理由⑧:自然災害の影響による入金の遅れ・材料の買い増しに対応しやすいから

予想していなかった地震や台風などの自然災害が起こってしまうと、工期延長に伴う入金の遅延や、破損した材料の買い増しなどが必要になることがあります。

こうした想定外の出費や資金繰りに対応しやすいのがファクタリングです。

融資などに比べ資金調達にかかる時間が短く、必要なタイミングで資金調達が可能です。

またファクタリングで得た現金は使い道を制限されません。

そのため、こうした突発的な資金調達に向いているのです。

3-9.理由⑨:一般財団法人建設業振興基金がファクタリングの保証制度を用意しているから

一般財団法人建設業振興基金とは、建設業を支援する団体です。

建設業者を対象に資格取得の支援、検収の実施、資金援助などを業務として行っています。

その業務の中に保証業務もあり、ファクタリング契約における保証も行っています。

そのため、ファクタリング会社も建設業者と安心して契約しやすく、建設業者は申し込みやすい環境にあるといえます。

4.建設業者がファクタリング会社を選ぶときの7つのポイント

建設業者がファクタリング会社を選ぶときのポイントは全部で7つあります。

建設業界に向いているファクタリング会社を選ぶポイント
建設業界での実績がある会社か
手数料上限は低いか
入金のスピードは早いか
買取限度額は高いか
売掛先に承認を得ず利用できるか(2者間ファクタリングが可能か)
注文書でのファクタリングに対応しているか
入金期日が遅い売掛金でも利用できるか

相性の良い、優良なファクタリング会社を選ぶためによく読んで理解しておきましょう。

4-1.建設業界での実績がある会社か

建設業者がファクタリング会社を選ぶ上での重要なポイントは、建設業界での実績がある会社を選ぶことです。

建設業界での実績が豊富であれば、他の業種に当てはまらない「建設業ならでは」の事情に精通しているので信頼できます。

前述したとおり、建設業では他の業種よりも資金繰りが安定しにくい面があります。

多額の前金が必要な上、工事の遅延などで売掛金(売掛債権)の回収が遅れることも珍しくありません。

大きな案件を請け負って資材や業者を手配した後で、発注先の会社が倒産してしまうこともあります。

このように、他の業種には当てはまらない特殊な事が発生しやすい業界であるため、業界内部事情に詳しいファクタリング会社を選ぶことが重要なのです。

公式サイトや口コミ、レビューを参考に、建設業界での実績があるファクタリング会社を選びましょう。

4-2.手数料上限は低いか

ポイントの2つ目は、手数料が低い会社を選ぶことです。

ファクタリングでは売掛金(売掛債権)の金額から手数料を引いた額が入金されるため、手数料が高いということは、その分、手元に入金される金額が少なくなります。

しかしながら、せっかくファクタリングを利用して資金繰りをするのに、手数料が大きく差し引かれて売掛金を減らしてしまったのでは元も子もありません。

ファクタリング会社を選ぶ時には、手数料の確認を怠らないようにしましょう。

そして、無理のない低い手数料を提示してくれる会社と契約することをおすすめします。

なお、ファクタリングの手数料について詳しく知りたい方は、「ファクタリングの手数料はどれくらい?相場や抑える6つの方法を解説!」の記事をご覧ください。

4-3.入金のスピードは早いか

ポイントの3つ目は、入金のスピードが早い会社を選ぶことです。

ファクタリングを利用したいタイミングは、急ぎの場合が多く、入金のスピードは早ければ早いほど良いでしょう。

実はファクタリング会社はそれぞれ入金のスピードが異なります。

最短即日で売掛金(売掛債権)を現金化 (資金化)できる会社も中にはあります。

また、一般に3者間取引より、2者間取引の方が契約にかかる時間を短縮できます。

さらに、オンライン契約であれば、担当者の来訪を待ったり事務所を訪れたりする必要がないため、契約が短時間で締結できます。

より早い現金化を望むのであれば、オンライン契約を扱っているファクタリング会社から選ぶのも一案でしょう。

なお、審査の早いファクタリング会社について詳しく知りたい方は、「審査なし・即日入金のファクタリング会社はある?優良な会社の選び方」の記事をご覧ください。

4-4.買取限度額は高いか

買取限度額が高い会社を選ぶのも、大事なポイントの1つです。

建設業では、大きな額の売掛金(売掛債権)が発生しやすいので、買取限度額が低いファクタリング会社は利用しにくいといえます。

ファクタリング会社の多くは買い取れる売掛金の額に上限を設定しています。

というのも、多額の売掛金を買い取り、それが踏み倒されてしまった場合、ファクタリング会社がダメージを負って倒産する可能性があるからです。

それでも、買取限度額を高く設定していたり、中には上限額を設けていなかったりする会社がありますので、売掛金が高額になりがちな建設業者の方は、そういったファクタリング会社を選ぶようにしましょう。

銀行系のファクタリング会社は資金力があり、高額な売掛金も買い取りが可能な場合が多いため、高額な売掛金を現金化(資金化)したい場合は銀行系ファクタリング会社を選定すると良いでしょう。

銀行系ファクタリングについて詳しくは「銀行系ファクタリングとは?特徴と他のファクタリング会社との違い」の記事をご覧ください。

4-5.売掛先に承認を得ず利用できるか(2者間ファクタリングが可能か)

ポイントの5つ目は、売掛先に承認を得ず利用できる2者間ファクタリングを提供している会社を選ぶことです。

3者間ファクタリングは手数料がお手頃などのメリットがあるものの、売掛先にファクタリングを利用することについて承認を得るため注意が必要です。

一方、2者間ファクタリングの場合は、売掛先に承認を得ずに利用できます。

売掛先に承諾を得ることで「経営状況に問題があるのでは?」と思われ、受注が減る可能性があります。

そのため、2者間ファクタリングに対応している会社を選ぶと良いでしょう。

チェック!【複数のファクタリング会社から見積りをとろう】

ファクタリング会社を利用する際は、2社以上の会社から見積りをとって、サービス内容や手数料だけでなく担当者との相性も比較検討することをおすすめします。

ファクタリング会社はそれぞれでサービスや手数料の割合が異なります。

中には、法外な手数料を提示する悪徳業者がいないとも限りません。

また、担当者が建設業界に精通している、親身に相談にのってくれるといった担当者との相性も重要です。

入金の早さや手数料の安さを謳っていても利用すべきでない会社もあり、それを見極める上でも、見積りの比較検討が必須となります。

ファクタリング会社選びは、しっかり一定の時間をかけて行いましょう。

4-6.注文書でのファクタリングに対応しているか

一般的なファクタリングでは、支払いが確定している確定債権を対象としているため、請求書等の提出が必要になります。

ただし、中にはこれから発生予定の将来債権を対象とした注文書でのファクタリングに対応しているファクタリング会社もあります。

注文書であれば請求書よりも早いタイミングで発行されるため、より早い時期での資金調達が可能です。
なお、ファクタリングの契約には売掛金(売掛債権)の存在を証明する注文書等の書類の他に、契約書や身分証明書など別の書類も必要になるケースがあるため、必要書類については事前に確認しておきましょう。

注文書ファクタリングについて詳しく知りたい方は、「注文書ファクタリング(注文書買取)とは?仕組みやメリット、利用事例をご紹介」の記事をご覧ください。

4-7.入金期日が遅い売掛金でも利用できるか

ファクタリングを利用する場合には必ず手数料がかかります。

そのため、入金期日が近い売掛金(売掛債権)の場合は入金期日を待った方が良い場合もあります。

逆に建設業界は業界特有の構造により、支払いサイトは他よりも長い傾向にありますが支払期日まで長い売掛金は未回収リスクが高まるため、利用できない場合もあります。

長期の支払いサイトの売掛金でも買い取ってくれるファクタリング会社を選ぶと良いでしょう。

5.建設業におすすめのファクタリング会社14選

ガッツポーズをする笑顔の女性

ここでは、建設業におすすめの優良ファクタリング会社を14社ご紹介します。

①ビートレーディング
②日本中小企業金融サポート機構
③No.1
④アンカーガーディアン
⑤アクシアプラス
⑥けんせつくん
⑦土建くん
⑧トップ・マネジメント
⑨ベストファクター
⑩エスコム
⑪ファクタリングのTRY
⑫売掛金pay
⑬アクセルファクター
⑭QuQuMo

いずれも建設業界に実績のある会社ですので、ぜひ参考にしてください。

業界問わずおすすめのファクタリング会社については「【2025最新】ファクタリング会社おすすめ20選!ランキング形式で紹介」の記事をご覧ください。

5-1.ビートレーディング

ビートレーディングHP

出典:ビートレーディング公式サイト

「ビートレーディング」は、2012年創業の信頼性の高いファクタリング会社です。

取扱件数は5.8万件以上累計取扱高1,300億円以上と業界トップクラスの実績を誇ります。

申し込みから契約まですべてオンラインで完結し最短2時間で資金調達まで完了します。

東京、仙台、名古屋、大阪、福岡に拠点を持ち、日本全国スピーディーに対応可能です。

建設業者との取引実績も豊富で、下記のような喜びの声も多く寄せられています。

【建設業の利用事例】

建設業の利用事例

大型案件の受注により材料費を前払いする必要がありました。
初めての利用で不安だったのですが、担当の方に親切に対応して頂きました。
申し込みの翌日には資金を調達することができたので、工事も予定通り終えることができました。
今後急な受注があっても焦らず自信を持って引き受けられるので心強いです。

電話では、専任オペレーターが質問に丁寧に対応し、平均30分以内で審査結果をお伝えしますのでお気軽にご相談ください。

【ビートレーディング】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額上限下限なし
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン
対面                                   

5-2.日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構HP

出典:日本中小企業金融サポート機構公式サイト

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構は、中小企業のサポートを目的として運営されており、ファクタリングサービスをはじめとする複数の資金調達の方法を提供しています。

非営利団体が運営しているため、手数料は1.5%からと業界最低水準で利用できます。

また、買取金額の下限がないため、少額の資金調達も可能です。

同様に買取金額に上限もなく、過去の買取実績は3万円~2億円です。

非対面で申し込みから審査・契約まで完結できるのも特徴で、審査は最短30分、申し込みから入金まで最短3時間となっています。

【日本中小企業金融サポート機構】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額上限下限なし
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン
対面                                   

5-3.No.1

No.1HP

出典:No.1公式サイト

「No.1」は、50万円から5,000万円の資金調達に最短30分で対応するなど、対応の早さと業界最低水準の手数料の安さが人気のファクタリング会社です。

法人だけでなく、個人事業主やフリーランス向けにも様々なファクタリングサービスを展開しており、中でも建設業者向けのファクタリングは、お客様満足度が95%と非常に高い水準です。

審査通過率90%以上​​(2021年5月時点)!他社からの乗り換えも受け付けています。

【No.1】

対象となる事業者法人
個人事業主
フリーランス
利用可能額50万円~5,000万円
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン
対面                                   

5-4.アンカーガーディアン

アンカーガーディアンHP

出典:アンカーガーディアン公式サイト

アンカーガーディアンは、西日本に特化したファクタリング会社です。

柔軟な審査にも定評があり、債務超過や銀行返済のリスケ中、税金や社会保険料の滞納中でも問題ありません。

また、サイト内では簡単30秒入力で自動計算できる買取可能額診断も提供されています。

福岡・関西の西日本全域に対応しているため、対象エリアでファクタリングを考えている建設業者は検討してみてはいかがでしょうか。

【アンカーガーディアン】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額最大5,000万円
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン                                   

5-5.アクシアプラス

アクシアプラスHP

出典:アクシアプラス公式サイト

アクシアプラスは、クラウド契約対応・ネットで完結のファクタリングサービス会社です。

全国どこからでも申し込み可能で最短即日入金90%以上の高い審査通過率という特徴もあります。

問い合わせ、ヒアリング、審査、見積り、契約・現金化(資金化)とネットでスピーディーに進んでいきますし、サイト内には建設業界の社長の感想も掲載されていました。

電話や問い合わせフォーム以外に、LINEからの問い合わせにも対応しているので、気軽に申し込めます。

【アクシアプラス】

対象となる事業者法人
利用可能額最大2,000万円
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン                                   

5-6.けんせつくん

けんせつくんHP

出典:けんせつくん公式サイト

けんせつくんは、株式会社ウィットの提供する建設業界に特化した専門のファクタリングサービスです。

建設業界出身のスタッフが対応しており、審査開始から最短2時間でスピーディーな資金調達が可能です。

入金までの期間が長い建設業界の事情を考慮して、請求書だけでなく、受注時の注文書でも調達可能となっています。

手数料は5%からとリーズナブル。スマホから申し込み可能で、日本全国どこでも対応しています。

【けんせつくん】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額上限なし
取引形態2者間
契約方法オンライン                                   

5-7.土建くん

土建くんHP

出典:土建くん公式サイト

土建くんは、株式会社ワイズコーポレーションの提供する建設業界専門のファクタリングサービスで、請求書だけでなく、注文書でも資金調達が可能となっています。

最短60分での入金が可能というスピーディーさが特徴で、オンライン完結のため日本全国どこでも対応しています。

審査通過率やお客様満足度、リピート率などいずれも90%以上を誇っており、建設業者に人気のサービスです。

【土建くん】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額30万円〜3,000万円
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン                                   

5-8.トップ・マネジメント

トップマネジメントHP

出典:トップ・マネジメント公式サイト

トップ・マネジメントは創業13年を誇り、総買取件数55,000件を超えるファクタリング会社です。

2者間ファクタリングや3者間ファクタリングのほか、見積書・受注書・発注書でのファクタリング、専用のバーチャル口座を使用する2.5者間ファクタリング「電ふぁく」、助成金申請とファクタリングを同時にスタートできる「ゼロファク」など、さまざまなサービスに対応しています。

対面でのファクタリングのほか、リモート面談で行う来社不要のオンライン完結型のファクタリングにも対応しており、即日の資金調達も可能です。

【トップ・マネジメント】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額30万円~3億円
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン
対面                                   

5-9.ベストファクター

ベストファクターHP

出典:ベストファクター公式サイト

ベストファクターは、平均買取率92.2%のファクタリングサービスです。

最短1日のスピード資金調達を実現しており、買取手数料は2%からと良心的に設定されています。

売掛先や金融機関の信用を失うおそれのない2者間ファクタリングに対応しています。

なお、審査自体はオンライン可能で来社不要ですが、契約時には来社などによる面談が必要となります。

【ベストファクター】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額30万円~1億円
取引形態2者間
3者間
契約方法対面                                  

5-10.エスコム

エスコムHP

出展:エスコム公式サイト

「エスコム」は大阪に本社を構え、関西圏をはじめ日本全国対応しているファクタリング会社です。

最短即日で30万円~1億円までの買取が可能なため、建設業の高額になりがちな売掛金(売掛債権)も即日で現金化(資金化)することができます。

「安心・効率的・迅速」をコンセプトとしたファクタリングサービスで顧客満足度は98.5%と多くの利用者から高い評価を得ています。

【エスコム】

対象となる事業者法人
利用可能額30万~1億円
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン                                   

5-11.ファクタリングのTRY

ファクタリングのTRYHP

出典:ファクタリングのTRY公式サイト

ファクタリングのTRYは株式会社SKOが運営するファクタリングサービスです。

建設業界でも利用されています。

真摯に顧客に寄り添う対応が特徴で、経験豊富な担当者がサポートしてくれます。

最短で即日入金が可能で、手数料は3%からと良心的な価格設定です。

なお、現在利用中のファクタリング会社からの乗り換える場合、手数料の3%割引サービスを行っており、手数料が安くなる可能性があります。

【ファクタリングのTRY】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額10万円~5,000万円
取引形態2者間
3者間
契約方法オンライン
対面                                   

5-12.売掛金pay

売掛金payHP

出典:売掛金pay公式サイト

売掛金payは株式会社JBLが運営する建設業者専用のファクタリングサービスです。

利用対象は設立1年以上の建設業者(法人)で、法務局で法人登記済みの「営利法人」もしくは「公益法人」になります。

なお、設立1年未満の法人および個人事業主、フリーランスの利用はできません。

オンラインで申し込むことができ、契約も電子契約で完結し、紙資料の提出や対面の面談は不要です。

PCやスマホ、タブレットから資金調達が可能です。

最短即日での契約・入金が可能で、手数料は業界最安水準の2%から利用できます。

さらに他社からの乗り換えの際は、手数料などさまざまな優遇特典が付与されます。

【売掛金pay】

対象となる事業者法人
利用可能額5,000万円まで
取引形態2者間
契約方法オンライン                                   

5-13.アクセルファクター

アクセルファクターHP

出典:アクセルファクター公式サイト

アクセルファクターは、原則即日対応をモットーにしているファクタリング会社です。

取引の半数以上が即日中の決済となっているので、急ぎでの資金調達でも利用しやすいのが特徴といえます。

審査通過率も高く、他のファクタリング会社から断られてしまった場合でも、利用できる可能性があります。

また、手数料0.5%からと低く、債権金額は30万円から対応しており上限はありません。

【アクセルファクター】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額30万円~上限なし
取引形態2者間
契約方法オンライン
対面                                   

5-14.QuQuMo

QuQuMoHP

出典:QuQuMo公式サイト

QuQuMo(ククモ)はオンライン完結型のファクタリング会社です。

スマホやPCで手続きを行えるため、どこからでも利用でき、申し込みから入金まで最速2時間です。

また、2者間ファクタリングに特化しているため、売掛先の承諾を得ずに資金を調達することができます。

債権譲渡登記も不要で履歴に残りません。

手数料も1%からと低く、金額についても上限はなく、少額から高額まで対応可能です。

加えて、弁護士ドットコム監修のサービスで、クラウドサインで契約を締結するため、情報が外部に漏れることはなく安心です。

【QuQuMo】

対象となる事業者法人
個人事業主
利用可能額上限なし
取引形態2者間
契約方法オンライン                                   

6.建設業者がファクタリングを利用する際の8つの注意点

見積書と電卓と工具

建設業者がファクタリングを利用する際、注意していただきたい点が8つあります。

ファクタリング会社と契約する前に、よく読んで把握しておきましょう。

ファクタリングのリスクについて詳しく知りたい方は、「ファクタリングのリスクとは?回避する方法や会社選びの注意点を解説」の記事をご覧ください。

6-1.手数料がかかる

ファクタリングは借入ではないので利息はかかりませんが、手数料はかかります。

【目安】

・2者間ファクタリング:8%~18%
・3者間ファクタリング:2%〜9%

※会社によって異なります

なるべく手数料の低いファクタリング会社を選びましょう。

ファクタリングの手数料について詳しくは「ファクタリングの手数料はどれくらい?相場と抑えるコツ、よくある疑問も解説!」の記事をご覧ください。

6-2.売掛先の業績が悪いと利用できない

ファクタリング会社が1番避けたいのは、売掛先が倒産して売掛金が回収できなくなることです。

そのためファクタリング会社は売掛先の経営状態を何より重視し、業績が芳しくないと、ファクタリングは利用できません。

ファクタリング利用の際は、売掛先の経営状態も注視しましょう。

6-3.譲渡不可の売掛金では利用できない場合もある

ファクタリングでは売掛金を受け取る権利(売掛債権)をファクタリング会社に譲渡するため、譲渡不可の売掛債権は対象外としているファクタリング会社も存在します。

売掛債権の中には、ファクタリングに使えない譲渡不可の条項が含まれているも​​のがありますので、その場合は譲渡不可の売掛債権も対応可能なファクタリング会社を利用しましょう。

6-4.売掛金以上の金額は受け取れない

ファクタリングは借入と違い、売掛金(売掛債権)を売却して現金化(資金化)する仕組みです。

このため、売掛金以上の金額を資金調達することはできません。

売掛金以上の資金が必要な場合は、融資の利用を検討しましょう。

6-5.売掛先に業績悪化を疑われる可能性がある

3者間ファクタリングを選択した場合、売掛先の合意が必要であるため、相手に業績悪化を疑われる可能性があります。

売掛先との今後の取引が不安な場合は、2者間ファクタリングを選びましょう。

6-6.悪徳業者に騙される可能性がある

ファクタリングを扱う会社の中には、悪質な運営を行う悪徳業者も存在するため注意が必要です。

こんな会社は選ばない!悪徳業者の見極めポイント
手数料が他社よりかなり高い
事務所の住所を公開していない
固定電話がない
契約書の用意がなかったり控えが渡されなかったりする

上記の見極めポイントを押さえたうえで、事前に見積りをとって他社と比較検討するなどして、悪徳業者に騙されないよう注意しましょう。

悪徳業者について詳しくは「ファクタリング会社に悪徳業者はいる?手口の事例や見分け方を解説」の記事をご覧ください。

優良な大手ファクタリング会社について詳しくは「大手優良ファクタリング会社のおすすめ20選|選び方も解説」の記事をご覧ください。

6-7.売掛債権の二重譲渡にならないよう留意する

ファクタリングでの売掛債権(売掛金)の二重譲渡は、刑事罰とされるおそれがあるため注意が必要です。

ここでいう売掛債権の二重譲渡とは、あるファクタリング会社で現金化(資金化)した売掛債権を、別のファクタリング会社でも買取してもらうことを指します。

詐欺罪や横領罪などの罪に問われるだけでなく、損害賠償を請求される可能性もあります。

さらに、万が一事業がうまくいかなくなった時に、二重譲渡が免責不許可事由に該当して、自己破産できなくなるリスクもあります。

ファクタリングの二重譲渡について詳しく知りたい方は、「ファクタリングで二重譲渡をしたら犯罪!?発覚したときの最悪のケースは?」の記事をご覧ください。

6-8.利用前に融資先の金融機関に説明しておくほうが良い

ファクタリングは売掛金の現金化(資金化)で資金調達を行う方法であり、通常は金融機関が利用を知ることはありません。

しかし、ファクタリング利用時には事前に融資先の金融機関に説明しておくと良いでしょう。

金融機関は融資の際に、売掛金入金を見込んでいる場合があり、知らないうちに現金化されていると、金融機関にとっては回収不能リスクが高まります。

もし情報共有を行っていない場合、次回の融資が不利に扱われてしまうおそれがあるため、事前の説明が推奨されます。

7.建設業でファクタリングを利用する手順

パソコンを使いながら話すビジネスマン男女

実際にファクタリングを申し込む際の手順は以下の通りです。

基本的にはどのファクタリング会社を利用しても同じ流れになるでしょう。

1.ファクタリング会社に相談する
2.必要書類を提出する
3.審査が行われる
4.契約が成立する
5.入金される

以下、各ステップについてご説明します。

7-1.ファクタリング会社に相談する

まずはファクタリング会社への相談、問い合わせから始まります。

相談方法はファクタリング会社への来社、担当者による訪問や電話、オンライン相談などがあります。

ファクタリング会社によってはWeb上で必要事項を入力するだけで申し込むことができます。

7-2.必要書類を提出する

契約書や請求書など売掛金(売掛債権)に関する資料や身分証明書のような必要書類を提出しましょう。

必要書類の種類はファクタリング会社によって異なります。

7-3.審査が行われる

提出した必要書類やヒアリングの内容を元にファクタリング会社の審査が行われます。

審査結果が出るまでの時間はファクタリング会社によって異なりますが最短30分程度で対応しているファクタリング会社もあります。

7-4.契約が成立する

審査に通過し、利用内容に合意すると契約成立です。ファクタリングの利用が確定します。

契約方法は対面だけでなく、オンライン上で完了させることも可能です。

7-5.入金される

最後にファクタリング会社から入金を確認し、完了です。

2者間ファクタリングの場合は売掛金(売掛債権)の入金後、ファクタリング会社へ送金する必要があるため、送金完了後取引が完了します。

8.建設業のファクタリングに関するよくある質問

建設業におけるファクタリングについて、よくあるQ&Aをまとめました。

ぜひ参考にしてみてください。

8-1.ファクタリングを利用しやすくなる「下請債権保全支援事業」とは?

下請債権保全支援事業とは、ファクタリング会社が下請建設企業などの保有する工事請負代金といった債権の支払いを保証するサービスです。

ファクタリング会社に支払う保証料が国によって助成されるため、保証料の負担が軽減されます。

中小・中堅の下請け建設企業の経営や雇用を安定させたり、連鎖倒産を防いだりするために、国土交通省によって創設されました。

8-2.2者間ファクタリング利用後支払いが滞るとどうなる?

2者間ファクタリングを利用して資金調達後、売掛先からの入金をファクタリング会社に支払わないままにしていると、横領罪などの刑罰にあたり、提訴・逮捕されるおそれがあります。

さらに、売掛先にファクタリング会社から確認を取ることになり、売掛先との関係が悪化して、今後の発注を見込めなくなるリスクもあります。

ファクタリングの支払いができない場合について詳しくは「ファクタリングで売掛金を払えないとどうなる?分割払いはできない点に注意!」の記事をご覧ください。

8-3.ファクタリング会社は違法?

ファクタリング会社は違法ではありません。

というのも、売掛金(売掛債権)の譲渡は法律的に問題がないからです。

ここでいう譲渡とは無償ではなく有償の譲渡(売却)も含まれます。

また、2020年4月の債権法の改正により、利譲渡禁止の特約があっても譲渡できるようになりました。

ファクタリングが違法か否かについて詳しく知りたい方は、「ファクタリングは違法ではない!安全性の法律的根拠と違法業者を解説!」の記事をご覧ください。

8-4.ファクタリング会社を利用すると融資に影響する?

ファクタリングは借り入れではないため、自己資本比率の低下を避けながら資金調達できます。

そのため金融機関からの評価は悪化せず、融資への悪影響はありません。

建設業界は資金繰りが悪化しやすい構造のため、金融機関からの融資が重要です。

ファクタリングは融資に悪影響を与えない資金調達方法として安心して利用できます。

ファクタリングと融資に違いについて詳しくは「ファクタリングと融資の違いとは?比較してわかるメリット・デメリットを解説!」の記事をご覧ください。

8-5.ファクタリングの手数料に消費税はかかる?

ファクタリングは有価証券の譲渡に該当すると解釈されており、消費税がかからない非課税取引にあたります。

ただし、債権譲渡登記を行う場合の司法書士の報酬や交通費には消費税がかかります。

登録免許税や印紙代などは非課税です。

ファクタリングの手数料と消費税の関係について詳しく知りたい方は、「ファクタリングの手数料は消費税の課税対象?非課税になる費用項目と注意点を解説」の記事をご覧ください。

8-6.ファクタリングの手数料の相場は?

ファクタリングの手数料の相場は以下の通りです。

・2者間ファクタリングなら売掛金の8%~18%
・3者間ファクタリングなら売掛金の2%~9%

なお、手数料は売掛先の信用度や売掛金(売掛債権)の支払期日までの長さなどさまざまな要因によって変動します。

また、相場よりもかなり高い手数料を設定している場合は悪徳業者の恐れがあるため注意しましょう。

8-7.建設業特化型のファクタリング会社とは?

建設業界は大きな売掛金(売掛債権)が発生するものの、業界構造的に資金繰りが悪化しやすい傾向にあるため、ファクタリングサービスと相性が良いとされています。

ファクタリング会社にとっても売掛金の額に応じた手数料が得られるため、大きな売掛金が発生しやすい建設業者に利用してほしいものです。

そのため、建設業に特化したファクタリングサービスが多く展開されています。

建設業界特化型のファクタリング会社の特徴として、支払いサイトの長い売掛金にも対応していることが挙げられます。

通常のファクタリング会社では支払いサイトの長い売掛金には対応していないこともよくありますが、建設業界特化型のファクタリング会社では、買取が可能となっています。

また業界に精通したスタッフが在籍していることが一般的なので、柔軟な審査や資金繰りに関する相談にも乗ってもらいやすく、利用しやすいといえるでしょう。

9.建設業のファクタリングに「ビートレーディング」がおすすめできる理由

建設業のファクタリング会社としておすすめなのがビートレーディングです。

ビートレーディングは2012年創業のファクタリング会社で、取引実績5.8万社以上累計買取額1,300億円を達成(2024年3月時点)しています。

豊富な実績があるため、お客様のニーズに合わせて柔軟な対応が可能で、初めての方や忙しい方も安心してご利用いただけるのが特徴です。

ここではビートレーディングが選ばれる理由として大きく2つの理由をご紹介します。

9-1.調達スピードは最短2時間!

ビートレーディングでは、時代のニーズに合わせてオンライン契約を導入しています。

またお問い合わせや必要書類の提出もオンライン上からすることができ、手続きを簡素化することで、最短2時間での現金化(資金化)を実現しました。

独自の審査基準を設けており、審査は最短30分とスピーディーなため、審査結果の連絡まで、長時間待つことなく資金調達することができます。

9-2.必要書類は2点だけ!

ビートレーディングでの契約に必要な書類は、以下2点のみとなっています。

・売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー(表紙付2か月分)
・売掛金に関する資料(契約書・発注書・請求書など)

必要書類は2点だけで、審査結果は資料のご提出後、最短30分以内にお伝えします。

申し込みから契約までオンラインで完結するため、無駄なコストや手間はかかりません。

お急ぎの方は、こちらの無料見積からお問い合わせください。

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※給料債権の買取りは実施しておりません​​

10.建設業がファクタリング以外で利用できる資金調達先

最後に、ファクタリング以外の資金調達先についても簡潔にまとめておきます。

10-1.日本政策金融公庫の融資

日本政策金融公庫は政府系金融機関で、公共性が高く、公平性や透明性が担保されており、安心できる資金調達先のひとつです。

創業後間もない状態でも低金利の無担保・無保証で融資を受けられる新創業融資制度など、多様な融資制度があります。

審査は厳しい傾向にありますので、商工会議所や税理士などからアドバイスを受けながら利用すると良いでしょう。

10-2.銀行のプロパー融資

信用保証協会などの保証を付けずに、銀行から直接融資を受けるプロパー融資は、審査が非常に厳しい傾向にあります。

金融取引実績がない状態では融資を受けられる可能性はほぼありません。

ただし、限度額は定められていないため、信用や実績などあれば借入額の上限を気にせず、大型の融資を受けることができます。

10-3.ビジネスローン

ノンバンク(消費者金融や事業ローン会社など)が取り扱う事業資金融資です。

金利手数料は高い傾向にありますが、最短即日融資が可能など、スピーディーに資金を調達できます。

ただし、利用が常態化してしまうと経営に悪影響があるため、あくまでも一時的な資金調達方法として考えるにとどめておきましょう。

ビジネスローンについて詳しくは「ファクタリングとビジネスローンの違いとは?共通点や相違点を徹底比較」の記事をご覧ください。

10-4.信用保証協会の保証付き融資

別名「マル保融資」とも呼ばれ、公的機関である信用保証協会の保証が付いた融資を受ける資金調達方法です。

民間の銀行経由で利用することができ、返済期間も長いのが特徴です。

その分、金融機関と信用保証協会両方の審査を通る必要があります。

なお、返済できなくなったときは信用保証協会が代位弁済をしてくれますが、返済先が銀行から信用保証協会に移るだけで、支払義務を免れることはできません。

11.まとめ

建設業者にファクタリングを利用する人が多い理由は9つあります。

・利用しても負債が増えないから
・建設業では多額の前金が必要になるから
・大型受注に対応しやすくなるから
・売掛金が発生することが多いから
・建設業では売掛金が支払われるまでの期間が長いから
・ファクタリングは赤字でも利用できるから
・売掛先の倒産リスクを恐れる必要がなくなるから
・自然災害の影響による工程および入金の遅れに対応しやすいから
・一般財団法人建設業振興基金がファクタリングの保障制度を用意しているから

また、建設業者がファクタリング会社を選ぶときのポイントは以下の7つです。

・建設業界での実績がある会社か
・手数料上限は低いか
・入金のスピードは早いか
・買取限度額は高いか
・売掛先に承認を得ず利用できるか(2者間ファクタリングが可能か)
・注文書でのファクタリングに対応しているか
・入金期日が遅い売掛金でも利用できるか

ファクタリング会社の中には正当なサービスを行わず、法外な手数料を要求する悪徳業者もありますので、利用の際には複数社から見積りをとって、サービス内容や手数料だけでなく担当者との相性も比較検討するようにしましょう。

ビートレーディングは取引社数5.8万社以上と多くのお客様にご利用いただいており、買取金額は無制限のため、大型案件の多い建設業の方に向いています。

また、申し込みから入金までオンラインで完結できるため、最短2時間での現金化(資金化)が可能です。

無料でお見積りをお出ししておりますので、お気軽にご相談ください。

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監修者

株式会社ビートレーディング 編集部編集長

筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。

<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者

0120-265-039

受付 平日9:30~18:00