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【図解】ファクタリングとは?仕組みや種類・注意点を簡単に解説!

【図解】ファクタリングとは?仕組みや種類・注意点を簡単に解説!

ファクタリングの基礎知識

ファクタリングとは、企業が持っている「売掛金」をファクタリング会社へ売却し、売掛金の支払期日よりも前に資金化(現金化)する金融サービスです。

手数料はかかりますが、融資などの他の資金調達方法と比べると入金までのスピードが格段に早く、信用情報に記録が残る心配もありません。

本記事では、ファクタリングの仕組みや種類、メリット・デメリット、注意点、違法性の有無等を図解を使用して簡単に説明します。

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目次

1.ファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業が持つ「売掛金」をファクタリング会社に買い取ってもらうことで売掛先からの支払期日よりも早く資金を調達できるサービスです。

融資(借入)とは異なり、手続きが簡単でスピーディーな資金調達が可能なうえに、信用情報にも影響がなく、借入のように負債が増えないのが特徴です。

近年ではインターネット上で手続きが完結するファクタリングサービスが登場するなど、利用者の利便性は日々向上しており、ファクタリングを利用する企業は増加しています。

また、一般的にファクタリングといえば資金調達を目的とした買取型ですが、売掛金の貸倒リスクを回避するための保証型もあります。

1-1.ファクタリングにおける売掛債権(売掛金)とは

「売掛債権(売掛金)」とは、商品やサービスの売上代金(売掛金・受取手形等)を受け取る権利のことです。

企業間の取引では、商品やサービスを提供した時に対価(現金)を受け取るのではなく、一定期間に提供したサービスをまとめて請求し、後日受け取るのが一般的です。

この後日対価を受け取る権利を売掛債権といい、一般的に請求してから入金までに30日~60日かかります。

そのような性質を持つ売掛債権を、ファクタリングを利用することで早期に資金化(現金化)することができます。

売掛債権を利用した資金調達の促進は国の施策でもあり、融資に代わる新しい資金調達方法として経済産業省が推奨している安全な資金調達方法です。
経済産業省中小企業庁:売掛債権の利用促進について

1-2.ファクタリングは売掛債権(売掛金)を譲渡して資金調達する方法

ファクタリングは、「債権者」である企業が売掛債権(売掛金)をファクタリング会社に譲渡し、本来の売掛金の入金日よりも早くその代金を受け取ることができる金融サービスです。

売掛債権は、支払期日に回収できなければ支払いに使うことができません。

たとえ売上があっても、売掛債権の回収までに支払いが重なったり、売掛債権の回収前に売掛先が倒産して「貸倒れ」になってしまうと資金繰りが悪化する可能性があります。

しかし、ファクタリングを利用することで支払期日よりも早く売掛金を資金化(現金化)できるため、資金繰りの悪化や貸倒れのリスクを軽減することも期待できます。

ファクタリングの仕組み

たとえば、支払サイトが「月末締め・翌々月末支払い」で、売掛先企業と取引しているとしましょう。

4月10日に納品した商品分の代金は「4月末締め・6月末支払い」となります。

この場合、売掛金が入金されるのは【6月30日】です。

掛け取引でファクタリングを利用するイメージ図

この【6月30日】よりも前のタイミングで、ファクタリング会社に売掛金(売掛債権)を買取ってもらい、早期に資金を入手できるのがファクタリングとなります。

2.ファクタリングの仕組み

資金調達と書かれた紙とボールペンと電卓

ファクタリングの契約方法は2者で取引を行う「2者間ファクタリング」と3者で取引を行う「3者間ファクタリング」の2つの方法があります。

2-1.2者間ファクタリングの仕組み

2者間ファクタリングは、①お客様(債権者)②ファクタリング会社の2者でするため、売掛先に利用の承諾を得る必要はありません。

そのため売掛先に、自社の資金繰りについてマイナスイメージを持たれることなく、申し込みから最短即日でスピーディーな資金調達ができます。

2者間ファクタリングの仕組み

①売掛金が発生する ※通常、入金までは平均30~60日後
②ファクタリング会社に売掛金を売却、売却代金を受け取る
③ファクタリング会社の代わりに売掛先から売掛金を回収する
④回収した売掛金をファクタリング会社に送金する

2者間ファクタリングについて詳しくは「2者間ファクタリングとは?メリット・デメリットとやり方・注意点を解説」の記事をご覧ください。

2-2.3者間ファクタリングの仕組み

3者間ファクタリングは、①お客様(債権者)②ファクタリング会社③売掛先の3者で契約をします。

先ほど説明した2者間ファクタリングとは違い、ファクタリングの利用について売掛先の承諾を得る必要があります。

3者間ファクタリングの仕組み

①売掛金が発生する ※通常、入金までは平均30~60日後
②売掛先からファクタリングの承諾を得る
③ファクタリング会社に売掛金を売却、売却代金を受け取る
④ファクタリング会社が売掛先から売掛金を回収する

3者間ファクタリングについて詳しくは「3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットやおすすめの相談先、利用手順を解説」の記事をご覧ください。

3.ファクタリングの種類

ファクタリングは大きく分けて「買取型」と「保証型」の2種類があります。

「買取型」は売掛金を早期資金化(現金化)することを目的としたサービスで、「買取型」のファクタリングサービスは4種類あります。

「保証型」は売掛金が未回収になるリスクを保証するサービスで、「保証型」のファクタリングは2種類あります。

3-1.「買取型」ファクタリング

買取型ファクタリングは、以下の4つの種類に分けられます。

・買取ファクタリング
・診療報酬・介護報酬ファクタリング
・注文書ファクタリング
・一括ファクタリング

ここでは、それぞれの仕組みや特徴などを詳しく解説します。

3-1-1.買取ファクタリング

一般的に資金調達を目的としたファクタリングという場合には、買取ファクタリングを指している場合が多いようです。

買取ファクタリングでは、基本的に売掛金を償還請求権なし(ノンリコース)で買い取ってもらうため、借り入れにはあたりません。

そのため、借入金を増やすことなく資金調達が可能です。

2者間では、ファクタリング会社に売掛金を買い取ってもらった後、利用会社が代金を回収しファクタリング会社に入金します。

一方、3者間ではファクタリング会社が期日に売掛金を回収するという形になります。

3-1-2.診療報酬・介護報酬ファクタリング

診療報酬・介護報酬ファクタリングとは、医療機関や介護施設などが保有する診療報酬債権もしくは介護報酬債権をファクタリング会社に買い取ってもらって資金化(現金化)する方法です。

診療報酬や介護報酬は、国民健康保険団体連合や社会保険診療報酬支払基金に請求してから入金される仕組みとなっています。

そのため、請求から受け取るまでの期間が長く、一般的には50日程度かかるとされています。

診療報酬・介護報酬ファクタリングを利用することで、2か月近く待たなくても資金化できるため早期の資金調達が可能です。

診療報酬ファクタリングについて詳しくは「診療報酬ファクタリングとは?仕組みを図解で徹底解説」の記事をご覧ください。

介護報酬ファクタリングについて詳しくは「介護報酬ファクタリングとは!メリットとおすすめな会社を比較」の記事をご覧ください。

3-1-3.注文書ファクタリング

注文書ファクタリングとは、注文書(将来債権)をもとに資金化(現金化)する方法を指します。

注文書ファクタリングの大きな特徴は、取引が成立した時点で資金化できることです。

一般的な買取ファクタリングの場合には、注文を受けて納品をして請求書を発行、その請求書を買い取ってもらうで資金化します。

しかし、注文書ファクタリングの場合には、案件が発生した場合に発行される注文書や発注書を売却して資金化する仕組みなので、買取ファクタリングよりも早く資金を調達できます。

早ければ取引成立から数日程度で資金調達できるため、できるだけ早く資金化したい場合に適した方法です。

注文書ファクタリングの仕組みやメリット、利用事例などについて、詳しくは「注文書ファクタリング(注文書買取)とは?仕組みやメリット、利用事例をご紹介」の記事をご覧ください。

3-1-4.一括ファクタリング

一括ファクタリングとは、買取ファクタリングに加えて決済業務を一括で引き受ける決済システムのことです。

手形割引に代わって利用されるシステムであり、手形を使わずに決済することで業務効率化やコスト削減などのメリットがあります。

また、一括ファクタリングを利用する際には、納入企業・ファクタリング会社・売掛先企業の3者間で契約をします。

買取ファクタリングなどを利用する際には、売掛金を保有する会社が利用するかどうか決めますが、一括ファクタリングの場合には売掛先が利用するかどうかを決定する点も大きな違いです。

一括ファクタリングの仕組みやメリットなど、詳しくは「一括ファクタリングとは?仕組みとメリットを分かりやすく解説」の記事をご覧ください。

3-2.「保証型」ファクタリング

「保証型」のファクタリングには以下2種類があります。

・保証ファクタリング
・国際ファクタリング

「保証型」ファクタリングは資金化(現金化)が目的ではなく売掛金の未回収となるリスクを保証するサービスで、万が一に備えてファクタリング会社に保証料を支払います。

売掛先が売掛金を支払えない状況にならず取引が正常に行われた場合は、保証ファクタリングは実行されません。

海外の企業との取引での場合は国際ファクタリングで未回収リスクを軽減することができます。

3-2-1.保証ファクタリング

保証ファクタリングとは、売掛先の倒産などによって売掛金が回収できなくなるリスクに備えて、売掛金の回収を保証してもらう金融サービスです。

利用者は、ファクタリング会社に保証料を支払うことで売掛金に保証をかけることができます。

初めて取引する会社や与信管理が十分にできておらず、売掛金の回収が確実にできるかどうか不安な場合に適したサービスです。

買取型ファクタリングとは異なり、売掛金の回収を保証するサービスのため、売掛金の回収が滞りなく行われた場合は保証ファクタリングは実行されず、支払った保証料は戻ってこないため、保証をかける売掛金は慎重に選ぶ必要があります。

保証ファクタリングについて詳しくは「保証ファクタリングとは?買取型との違いやメリット・デメリットを解説」の記事をご覧ください。

3-2-2.国際ファクタリング

海外企業との取引による売掛金の未回収リスクを軽減するサービスが「保証型」ファクタリングの国際ファクタリングというサービスです。

貿易取引では輸出貿易保険を利用する方法もありますが、手続きが複雑で契約が完了するまでに時間がかかります。

国際ファクタリングではファクタリング会社が信用調査等を行ってくれるため、そのような手間がかかることなく未回収のリスクを軽減することができます。

4.ファクタリングの7つのメリット

MERITを指さす男性の手

ファクタリングは他の資金調達方法とは仕組みが異なるため、利用するタイミングによってはさまざまなメリットがあります。

ここでは、ファクタリングの5つのメリットをまとめましたので、利用を検討する際の参考にしてください。

4-1.最短即日で資金調達ができる

ファクタリングは最短即日で資金調達できる可能性があります。

売掛金をスピーディーに資金化(現金化)できるため、急な支払いがある場合でも対応しやすい点は大きなメリットです。

一般的に、金融機関から融資を受ける場合には審査が必要です。

審査期間は金融機関によって異なりますが、信用調査なども必要になるため資金調達まで数週間~数か月かかるケースも珍しくありません。

また、審査の結果によっては融資を受けられないこともあります。

しかし、ファクタリングは最短即日で資金化できる可能性があるため、すぐに資金が必要な場合には最適な方法です。

4-2.信用情報に影響なし

ファクタリングを利用しても信用情報に影響がない点もメリットです。

信用情報とは、借入状況や返済状況などの客観的な取引事実が記録された情報です。

金融機関での借り入れやローンを組む際などに信用情報が調査されます。

ファクタリングは与信取引ではないため、利用する際に信用情報を調査されることはありません。

また、ファクタリングを利用しても信用情報にはまったく影響がありません。

ファクタリングによって借入金が増えることはなく、ファクタリングを利用しても信用情報には記録されることがないため安心です。

4-3.赤字・税金滞納などがあっても利用できる

ファクタリングは、赤字や税金滞納などがあっても利用可能です。

金融機関から融資を受けて資金調達をしようと思った場合、会社の業績が審査に影響します。

そのため、赤字があったり税金滞納をしていたりと信用力が低い場合には、融資を受けられない可能性が高いでしょう。

ファクタリングを利用する際にも審査があります。

しかし、審査で重視されるポイントは、売掛先の信用力です。

売掛先の信用力が高ければ利用できる可能性が高いため、自社に赤字や税金滞納などがあっても利用できる点は大きなメリットです。

融資を受けられなくて困っている場合に活用できるでしょう。

4-4.売掛金が未回収になるリスクを軽減できる

ファクタリングでは、償還請求権なし(ノンリコース)で契約ができます。

償還請求権とは、債務の責任範囲を限定せずに費用を請求できる権利のことです。

償還請求権がある契約では、売掛先から売掛金を回収できなかった場合、ファクタリング会社は利用者に費用を請求することができます。

しかし、ファクタリングの場合には、償還請求権がない契約が基本となっています。

そのため、万が一売掛先の経営が悪化したり倒産したりして売掛金を回収できなくなった場合でも、代金を支払う義務は発生しません。

売掛金の未回収リスクを軽減できるため、資金繰りのさらなる悪化を避けられます。

償還請求権について詳しくは「償還請求権とは?ファクタリングにおける重要性や注意点をわかりやすく解説」の記事をご覧ください。

4-5. 売掛金を早期に資金化できる

売掛金を早期に資金化(現金化)できることもファクタリングのメリットの1つです。

これはファクタリングの最も基本的な利点ですが、通常であれば30日~60日にならないと入金されない売掛金を買い取ってもらうことで、前倒しでキャッシュ(現金)を得ることができます。

入金サイトが早まるので、その分、資金繰りを大幅に改善できます。

4-6. 銀行融資など他の資金調達手段より簡単で早い

ファクタリングは銀行融資など他の資金調達手段より簡単で早いことが特徴です。

資金調達の方法ならファクタリング以外にもありますが、「なぜファクタリングなのか?」の理由は、ファクタリングの容易さとスピード感にあります。

▼銀行融資とファクタリングの比較

  必要書類 スピード
 銀行融資× 多い
・決算書・確定申告書・資金繰り表
・事業計画書・試算表・登記簿謄本
・印鑑証明書・納税証明書・その他
× 遅い 
2週間〜1か月
 ファクタリング
※ビートレーディングの例
◎ 2つだけ
・売掛先からの入金が確認できる通帳のコピー
(2か月分)
・契約書・発注書・請求書など
◎ 早い
最短2時間~

銀行融資では、大量の書類を作成準備して面談をし、審査を通過してようやく資金調達が可能になります。

初回の新規取引では、1か月以上の時間がかかることも珍しくありません。

銀行融資と比較すると、手続きが圧倒的に簡単で、入金までのスピードが早いのがファクタリングの大きなメリットです。

4-7.売掛先の承諾なしで資金調達ができる

2者間ファクタリングの場合、売掛先の承諾を得ずに資金調達ができます。

利用する企業とファクタリング会社の2者間で契約が成立するため、第三者からの承諾は必要ありません。

ファクタリングを利用することで、業績不振を疑われるなど売掛先との関係が悪化しないか不安を感じてしまうケースもあるでしょう。

しかし、2者間ファクタリングであれば、ファクタリング会社とファクタリング利用会社だけのやり取りで済みます。

売掛先にファクタリング利用を知らせる必要もないため、不信感を与えるリスクを避けることができます。

5.ファクタリングの5つのデメリット

ファクタリングには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。

ここではファクタリングの5つのデメリットについて解説します。

メリットだけでなくデメリットも理解した上で利用を検討しましょう。

5-1.利用には手数料がかかる

ファクタリングの利用には手数料がかかり、売掛金の金額から手数料が引かれた金額をファクタリング会社から受け取ります。

手数料が高すぎる場合、受け取れる金額が少なくなってしまうので注意しましょう。

手数料はファクタリング会社や契約方法によって異なるため、利用する際は見積りをとって、手数料がどれくらいになるのかを確認する必要があります。

5-2.売掛先の承諾が必要な場合がある

2者間ファクタリングの場合は売掛先の承諾を得ずファクタリングを利用することができますが、3者間ファクタリングを利用する場合は3者での契約になるため、売掛先からファクタリングの利用の承諾を得る必要があります。

売掛先によっては経営状況を不安に思われ、今後の取引に影響する可能性もあるので、売掛先の承諾を得ずに資金調達したい方は2者間ファクタリングを検討しましょう。

5-3.売掛先の経営が悪化していると利用できない

ファクタリングの審査では、売掛先の信用力や経営状況が重視されます。

利用する企業に問題はなくても、売掛先の経営状況が悪化していて売掛金が未回収になるリスクが高いと判断されると審査に通らず、利用できなくなってしまいます。

ファクタリングを利用する際は経営状況の安定した売掛先の売掛金を選びましょう。

ファクタリングの審査に通るためのポイントについて詳しくは「ファクタリングの審査に通らない原因は?審査に通る5つのポイント」の記事をご覧ください。

5-4.売掛金の金額内でしか資金化できない

ファクタリングは融資とは異なり、売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に買い取ってもらい、資金化(現金化)するサービスのため、売却した売掛金以上の金額を調達することはできません。

調達したい金額より売掛金が少ない場合は複数の売掛金を売却するか、別の資金調達方法を
検討しましょう。

5-5.債権譲渡登記を求められることもある

債権譲渡登記をすることで、二重譲渡の防止や法的な根拠としてリスクに備えることができるためファクタリング会社によっては債権譲渡登記を求められる場合があります。

債権譲渡登記をすると登記に費用がかかったり、売掛先に債権を譲渡(売却)したことを知られる可能性もあります。

また、個人事業主は債権譲渡登記できないため、債権譲渡が必須となっているファクタリング会社では個人事業主の方は利用できないということもあります。

ファクタリング会社を選ぶ際は債権譲渡登記が必須なのか、個人事業主も利用できるファクタリング会社なのかを事前に確認しましょう。

債権譲渡登記について詳しくは「ファクタリングにおける債権譲渡登記とは?目的や手続きの方法などを解説」の記事をご覧ください。

6.ファクタリングを利用する際の注意点

caution注意点とか書かれた紙とボールペン

ファクタリングにはさまざまなメリットがありますが、利用する際には注意したいポイントもあります。

ここでは、ファクタリングを利用する際の注意点について解説するため、ファクタリング利用を検討している場合は参考にしてください。

6-1.手数料が適切かどうかを判断する

ファクタリングを利用する際には、手数料を必ず確認しましょう。

手数料が高すぎると受け取れる資金が少なくなってしまうため、適切な手数料を設定しているファクタリング会社を選ぶことが重要です。

前述したように2者間ファクタリングなら売却する売掛金の8%~18%3者間ファクタリングなら2%~9%が手数料の相場となっています。

手数料は売掛金の金額や審査によっても変動します。

そのため、複数のファクタリング会社から見積りを取って、提示された手数料が適切かどうか、今後の資金繰りに影響しないかなどを判断することが大切です。

6-2.売掛金を上回る資金調達はできない

ファクタリングを利用できたとしても、売掛金の全額を買い取ってもらえるとは限りません。

売掛金の一部のみが買取対象となるケースもあるため、注意しましょう。

また、ファクタリングはあくまでも売掛金の売買です。

そのため、調達できる資金は売掛金の金額から手数料を差し引いた金額となります。

売掛金を上回る資金調達はできないため、売掛金以上の資金が必要な場合には向いていません。

必要となる資金によっては、融資を検討する必要もあります。

必要な資金や資金調達にかかる時間などを考慮して、どちらを選ぶかを判断しましょう。

6-3.悪徳業者を見分ける必要がある

ファクタリングを利用する際には、悪徳業者を見分ける必要があります。

ファクタリング事業には法令などによる規制がなく、どのような企業でもファクタリングを提供することが可能です。

中には、ファクタリングを装った悪徳業者も存在するため、ファクタリング会社は慎重に選びましょう。

ファクタリングを装った偽装ファクタリングや、ファクタリングを装って貸付をする闇金業者なども存在します。

悪徳業者を見分けるために、契約書をよく確認しましょう。

「債権譲渡契約(売買契約)」の記載がない、契約書に「償還請求権」の記載がある、法外な手数料を提示するといった場合には、悪徳業者の可能性が高いでしょう。

悪徳業者の見分け方について詳しくは「ファクタリング会社に悪徳業者はいる?手口の事例や見分け方を解説」の記事をご覧ください。

6-4.償還請求権の有無を確認する

ファクタリングには、リコースと呼ばれる償還請求権がある契約と、ノンリコースと呼ばれる償還請求権がない契約があります。

償還請求権がない場合、万が一売掛先の倒産等により売掛金が回収できなかったとしてもファクタリング会社に売掛金の支払義務を負わないというメリットがあります。

償還請求権の有無は手数料にも影響するため、ファクタリング契約時にはしっかり確認しましょう。

6-5.契約書・明細の控えを受け取る

契約書は後々のトラブルを未然に防ぐためにも重要な書類です。

「何度か取引をしているから」、「急いでいるから」と怠ることなく、必ず契約書を作成して控えを受け取ることをおすすめします。

また、手数料が上乗せされていないか等、明細の確認も必要です。

不明な点は契約前に確認することが大切です。

7.ファクタリングはやばい?違法性がある?

「ファクタリングはやばい」
「ファクタリングは違法」

というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、ファクタリングには全く違法性はありません。

ファクタリングのような売掛債権(売掛金)を活用した資金調達は、経済産業省も推奨している資金調達方法の1つです。

ここではファクタリングが違法性のあるやばいサービスではないことを解説します。

7-1.ファクタリングはやばい手法ではない

ファクタリングは法的に認められており、即日で資金調達可能・赤字の企業でも利用可能などメリットの多い資金調達方法ですが、一部の悪徳なファクタリング会社の影響で「ファクタリングはやばい」というファクタリングに対する悪いイメージを与えてしまっています。

実際に、ファクタリングを装って貸金業を行っている悪徳なファクタリング会社も存在し、過去には悪徳なファクタリング会社が摘発されるような事例もありました。

優良なファクタリング会社を選べば安心して利用できる便利な資金調達方法なので、やばい業者や悪徳な違法会社を選ばないように注意しましょう。

7-2.ファクタリングは違法ではない

ファクタリングに違法性はありませんが、ファクタリング会社や契約内容によってはファクタリングではなく貸金に該当し、貸金業法に違反する場合があります。

例えばファクタリングは償還請求権がないことが一般的ですが、償還請求権ありの契約の場合は貸金に該当するため、貸金業者登録が必要です。

また分割払いを可能としている場合、ファクタリングではなく貸付となるため、貸金業者登録していない業者が行うことは貸金業法違反となります。

ファクタリングは違法ではないことを理解し、ファクタリング会社を選定する際、悪徳業者を見分けられるようにしましょう。

ファクタリングがやばいといわれる理由や違法性がない根拠について詳しくは「ファクタリングは違法でやばい?優良なファクタリング会社の選び方を解説」の記事をご覧ください。

8.まとめ

本記事ではファクタリングの仕組みや種類、メリット・デメリット、利用する際の注意点、違法性について解説してきました。

ファクタリングは、売掛金さえあれば利用できるため、融資に比べ審査に必要な書類が少なく、審査にかかる時間も短いため、急ぎ資金調達をしたい方や融資までのつなぎ資金が必要な方におすすめです。

また、ファクタリング会社によって必要書類や審査基準も異なるため、融資の審査やファクタリングの審査に落ちてしまってもご利用いただける可能性があります。

しかし、ファクタリング会社を装った悪徳業者も存在するため、ファクタリング会社を選ぶ際には悪徳業者を見分け、優良な会社を選ぶようにしましょう。

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監修者

株式会社ビートレーディング 編集部編集長

筑波大学大学院修士課程修了後、上場企業に勤務。不動産ファンドの運用・法務を担当した後、中小企業の事業再生や資金繰り支援を経験。その後弊社代表から直々の誘いを受け、株式会社ビートレーディングに入社。現在はマーケティング・法務・審査など会社の業務に幅広く携わる。

<保有資格>宅地建物取引士/貸金業務取扱主任者